国会通信 No.605
【県民銀行の問題点】
2003/12/22 (マンデーレポート605の要旨)
【1】【県民銀行や人事推薦の問題点】
【2】【足銀破綻の公開説明会】
【3】【あっと驚く透明性ランキング】
【4】【マイク納め】
【5】【新春全県遊説】
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【1】【県民銀行や人事推薦の問題点】
(1)県民銀行について
●足銀の受け皿銀行として、県内自治体と県の経済界を中心にした、
いわゆる「県民銀行」を設立すべしとの声が、自民党の国会議員や
自民党県会議員を中心に上がっている。
その詳細は明らかになっていないが、そんなに簡単な話ではない。
私自身は現時点では賛成しかねる。
● 県民銀行に消極的な理由は
1 足銀という県内最大の金融プロ集団でも失敗している。
2 足銀の巨額の不良債権の実態がいぜんとして明らかではない。
3 不良債権処理のどの時点で県民銀行が受け継ぐことが明瞭ではない。
4 新銀行設立となると巨額の出資が求められる。
等々である。
●足銀の不良債権の額は、県の財政規模から見ると巨大すぎる。
マンデーレポート603回でも触れたが、
足銀の債権4兆3777億円(今年3月期)のうち
回収に重大な懸念ありか回収不能と判定されたものの合計だけでも、
1200億円にのぼる。
足銀自身が発表した不良債権の比率は10%を超えているので、
まちがいなく5000億円を超える不良債権があるのである。
●さらに破たん処理に着手することで一時期、債権の不良化が
急速に進行するのは常識である。
●これらの不良債権の処理のプロセスと県民銀行への承継の
タイミングがどうなるのか。巨額の不良債権のつけが、
知らぬ間に県民銀行に移されるとなると大変なことになる。
●また新規銀行の出資金は、当然国内銀行の自己資本比率の
最適基準=4%を上回る必要がある。
●したがって、例えば足銀の4兆4000億円の資産(主に債権)が、
切り分けられて正常債権として3兆円残ったと仮定すると、
これを引き継ぐための自己資本は
3兆円×4%=1200億円
となる。
●出資すべき自己資本がいくらかになるかは、今後、足銀の
貸出金の厳密なきりわけ作業(=正常、不良の分類。正常のみ引継ぎ、
不良は債権回収機構に譲渡)の結果次第であるが、いづれにしても
巨額なものであることは間違いない。
●長銀の場合は、債権の切り分けが終ったあと、いわゆる
「はげたか」ファンドのリップルウッドに売却された。
その際の、出資状況はどうかと言えば、
リップルウッド=1200億円
国 =2400億円
●このような巨額の出資を県民の税金や県内企業の出資に
求めるのは極めて非現実的である。
(2) 人事に政治は介入するな。
●足銀の新体制の取締役候補者について自民党国会議員が候補者リストを
提出したとの報道が。たしかに県内の経済界の情報を的確に伝える
人材は必要であろう。
●しかし、政治家が人事に口を出す時は要注意である。
例えば、それぞれの議員が、自分の支持者だったり、後援会の関係者
だったり、そんな縁故者やあるいは政商もどきの経済人を送り込もう
とするなら、おかしなことになってしまう。
●あまりにも熱心な推薦振りを見ると、もしや情実融資の隠蔽では、
などと勘ぐられそうになる。足銀は、新しい姿で見事に、蘇えって
ほしい。私はそのことをせつに願っている。
●池田新頭取とも先日意見交換した。(後記 18日の項 参照)
地域経済の復活を真摯に願っている心情が率直に伝わってくる。
そんな新頭取にとっても存分に仕事ができるよう、政治家は人事に
介入することを自粛すべきではないか。
●もっとも人事推薦の話を出したのは、実は竹中大臣。
とするなら、竹中さんの自民党国会議員へのリップサービスは
ちょっと過剰であり、また新頭取を逆にやりづらくしている。
安易かつ愚かである。
【2】【足銀破綻の公開説明会】
●16日(火)足銀問題について民主党政調の金融担当者と協議。
