国会通信 No.654

  【参議院は完全比例に】

2005/2/21 (マンデーレポート654の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 参議院は完全比例にすべし。 【2】 川越少年刑務所の視察 【3】 先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 参議院は完全比例にすべし。 ●2月15日(火) 憲法調査会の「二院制と参議院の在り方に関する」  小委員会を開催しました。 ●この日は、選挙制度との関連で各委員が二院制を論じました。  民主党は郡司議員が冒頭の基調報告をしました。小委員会としては  最後の自由討議、いよいよ小委員会としての報告書のまとめに入ります。  となります。 ●小委員会では、二院制堅持、さらに国民からの直接選挙制維持で  自民から社民共産まで一致しています。その上で、参議院の選挙制度を  どうするのかの議論を各委員が展開しました。 ●会長代理として私も終了まぎわに発言しました。  私の主張のポイントは、「選挙制度は誰のためにあるか」ということです。    国民にとって複雑な制度は受け入れられません。投票率が低くなる  基本的な原因もそこにあると考えるべきです。この国の選挙制度は、  制度設計の最初から国民の目線を失っている、、、、  私が言いたかったことの最大のポイントはそこにあります。 ●現在の衆参の選挙制度を全体的に見てみると、大変複雑です。 ★衆議院   =小選挙区+比例区(複数県にまたがるブロック比例・惜敗率) ★参議院  =中選挙区+比例区(全国・氏名の数)   概略すると、このようになっています。   双方ともに選挙区選挙と比例選挙の合体型。しかもそれぞれ微妙に   違っています。 ●すなわち、衆は選挙区から「一人」を選ぶ小選挙区ですが、参は都道府県から  「複数」ないし「一人」を選ぶ中選挙区です。また衆参ともに比例を持っていますが  衆は「北関東」、「南関東」など複数県にまたがる「ブロック比例」に対して、参は  「全国比例」、順番のつけ方は衆は「惜敗率」に対し参は「投票名の多少」によるなど  、似て非なる違いがあります。 ●こんな複雑な選挙制度を持っている国は世界でも珍しいのではないでしょうか。  もし、同時選挙をやろうものなら、有権者は間違いなくパニックになるでしょう。 ●なんで、こんなことになってしまったのか。その理由は以下の二つです。  1 全体的な制度設計の視点が欠けている。  2 国民の視点が欠けている。   すなわち、   衆と参を両にらみなしがら、この国の政治の姿をどうしたらよいのか考える視点が   欠けているのです。また、国民にとって、両院の性格を理解した上で投票できる   といった分かりやすい簡明な制度にするといった視点が欠けているのです。 ●政治家のご都合主義で制度を作ってはだめです。 ●こんな観点にたって、  衆議院は「完全小選挙区」。参議院は「完全比例」で行くべきだと主張しました。 ●かつて自民党にいたとき、激しい議論の末に、衆議院は小選挙区と  比例を併せ持った制度にすべきであるとの結論を出しましたが、その考え方を  改めます。 ●当時、この考え方(衆=小選挙区、参=比例選挙区)を主張していたのは、  後藤田正晴先生でした。改めて先生の考え方の奥行きの深さに感服させられます。 ●選挙制度は「隠れた憲法」、「不文の憲法」といわれます。  二院制のあり方を決める際には、機能面と組織面を通観する視点が必要です。  そして選挙する主体は国民ですから、国民にとって簡潔・明瞭な制度に  すべきです。 ●ところで、国民にとっての政治の機能は「集中」と「反映」の二つです。  さまざまな国民の意見を反映しつつ集約する。矛盾するこの二つの機能を政治は  果たさなければならない。私は「集中」機能を果たすのが衆議院、「反映」機能を果た  すのが参議院、と簡明な性格付けをすべきだと思います。 ●集中機能を効果的に果たすのは小選挙区制度。したがってこれをを衆議院の  選挙制度とすべきです。また反映機能を果たすのが比例。したがって参議院の  選挙制度は比例選挙を基本に考えるべきではないでしょうか。   ●ただ比例の場合の順番をどうつけるのが、いつもでてくる比例選挙のアキレス腱。  党が一方的に決めるとすると、まざまな問題点も出てきそうです。私は都道府県単位の  惜敗率で決める等の非拘束名簿式がベターなのではと考えています。   【2】 川越少年刑務所、更生保護法人清心寮視察 ●2月17日(木)法務部門会議と内閣部門会議の合同で視察に行ってきました。  今回の視察は、奈良の小学生女児殺害事件など、性犯罪歴のある者による再犯が注目  され、矯正処遇・再犯予防のあり方が問題になっていることから実施しました。 ●性犯罪者を対象とした処遇プログラムのある行刑施設は全国74ヶ所の刑事施設のう  ち13ヶ所。監獄法では、「懲役」刑が原則であり、矯正プログラムの位置づけは  法律の中にはありません。そんなわけで、受刑者に対する矯正プログラムが正式に  取り上げられるようになったのはつい最近のこと。そのなかでも先駆的なのが  川越少年刑務所ということなので視察の運びとなりました。 ●当日の参加者は、ネクスト法務大臣としての私のほか、円より子 ネクスト公安委員  長、山内おさむ 法務総括副大臣、ほか江田五月さん、河村たかしさん、など  総勢15名。この問題に対する関心の深さを示す多さでした。法務省からも、  矯正局 林和治教育課長や保護局 山田憲児総務課長など7名が参加しました。 ●午後12時に衆議院第2議員会館前をバスで出発、午後5時半に戻る予定でしたが予定は  大幅に超過、予定のある議員はバスを途中で降りて埼京線で東京で戻るなど充実した視  察でした。 ●最初の川越少年刑務所では、グループカウンセリングの状況なども視察。  NHKテレビにも登場した教官の中村さんなどと意見交換しました。  同所の収容人数は1700名余。そのうち性犯罪者(強姦、強制わいせつなど  風俗犯は除かれている模様)は180名。 ●性犯罪者へのグループカウンセリングを行っている中村教官からは現場からの  貴重な話も聞くことができました。  たとえば、グループワークのためのグループを編成する際は、  個々人の性格や能力に配慮して、話やすい環境をつくる  (例=強制わいせつ犯は、輪姦犯・強姦犯に比べて弱い性格、能力が劣る  傾向があるので、グルーピングの際、一緒にしないようにしている。)などの  現場ならではの興味深い話も聞くことができた。 ●ただ、問題は深刻なスタッフ不足です。  180名の性犯罪者に対して教官はたった6名。そのために2004年の受講者数は  16名(週1回 1時間で、年間12回)にとどまるなど、これではなかなか全体的な  効果は上がりません。法制度上の問題以上に、要員不足のほうが深刻のようです。 ●その他、専門性と経験が必要なカウンセリング実施のための教員の養成、  矯正プログラムの効果の検証、追跡調査の充実、  刑務官と精神科医の連携など、これからの課題は山積しています。   【3】先週の主な活動 ■2月15日(火) 08:00 第653回マンデーレポート 11:00 民主党・新緑風会参議院憲法調査会打ち合わせ ★今後の日程や各委員の役割分担について協議しました。 12:00 参議院AIPO議員連盟 訪日タイ王国上院議長一行との昼食会 13:00 議員総会 14:00 参議院憲法調査会幹事懇 15:15 法務省刑事局よりレクチャー 16:30 会社法PT ★通常国会での目玉法案のひとつが会社法。  商法の会社法関係や有限会社法などをまとめて新規立法。  1000条近い大法案になる予定。  昨年から各方面からのヒアリングを開始しましたが、この日は  法務省と経産省の担当者を呼んで  LLC(リミティド・ライアビリティ・コーポレーション)と  LLP(リミティド・ライアビリティ・パートナーシップ)という二つの新らしい企業形態  についてヒアリング。前者は「合同会社」、後者は「有限責任組合」とされるが、  新規立法して会社の法的形態をかえるまでの社会的な需要があるか疑問。  なんでもかんでもアメリカ化、、、で良いのだろうか。 17:30 日本土地家屋調査士会連合会 来訪 ★今国会に上程される不動産登記法の改正案についての要請を聞きました。 ■2月16日(水) 07:45 (財)全日本仏教会懇談朝食会 08:00 民主党と日弁連との朝食会 ★民主党の法務関係議員と日弁連の執行部とは定期的に  情報交換や意見交換を行っています。私もネクスト法務大臣として冒頭にご挨拶。  昨年の臨時国会で、最大の問題法案であった弁護士費用の敗訴者負担法案を  廃案に追い込んだことなどアピールしました。 12:00 国対・理事合同会議 13:00 憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会 ★小委員会としては最後の自由討議。選挙制度との関連で二院制を論じました。 (上記【1】参照) 15:00 次の内閣閣議 ■2月17日(木) 08:00 法務部門会議 08:40 法務・外国人の人権と国籍問題PT・人身売買禁止法PT合同会議 10:00 東京新聞 取材 11:00 赤旗新聞 取材 12:00 行刑施設等視察     川越少年刑務所・更生保護法人清心寮 ★法務部門会議と内閣部門会議の合同で視察に行ってきました。 (上記【2】参照) 19:00 NTT労組政治団体「アピール21」設立レセプション ■2月18日(金) 08:30 法務・内閣・人権消費者調査会合同会議 18:30 谷ひろゆき「議員生活25周年・出版記念新春のつどい」 ■2月20日(日) 12:00 聖淡耀 民謡功労賞記念祝賀会 12:00 (社)日本舞踊教会栃木県支部新年会 14:00 石橋町柔道スポーツ少年団新年会 16:00 那須光学視察 ★西田会長自ら、ニコンを通じてNASAに収めている特殊な  平面レンズの説明をしていただいた。衛星迎撃ミサイルの核心部分との  こと。細心の注意を払っての研磨作業のすごさ、純粋平面を作り出すことの  困難、そして最後は熟練の皮膚感覚等々、大変勉強になった。 17:00 那須南地区やなせ進後援会新春のつどい ★加瀬会長や烏山、南那須の皆さんと2時間懇談。  「川の駅」オーナーの吉田公平さんの手打ちそばに舌鼓。  楽しいひと時だった。