国会通信 No.593
【チュニジア・トルコ・アゼルバイジャン訪問記】
2003/9/16 (マンデーレポート593の要旨)
9月2日の河内町町会議員選挙の出陣式で磯川忠治、野中勝夫、
小森光晴議員の応援演説を行なった後海外視察へ。
以下はその視察記録である。
チュニジア、トルコ、アゼルとも
共通しているのはトルコとの密接な関係。そしてイスラム世界と
西欧社会の掛け橋としての役割を強く意識している点である。
例えばトルコもチュニジアも国民の多くがイスラム教徒でありながら
「一夫多妻」を禁止している。
NATOに古くから加盟し、アメリカとの密接な関係を持ちながら、
今回のイラク戦争の土壇場で、議会がアメリカ軍の国内通行を僅差で
不承認としたトルコ議会の対応は、世界を驚かせた。
このことでも分かるように、
これらの国の存在は
文明の衝突に陥りがちな21世紀にとって極めて重要な存在である。
そんな新しい視点を私に強烈に残すことになったのが今回の視察の
大きな成果である。
この視点から言っても、この3国とわが国の連携は、さらに深めていく
必要があると実感した。
【先週の主な活動】
■9月3日(水)
12:05 成田発
22:40 チュニス着
チュニス・マルハバ・ホテル泊
■9月4日(木) チュニジア1日目
●09:30 バルドー博物館視察
※モザイクすばらしい
五賢帝の第一 マルクスアウレリウス像の前で一枚
ローマ皇帝がキソスト教に改宗してから創作力が除々に減退 平面化 幼稚化 大理石
のっぶが拡大化 大雑巴になっZいくのが面白かった。
●10:30 ムバッザ国民議会議長表敬
※マグレブ諸国3〈※〉の中核としての自信
〈※〉
[東から 1リビア 2チュ二ジア
3アルジミ 4モロッコ
5モーリタニア ]
以Fの発言は特に興味深し
1平和の前提条件は「対話である」
2平和のは「共生」に基づく
最後に 日本の安保理常任理入りを支持すると言明
●11:30 カンヌーシ首相表敬
※国の未来は教育にあり
GDPの7.5%を教育に投入している
※ 小から高までの教育費は無償
女性の社会参加もアラブ諸国の中では一番進んでいる との自信を表明
※1956年に一夫多妻(4名まで可)を
法津上禁止 イスラム教国の中では今時点でも唯一
※イスうムの戒律は社会経済家族開係等の広汎に及び法律とのテリトリーの整理がやっ
かいなんだなと認識
●0:30〜1:30 べンヤヒア外相表敬
近くイラクの治安について国連中心で行なうべしとの新堤案をしたい
ベン・アリ大統領を中心とレた外交努刀と成果※を強調
※アルジエ問題 カダフィヘの説得
イラク問題 キプロス問題
ナブール市へ移動
●16:00〜17:00ナブール知事表敬
※草の根無償協力資金を以下の2団体に贈呈
1障害者団体 送迎用バス購入のため500万2NG0子供の声 施設改築資金200万円
●5:15〜5:45 NG0「子供の声」 施設訪門
※捨子や貧困家庭の子ども26名
同種のNGOは国内に他に4ケ所
資金不足の一助になれば
子供たちの笑顔 笑顔が消えた後たちまち戻る寂しい影
●6:00〜6:30 ナブール陶器、ガラス工芸職業訓練センター視察
※シニアボランティアの皆様 瀬戸市から3名 みんな楽しそう
NGO「子供の声」協会視察
チュニスへ移動
●7:00〜7:30 ワインエ場見学
大量のぶどうブルでの処理
味は香りよし但し味は淡白
●9:00〜11:45 ブクシナ国民議会副議長と懇談会
※特に隣席の アジア局長ブキーナ氏と様々に話し
チュニス・マルハバ・ホテル泊
■9月5日(金) チュニジア2日目
09:00 シディ・ブ・サイード市、カルタゴ遺跡視察
11:40 チュニス発
16:25 イスタンブール着
17:30 グランド・バザール視察
20:30 スイスホテル内「都」で夕食会
スイス・ホテル泊
■9月6日(土)
10:30 ルメリ・ヒサール視察
11:30 ドルマバフチェ宮殿視察
14:00 トプカプ宮殿視察
15:05 アヤソフィア視察
15:35 ブルー・モスク視察
※睡眠不足・疲労・油過多の食事が重なり激しい腹痛。
必死に歩く。ドルマバフチエ宮殿はトルコ建国の父、