自民党の視点とは異なる民主党らしい対応について検討した。
●現時点では以下のポイントを考えている。
1 足銀支援のために出資した株主の救済策
2 債権処理についての基本姿勢
3 足銀を中小企業融資専門銀行として再生する方向性
4 受け皿銀行についての外資排除の明確化
●そのうえで、今回の処理に対する足銀執行部のみならず、
金融庁、金融監査法人の責任もあるとの観点から、
宇都宮市内でアクションを起こすことを企画した。
●23日 午後1時 宇都宮チサンホテル
以下の内容の公開説明会を行ないます。
民主党きっての金融専門家であり、日銀出身の
大塚耕平議員が問題点を鋭くえぐります。
●説明会の名前ですが、
事例収集の意味もあります。
足銀問題に関心を持つ多くの皆さんのご意見も
是非聞かせてほしいところです。
多くの皆さんのご参集をお待ちしています。
●また、説明会での意見交換を経た上で
竹中大臣に申し入れをする日程も決まりました。
説明会の翌日の24日午後4時15分、金融庁。
説明会の経緯をふまえて、竹中大臣に民主党県連
としての申し入れを行ないたいと思います。
〔参考〕 説明会のご案内文
公開説明会のご案内
平成15年12月18日
民主党栃木県連代表
参議院議員 簗瀬 進
去る11月、足利銀行に預金保険法第102条1項3号が適用
されることとなり、同行は国有化されるに至った。同行がそうし
た事態に至る過程では、金融行政当局からの度重なる指導や2度に
亘る公的資金投入が行われたが、そうした対応が効を奏すること
なく経営破綻に至り、県民経済に大きな影響が出ていることは極
めて遺憾である。民主党栃木県連としても、県民経済への影響を
最小限に喰い止めるべく、公党として最善を尽くす所存である。
とくに、1999年と2002年に行われた増資においては、多くの
県民および県内企業が、金融行政当局による公的支援や経営陣に
よる財務状況の説明を信頼して出資に応じた経緯がある。このため、
こうした株主が同行破綻に伴って被る損失については、増資を巡る
金融行政当局と経営陣の調整の経緯、および破綻に至る金融行政
当局や監査法人の対応の適否如何によっては、公的支援を講じる
余地のあるものである。
民主党栃木県連としては、本件に関する事実関係と論点を明らかに
するために、下記の催しを開催し、県内外の関係者に広く問題提起
をするものである。
記
公開説明会 「足利銀行破綻の事実関係と論点に迫る」
講 師 民主党政調副会長 参議院議員 大塚耕平
日 時 12月23日(火)午後1時〜3時(質疑応答を含む)
場 所 宇都宮チサンホテル
【3】【あっと驚く透明性ランキング】
●19日(金)8:00 日弁連と民主党の意見交換会に出席した。
この日のテーマは司法改革についての日弁連からのヒアリング。
そのなかで、特に日本の行政訴訟が機能していないことに大きな
関心を持った。
●行政訴訟では、「門前払い却下判決」が横行し、国民は行政訴訟を
諦めている。
●年間訴訟件数
日本:2,000件、米:37,000件、仏:120,000、独:513,000件
日本は、諸外国からみても、行政に対する司法のチェックが
あまりにも貧弱。
●スイスのローザンヌにあるビジネス・スクールIMD
ここが発行する「世界競争力年報」は毎年各方面から注目されている。
その2001年版の「透明性ランキング」はショッキングだ。
● 政府がどれだけ明確に政策意図を伝えているかの度合い、
それが政府の「透明性=transparency」。
●2001年版での日本の評価は比較対象49カ国の中でなんと、
どん尻の49位である。中国、インドネシアよりも低いという
ショッキングな結果。
●その評価の大きな原因となっているのが行政訴訟の機能。
司法改革の大きなポイントの一つである。
【4】【マイク納め】
●今日で今年のマンデーレポートの締めくくりと致します。
新年のマンデーレポートは
1月5日(月) 第606回から開始いたします。
●今年は600回達成。マンデーレポートの新しいステージが
