国会通信 No.621
【イラク人人質解放】
2004/4/19 (マンデーレポート621の要旨)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
〔主な内容〕
【1】イラク人質 解放。
【2】政府の自画自賛は間違い。
【3】「渡航禁止」と「非戦闘地域」
【4】イラク問題で全議員政策懇談
【5】先週の主な活動
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【1】イラク人質 解放。
3名の人質が解放された。またその後の2名の行方不明者も
解放された模様。そのうちの一人は本県足利市出身の渡辺さん
だった。まずは解放を素直に喜びたい。
以下、今回の事件の雑感を述べてみたい。
【2】政府の自画自賛は間違い。
まず、政府の自画自賛はお門違いである。
自衛隊撤退をいち早く言明したから解放されたのではない。
彼らのイラクへの過去の協力姿勢が的確に伝わったからであり、
逆に政府の単純な強硬姿勢は解放のタイミングをずらした
かもしれないのである。
【3】「渡航禁止」と「非戦闘地域」
●政府は10数回の渡航禁止を出していたことをもって
今回の問題の責任はないと強弁する。さらに与党の
一部は「遊泳禁止が出ているのに勝手に泳ぎそして
おぼれたに過ぎない」等の自己責任論が噴出している。
●「遊泳禁止」と「戦闘地域」を同列に論じる感覚には
開いた口がふさがらない。イラクには「非戦闘地域」がある
と言い切ったのはどこのどなただと言いたい。
全土が「戦闘地域」だから「渡航禁止」と言明するなら分かる。
「非戦闘地域」の存在を根拠に自衛隊を派遣した政府に
渡航禁止違反を責める資格はないと思う。
●渡航禁止の実効性を著しく低くしたのは、「非戦闘地域」の
存在を明言した政府自身である。
全土が「戦闘地域」であるから生命の保証はできないと
言えばよかった。しかし、それでは自衛隊派遣の法的根拠は
なくなってしまう。
●まさに「非戦闘地域への自衛隊派遣」
というロジックが渡航禁止の実効性を低くしたという実態を
政府は銘記すべきである。
【4】 イラク問題で全議員政策懇談
●12日(月)民主党本部においてイラク問題についての
全議員の意見交換が行われた。
●参加者の多くは、自衛隊の撤退の方向性を示唆する発言だった。
私も発言した。その要旨は2点。
1点目は イラクでの自衛隊駐留の法的根拠は、拉致以前に喪失して
いること。拉致の問題とは切り離して、超法規的駐留反対を主張すべし。
2点目は 撤退にしても多様な形態がある。部隊の縮小や、隣国のクウェートへの
移動などの方向性を民主党として提言すべきである。
●そのうえで 野党としての役割を果たすべきではないかと付言した。
拉致直後に民主党幹部は与党への協力姿勢を明らかにしたが、このことは
私は賛成できないとも述べた。
●自衛隊派遣に賛成する評論家の皆さんの多くは、民主党の対応を
口を極めてほめたたえた。それも当然である。彼らにとっては、
人質問題での民主党の与党への協力姿勢は、自衛隊派遣容認に
間違いなくつながっていくからである。
●私は、野党の最大の役割のひとつは、与党とは別の選択肢を
提供し続けることであると思う。それと同時に与党の行動に
常に歯止めをかけていくことだと思っている。
特に国の将来の進路について重要な問題であればあるほど、
そうあるべきだと考える。
●わが国の民主的な意思形成能力は発展途上である。
戦前の大政翼賛会的体質はいまもって健在である。
少数者の意見表出には見えない圧力がかかる。
容易にひとつの方向で押し流される。
小泉政権になって、この傾向はさらに顕著になっている。
●テレビや新聞は徐々にに牙を抜かれつつある。
たとえば
1 人質への残酷な映像はおおむね自己規制的にカットされた。
2 ファルージャでのアメリカの無差別殺戮の報道は断片的。
3 イラク人に虐殺された民間人の正確な報道はない。
(ヨーロッパから3万人を超える傭兵がイラクに投入されている。
それらはすべて人材派遣会社の社員である。)
●人質となった3人は、結局解放された。しかし、この間
人質となった3名やその家族に対する誹謗中傷や自己責任追求の発言は
度を過ぎている。この国の未来に暗澹たるものを感じる。
【5】先週の主な活動
■4月12日(月)
08:00 第620回マンデーレポート
10:00 党全議員政策懇談会「イラク問題について」(上記【4】参照)
14:00 党憲法調査会第1小委員会
17:00 自衛隊の撤退を求める民主党議員有志による懇談
18:30 内閣委員会理事懇
■4月13日(火)
08:00 外務・防衛合同部門会議
イラクでの邦人拘束事件について省庁よりヒアリング
■4月14日(水)
09:30 議員総会
10:00 本会議
11:00 内閣委員会理事懇
12:00 国対・理事合同会議
12:30 海野徹議員を激励する会
■4月15日(木)
09:50 内閣委員会理事会
10:00 内閣委員会
暴力団員による不当な行為の防止等に関する
法律の一部を改正する法律案の趣旨説明聴取。
委員会散会後 内閣委員会理事懇
13:00 日精会定期総会で挨拶(日光)
13:30 栃木県行政書士会理事会で挨拶(宇都宮)
■4月16日(金)
08:00 民主党と日弁連・弁政連との朝食会
09:30 議員総会
10:00 本会議
10:30 構造改革特区推進室長レク
18:00 やなせ進 矢板・塩屋町市町村選対結成総会で挨拶(矢板)
■4月17日(土)
12:00 坂井さん主催の自然と親しむ会
18:00 小泉様 通夜式
19:00 山岡賢次茂木町国政報告会
■4月18日(日)
10:00 平出雷電神社春大祭
10:30 宇都宮市鍼灸マッサージ師会総会
13:00 故小山厚三様お別れ会