ケマル アタチュルクが息を引き取ったところ。
その部屋はそのまま保存されており、死亡時刻の
「9時5分」で時計が止められていたのが
印象的。
17:05 イスタンブール発
18:30 カイセリ空港着
19:00 ネヴシェヒール県知事主催夕食会
※私は腹痛のため欠席。
カッパドキア・ロッジ・カントリー・クラブ泊
■9月7日(日)
カッパドキア周辺視察
※バスでトルコ高原の中心部を西に向けて移動。
「シルクロード」が分厚い火山灰台地が形成したなだらかな
高原を西進していったことを実感。
道々 地下都市 ウチヒサール 世界最古のキリスト教修道院など
見学。5時間かかってアンカラに到着。
16:00 ネヴシェヒル発
20:00 アンカ・ヒルトン・ホテル着
20:30 駐トルコ阿部大使によるブリーフ兼夕食会
アンカラ・ヒルトン・ホテル泊
■9月8日(月)
●10:00 アタテュルク廟(献花式典・記帳・アタテュルク博物館視察等)
●11:15 アテシ トルコ大国民議会副議長との会談
【日本クルド協会について】
3万人を殺害したテロ集団の支援組織が日本にできたことが残念。
以後、8月に日本の蕨市で結成された日本クルド友好協会に対する
懸念が連続して示されることになった。
【イラク問題】
1 イラクに平和を確保するためにトルコも努力。
その際に最も重要なことは、イラクの政治的領土的な一体性を確果すること。
2 復興プロセスでの尽カ
日本との協働が重要、トルコの知識と日本の技術・資金の協力が重要。
【本岡副議長】
特にクルド問題にふれて、「日本国は結社の自由がある。もちろん
わが国もテロ活動を容認するわけでもなく、国内法もすでに存在する。
実態を調査し、国内法に照らして対応するようにしたい」と発言。
12:00 チャヴシュオール土日友好議連会長及び友好議連メンバーとの懇談
13:00 チャヴシュオール土日友好議連会長主催昼食会
14:00 メフメット・ドゥルゲルイ外交委員長及び外交委員との懇談
※予定されていた外交委員長との懇談は直前でキャンセル。
残念。
●18:00〜20:00 土日文化センター視察
※第九代大統領デミレル氏他 あいさつ
同センターはデミレル氏の提唱でトルコ側が建設。
このような相手国主導で作られた文化センターはトルコだけ。
それだけ強い親日感情を持っている。
※直前にできた、日本へのトルコ紹介ビデオの完成試写会
30分のビデオはくどい程トルコへの投資を勧誘している。
はじめは良かったが、だんだん胃にもたれてくるのは
トルコ料理と似ていた。
※トルコの企業家で大富豪の一人「サバンジ氏」が
「民主々義」と「政教分離」を強調していたのが象徴的。
トルコの一番の経済的利点をイスラム国でありながら
「政教分離」がそれなりに徹底され、「民主主義」が定着
していることをアピールしている。
※ただ後で述べるように、実は最大の力を持っているのは
60万の陸軍を中心にした62万人の軍部のようである。
●20:30〜23:30 トルコ大国民議会副議長主催夕食会
私のテーブルには日本側から宮崎議運委員長(自民)
山口参議院議員(公明)トルコ側から2人の国会議員と
夫人1名が座った。
●トルコ側の2議員は、二人とも、イスラムの教えに
忠実な議員の多い公正発展党。二人とも酒は飲まない。
しかし、夜の長い砂漠の楽しみは「タバコ」と「お喋り」
の話どおり、話し好きで冗談好き。卒直な意見交換が
できた。
【クルド問題】
●特にクルド問題にトルコ側が極めて神経質なことが
よく理解できた。
●クルド問題は複雑である。一般に日本では、これを人種
問題ととらえる人が多いが、実は人種問題ではない。
クルド出身あるいはクルドに血縁を持つトルコ国会議員が
全体の3分の1を占めているという事実、首相も大統領も
クルド出身者がいるという事実も、クルド問題が人種問題
と切り離すべきことを物語っている。
●むしろこれを人種問題として強調したいのが、独立のためには
テロも辞さない「PKK(クルド労働者党)」のほうである。
●PKKはかつてトルコ全土にわたって無差別テロを行なった。
ヨーロッパ側のイスタンブールはもちろんのこと、
