国会通信 No.665

  【県政懇談会 民主欠席の理由】

2005/6/7 (マンデーレポート665の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】『国立きぬ川学院』視察 【2】県政懇談会、民主欠席の理由。 【3】先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】『国立きぬ川学院』視察 ●5月30日(月)、民主党栃木県連主催で  児童自立支援施設『国立きぬ川学院』の視察を行いました。  県連主催の県内視察は先日行った宇都宮東部地区の交通渋滞視察  に続いて2回目です。これからシリーズ企画にしても良いかなと  感じています。 ●今回の視察は水島衆議院議員の提案によるもの。視察団の団長として、  計画を立案・実行してくれました。私、谷参議院議員、山田県議も  参加しました。今国会の重要法案の一つである少年法改正にも関係する  自立支援施設の視察は、ネクスト法務大臣としても大きな関心を持っています。  私も当然選挙区的に参加しました。 ●到着直後、1年8ヶ月の在院を終了して退院するAさん(18歳?)の  送別激励にともに立ち会いました。起居をともにした寮生全員が正門の  前に立ち、所長さんや寮母さん、先生たちに送られてここを「卒業」して  いきます。短い言葉のやり取りにも心情があふれていて感動しました。 ●14歳未満のもの少女、少年院送致が不適当とされた18歳未満の女性が、  日常生活をともにしながら、開放的な環境で生活をともにしつつ、自立の  努力を続けています。全国に58ヶ所。そのうち国立は2ヶ所のみ。  埼玉県にある「むさしの学院」(男性)と栃木県氏家町の「きぬ川学院」。 ●私にとって自立支援施設の視察は初めてのこと。様々な感想を持ちましたが、  なかでも「夫婦小舎制」という制度には驚きました。院内には五つの寮があり、  それぞれ15名前後の院生が寮長・寮母と生活をともにしています。寮長・寮母は  現実にも夫婦であり、また職員でもあります。文字通り、院生と一つ屋根の下で  暮らし、出産・育児も同じ寮内で行われます。24時間院生と生活をともにしながら、  彼女たちの自立支援をしているのですから、これはすごいことだと思いました。  これが「夫婦小舎制」。全体の4割程度が夫婦小舎制で行われているそうですが、  だんだんその数は減ってきているそうです。 ●ヒアリングの中で記憶に残ったのは、  1現在の院生(60名前後)の親たちは、例えば所得税申告者がゼロであることで   象徴されるように、大半が低所得層。貧困が非行の背景にあることは明らか。  2万引きなどの軽微な犯罪が性非行等に発展していく傾向が見られる。   などでした。  3地元の中学校との密接な連携や、地域の皆さんとの良好な関係が重要。    などでした。 ●院長のお話の中に、「子どもたちの孤独な思いがひときわつのるのは夜。  寂しさが深まる夜の時間を子どもたちともにすることがとても重要。  だから夫婦小舎制は絶対必要なのです。」と確信に満ちた言葉がひときわ  印象的でした。 【2】県政懇談会、民主欠席の理由。 ●5月30日、県企画部次長の佐藤氏が事務所に訪ねてこられ、かねて懸案と  なっていた県の予算化要望についての説明会を来月開催したいと思う、  ついては民主党国会議員としても是非ご出席願いたいとの話をされました。  私は県連所属の国会議員や県議の意見も聞いてからお答えするので  「持ち帰らせてほしい」と答え、同日夜に開かれた県連の常任会議で皆さんの  意見を聞かせてもらいました。出席の谷参議院議員や6人の県議の意見、  さらには山岡、水島両衆議院議員の電話での協議の結果を、で翌31日午後、  須藤副知事に電話でお伝えしました。 ●31日の須藤副知事に対しての電話の内容ですが、 1 7月に開催予定の予算関係懇談会については民主党県連所属の国会議員としては   欠席とさせていただきたい。 2 欠席の理由は、以下のとおり。 1)行革の結果として、陳情スタイルの要請を中央省庁は受けなくなった。   予算についての陳情行政は確実に姿を変えつつある。国会議員に対する予算説明と   言う名前の陳情活動はその姿を変えるべきである。 2)決められた時間内で、与野党同席での懇談会となれば、発言時間の制約もあり、   いづれにしても消化不良のセレモニーとなる。 3)開催場所や、開催時間の変更については一部善処された点もあるが、会議の仕様全   体については従来と全く変わっていない。 4)各方面の了解を内々得てしまっているのでということだが、それを理由に出席する   ことになると、結果として堂堂巡りの現状維持になってしまう。 3 さらに今後のこととして、 1)民主党としても県政のついては重大な関心を持っていることは当然であり、   今後は、政党別懇談会の開催をお願いしたい。 2)その際も陳情協力ということではなく、政策決定過程から積極的に県当局と議論し   、県民のための予算作りに貢献したいと考えている。 3)福田新知事の「オール与党」発言に関するマスコミ的な話題と、今回の対応は   関連したものではない。 4)欠席の意味は、県との対話を拒むとか予算に非協力という意味ではない。   県予算についての新しい国会議員のかかわり方について「一石を投じたい」と   言うことだから、県としても前向きに受け止めて積極的に対応してほしい。   などでした。 ●31日午後4時くらいに、須藤知事から電話があり、他党にも内々の話は済ん  でおり、開催自体の変更はできないこと、なんとかご出席いただけないか等々  のお話がありました。