国会通信 No.594

  【小泉完勝はむしろ歓迎だ】

2003/9/22 (マンデーレポート594の要旨)


【小泉完勝はむしろ歓迎だ】 【民主党と小泉自民党の対抗軸】 【マニュフェストに「知財立国」入る】 【マニュフェストの大きな目玉「高速料金無料化」】 【情報ユニバーサルデザイン法案もマニュフェストに】 【小泉完勝はむしろ歓迎だ】 ●野中広務氏言うところの「毒まんじゅう」を配りながら  小泉首相は20日に行われた自民党総裁選に完勝した。   橋本派所属の国会議員は100名。それが真っ二つに割れた  ことが最大の勝因である。首相は「自民党」を壊すことは  しなかった。しかし、最大派閥の橋本派の破壊には成功した。 ●今回の総裁選の感想は以下の通りである。 1 首相は、権力闘争の達人。   自分に敵対する派閥はいわゆる「毒まんじゅう」(=人事の空手形)   をちらつかせながら潰す。自分に味方する派閥の旧来的手法は   知らん振りで黙認する。強権的圧力政治こそ彼の本質であり、   政争の徒であって理念の人ではない。 2 政策そっちのけの権力闘争。   首相再選の意味は政策選択とは全く別次元である。   改革路線に反対の抵抗勢力の一部も首相を支持した。   いわば選挙のための顔選びでしかない。   首相の改革路線が全党的に支持されたわけではない。  ●しかし、今回の小泉完勝は民主党にとって決して悪いことではない。  むしろ対抗軸がより鮮明になる。総選挙に臨むにあたって、国民の  選択肢は明瞭になる。経済も外交も対米従属を徹底しようとする  小泉で良いのか、それを国民に鋭く問いかけることができる。  これは歓迎すべき事態である。 【民主党と小泉自民党の対抗軸】 ●先週鳩山由紀夫さんを会長とする「政権交代を実現する会」  の勉強会に参加した。当日の講師は三井物産戦略研究所の所長  寺島実郎さん。実にいい話だった。今、テープ起こしをして  いるので、やがてその詳細を紹介したい。今日のところは  私の印象点にとどめる。 ●講演後 民主党と小泉自民党との対抗軸について質問した。  その答えは明快だった。経済政策にしても、市場の自由を  徹底しようとする小泉改革、また外交政策についても  対米盲従。このような内政外交両面にわたるアメリカ追随が  顕著な自民党政策に対し、民主党が異なる選択肢を突き  つけることであると明言された。多いに共感した。 ●以下は講演の簡単なメモ。 《寺島講演のメモ》 ■縮む日本  今年の夏 欧米を駆け回っての印象  日本は間違いなく縮んでいる。  一例 ニューヨーク在住の日本人の数  かつて6000人 それが今や2000人 ■進むアジアシフトあるいは大中華圏の拡大  →中国のみならず台湾やシンガポールを含む中国語圏を  大中華圏として把握すべきではないか。  そしていまや、日本全体を含めてアジアシフトが強くなっている。 ■UN(国連)信仰   UN認識の常識と非常識  日本では、「国際連合」と訳すのが常識。  しかし、中国では「連合国」と訳す。  「ユナイティド」「ネーションズ」の直訳はむしろ連合国。  アメリカもイギリスも、超国家的なイメージで国連を見ていない。  日本人は、国連にたいして「国家を超えた世界機構」の幻想を  持ちすぎているのではないか。  この意図的な誤訳こそ、日本人の国際感覚の落とし穴がある。 ■ICC構想に背を向けるアメリカ。これに追従する日本。  ICCは「世界刑事警察機構」構想。  アメリカはそこから脱退した。  アメリカは、刑事引渡しについて、ICCとは別の  二国間協定を推進している。  アメリカだけは別だというアメリカンエクセプショナリズム。  日本は最初 この構想を歓迎し推進する姿勢。  しかしアメリカが背を向けたときから、にわかに態度不鮮明に。 ■ホッブスのアメリカ、カントの欧州  世界をむき出しの権力闘争ととらえるホッブス  理性と哲学を先行させようとするカント  アメリカの世界戦略はホッブス流の見方の現れ。  しかしこのことが正しいとは思えない。  