PKKのテロの犠牲者は3万人から4万人の死者を含む
10万人の死傷者に及ぶ。
●そしてクルド難民の支援組織をかくれみのにしたテロ活動
をトルコは今も恐れている。ヨーロツパ各国では支援組織の
実態を理解したようだが、未体験の日本の状況には極度に
神経を尖らせているようである。
●これが8月にできた日本クルド協会に対する重大な関心
となっている。
【トルコにとっての民族自決主義は有害】
●さらにイラク戦争の結果、クルドとアメリカの距離が近まり
イラク分割→クルド独立→トルコ国内でのテロ活動活発化
というシナリオがとるこの一番恐れているパターンだと
いうことがよく分かった。
●トルコの国会議員が、イラク問題にふれるとき必ず言及するのは
「イラクの政治的・領土的一体性を守れ」という言葉である。
●トルコはシルクロードの終着点であり、アジアとヨーロッパの
掛け橋である。それはなにを意味するかがよく分かった。
それは、人種と民族のるつぼの中にトルコが存在するということであり、
国家としての一体性を維持するために、必ず民族を超越する
強烈な理念や人格を必要としているということである。
●それはかつてのオスマントルコの「皇帝」であり、
建国の父ケマル・アタチュルクである。この国にPKK的な
「民族国家」の理念を持ち込むのは猛毒を注ぎ込むのと
同じことなのだ。
【イラク戦争と石油】
●二人の議員はともに、イラク戦争に及んだアメリカの真意を
石油利権の確保にあると言明していた。
●キルクーク近辺の石油は39年間アメリカが確保したとの噂、
クウエートは45年間アメリカが利権を確保したとの噂を真剣に
話していた。
●私もイラク戦争後 イラクオイルの決済方法がユーロ建てから
ドル建てに変更されたはずだがと話を向けたが、これは両議員とも
知らなかったようである。
アンカラ・ヒルトン・ホテル泊
■9月9日(火)
●10:30〜11:00 アルンチ大国民議会議長表敬
アルンチ氏は公正発展党の幹部。しかし首相とは
イラク問題で対応を異に。首相はアメリカの通過容認。
しかしアルンチ氏はイスラムとの連携の重要性を示唆。
通過に慎重であると言及し、結果として与党の分裂を
将来し、2月の議会は僅差でアメリカの国内通過を否認。
そんな経緯で同氏の発言を注目していた。
●議長発言要旨
【北朝鮮の核問題】
北朝鮮情勢をけねん。日本の立場に理解。
独裁制は、民衆を苦しめる。トルコとしても傍観できない。
【イラク問題について】
イラクにはまだ安定は確保されていない。
百年も同じ社会の中で生きてきたのがイラク。
イラクについてトルコは明確な3つの原則を持っている。
【原則】
1 領土の一体性の維持
2 イラクの豊かな資源はイラク国民に帰属する。
3 宗教と民族で差別されない正当な政府の樹立。
【人道支援重視】
日本との協力。日本の技術や資金と卜ルコの知識経験が協働する
ことが重要。この見地で、日本はイラクで歓迎されるだろう。
それは戦争の苦しい経験を日本は持っているからである。
【PKK問題】
埼玉県にPKKの事務所ができたことようである。
憲法上、結社の自由があることは承知している。
しかしテロ組織としての新めての対応をとってほしい。
11:15 アナトリア文明博物館視察
●15:00〜15:35 エルドアン首相表敬
【首相発言要旨】
【両国友好の進展を】
長く大きな歴生を持つ点で両国は共通
国民は日本を尊敬
民主 人道 法治 両国でともに発展
国際的にも強いきずな
政治文化一層発展
国民のものになるよう国会関係の強化が必要。
反好議連加入議員は350名を超え過半数である。
【PKK問題】
2003年は日本トルコ年
平和安定の活動を活発にすべきである。
9/11テロ以降、国際テロとの戦いを世界が協力して
やるべきである。
4万人の人命 を奪ったのがPKK。
カデフはその一部名前変わっただけ。
埼玉県に開かれた団体は、日本にとっての不法就労者を
増やすのが目的である。
可能なら事ム所を使えないようにしてほしい。
【経済的支援を】
トルコは昨年世界で2番めの成長率を達成した。
また利子率も102%から37%に低化、インフレは収まりつつある。
