国会通信 No.627

  【強行採決は許さない】

2004/6/7 (マンデーレポート627の要旨)


〔主な内容〕 【1】与党の強行採決は許せない。 【2】マスコミの姿勢はおかしいぞ。 【3】秘策は副議長の「散会」宣言。 【4】不信任議長の再登場は前代未聞。 【5】最後に決めるのは主権者・国民の投票。 【6】先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】与党の強行採決は許せない。 ●予想通り、3日木曜日の午後3時4分、与党は厚生労働委員会で  強行行採決を仕掛けてきた。しかも、与党委員ですら、総理への  質疑が終了する直前に質疑打ち切りの動議がでると予想していたのを  前倒ししての仕掛けであった。 ●これは絶対に許せない暴挙である。  その理由は以下のとおりである。 1 参議院になって、初めて政府は詳細な試算内容を明らかにした。   その結果、以下の巧妙な国民だましの政府のウソが次々と明らか   に。徹底した審議はこれからのはず。     @国民年金の保険料は「1万6900円まで値上げされて   その後は固定される」のは、名目賃金上昇率が0%のときだけ。   賃金上昇率を2%とすると、2万860円になってしまう。   保険料固定方式というのは大嘘だった。  A厚生年金の保険料も、「18・3%まであがりその後は固定」とい   も大嘘。場合によってはさらに上昇するかもしれないと   厚生労働大臣は参議院になってから、これを認めた。  B厚生年金支給の「最低保障50.2%」(=所得代替率)も   ウソ。50%保障は、年金支給開始の65歳のときだけ。   その後はどんどん下がっていく。 2 公聴会なし   年金法案は、13年間連続の保険料値上げ法案。したがって   成立ののちの見直し規定は置かれていない。国民を13年間   拘束し続ける法律となる。だからこそ、国民各層の意見を聞く   「公聴会」を開く必要がある。   与党は神奈川で地方公聴会を開いたからそれでよいと言い張る。   しかし正確に言うと「地方公聴会」というのは与党が勝手に   言っている俗称でしかない。法律上の位置づけは、単なる   地方視察でしかない。国会法上「地方公聴会」の規定は皆無。   公聴会逃れのために与党がつけた勝手な名称に過ぎない。   狡猾かつ卑怯なやり方だ。 3 総理への質問権剥奪   共産党、社民党、そして無所属の会の西川きよし議員の、   総理への質問の機会を一方的に剥奪。理事会での約束を踏みにじった。 4 官邸主導    与党もあせる前倒し強行採決。その指揮は小泉→山崎副官房長官ライン   から出た。強行採決を仕切るのはさすがの自民党でも国対サイド。   しかし、マクロ経済スライドという年金法改正の確信を説明できず、   激しい動揺に陥った小泉首相が、追いつめられて前倒しを支持したのは   明らか。国権の最高機関としての立法府の権威を踏みにじるやり方である。   許せない。 ●マスコミは、与党も野党もどっちもけしからんと指摘して、バランスを  とったつもりだ。 ●衆議院での牛歩の光景や参議院での長時間演説を見て55年体制に逆戻りとか  岡田代表のイメージに合わないとか、野党批判をしてくれる。  しかし、どの新聞の「論説」も、こんな政治状況や審議不十分のなか、  年金法案をあげるのはおかしいと言っている。  それでは、野党はどうしたらよいのか、教えてほしい。 ●かつての名議長河野謙三氏は「野党7・与党3」を心がけたそうだ。  議席数が少ないから野党なのである。当たり前のことだ。  そんな野党の審議権を、与党が尊重するから初めて議会は議会として  存在しうる。 ● 多数決ですべてを仕切るなら議会など不必要である。  選挙直後の議席数で法案の成否はあらかじめ、すべて自動的に決まって  しまうからだ。次の選挙まですべては決まり、次の選挙まで野党は  不必要である。 ●しかしそれは形を変えた与党の独裁主義に変わらない。そうであってならない。  だから名議長河野謙三は「野党7」と言い切ったのである。 ●しかし今の自民党に河野議長の深い良識のかけらもない。  数で仕切って当然だとおごり高ぶっている。   ●その与党のおごりを、事実上後押ししているのが、マスコミの  浅薄な与野党バランス論である。形式的な公平は、与党を有利に、  野党を不利にするに決まっているではないか。こんな力学を  知りぬいたうえで強行採決批判と牛歩・長時間演説批判の  変なバランスをとる大新聞は犯罪的ではないか。   ●与党の数の暴力こそ、すべての問題点の出発点である。  この基本を忘れつつある日本のマスコミの現状に危機感を  覚えた。 【3】副議長の「散会」宣言は「秘策」になりえなかった。 【4】しかし、不信任議長の再登場は前代未聞である。 【5】そして、最後に決めるのは主権者・国民の投票。 ●以上【3】から【5】については、詳細を記述する時間が  なくなってしまいました。お許しください。 【6】先週の主な活動 ■5月31日(月) 08:00 第626回マンデーレポート 09:30 法律相談 12:00 故光岡孝之様 告別式 17:00 連合「年金制度の抜本改革を求める総決起集会」 ■6月1日(火) 09:00 立正佼成会宇都宮教会御命日 16:30 政策調査会主催 全議員政策懇談会「議員年金改革」 ■6月2日(水) 09:30 議員総会 10:00 本会議 15:00 全農林本部丸山委員長 訪問 18:00 日足地域選対総決起集会 18:30 自動車総連栃木地協 なおしま正行・やなせ進総決起集会 19:00 飛翔会第3回幹事会 ■6月3日(木) 10:00 農林水産委員会 農協法質疑 16:30 議員総会 ■6月4日(金) 09:30 議員総会 13:00 本会議 ★厚生労働委員長への解任決議案の審議開始。  趣旨説明 森ゆう子。  賛成討論 大塚耕平。  森は3時間超。フィリバスター(長時間演説による審議妨害)の記録更新。  大塚も2時間超。二人ともがんばった。 20:00 延会手続き。 ≪フィリバスター filibuster≫とは 新英和中辞典 第6版 (研究社) 1 a [具体的には ] 議事妨害. b 《米》 議事妨害者. 2 不法戦士 《外国に侵入して革命や土地侵犯を目的とする不正規兵》. /米+/ 1 (長演説などで)議事の進行を妨害する. 2 不法戦士として働く,外国に侵入する. 〈法案を〉議事妨害で阻止する. オランダ語「略奪者,海賊」の意   20:00 延会手続き。 ■6月5日(土) 0:10 厚生労働委員長 解任決議案への裁決。牛歩開始。 4:20 議長不信任案の審議のため副議長 登壇。  ただちに「散会」宣告。先例なし。   民主党は退席。 4:30 不信任案処理未了のまま議長再登壇。前代未聞。 ★先例なしの手法を双方が応酬した。 7:38 仮議長に竹山裕氏選出。  以下 民主は欠席。 8:15 倉田不信任決議案 否決。   9:02 坂口厚労大臣 問責決議案否決。 9:30 年金制度改革法案 可決。成立。 16:30 やなせ進 全県親戚会 18:00 やなせ進 河内町・上河内町総決起集会 19:00 山岡賢次真岡市国政報告会 ■6月6日(日) 13:00 やなせ進宇河地域選対 上三川町・南河内町総決起集会 15:00 宇都宮市御幸地区やなせ進後援会総決起集会 18:00 やなせ進北那須地域選対 西那須野・塩原地区総決起集会 19:00 山岡賢次芳賀町国政報告会