国会通信 No.664

  【人権侵害】

2005/5/30 (マンデーレポート664の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】人権侵害救済法案のポイントは  【2】先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 人権侵害救済法案のポイント ●いわゆる人権擁護法案が今国会に提出されるかどうかは、法務部門会議の  重大な関心事項である。現在のところ、自民党は、郵政や中国との対応  問題で目いっぱいといったところ。今のところ法案提出の動きは完全にストップしてい  るようである。 ●先週火曜日の人権救済法PTで再度民主党案の骨格を協議し、そこで一致した  内容を翌日のネクストキャビネットで座長の江田議員が報告、議員立法として提出  することが承認された。そこで民主党案と政府案を比較対照しながら、民主党の  対応を明らかにしておきたい。 ●民主党案と政府案大綱の違い 1題名   民主党案  人権侵害による被害の救済及び予防等に関する法律案   政府案大綱 人権擁護法案 ★「擁護」というあいまいな性格よりも、人権侵害に対する救済としての  性格付けを明らかにすべきである。この観点から民主党案は「侵害救済」法案  の名称を妥当と考える。 2 法律の目的   民主党案  救済及び予防並びに人権教育・啓発の措置   政府案大綱 人権救済及び人権啓発のみ 3 法律が定める「責務」の内容    民主党案  国の責務・地方公共団体の責務・国民の責務   政府案大綱 国の責務のみ 4 人権委員会   民主党案  分権型―中央委員会と各都道府県ごとに地方人権委員会を設置   政府案大綱 中央集権型―国の機関として人権委員会のみを設置 ★政府案は中央集権的な人権委員会を考え、しかもその頂点に法務省を置こうとする。  人権擁護に中央集権的な仕組めはなじまないと考える。分権型として緻密な体制を整え  るべきである。 5 人権委員会の設置   民主党案  内閣府の外局として設置   政府案大綱 法務省の外局として設置  ★侵害事件の7割が公権力による。(刑務所、入管等)多く法務省管轄。  そこにおくのはナンセンス 6 国への助言   民主党案  内閣総理大臣を経由しての意見提出権限あり   政府案大綱 規定なし  7 内閣総理大臣等への助言に対する尊重義務   民主党案 内閣総理大臣及び関係行政機関の長に人権委員会の意見の尊重義務あり   政府案大綱 規定なし 8 委員の構成   民主党案 委員長及び委員6名(地方は4名)ジェンダーバランスへの配慮ほか、   NGOの関係者や人権侵害の被害を受けた経験者も入れる努力義務       あり。   政府案大綱 委員長及び委員4名 ジェンダーバランスへの配慮あり ★民主党案でも「人権委員」には外国人を想定していない。  国公共団体の政策決定にかかわりをもつ3条委員会の委員は当然日本国籍を有する   者でなければならない。 9 人権擁護委員   ・報酬    民主党案  条例の定めるところにより支給可能    政府案大綱 無報酬   ・定数    民主党案  全国を通じて1万人    政府案大綱 全国を通じて2万人   ・研修    民主党案  地方人権委員会による研修あり    政府案大綱 規定なし ★擁護委員は人権委員とは異なる。現実の救済業務に携わる。  外国人差別の事実は現にある。差別対象の人たちこそ差別の実態をよく知っている。そ  の人たちを擁護委員から排除する理由はない。 10 報道機関による過剰取材等の取扱   民主党案  特別救済の対象にせず特段の規制を置かない。一方で自主的な解決         に向けた取組の努力義務を定める。   政府案大綱 特別救済の対象として厳格な規制 11 厚生労働大臣等の特例    民主党案  なし。すべて人権委員会が行う。    政府案大綱 あり。雇用の場における差別的取扱い等に係る特別救済は    厚生労働大臣等が行う。 【2】先週の主な活動 ■5月23日(月) 08:00 第663回マンデーレポート 13:30 連合と共謀罪についての対応協議 ★後半国会、法務部門会議のかけている重要法案は 1 条約刑法(いわゆる共謀罪) 2 少年法 3 人権擁護法案(上記【1】参照) の3つである。  いずれも重要な問題点をはらんだ法案である。  特に1の条約刑法は今度で継続につぐ継続で今度が五番目の国会。  テロ対策のために日本も批准した条約を国内法化するもの。  法定刑4年以上の犯罪の実行行為に着手する前の段階でも  犯罪とする法案で、対象範囲が実に広い。というよりも広すぎる。  思想良心の自由を定める憲法19条が形骸化する恐れすらある。  しかし、条約は批准し発効しているので何もしないわけにもいかない。  大幅な修正を求める必要があろう。その内容を練っているところである。 15:30 議員総会 ★郵政民営化法案の廃案を目指して徹底的に戦うことの意思確認をした。 ■5月24日(火) 09:00 人権救済法に関するPT(上記【1】参照) 14:00 民主党憲法調査会拡大役員会 16:00 犯罪収益吐き出しPT 18:00 民主党2005大躍進パーティー ★盛会。過去最大の参加者。3000人超だったと思う。 ■5月25日(水) 12:00 国対・理事合同会議 15:00 次の内閣閣議 ■5月26日(木) 08:00 法務部門会議 09:15 死因究明WT 11:30 日弁連主催院内集会「少年法改正法案の問題点」 ★ネクスト法務大臣として挨拶。 14:00 共謀罪作業チーム 18:00 弁政連懇親会 ■5月27日(金) 8:00 税政連との懇談会 ★ネクスト法務大臣として会社法案の審議状況について説明。 10:30 小泉内閣打倒!郵政欠陥法案の廃案をめざす緊急集会 ★笹森連合会長、評論家の森田実氏の檄が飛んだ。大いに盛り上がった。  森田さんの5大新聞やテレビに干されながらも小泉打倒のためにがんばる、、  等々の決意は参加した議員に強く響いたようだ。 ■5月28日(土) 10:00 栃木県司法書士会平成17年度定時総会 14:00 JR東労組推薦議員懇談会 17:00 栃木県弁護士会「佐藤貞夫先生の受賞を祝う会」 ■5月29日(日) 10:00 栃木ねんりんピック太極拳交流大会 13:00 コンサート ★友人の林君はもと慶応のワグネル。彼の仲間の行う銀座でのコンサートを  激励。 18:00 六本木男声合唱団練習 ★昨年暮れのコンサート以来久しぶりに顔を出す。奥田瑛二さんの演出で  来週日曜日にコンサートの予定。