国会通信 No.645
【小泉自民党は国会から逃亡した】
2004/12/6 (マンデーレポート645の要旨)
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【1】トリプル選挙 言い残したこと。
【2】小泉自民党は国会から逃亡した。
【3】ネクスト法務大臣としての今国会総括。
【4】日光を国際交流の拠点にせよ。
【5】先週の主な活動
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【1】トリプル選挙 言い残したこと。
●知事選・宇都宮市長選・県議補選の簡単な総括は先週書いたところだが、
書き残した重要な点がある。それは、選挙では敗北したが、
最大野党としての最低の責務は果たしたということである。
●もちろん勝つに越したことは無い。しかし勝利に拘泥し、
敗北を恐れて挑戦する気迫を失ってはならない。
●いわゆる、相乗り路線は苦肉の策かもしれないが、安易な妥協の
産物としての側面も持っている。過去の経験上偉そうにはいえないが、
政党としてはできるだけ避けなければならない。
●さらに、自主投票という選択肢も、政治が本務ではない労組には
許されても、政党にとっては避けるべき道である。
●政党としての最低の責任は、有権者への選択肢の提供である。
特に二大政党制をめざし、政権交代を標榜する以上、今までよりも
格段このことの重要性は増している。
●今回の選挙、確かに敗北はした。しかし、二大政党制が到来して
初めての知事選挙や市長選挙に、対立構造を実現することはできた
のである。このことを評価する論調がマスコミのどこにも聞けなかったのが
残念である。
●選挙は勝たなければならない。そんなことは当たり前である。
勝つために全力を尽くす。それも当然である。
しかしいつも勝ち続けなければならないのか。また勝つために
何をやってもよいのか。そこが問題である。
●当選至上主義は簡単に政治の本来の姿を忘れさせる。
結果として政治はじょじょに堕落する。
このことを肝に銘記すべきである。
【2】小泉自民党は国会から逃亡した。
●臨時国会が閉幕した。12月14日、自衛隊の派遣切れ。
この日には何としても国会は閉じておきたかったのだろう。
これが、与党と小泉総理の断固たる本音である。
会期の外で、この国の未来を蹂躙しようとしている。
小泉自民党は国民の批判から逃げた。国会から逃亡した。
だから、私は許せないのである。
●とうとう、小泉総理は、一度も国会での派遣延長の意思を
明確に表明しなかった。いったいこの国の国会とはなんなのだ。
国民は主権者ではないのか。主権者の代表としての論議の場所
で明確な説明がなされず、さらに1年間自衛隊は戦闘地域に
置かれ続けようとしている。
● アメリカでも、イギリスでも軍隊の派遣や撤退については
最終的に議会が決定権を持っている。シビリアンコントロール
は単純に文官統制と訳すから誤解される。正しくは、シビリアン
コントロールとは民主主義の議会による軍隊の統制のことなので
ある。
●この国は、アメリカやイギリスですら機能しているシビリアン
コントロールの基本が欠落した国なのだ。そしてこのことの
恐ろしさを、国民もマスコミもそして多くの国会議員も自覚していない。
●民主党もこのことの重要性をもっと大々的にアピールすべきである。
【3】ネクスト法務大臣としての今国会総括。
● ネクスト法務大臣としてはじめて臨んだ今臨時国会も、
小泉総理の国民だましの姿勢によって、12月3日に閉会となった。
●53日という短い会期のわりに9本という多数の法律案が上程され
法務部門会議は大忙しだった。一昔前は法務関係はどちらかといえば
暇な委員会といわれたが、現在では一転している。
●特に50年に一度の大改革という触れ込みでスタートした
司法改革の締めくくり(推進本部は11月末日で解散する)ということで、
司法改革関連の問題点が多い3つの法案(裁判外紛争解決機関に
関する法案、司法修習生の給費制を貸与制に変更する裁判所法改正案、
弁護士費用の一部を敗訴者に負担させる法案)や刑法改正案(強姦致傷罪など
刑罰規定を重罰化する内容)など、審議期間が短いのにもかかわらず、
法務省および司法改革推進本部はあわせて9本もの法律案を上程してきた。
●いままでの司法改革関連は、司法改革に与野党なしというスローガンで
かなり無理な審議にも協力してきたようだが、それが惰性になって、野党の
物理的な審議能力を無視して法案審査が行われるようになっては問題である。
●私は、委員会審議の3ルールを徹底するよう法務部門会議の所属議員に
求めた。それは
1 定例日主義の厳守
2 法案の趣旨説明と質疑は別の日に行う。
3 本会議への緊急上程は原則として行わない。
●質問準備ができないような時間的余裕を奪われた中では、問題法案の