しかし、この件については昨年来提案してきたことであり、  今回唐突に申し上げることではないこと。新知事が、新年早々の懇談会開催を  希望してこられた際も際も申し上げ、さらには今年2月、私の東京事務所で  副知事と協議した際も新たな枠組みを検討してほしいとお願いしてきました。  私以外の3国会議員の総意でもあることなどなど申し上げ、以上の経緯がある  以上欠席の趣旨を変えるわけには参らないのですと申し上げました。 ●国に対する予算化要望をする7月前後の県との懇談会はずいぶん前から行われ  ていたようです。しかし、福田昭夫前知事の時代、自民党県連との対立が懇談会  の席上持ち出されたり、自民党県議団から民主党の政策批判が飛び出したり、  会の趣旨が混乱してきました。しかし、いずれにしても陳情行政のスタイルが大きく  変わり、二大政党的な政治の枠組みが出現した段階で、早晩セレモニーと化した  国会議員と県執行部の懇談会は大きく変わらなければならないのです。 ●今までは、都内の豪華ホテルのシャンデリヤ輝く大広間を使い、朝8時前後から  1時間余の懇談会を行ってきました。要請する側は県の執行部、知事はじめ三役、  県警本部長が勢ぞろい、議会からは正副議長や各派は代表者の県議が出席します。  受ける側は県選出の国会議員全員です。比例関連の国会議員まで含めると現状では  国会議員は15名。県政のVIP勢ぞろいですから確かに豪華です。政治ショーとして  ビジュアル的な観点から見れば捨てがたいものがあるかもしれません。  しかしかける費用や労力から比べるとその成果は極めて貧弱なのではないでしょうか。 ● 国会議員はそれぞれ党内の役職や国会の仕事がありますから途中退席はあたりまえ  、自分の言いたいことやアピールポイントをまくし立ててはさっさと退席する。  また議員数が多いから、一応のマナーとして発言時間は自主規制せざるをえない。  時にこれを無視し大演説をする先生もいますが、当然他の人の発言時間を減らすことに  なり大顰蹙を買ってしまいます。また、会議の基本は、県からの説明や要請だから、  知事の面前で与野党の論戦などできようもない。国会議員にとっても、県の執行部、  さらには早朝や前日から東京にかけつける県議の立場にとっても、「三方一両損」  ならぬ「三面消化不良」です。 ●そもそも、陳情行政の時代は終りました。また政治の世界は、政権交代を前提にした  緊張感の高い新たな時代を目指しています。このような時代の背景の中で旧態然とした  、国会議員、県執行部、県議会のVIP揃い踏みのセレモニーはそろそろやめにしたほ  うが良いのでは、そんな思いがつのっています。再三申し上げてきましたが、根本的な  変革は  望めないようで、このたびは「欠席」と言う「一石」を投じました。  県執行部の回答やいかに。期待して待っております。 【3】先週の主な活動 ■5月30日(月) 08:00 第644回マンデーレポート 10:00 県企画部次長佐藤氏と面会。(上記【2】参照) 14:00 民主党栃木県連「児童自立支援施設『国立きぬ川学院』視察」 (上記【1】参照) 18:00 県連三役会議 19:00 県連幹事会 ★国分寺町長選挙対応、7月実施予定の県連主催躍進パーティーなど  議論。また国会での欠席戦術について報告。散会後、県から呼び掛けのあった  予算関連懇談会について県議の皆さんと協議、国会議員一任となる。 (上記【2】参照) ■5月31日(火) 08:00 全国ガス友好議員懇談会 10:30 法務部門役員会 ★次期衆議院選挙対応のマニュフェスト案について協議。 12:00 外務省中東・アフリカ局担当者との昼食会 15:00 議員総会 18:00 裁判官弾劾裁判所裁判長就任懇親会 ■6月1日(水) 08:00 人権侵害救済法に関するPT ★人権擁護委員の国籍条項をはずす政府案(この点では民主案も同じ)  について懸念あるいは反対する議員の発言が3、4人からあったが、  人権委員会のメンバーである人権委員は、一定の行政行為に関与する以上、  民主案でも当然日本国籍を有する者でなければならないこと、  「擁護委員」は人権擁護の事実行為をする者に過ぎないこと、人権侵害の事実  を身近に感じられると言った点では侵害されたものと同等の感覚に立てる者も  必要であること、擁護委員の政治的な影響力行使のおそれの点も、首長の任命権や  解嘱権で防止できることなど、江田五月PT座長が説明。結果として、  「反対の意見があった」ことをネクストキャビネットにきちんと説明することを  前提にして法案提出に賛成することに決定しました。 11:30 議員総会 13:00 経団連から会社法についての要請 12:00 国対・理事合同会議 15:00 次の内閣閣議 ●人権侵害救済法についての部門会議の結果を報告。野田ネクスト財務大臣からの  意見もあったが、部門会議の線で了承。 ■6月2日(木) 08:00 法務部門会議 08:40 法務・内閣部門合同会議 09:15 死因究明WT 10:00 内閣打倒、郵政民営化法案を廃案にする総決起集会。 ★欠席戦術を転換、廃案に追い込む徹底した院内闘争を展開することで  意見一致。 11:30 政権交代を実現する会定例会 ★参議院の状況を説明。欠席戦術に対する参議院側の強い反発などについて報告。 ■6月3日(金) 07:40 日弁連と民主党との朝食会 ★ネクスト法務大臣として冒頭としめくくりの挨拶。(上記【3】参照) 09:30 議員総会 10:00 本会議