これは日本の21世紀の重要な選択肢でもある。 ■湾岸のドル高とイラクのドル安  湾岸戦争後はドル高になった。  しかしイラク戦争後は、むしろドル安の傾向。  アメリカ流のやり方に対する世界の懸念。  また、石油決済通貨のドル離れも進んでいる。  これはアxりカの論理が誤りであることの証明。   ■分断して統治せよ。  アメリカの外交戦略の基本的なコンセプトは  「分断政策」である。  朝鮮半島問題に対するアメリカの基本もここにある。  朝鮮だけではない。アジアが、結束することを常に  おそれ、日本、中国、韓国、台湾、その他アジアの  諸国に求心力が働かないよう微妙なコントロールを  し続けているのがアメリカ。  朝鮮半島の4年間を見ると、いまさらながら、  アメリカの基本戦略→アジアは分断して統治せよ。  だと思う。   ■日本は保安官助手か  イラク問題での日本の印象はまさにアメリカの  保安官助手。この例えはつい最近パールもつかっていた。  しかし、日本はアメリカという保安官の助手でよいのか。  中東諸国の「一味違った対応」の期待を裏切るのは誤り。 ■新民主党と小泉政権の対抗軸  小泉=経済・外交両面の対米追従  これに対しての明瞭な大綱軸を作る良い機会。 【マニュフェストに「知財立国」入る】 ●先週金曜日の両院議員総会で次期総選挙に向けての  民主党の政権公約=マニュフェスト=が決まりました。 ●マニュフェストの詳細は添付ファイルをご覧下さい。 ●さらに、知財戦略プロジェクトチームの座長として  要請していた知財関係の提案が、マニュフェストの冒頭  「一 失業のない、つよい経済を再生します。」  の5本柱の一つとしてとりあげられました。  大変うれしく思います。   ●昨年成立した「知財基本法」は、2000年6月の、民主党の  提案を与党が受け入れたものですが、知財基本法をさらに  積極具体化するために、13の具体的な法律もマニュフェストの  中味として提案してあります。(その詳細は次回ご紹介します。) ●マニュフェスト上は、他とのバランスもあって、13法案の  全部を記載してはおりませんが、私どもの提案がマニュフェストの  冒頭部分に書き込まれ、民主党の基本政策の一環として  位置づけられたことを大いに評価したいと思います。 ●以下はマニュフェストに採用された「知財立国」の文章です。  ご参照ください。  《D競争力強化・技術力強化に向けて、知的財産権立国づくりを  すすめます。国際的競争力の強化、科学技術振興をはかる戦略に  立って、知的財産権強化に取り組みます。「知的財産基本法」を  さらに具体化し、知的財産紛争処理能力の強化、知的財産権に  関する専門家の育成、地域をはじめとする産学の連携強化、  研究開発予算の配分見直し、研究者の意欲向上につながる  環境の改善、TLO(技術移転機関)の充実、模倣品問題や  特許権侵害対策の強化をすすめます。》   【マニュフェストの大きな目玉は高速料金無料化】 ●道路公団の民営化議論の注意しなくてはならない点は  手段と目的の混同です。民営化は高速道路の料金が高止まりし、  採算性を度外視した無用な高速道路が作られ、公団ファミリーが  のさばる、そんな数々の問題点を解決するための手段でしかありません。 ●しかし手段が自己目的化し、民営化すればなんでも解決すると考えたら  それは大きな間違いです。民営化した結果、いまのバカ高い高速料金が  高値安定してしまうなら、それは本末転倒ではないでしょうか。  民主党のマニュフェストは、この点にズバット切り込みました。 ●以下は高速道路無料化のマニュフェストの引用です。  高速道路を高値安定させず、生活道路に変革し、日本列島の様々な  血液の流れを円滑にしようとする「日本列島快走論」です。  まずは簡単にマニュフェスト部分のみ紹介します。(詳細は後日)   《(2) 道路公団を廃止し、高速道路を原則無料化します。   