国会通信 No.656

  【新憲法を未熟児にするな】

2005/3/7 (マンデーレポート656の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】年金論議の5ポイント 【2】新憲法を未熟児にしてはならない。 【3】先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】年金論議の5ポイント ●3月1日のネクストキャビネットの閣議でこれからの年金論議に望む  基本姿勢をあらためて確認しました。 ●確認した5つのポイントは以下のとおりです。 (1)全国民対象とする年金制度の一元化、 (2)一階部分(最低保障年金)は全額税方式とし消費税を活用、 (3)二階部分は所得比例年金、 (4)二階部分の保険料は15パーセントを超えない範囲で制度設計、 (5)公正な所得把握のための納税者番号制度導入―― ●これを「年金制度の抜本的再改革への基本姿勢」として、  与党にしっかりと釘を刺しながら、論議に臨んでいくこととしました。 【2】新憲法を死産してはならない。 ●3月2日、院内の「常任委員長室」で、中山太郎、関谷勝嗣、衆参の会長そして  枝野、簗瀬の会長代理の4名が出席して会談しました。 ●衆参両院の憲法調査会長と会長代理の4名が正式に会談するのは  今回が初めてのこと。最終報告書の取りまとめについて各院の状況を  報告しました。そのうえで以下の2点を確認しました。 (1)憲法改正の論議をさらに活性化するためにも、今後も 憲法調査会を継続していくべきである。 (2)その際の「名称」や「中身」については報告書をまとめる前後を 目途にしながらそれぞれの幹事懇で論議をつめていく。 ●私は国民不在で憲法論議が進んでしまった場合の弊害を強調しました。 ●たとえば、憲法改正の国民投票が行われたが、  国民の関心はきわめて低く、結果として投票率が著しく低くなってしまった  としたら、どうなるのでしょうか。 ●もしたとえば投票率が50%を割り込無用な状況だったとしたら  空恐ろしい状況が生まれると思います。いわば、新憲法は誕生の瞬間から  国民の信頼を欠き、主権者の支持が希薄で実効性の薄いものとなります。  国民主権の実質を失った酸欠状態の憲法体制がスタートすることになりかねない。  いわば新憲法は未熟児か虚弱体質で生まれることになる。  こんな恐ろしい予想はしたくありませんよね。  いわば新憲法は絶対に「死産」させてはならないのです。  民主主義のエネルギーが結集した豊かな内実を持ったものとして  健康優良児として生み出さなければならないのです。  そのために十分な国民の論議が必要なのです。 ●憲法調査会は民主主義のエネルギーをたっぷりと持った  憲法が誕生するよう今後とも中心的な活動をしていくべきです。  国民が主役の活発な憲法改正の論議が行われるよう、今後も  最大の努力を継続すべきです。政党の都合で先走ってはならない、と  強く主張しました。 ●前日の参議院憲法調査会でも、江田五月議員が同じ趣旨の発言を  なさっていました。憲法改正の主役はあくまで国民。  そして国会は発議権を有するのみ。この基本を踏み外してはなりません。  国民不在で、実効性の希薄な憲法を作ってしまったら、その瞬間  国家という法体系は崩壊するのです。憲法改正という作業は、  実は空恐ろしい作業なのだと実感すべきです。 ●与党の一部には、政治的な動機でこのことを考える人もいるようですが、  選挙の争点にするなど、憲法改正を政治的に利用することは、絶対にしては  ならないことだと思います。 ●民主党が賛成すれば衆参の3分の2が確保できるようになり、  憲法改正は現実味を帯びてきた今こそ、憲法改正権が国民に帰属するという  民主主義の根本原則を厳粛かつ強烈に認識しなければならないと実感しています。 ●なお、この会談の際に、憲法改正手続き法案の論議についての  論議がなされたかのように報道したマスコミもありますが、  それは事実と異なっています。この場ではその議論は行いません  でしたし、その後の記者会見でも私自身が明瞭に否定したのにも  かかわらず、そのような趣旨の観測記事がでたのはきわめて遺憾です。 