国会通信 No.608

  【アメリカ大統領選挙 最新情報】

2004/1/19 (マンデーレポート608の要旨)


【アメリカ大統領選挙 最新情報】 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ●1月12日 シカゴ在住のSNET会員 W氏から  大統領選挙の最新情報が寄せられました。  1月19日(月曜)、アイオワ州で民主党の党員大会(コウカス)  を皮切りに、いよいよアメリカの大統領選挙が本格化します。  これから、11月まで続く米国の大統領選挙戦。  これに関連する目だった話題としてW氏が送ってきたトピックを  以下に紹介します。 ●(アイオワ州、民主党予備選挙は過去16年で最大の接戦)  民主党の大統領候補選びは、1月19日のアイオワ州の党員大会  (=コウカス)からスタートします。  コウカスに出席予定の同党員を対象とする直近の世論調査  ディーン支持 25%  ゲパート支持 23%(誤差はプラス・マイナス4・5%)  と文字通りの接戦。(ウオールストリート・ジャーナル1月12日)。  なお、ディーン候補は民主党候補の中もっとも鮮明にイラク戦争  反対を主張している候補だ。  同じ層の有権者を対象とした、別の世論調査では、  ディーン支持 30%  ゲパート支持 23%  ケリー支持  18%  エドワーズ支持 11%  ディーン優勢という基本線はゆるがないもの、  全体として接戦となっている模様です。  米国のマスコミはこうした状況を、「この16年間で最も白熱したコウカス選挙」と  称するに至っている(ニューヨークタイムズ1月11日)。 ●(クラーク候補急浮上)  上記4人に遅れて民主党予備選挙に参入してきたもとNATO司令官の  クラーク候補は、最近、全米ベースで支持率を上げてきている。  年初のギャロップ社の調査では、全米ベースで、クラーク補は  ディーン候補を追い上げ、その差は僅か4ポイントにまで近づいている模様。  (ニューヨークタイムズ;1月11日)  なおクラーク候補は、アイオワ・コウカスでの選挙には参戦していない。  他の候補者が、選挙資金と時間をアイオワに賭けている間に、  一人着々とニューハンプシャー州や、その後のサウスカロライナ州などに  力点を入れるクラーク流選挙戦術は賢明な選択だった、  とのコメントも聞かれる様になってきた。 ●(大統領一般教書演説)  アイオワ・コウカスの翌日(1月20日)、恒例の大統領年頭一般教書演説が行なわ  れる。この場はいわば、ブッシュ大統領にとっては、大統領選挙戦の出馬宣言。  と同時に、この年頭教書演説を活用すれば、これまでは民主党候補者達の手中にあった  、政策論争のイニシアティブを一気に奪い返すことが出来る。  また、この機会を活用して、アイオワ・コウカスで弾みがつくはずであった  民主党側の大統領選挙盛り上げムードを、瞬時に冷やすことも出来る。  要するに、アイオワ・コウカスの翌日にセットされた大統領年頭教書演説は、  これまで民主党の十八番の感があったドラマの主役を、共和党側に  「盗み取る機会(steal the show)」となるだろうと評されている。  (ニューヨークタイムズ;1月12日)。  ブッシュ陣営は、この日に備えて、  移民法の抜本改革案  月面に探査基地を建設、  火星に人を送り込んだりする計画案  などの目玉を用意し、年頭一般教書演説の中で、  有力有権者層であるヒスパニック対策や、基本的には楽観論をベースに  大統領らしさを売り出す仕込み作業を着々と行なっている。  一方、ブッシュ陣営では、既に手中にした、1億3000万ドルもの巨額の選挙資金を  、これからは要所要所につぎ込んで、大統領選挙戦を本格化させていくことになるだろう。    他方、対戦相手の弱点探しにも怠りがない。ディーン候補、ゲパート、クラーク、さら  にはケリーといった候補者達のアキレス腱は、十二分に調査・研究済みだと伝えられる。  大統領支持率も、フセイン拘束以降、再度、上昇しており、最近の世論調査をみると、  ブッシュ大統領の人気はディーン候補に20ポイント以上差をつけているとのこと。  また、不特定の民主党候補が相手になれば、ブッシュ大統領の優位度は若干下がるが、  それでも9ポイントの差をつけているとされる(CBSニュース調査)。