地域でも高速道路を使いやすくし、物流コストの引き下げ、  生活の利便向上をめざしてフリーウェイとするとともに、  さまざまな「族お化け」がはびこっている道路を「つくる、  利用する、管理する」それぞれの面において、  地域と国民の手に取り戻します。 @道路公団廃止と高速道路原則無料化 (仮)  高速道路は、3年以内に、一部大都市を除き無料とします。  これに伴い、日本道路公団、本州四国連絡橋公団は廃止します。  日本道路公団、本州四国連絡橋公団の債務は、  現在の道路予算の中から償還します。  (首都高速、阪神高速については、その運営のあり方、  渋滞・環境対策等と利用者負担等のあり方を含めて、  具体的方策を決定します。) A道路特定財源・自動車税軽減・環境税創設  自動車にかかる税金が、道路建設を優先するために  高く設定されてきたことを踏まえて、道路特定財源を  一般財源化するとともに、税金を大幅に引き下げます。  平成17年度中に、道路特定財源の廃止法案と  自動車重量税半減・自動車取得税廃止の税制改革法案を  国会提出して、その成立をめざします。  同時に、環境保全の観点から、二酸化炭素の発生源に、  環境負荷の程度に応じて炭素含有量1トンあたり  3000円程度の税金をかける「環境税」を創設します。》   【情報ユニバーサルデザイン法案もマニュフェストに】 ●かつて私が座長を務めた際にまとめた  情報機器にユニバーサルデザインを採用せよとの法案  (情報バリアフリー法案)についても  マニュフェストと一体の政策集に入りました。 ●以下はその引用です。  《ITバリアフリー法(ユニバーサルデザイン法)   障害者も含めてすべての人々が使いやすい情報通信機器を  設計する「ユニバーサルデザイン」の思想を普及させ、  情報バリアフリー社会を確立します。そのため、  障害を持つ政府等の職員が電子事務機器を利用できることを  保障する、政府に納品する機器は身障者に配慮したものに  限られる、メーカーは障害者向けの機器を用意する  義務を負うこと等を規定した「ITバリアフリー法」を  制定し、職場のバリアフリー環境の整備をすすめていきます。》   ●まだ具体的な法案提出まではいっていませんが  なんとか実現したいと思います。そのためにも政権交代を  実現したいと思います。   【先週の主な活動】 ■9月16日(火) 08:00 第593回マンデーレポート 18:00 民主党栃木県連三役会議 19:00   〃    幹事会 ■9月17日(水) 11:00 特許庁長官来訪 11:30 特許庁総務部長 特許制策についてレク 11:45 参議院秘書課よりレク 11:50 国土交通省航空局より16年度概算要求レク 12:00 関東信越音楽協会 松本様来訪 16:00 情報労連栃木県協議会第29回定期大会 ■9月18日(木) 11:30 民主党政権を実現する同志の会勉強会     講師 三井物産戦略研究所 寺島実郎氏 ★(上記本文参照) 18:00 JAM栃木シニアクラブ第2回定期大会 ■9月19日(金) 12:15 赤松選対委員長と協議 ★栃木3区5区問題。両選挙区での立候補予定者探し  の現状を報告。党本部に協力依頼。  3区、5区の候補者擁立のために本部・県連とも  ひきつづき最大の努力をすることを確認。   13:00 両院議員総会 ★自由党との合併につき執行部提案を了承。 ★来る衆議院選挙向けのマニュフェスト(第一次集約)案を  決定。(上記本文参照) 14:00 民主党・新緑風会議員総会 16:40〜17:00 民主党栃木県連第43回衆議院選挙合同選対結成大会 19:00 明水会 秋のメインメンバー懇親の集い ■9月20日(土) 13:00 清原ミュージックフェスティバル 15:00 喜連川町議立候補予定者を激励。 18:30 やなせ進後援会地区代表者会議 ★ほぼ確定的になってきた11月の総選挙に向けて  全力をあげることを確認。  特に後援会関係者は1区に集中している。  水島支援のための各地区集会の日程を決定した。 ■9月21日(日) 09:30 あつみ幼稚園秋季大運動会 10:00 運輸労連栃木県連合会第36回定期大会