【3】先週の主な活動 ■2月28日(月) 08:00 第645回マンデーレポート 09:15 法律相談 ■3月1日(火) 09:30 法務部門会議 ★裁判所管轄法の改正案、裁判所の職員定数改正案について  部門会議の意見を集約しました。 結論:賛成。 11:00 法務省司法法政部よりレクチャー 11:30 憲法調査会事務局よりレクチャー 15:30 次の内閣閣議 (上記【1】参照) ★上記の2法案について閣議で説明。了解を得ました。  この日の閣議のメインテーマは 年金法案についての対応。  年金制度抜本改革の議論の根幹を改めて確認しました。 16:30 会社法PT ■3月2日(水) 12:00 国対・理事合同会議 12:50 参議院憲法調査会幹事会 13:00 参議院憲法調査会 ★締めくくり自由討議の第2回目。民主党からは江田五月議員、  田名部匡省議員、那谷屋正義議員、前川清成議員が発言しました。 15:30 民主党憲法調査会役員会 ★参議院の憲法調査会を中座して出席。  ポスト憲法調査会や国民投票法案への対応などへの民主党の  対応を論議しました。出席者は枝野党憲法調査会長、仙谷政調会長、  小川事務局長。 16:30 法務省よりレクチャー ■3月3日(木) 08:00 法務部門会議 08:50 法務・人身売買禁止法検討PT合同会議 10:00 憲法調査会両院委員長会談 (上記【2】参照) 11:00 法務部門会議 ★「獄窓記」の著者であり、元衆議院議員の山本譲司さんを招いて  日本の刑務所の実態をヒアリングしました。実体験に基づく有意義な  指摘をたくさんいただきました。法務部門のヒアリングに応じてくれた  彼の勇気に拍手を送りたいと思います。20名を越える多数の議員も  そして終了間際に岡田代表も駆けつけてくれました。  密度の高い話に時間もあっという間に経過。刑務所改革の具体的な  提言の部分については、もう一度機会を作ることとなりました。 15:00 民主党憲法調査会拡大役員会 16:30 外国人の人権と国籍問題に関するPT 17:30 犯罪利益吐き出しについてのPT ★犯罪による不当な利益が、なんと最終的には犯罪者に戻ってしまうという法の  不備。被害にあいながらも、後難をおそれて賠償請求にでてこない大多数の被害者。そ  の結果として没収を免れた犯罪利益の大半が、いつしか犯人グループに帰ってしまうわ  が国の法のエアポケットの実態を五菱会闇金融事件をテーマにしながらヒアリングしま  した。法務部門会議として何とか  しなければならない緊急のテーマです。   ■3月4日(金) 08:00 情報通信政策研究会 09:30 東京拘置所視察 ★議員21名参加。矯正プログラムの緊急総点検の一環としての視察です。  受刑者の一人に対する第1回目の矯正プログラムの模様も見させていただきました。し  かし、毎週反省文をかかせるという内容で、矯正というよりも文章作成という懲罰を与  えているのでしかないのではと疑問を持ちました。  心理学やカウンセリングという専門的な知識をもった教育担当の刑務官が  圧倒的に不足しているという現状をここでも確認させられました。 13:30 平湯弁護士来訪 少年法に関しての要請 14:00 竹村弁護士来訪 人権擁護法案に関しての要請 14:30 来客 ■3月5日(土) 10:00 連合栃木2005春期生活闘争・総決起集会 13:30 県連緊急幹事会 ★衆議院第2区の公認として福田昭夫前知事を決定、党本部に公認申請する  ことにしました。その後、小林守2区代表とともに記者会見。  席上、福田さんは、立候補を決断した理由に、大雪の2月3日に党本部の玄場選対委員長  から自宅を訪問されたことを指摘、そのとき、同氏が民主党の政策の一丁目一番地が地  方分権であると述べたことに強い共感を覚えたと話されました。  なお、同時に行われた3区、5区の党本部による限定公募の応募者は  3区は7名、5区は10名でした(2月28日締め切り)。これから党本部の  選対において選考作業が開始されますが、県連としても積極的に協力して  いきます。   15:00 法律相談 16:00 法律相談 ■3月6日(日) 09:30 第11回武術太極拳選手権大会