国会通信 No.610
【国会のシビリアンコントロール能力が問われる】
2004/2/2 (マンデーレポート610の要旨)
【1】【国会のシビリアンコントロール能力が問われる】
【2】【マスコミに出ないイラクの死傷者】
【3】【金子勝講演メモ】
【4】【先週の主な活動】
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【1】【国会のシビリアンコントロール能力が問われる】
●1月30日未明 衆議院でイラクへの自衛隊派遣が与党の
強行採決の結果 一方的に承認されました。極めて残念です。
●与党は、7月に予定される参議院選挙のために、日程が
限られていることを、強行採決の大きな理由にあげています。
しかし、民主党が指摘した基本的な問題点には、答えないまま。
与党の暴挙に大変な怒りを覚えます。
●民主党が今回の派遣の反対を主張する論点は、要約すれば、
1 陸上自衛隊の先遣隊が現地から送ったとされる報告書が
実は事前に準備ズミのものであったこと。
2 自衛隊の安全が確保される根拠として小泉総理が言明した
サマワ市評議会が、実は解散されており、小泉総理自身が
撤回の答弁をしたこと。
の2点でした。
●この重要な指摘に与党は全く答えません。そして、答えても
「民主主義の発展段階だから」(石破防衛庁長官)などと、
はぐらかすばかり。歴史的に見て重大な決断をし、派遣される
自衛隊隊員の生命を危険に曝すのに、派遣の最高責任者たちの
態度は、余りにも不遜で不真面目です。
●自民党の中でも加藤、古賀、亀井の3議員が議場を退席しました。
かつて湾岸戦争のときに、アメリカ議会では、全議員が本会議場で
自分の信念と意見を述べる機会を作りました。その位の丁寧で
真剣な議論をすべきではないでしょうか。
●シビリアンコントロールは軍隊の統制の基本原則です。
そしてこの「シビリアン」を単なる「文民」と訳す場合が多い
のでが、シビリアンはそれにとどまりません。
国民主権を前提にしたシビリアンコントロールとは、
民主的に選出された国民の代表によるコントロールに服すこと
を意味します。
●自衛隊を、初めて戦乱の地に送るという歴史的な決定の
はずなのに、国会のこの有様。残念ながら今のわが国の
国会の現状は、軍隊を主体的に統御できる基本的な能力を
欠いているといわざるを得ません。
●今の国会の現状では、実績を残しながら力をつけてくる
自衛隊の皆さんに、やがて簡単に軽視されるようになって
しまうでしょう。私はそれを恐れます。
【2】【マスコミに出ないイラクの死傷者】
●1月29日(木)8:00 「日本経済の課題」という
課題で、慶応大学経済学部教授 金子勝氏の話を聞きました。
本題の経済の話も有意義なので後記【3】に私のとったメモを
掲載します。ただ冒頭に述べられたイラク戦争開始以来の
イラクの死傷者の数字がショッキングでした。
●今、日本も世界も、マスコミの情報は大きく英米よりに
偏っています。その最も象徴的なことが戦争開始以来の
死傷者の数です。英米軍の死傷者の数は詳細に報道され
ますがイラク側の軍民の死傷者の数はなかなか分かりません。
●金子教授の紹介してくれた数字の基になっているのは
「バクダッドの炎上」というイラクのサイトに出ている
数字です。それによると
すでに
軍隊側の死者 1万人
民間人の死者 1万人
負傷者数は、各その3倍にのぼるようです。
●来月になると、アメリカ軍のほうも、15万人の兵士を
入れかえ、代わりに予備役(30〜40才)の投入の予定。
その結果アメリカ軍のほうもさらに大量の死亡者が
出るかもしれないと予測されているそうです。
●また、昨年12月アメリカ軍は「交戦規則」を変更、
→危険を感じたら一般市民でも銃撃できるようになったそうです。
イラクの民間人の死傷者数はさらに増えていくと
予測されます。
●日本の陸上自衛隊もこのアメリカ軍の交戦規則に従って
行動することになるのでしょう。自衛隊員の皆さんにも
またイラクの人々にも、悲劇が起こらないことを心から
祈っています。
【3】【金子勝講演メモ】
●金子教授の経済の話はとても有意義でした。
以下に大雑把な私のメモを掲載します。
<最近の経済状況>
●現状の回復観は全体ではない。
今の好況は→上場2割の企業が全体の6割に貢献しているに過ぎない。
●2つのリスク
@輸出依存 ⇔ 外的要因
A内的要因 ⇔ いままでの日本独自の経済波及経路の寸断・喪失
天才「角栄」の作ったメカニズムはすでに機能しなくなっている。
●角栄のシステムとは
輸出企業と公共事業を連携させた経済のシステム
これが高度成長の秘密。
全国レベルの工業団地=輸出企業の振興
高速道路による工業団地のリンケージ=好況の地方波及
「中央の景気好調の波が半年ズレて地域に波及するシステム」
●解決の二つのヒント
新しい地域経済と全体経済アップのリンク付けメカニズムの構築が重要
個人と全体の新たなリンク
●年金の本質
従来は個人レベルの貯蓄的なイメージ
→「世代間扶養」のロジックに変えていく。
●年金問題と特殊法人問題のリンク
年金基金等の年金財源は財投の重要な資金
特殊法人への投資
→3分の2→不良債権化(65兆〜130兆)
民主党の高速道路無料化案のウィークポイント
→国民の理解不足→道路改革の意味⇒「地域の再建」
債務超過の実体の暴露
公団廃止→年金財源の開放
財務省のための改革ではなく地域のための改革
<金融>
●今後の金融機関の評価のポイント
1 不良債権率
2 くり税による水増し
3 国債運用
●企業再生による引当率の回復が
経済再生のインセンティブになる。
この国の本質 「粉飾国家」
●この国の本質は「粉飾国家」
ダマしダマしてついに滅亡か。
●対外的リスク
IT革命の負の現実化が心配。
アメリカにとってのインド
日本にとっての中国
アメリカの最大の不安定要因は空前の財政赤字
中国のリスクは強いバブル
どうソフトランディングできるかが最大の不安要因
【4】【先週の主な活動】
■1月26日(月)
08:00 第609回マンデーレポート
09:30 法律相談
11:00 連合栃木・県連協力会議
13:00 県民ネット21 県に対する要望
■1月28日(水)
11:00 故渋川和子様 告別式
■1月29日(木)
08:00 金子勝氏をお招きしての勉強「日本経済の課題」
(上記【2】【3】)
09:30 石川銀行出資被害者の会代表・吉住幸則様 来訪
★2月7日の足銀公開説明会の事前打ち合わせを行ないました。
10:30 政権交代を実現する会・憲法問題勉強会
講師 中曽根康弘先生
(次週掲載予定)
13:00 (財)日本レコード教会 専務理事、事務局長 来訪
14:00 国会コーラス愛好会・打合せ会
■1月30日(金)
12:00 県労OBの会代9回定期大会
18:00 連合栃木宇河地協2004年新春賀詞交歓会
18:30 連合栃木鹿沼地協2004年新春のつどい
■1月31日(土)
11:00 栃木県高齢・退職者団体連合2004年輝く新春のつどい
14:00 法律相談
14:30 法律相談
16:00 さとう栄を囲む新年会
19:00 山岡賢治後援会 新春の集い 大平町
■2月1日(日)
13:00 谷山則通氏の叙勲受章を祝う会
13:00 現代日本美術会・簗瀬進を育てる会合同新年会
16:00 県連第6回拡大幹事会
17:00 さとう信を囲む新春の集い
18:00 全建総連栃木建労宇都宮支部新年会
18:30 民主党県連新年会