国会通信 No.636

  【五輪と内閣支持率】

2004/8/30 (マンデーレポート636の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 〔主な内容〕 【1】オリンピックと内閣支持率 【2】クーベルタンの思いはどこに 【3】先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】オリンピックと内閣支持率 ●先週のマンデーレポートで、沖縄知事には面会拒否、  金メダル受賞者には早朝電話の小泉首相を批判させていただいた。  しかし、小泉総理のオリンピック観戦熱は一向に衰えていない  ようだ。そんな中で28日付の東京新聞の記事は興味深い事実を  報道している。面白いのでご紹介したい。 ●見出しは、「首相 連夜のテレビ観戦、祝福」  「支持率回復へ 五輪効果に期待」、「歴代内閣も恩恵」と  多少刺激的である。しかし、そこで指摘されている過去の  事実を見ると確かにオリンピック効果はあるようだ。 ●以下同紙が指摘する過去の例をそのまま引用すると、  以下のとおりであった。(増減の数字は筆者)   開催年 開催地       内閣  五輪前支持率 〃後支持率   増減   1976  モントリオール  三木    29.9%  → 43.2%  +13.3%    84  ロサンゼルス   中曽根   53.1%  → 58.0%   +4.9%    88  ソウル      竹下    46.7%  → 54.8%   +8.1%    92  バルセロナ    宮沢    32.4%  → 31.4%   −1.0%    96  アトランタ    橋本    47.0%  → 52.3%   +5.3%    00  シドニー     森     32.4%  → 33.4%   +1.0%    04  アテネ      小泉    40%台後半   ?      ? ●三木内閣以降、夏の五輪と重なったのは6内閣。そのうち  支持率が下がったのは宮沢内閣のみ。他の5内閣は、のきなみ  支持率が上昇している。それなりの因果関係を認めざるを得ない。 ●それならその理由はなんなのだろうか。  思いつくままにあげると、 1 オリンピックの持つ国威発揚ムードやナショナリズムが、   内閣の求心力アップに働らく。 2 高揚感や満足感が、政権への不満を和らげる。 3 現状の政治的な問題点から目をそらす。   等々の理由が考えられよう。 ●古代ローマ時代に「パンとサーカス」という言葉があった。  政権への批判をそらし、民衆の支持をつなぎとめるために、  暗愚な皇帝は、剣闘士に命がけの競技をやらせたり、円形劇場に  水を満たし模擬海戦を行ったり、観客に小麦を配ったりして、  政治の本筋から離れた小手先の政策に頼ったそうだ。 ●もし小泉首相がこのような思いでオリンピックを観戦し、  メダリストに電話をかけ、国民栄誉賞がよいのか紫綬褒章に  しようか、などと思いをめぐらすなら、「パンとサーカス」の  現代バージョンに他ならない。 ●五輪の政治利用については、ブッシュ大統領の選挙対策用  テレビコマーシャルが「政治利用」であるとしてIOCから  放映禁止の求めが出されている。駐留米軍の司令官が、墜落  ヘリコプターの操縦士を金メダルを取った日本の体操選手に  なぞらえていたが、完全に悪乗りであろう。 ●小泉さんや総理周辺の知恵者の皆さんが、支持率アップの  歴史を知らないわけがない。それを承知のうえで、メダリスト  への電話作戦を行ったのであろうが、本末転倒といわざるを得ない。  総理としての本来の職責を果たしてもらいたいものである。 【2】クーベルタンの思いはどこに ●アテネは古代と近代オリンピックの双方の発祥の地である。  そしてオリンピック開催中は戦争をやめたという故事が  オリンピックの別名を「平和の祭典」としている。  それを近代に復興しようとしたクーベルタン男爵の意図は  「参加することに意義がある」という言葉で明らかなように  すぐれて超国家主義的な意図があったのである。しかし  現状はこの思いとは限りなく逆行しているように思える。 ●もちろん、私自身も、一個でも多くのメダルを日本がとって  ほしいと願っている。日の丸がメインポールに掲揚される瞬間は  限りなく心地よい。それどころか、室伏選手の金メダル昇格を  願って、ドーピング問題についてのIOCの決着をもっと早く  できないものかといらだっている。 ●しかし、ちょっと待ってと言いたい。  国威発揚の場所に完全になりつつある現在の五輪の姿は  クーベルタン男爵が求めた近代オリンピックの理想では  ないはずである。 ●オリンピックは、生命の本質に直結する「肉体と精神」の  祭典である。極限に挑戦しながら、最期には誰にも超えられない  肉体と生命の限界を実感させられる。その瞬間こそ、人類共通の  原点である。だからこそ、国家という枠組みを超えた平和の祭典  になりうるものだと思う。 ●しかし残念ながら、現状はかなり違っている。  イラクチームがアテネのサッカー場で戦っているその瞬間も、  モスクへの攻撃は続いていた。パウエル長官のアテネ入りも  デモ隊の反対で中止に追い込まれた。イラクでの停戦という  問題自体あまり問われなかった。   またメダル競争は完全に国威発揚ゲームとなっている。  国家を超えようとしたクーベルタンの理想は、さらに遠くなった  ように感じる。 ●近代オリンピックの発祥の地で、この原点の議論があまり  聞こえてこなかったのは、きわめて残念である。  やはり人類は少しずつしか成長しないのだろう。しかし  すこしずつでも良い。原点を忘れず、原点に立ち返りながら、  一歩一歩進んでいくしかないのである。 ●アテネでの日本選手の健闘を心から讃えたい。  しかし、それと同時に、共通のDNAを持つすべての  参加選手の健闘を讃えたい。すべての勝者とすべての敗者を  祝福したい。 【3】先週の主な活動 ■8月23日(月) 08:00 第653回マンデーレポート 09:30 民主党栃木県連・連合栃木第5回定期協力会議 ■8月24日(火) 10:00 党中央代表選管会議 ★私は、中央代表選挙管理委員会の委員の一人。  ちなみに委員長は埼玉の細川律夫代議士。委員数は5名。  すでに過日の常任幹事会で、代表選挙は、8月30日告示、  9月13日投票という日程が決定されている。  この日は午後2時から3時の間に、立候補予定者に対する  説明会が開催された。  結果として、予定の時間帯に出席したのは岡田陣営だけであった。 ■8月25日(水) 12:00 故高橋基剛様告別式 ★弔辞を読ませて頂いた。 18:30 やなせ進総合選対解散式 ★250人が出席。盛会だった。 ■8月26日(木) 11:00 県民ネット21・民主党栃木県連対 知事予算化要求 ★ 9月県議会で論議される補正予算案について県議団の皆さんと  ともに執行部へと要望させていただいた。要望項目の中心は  なんといっても足銀国有化に伴う景気対策。冒頭挨拶。 13:00 一条町長寿会集会 ■8月27日(金) 10:00 来客 14:30 松下電器産業労組宇都宮支部結成大会 16:00 (社)栃木県公共嘱託登記土地家屋調査士協会第19回通常総会 18:00 会食 ★連合栃木の伍井会長と懇談。知事選挙、衆議院選挙等について  率直な意見交換を行った。 ■8月28日(土) 18:30 宇都宮中央卸売市場納会 ■8月29日(日) 09:00 河内柔道会平成16年度河内町スポーツ少年団柔道大会 13:30 JPDGA栃木第2回役員会 17:00 赤帽栃木軽自動車運送 原田守男氏副会長就任祝賀会 17:00 JR東労組 金田貞夫議員25周年記念祝賀会