始まりました。今年1年の変わらぬご支援に心から感謝
もうしあげます。
●なお、上記の通り、12月24日には竹中大臣に対する申し入れを
行う等の大事な日程も決まっております。その件については、
適宜、ネット上にアップさせていただきますのでご覧ください。
【5】【全県遊説】
●来年も、新春2日スタートの全県遊説を実施します。
今年で4年目となりました。
県内49市町村の各1箇所で、街頭から新春の決意を述べさせ
て頂きますので、よろしくお願い申し上げます。
●現在まだ詳細な日程は決まっておりませんが、おそらく
2日の午前10時 宇都宮二荒山神社前からスタートすることに
なると思います。よろしくご協力のほどお願い申し上げます。
【先週の主な活動】
■12月15日(月)
08:00 第604回マンデーレポート
15:00 連合栃木執行委員会で国政報告
★次期参議院選挙の栃木地方区につき、私に対する推薦を
全会一致で決定。ご推薦、こころから感謝申し上げます。
■12月16日(火)
10:00 足銀問題について民主党政調の金融担当者と協議。
(本文【2】参照)
10:30 金融庁 金融危機対応室長岡本氏。
★足銀新頭取の池田憲人や現在の状況についてヒアリング。
自民党筋の「県民銀行」構想の問題点や、人事介入についての
懸念を伝えた。
18:00 伊藤英成さん 感謝の集いに参加。
19:00 横田さんほか音楽仲間の皆さんと懇親会。
■12月17日(水)
18:00 栃木県弁護士会の忘年会に参加。
■12月18日(木)
8:50 足銀新頭取の池田憲人氏 松が峰に来訪。
★池田氏は56歳。東北大法学部昭和45年卒だから、
私の大学の先輩でもある。かつて法学部の同窓会で
名刺交換もしたことがある。私がお世話になっている
先輩と親しい友人であることも分かり、30分弱のご挨拶
だったが、率直なお話ができた。
★横浜銀行の生え抜き。かつ豊富な支店長経験あり。
経済の現場、中小企業の実態は熟知している。
その後は融資管理部長、総合企画部長も経験し
平成13年に代表取締役(財務責任者)、
平成14年に代表取締役(人事担当)に就任している。
足銀再生のためにはうってつけの人物とお見受けした。
★率直で飾らない人柄には、好感が持てた。
足銀と栃木県経済界再生のためにがんばってほしい。
10:00 上三川町議選の出陣式。隅内候補者ほかを激励。
16:00 県庁記者クラブで23日に開催する
足銀破綻の公開説明会のご案内。(前記)
18:00 連合栃木 芳賀地協主催の「山岡賢治国政報告会」に出席。
■12月19日(金)
8:00 日弁連と民主党の意見交換会に出席。(前記【3】参照)
10:00 内部通報者保護法案についての説明を聴取。
10:30 来客。
18:00 連合日光足尾地協 第8回定例大会に出席。
■12月13日(土)
10:00 あつみ幼稚園でサンタクロース役。
13:00 雀宮 吉田さん宅で集会。ご挨拶。
16:00 柔(やわら)ちゃん結婚式。
★末弟豊の長女愛梨ちゃんを伴い出席。
かつて田村さんからもらった名刺に、激励の言葉を
書いてもらったことがあった。小6になった姪は
宇都宮市の柔道大会でも優勝経験を持つ。
密かに柔ちゃんを目標にしているのだろう。
そんな姪にせがまれて出席することに。
会場では地球型ウェディングケーキのすぐそばの最前席。
にぎやかなパフォーマンスに4時間の結婚式もあっという
間に終った。お幸せに。
■12月14日(日)
12:00 早乙女家、中山家の結婚式に参加。
★中山さんには選挙の際にご支援いただいてきた。
そんなご縁で出席。祝辞。
「幸せは2倍に。苦労は半分に」と挨拶。
順子さん、範夫さん。末永いお幸せをお祈りします。
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今年1年のご支援にこころから感謝します。
来年もよろしくお願いします。
どうか、良いお年をお迎えください。
内閣常任委員長
参議院議員 簗瀬 進