国会通信 No.674

  【惨敗の総括】

2005/9/12 (マンデーレポート674の要旨)


【1】大敗の原因  民主党は大敗した。思いつくままに敗因を挙げてみる。  1 戦機の見誤り。     新年早々「今年は政権準備の年」と位置づけ。    自分から勝手に「今年は選挙のない年」と決め付けてしまったこと。  2 「漁夫の利作戦」では政権は取れない。    郵政をめぐる自民党の内紛を高みの見物するだけでは政権は    取れない。    3 争点の明確化ができなかった。    郵政民営化に争点を絞る「一点集中主義」に対し、有効な打ち返しが    できなかった。  4 小泉さんの郵政民営化論に対する姿勢がぶれた。さらに、問題点に    対する徹底的な追及が足りなかった。  5 「日本をあきらめない」は良くなかった。    まず何を言いたいのか不明。    さらに心の中に「あきらめる予感」があることを想像させてしまう。  とにかく戦いの土俵を自分で作れなかったことが敗因。 【2】今後 1 栃木県の課題 ●1区水島さんの議席を失ったことは痛かったが、福田昭夫さん(2区)と  山岡賢治さん(4区)が復活当選。現有の2議席をなんとか守ることができた。 ●3区小林たかし5区富岡ただよしの両氏は善戦した。  短期かつ落下傘というハンデにもかかわらず、次期につながる結果を残した。 ●各選挙区の組織化をすすめ、また二人の新人をバックアップする万全の  体制を作らねばならない。 2 民主党の課題  ●対立軸の明確化  政権交代を訴えるだけでは足りない。政権交代は手段でしかない。  政権を獲得して作るべき社会像を鮮明にする必要がある。 ●小さな政府論の緻密な検証  小泉自公政権は「小さな政府」論を鮮明にした。しかしその内容はきわめて  漠然としている。「小さな政府」論の内容を精査し、民主党としての考え方を  集約する必要がある。 ●野党に徹する姿勢  与党でもないのに与党ぶるのは滑稽。変に大人ぶる必要はない。  政権準備政党などの呼称は言葉遊びでしかない。対案を出す前に  与党案の徹底したチエックや批判がさきである。 【小泉手法についての雑感】 ●小選挙制度で自民党は変わった。  いままでの自民党は派閥連合体。だから総理の独走はできなかった。  しかし小選挙制度により派閥は確実に弱体化。だから総理の独走も  できるようになった。 ●自民党をぶっ壊したのは小泉さんか。  そのように見えるが、実は違う。小選挙制度によって、自民党は質的  変化をすでに起こしつつあった。その構造変化にのって劇的変化を  国民に見せつけたのが小泉さん。 ●自民党はぶっ壊されたか。  長期政権が連続する限り、ぶっ壊すのは困難である。  癒着の構造は、政権の連続する限り続いていく。