国会通信 No.678

  【国民投票制度について】

2005/10/17 (マンデーレポート678の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】国民投票制度についての参議院憲法調査会の状況 【2】憲法調査会での私の発言 【3】先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】国民投票制度についての参議院憲法調査会の状況 ●参議院憲法調査会でも国民投票制度の議論が始まった。  今国会中は以下の日程で3回実施することとなった。  12日:各会派の検討状況報告。    19日:参考人(憲法学者)の意見聴取後 質疑。  26日:参考人(ジャーナリスト)による国民投票の実例報告後 質疑。 ●衆議院でも国民投票の議論が始まったが、参と衆では少しニュアンスの  違いがある。衆は、すでに調査会を法案の審議権を持った調査特別委員会に  衣替えした。しかし参は法案の審議権を持たない調査会のままでスタートする。 ●また、調査の対象も、  衆は「国民投票『法案』」だが、  参は「国民投票『制度』」である。 ●憲法の論議については、郵政民営化法案のような、政治主導のリーダーシップ  は避けるべきである。上記のような衆参のニュアンスの違いはむしろ望ましい姿である。  もっとも、衆議院にあっても、今国会中は具体的な法案の審議には入らないとの暗黙  の合意があるようである。 【2】 憲法調査会での私の発言 ●12日の参議院憲法調査会では各会派の代表が15分の時間内で発言し、  国民投票制度についての会派の取り組み状況を報告した。 ●自民党の桝添議員に続いて私が発言。いかにその発言のメモを掲載しておく。  言いたかったことは、国民投票法は憲法改正手続きに関する法律だが、  憲法という最高規範を作る手続きに関する法律だから、  準憲法規範とでも言うべきで、通常の法律のような憲法59条の適用  (=3分の2による 衆議院の再議決)を認めるべきではないということ。 ●ご参考までに以下に発言メモを掲載する。 国民投票についての発言の要点     05年 10月 12日                    参議院議員 簗瀬 進 1 民主党憲法調査会での論議の現状と今後 1)論点整理についての役員会案が提示された段階。(05年4月25日)   憲法調査会総会での了承はこれから。    2 いわゆる立法の懈怠論について ☆いままで憲法改正手続法が制定されていなかったことをもって  国会の立法の懈怠とする一部の論調がある。 ☆しかし、むしろこれは先輩たちの深い見識を示していると  考えるべきである。 ☆後藤田正晴先生の9条改正論。    「アジアの人々に戦争の記憶が薄れるまでは手をつけるべきではない。」  彼には、憲法改正の高まりを長期的な展望で見定める視点があったのは  間違いない。 ☆いままで国会が手続法を定めなかったのは、  改正の必要性を感じる国民の数を見極めながら手続き法の制定を  考えるといった国会の良識をしめしたものと考えるべきである 3 手続法の重要性 1)実体法と手続き法は不即不離の関係。   →民主主義の本質は「デュー・プロセス・オブ・ロー」。   改正手続法は、国民の憲法改正権限の発動の手続きを定めるものであり、   法秩序における位置づけも、憲法規範と法規範の中間に位置づけられる   準憲法規範としての取り扱いをするのが正しいと考える。 2)憲法59条の適用問題   法秩序のヒエラルキーにおいては憲法改正手続き法は「法律」としての   扱いになり、形式的には憲法59条の衆議院の再議決の対象となるが、   私はそう解釈すべきではないと考える。上記のような 民主主義の原点である国    民の憲法改正権限の発動様式を定める準憲法規範として、憲法59条の適用から     除外されるべきであると考える。 3)改正手続法を軽視すべきではない。   ☆憲法改正手続は、ときには事実上、憲法改正の方向性を決めかねない   側面を持つ。しかも法形式は「法律」だから、場合によって衆議院の   3分の2で再議決されることもあり得る。 ☆もし手続き法の審議過程で数の論理のみがまかり通れば、その後の  憲法改正行為自体の失敗を暗示し、民主主義の崩壊につながる危機を  まねくことになることを断言しておきたい。 4 手続法の論議に果たすべき両院の役割 1)「調査会」方式で論議をスタートすることに敬意を表したい。   「特別委員会」方式と「調査会」方式 2)衆議院は「論点提起」型で、参議院は「論点深化」型で 3)啓蒙・啓発活動の重要性   手続き法を議論する意味は二つある。   一つは もちろん 改正行為に必要な手続きの策定である。   もう一つは 国民が、手続法を議論する過程で、憲法改正の   具体的なイメージを持つ事である。   参議院は 特にこの後者の側面を重視したらどうか。   手続法を検討する過程での国民参加、国民シンポジウムの開催など   も行ったらどうだろうか。   いづれにしても、手続き法についての拙速な議論を慎むべきである。 5 具体的な論点  (省略) 【3】 先週の主な活動 ■10月3日(月) 08:00 第677回マンデーレポート 17:00 選対小島氏と打合せ 18:00 国会コーラス愛好会 臨時総会・練習 ★11月14日 午後6時19分開演 九段会館で  第2回チャリティーリサイタルを行うことが正式に決定。  中野前会長は名誉顧問、羽田孜さんが新会長に選任された。 ■10月4日(火) 08:00 法務部門会議 09:00 憲法調査会レク 12:00 自民党 憲法調査会筆頭幹事 若林正俊先生と打合せ ★今国会における参議院憲法調査会の日程を協議。 13:00 国会議員年金廃止民主党議員連盟 総会 13:00 共謀罪の新設に反対する市民と議員の集い ■10月5日(水) 09:30 議員総会 10:00 本会議 12:00 国対・理事合同会議 16:30 民主党憲法調査会 総会 18:00 国会コーラス愛好会 練習 19:00 翔進会懇親会 ■10月6日(木) 08:00 経産・国土・法務部門合同会議 09:30 朝日新聞社会部デスク岡本記者面会 ★7日付けの社会面の記事について抗議。  私自身の発言(4日午後1時からの市民集会)を換骨奪胎し、  昨年以来の共謀罪への廃案を目指す民主党の取り組みを著しく  誤解される結果となったことについて厳しく抗議した。  朝日側は陳謝した。 10:30 小沢鋭仁・荒井聡両先生と打合せ ★「小さな政府vs大きな政府」勉強会について検討。 11:00 民主党政策審議会主催勉強会 12:10 憲法調査会幹事会 ■10月7日(金) 08:05 政調会長主催両院議員政策懇談会 ■10月8日(土) 18:00 民主党栃木県連三役会議 19:00 民主党栃木県連第5回幹事会 ★衆議院選挙の総括。2時間を超える率直な議論を行った。 ■10月11日(火) 08:00 法務部門会議 ★共謀罪について意見交換。    11:00 安住代議士面会  ★新任の選対委員長と栃木県の各選挙区について意見交換。 12:00 公務員給与問題について、公務員連絡会による打合せ会 18:00 故阿部正夫さんの通夜に参列 (栃木県市貝町) ■10月12日(水) 09:30 議員総会 10:00 本会議 12:00 国対・理事合同会議 12:50 憲法調査会幹事会 13:00 憲法調査会 ★国民投票制度について各会派が報告。(上記【1】参照) 16:30 民主党憲法調査会拡大役員会 18:00 国会コーラス愛好会 練習 ■10月13日(木) 11:30 政権交代を実現する会・定例会 16:30 総務部門・給与法検討会 18:00 国会コーラス愛好会 練習 ■10月14日(金) 08:00 法務部門会議 09:30 議員総会 10:00 本会議 11:00 下野新聞労組委員長面会  ★同社の印刷部門の分離別会社化問題について。 15:00 本会議再開  ★郵政民営化法案 参議院においても可決。成立。 ■10月16日(日) 09:00 宇都宮竜神づた小品盆栽愛好会第3回展示会 10:30 栃木県柔道連盟第42回県下支部対抗柔道大会 14:00 UIゼンセン同盟栃木県支部第4回定期大会 15:30 西部学童野球閉会式 ★第42回 優勝:晃宝小、準優勝:城山東、3位:作新。  顧問として表彰状を授与した。  小雨振る中、ナイター用のカクテル光線が点灯、ひときわ  印象に残る閉会式となった。