審議はどうしても不十分になる。十分な審議を取りながら、少しでも
野党の意思を結論に反映させようとするなら、まずこの3原則を与野党の
共通ルールとして定めながら、最後は会期という有限の時間のなかで
背水の陣をしく、これが私の基本的な考え方である。
● 結果として
1 敗訴者負担の法案を廃案に追い込むことができた。
(同法は、「訴訟の萎縮効果に間違いなくつながる」等の理由で
日弁連や市民団体から反対の意見が多く寄せられていた。)
2 修習生の貸与制の実施時期を4年間遅らせる修正を行わせた。
等々の大きな成果を残せたと思っている。
【4】日光を国際交流の拠点にせよ。
●12月1日、都内のホテルで、民主党日英議員連盟総会が行われた。
主眼は新任の英国大使・公使の歓迎会であった。
●旧知のフライさんが大使として着任。さっそく、日光で議連との
懇親会を開催したらどうかと提案した。突然の提案であったが、
大使もバードウオッチングで日光には再三きているそうで、
話はとんとん拍子、なんとか実現できそうである。
●私はかねがね、日光を国際交流の拠点にすべきであると
考えてた。そしてそのときにとても重要になるのは、
長期間にわたって別荘を保有していただいている
各国大使館の存在である。
●なにしろ戦前の日光は、避暑地としてのステータスは
軽井沢よりも高かった。各国の大使館の別荘が中禅寺湖畔には
林立していたのだ。
●その後現在は少なくなってしまったが、イギリスとフランスは
今も別送を維持し使い続けてくれている。
こんな背景を有効に活用して、国際交流の拠点に日光を位置
づけるべきである。
●フライ大使への私の提案が、さらに花開いてくれればと思っている。
●ちなみに、神橋手前にある金谷ホテルは日本で最初のホテルだし、
付近の古い骨董品店には南北戦争で有名なグラント将軍や日本を
訪ずれた著名人のサインがあったりする。
●そのうえ国会の衛視の皆さんの古い伝承では、国会議事堂のどまんなか
中央ホールの4隅の壁画のなかに日光があるといわれている。
●4つとは、
1 冬 アルプスの山なみ
2 春 吉野の桜
3 夏 奥入瀬の渓流
4 秋 戦場ヶ原
との話しが伝わっているようで、かつては見学者にその旨説明していたという。
●私は、そのことを立証しようとして、文献をあたってもらったことがあった。
しかしとうとう明確な文献は見つけられなかったが、古い衛視さんに聞くと
異口同音にこのことを認めてくれた。
● もっとも最近はその話はしなくなったようである。特別の地域が該当するとなると
さまざまな問題が出てくるのだろう。そんな事情で最近は余計な説明はされなくなった
ようだ。もしかしたら私の照会は「やぶへび」だったのかもしれない。
【5】先週の主な活動
■11月29日(月)
08:00 第644回マンデーレポート
17:30 民主党憲法調査会拡大役員会
★憲法改正の際に行われる国民投票の手続きを中心に
法政大学法学部教授 五十嵐 敬喜先生をヒアリング。(来週紹介)
■11月30日(火)
10:00 法務委員会
★刑法改正について審議採決。
■12月1日(水)
09:30 議員総会
10:00 本会議
★あがり法案を採決。
10:20 議員総会
11:00 北関東ブロック国会議員団会議
★ 今までの広域型をあらためてブロック中心の地方組織に。
ブロック議長を埼玉県の県連会長細川律夫さんに決定した。
11:30 民主党日英議員連盟総会並びに英国大使・公使歓迎会
★旧知のフライさんが大使として着任。日光で議連との懇親会を開催しようと
提案。実現できそうである。(上記【4】)
12:00 国対・理事合同会議
12:50 憲法調査会幹事会
13:00 憲法調査会
★2院制のあり方を考える会 小委員長報告。(升添要一小委員長)
各会派の検討状況について民主党を代表して報告。
13:00 法務委員会
★裁判所法改正案(司法修習生の給費制をあらため貸与制にする)の
審議。自公民共同提案の「実施時期を4年間遅らせて平成22年からにする」との
修正をしたうえで賛成した。(上記【3】参照)
15:00 次の内閣第12回閣議
18:30 海江田万里を支える会望年会
■12月2日(木)
08:00 法務部門会議
12:00 法務委員会
13:00 民主党憲法調査会役員打合せ
16:00 民主党憲法調査会第2小委員会
16:30 司法改革推進議員懇談会 発足式に参加。
17:00 衆参憲法調査会長、会長代理懇談
■12月3日(金)
09:30 議員総会
10:00 本会議
★第156臨時国会閉幕。
12:00 議員総会
13:30 両院議員懇談会
■12月5日(日)
09:30 宇都宮柔道連盟第56回宇都宮市柔道大会開会式
15:00 県連三役会議
17:30 宇都宮市柔道大会 懇親会
18:30 江野町壮青会納会