しかし、日ト間では輸出140億ドルに対し輸入は30億ドル。
トルコにとっては大幅な入超となっている。
特に食品、セラミツク、繊維分野での輸入促進を願いたい。
【イラク問題】
日本企業とトルコ企業との協力が必要。
日本の資金や技術力とトルこのマンパワーの連携が。
外務省の渡航制児は観光客の誘致に障害となっている。
20:00 本岡参議院副議長主催答礼宴
アンカラ・ヒルトン・ホテル泊
■9月10日(水)
10:00 アンカラ発
11:00 イスタンブール空港着
12:40 イスタンブール空港発
17:20 バクー着
17:20 大使館によるブリーフィング兼夕食会
バクー・パークハイアットホテル泊
■9月11日(木)
10:15〜10:45
●犠牲者追悼モニュメント献花式
ソ連の戦車が突然バクーに侵攻、結婚式の途中で殺された男女を
はじめ300人を越える犠牲者の石碑が立っている。なかには
その後の隣国アルメニアとの紛争で殺された市民も含まれている。
トルコにおけるクルド問題と同じように、この国も隣国のアルメニア
との間での民族紛争を抱えているのだ。
10:50〜12:00
●ア日友好議連との意見交換
アイヌル ソフィエヴァ議連会長ほか2議員出席。
34才女性 元チエス青少年部門の世界チャンピオン
●話の最大の力点は「ナゴルノカラバフ」問題。
ナガルノ・カラバフとはアゼルバイジャンの西南部で
アルメニアに隣接する地方。国土の20%を占める。
そこ をアルメニア人が実力で占拠。
そのため100万人の難民発生。
一刻も早い領土の回復を訴えられる。
12:00〜13:00
●アラスガロフ国会議長表敬
74才 比較憲法学者
話の内容
1 日本からの援助に対する感謝
2 今後への支援
3 石油の開発
4 ナゴルノカラバフ問題
15:00〜16:00
●乙女の塔・隊商宿視察
バクー市内の数少ない観光名所。なんといっても
ここで一番目立つのは油田のやぐら。カスピ海沿岸の
陸地にも、沖あいにも数多くのやぐらが林立。
使われずに朽ち果てそうになっているものも多い。
カスピ海もかなり汚染されているのではないか。
17:05〜17:35
●イルハム・アリエフ首相表敬
10月15日には大統領選挙がある。
独立の英雄アリエフ大統領大統領は、アメリ力で病気入院中。
2ヶ月以上国に帰っていない。
首相は、大統領の息子 今年7月に首相に就任。
大統領の父と首相兼大統領代行の息子は、ともに大統領選挙に立候補。
そしてバクー市内の目立つポイントには大きな広告塔があり、
そこには必ず親子の父子の大ポスターが貼られている
直前に父は立侯補辞退、そして現首相の圧倒的勝利が予想されている。
■話の内容
1日本の支援
(過去6億ドル これから4000万ドル)
2 石油開発とくにBTCル一トへの支援依頼
3友好関係の拡大
(あえてナガルノカラバフ問題には言及せず。)
バクー・パークハイアットホテル泊
■9月12日(金)
10:00〜14:00
●バクー・トビリシ・ジェイハン(BTC)石油パイプライン建設現場視察
【アゼルバイジャンの石油】
1 年間生産量 1500万卜ン
2 2012年に年間6000万トンのピークを迎える予定
3 埋蔵量 あと20年程度
4 BTCパイプラインの重要性
力スピ海の海底油田(アゼリ チラグ グナシリのACG油田と呼ばれる)は
グルジアルート等大半がロシアを経由し黒海に通じるライン。
【BTCラインの重要性】
BTCパイプラインは
バクー トビリシを経由しトルユの地中海側のジェイハンに抜ける
ロシアの影響を受けないですむ。
BPが35%出資、日本関係は14%出資。
バクー・パークハイアットホテル泊
■9月13日(土)
09:40 バクー発
11:50 ロンドン着
ロンドン市内の戦時閣議室記念館を視察。
19:45 ロンドン発
■9月14日(日)
15:25 成田着
■9月15日(月)
12:00 御幸本町南地区敬老会であいさつ
13:00 御幸町南部地区敬老会 〃
13:30 西小学校地区敬老会 〃
14:30 瑞寿苑敬老会 〃
17:00〜18:00 御幸地区後援会役員会