国会通信 No.650

  【退席は当然である!】

2005/1/26 (マンデーレポート650の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】【退席は当然である!】 【2】【無内容な「改革の本丸」】 【3】【先週の主な活動】 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】【退席は当然だ!】 ●1月21日(金)、第162通常国会がスタートし、この日は  総理大臣の所信表明ほか政府4演説を聴取。そしてこれに対する  質疑が24日からスタートした。一言で言えば、首相の所信表明演説  にしても、質問に対する答弁にしても、お粗末の一語に尽きる。 ●昨日の衆議院本会議で岡田代表の再質問に対し、総理はまったく  答えず、「ご不満でしょうが、すべて答えています」と居直った。  岡田氏は「不満」だから再質問したのではない。  「不十分」だから再質問したのである。  小泉首相お得意の「すり替え」と「居直り」は、相変わらずである。 ●しかし、議員の質問は、同時に、国民の代表としての問いかけである。  答弁は、議員へのものである以上に国民へのメッセージでもある。  総理は、議会制民主主義の基本を、完全に忘れている。 ●国会を無視し、ひいては国民を無視した、「傲岸不遜」な態度に  民主党が怒るのは当たり前だ。本会議場を退席したのは当然である。 【2】【無内容な「改革の本丸」】 ●先週21日に行われた総理の所信表明演説の中味について触れてみたい。  焦点の郵政改革にしても、改革の具体的な中身は実に空虚である。  改革の目的については具体性を欠き、誰もが心配しているデメリット  については全く言及なし。単語の数は増えたが、それゆえに、説得力は  ますます低下した印象である。 ●「改革の本丸」という大げさな言葉だけが一人歩き。  あいかわらず改革=民営化の単純な図式しかないのである。 ●民営化がオールマイティーでないことは誰もが知っている。  われわれが聞きたいのは民営化の具体的な中味であり、  その結果生じるさまざまなプラスとマイナスの比較考量である。  総理になって4年目。改革の本丸と断言する人から、いまもって  核心の答弁を聞くことはできなかった。 ●首相の脳中には、「改革」=「民営化」というきわめて  単純な関連付けがあるのみである。恐るべき単細胞である。  「自衛隊」=「非戦闘地域」というシンプルな関連付けに  強固に依存してしまう思考パターンと共通点を感じる。 ●大脳は140億の神経細胞からなっているそうだが、  小泉総理の脳細胞は果たしてどうなっているのだろう。  本会議場で彼の能天気な答弁振りを見ながら、  もはや野次を飛ばす気も失せ、解剖学的な興味で思わず  ウロ(空虚)のような彼の眼を見入ってしまった。 ●参考までに本会議での演説のポイントを分析しておく。  郵政民営化についてのくだりは4つのパラグラフで語られた。  ( )内は演説の言葉を引用。  ※ は私のコメント。 第1パラ(郵便局が集めた350兆円の資金を民間部門に流す)     (資金の流れを官から民に変える。)     (経済の再生や簡素で効率的な政府を実現する。)  ※その結果、国民にどんな利点があるかは言及なし。  ※民間部門に流したのちに想定される大混乱への対策は言及なし。  ※流し方の具体的なプロセスについても言及なし。  ※公的部門の資金を流す方法は民営化以外にもあるのではないか。 第2パラ(民営化すれば公社の職員が民間人になる。)     (税収が上がる。)      (株式売却で財政再建できる。)  ※こんなことは当たり前。むしろ民営化の弊害対策が重要。  ※不採算店舗の統廃合などによる過疎地へのサービス低下の対策   についてはまったく言及なし。  ※公社の職員が民間人になるとのくだりは、思わず、ブッシュ迷言集   掲載の迷答弁を思い出させてくれる。   (ある子供    Q:WHAT IS WHITE HOUSE?    ブッシュ大統領 A:,,IT IS WHITE.   ) 第3パラ(民間企業と同一の自由な経営ができる) (職員が意欲的に働くことができるようになる) (郵便局が市町村の行政事務を代行できる) (民間の商品を取り次ぐことができる) (障害者向けの郵便料金の軽減ができる)  ※巨大資本による民業圧迫のおそれについての言及なし。  ※裏面のマイナスについては言及なし。 第4パラ(窓口サービス、郵便、郵貯、簡保といった郵政公社の      各機能を自立させる) (事業ごとの損益を明確化して経営する) (持株会社のもとに機能ごとに4つの事業会社を設立する) (郵便貯金会社と郵便保険会社については、株式を売却して  民有民営を実現する。) (それまでの移行期においては、民業圧迫とならないよう (有識者による監視組織を活用しながら、段階的に業務を拡大) (既に契約した郵貯・簡保については、引き続き政府保証) (国債市場への影響を考慮した適切な資産運用を行う)  ※移行期の幅について言及なし。  ※民業圧迫にならないための具体的な手段の言及なし。  ※適切な資産運用のための具体的な手段の言及なし。  ※有識者による監視のための具体的な手段の言及なし。 ●総理は最後に「こうした郵政民営化が新しい日本の扉を開くものと確信し、その実現  に全力を傾注してまいります。」と結んだが、聞きたいのは  扉の向こうに見えるはずの景色である。そして、総理は扉の向こうの  景色については一切語ってはいない。まりにも無責任な態度ではないか。 【3】【先週の主な活動】 ■1月17日(月) 08:00 第649回マンデーレポート 09:30 県連・連合栃木との定期協力会議 ■1月18日(火) 17:00 栃木県交通運輸産業労働組合協議会2005年新春旗開き ■1月19日(水) 13:00 法務省よりレクチャー 14:00 次の内閣集中討議 18:00 全農林労組関東地本栃木県央農政分会2005分会旗開き 18:00 検事正・栃木県弁護士会正副議長との懇談 ■1月20日(木) 11:00 日光地区商工会議所2005新春懇談会     弔問 14:00 全県総連栃木県建設労組県央地区執行委員会兼新年会 14:00 全県総連栃木県建設労組県北地区執行委員会兼新年会 15:00 栃木県私鉄労連2005年新春旗開き 17:30 全国社会保険労務士会連合会平成17年新春賀詞交換会 18:00 連合栃木塩谷地協2005年旗開き 18:00 連合栃木北那須地協2005年新春のつどい ■1月21日(金) 07:30 浄光会第16回新年総会 08:00 NTT労組情報通信政策研究会第3回勉強会 09:30 議員総会 10:00 本会議 10:15 憲法調査会理事会 10:20 憲法調査会 10:30 両院議員総会 12:00 連合主催第162回国会開会日1,21院内集会 13:00 開会式 13:15 法務部門役員会 14:00 法務省官房長よりレクチャー 15:40 本会議 18:30 自動車総連栃木地方協議会平成17年新春賀詞交換会 18:30 JAM栃木2005年新春賀詞交換会 ■1月22日(土) 12:45 日産労連創立50周年記念式典 16:00 関東信越税理士会県連・県税政連・県税協賀詞交換会 ■1月24日(月) 13:00 玄葉選対委員長と連合・県連の三社会談。 16:30 北朝鮮PT役員会 ■1月25日(火) 09:30 議員総会 10:00 本会議 13:00 法務省刑事局長来訪 13:40 法務省民事局より不動産登記法レクチャー 18:00 2005年連合栃木下都賀東地協新春の集い