国会通信 No.679
【アジア平和連帯議員会議に出席】
2005/10/24 (マンデーレポート679の要旨)
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【1】 アジア平和議員連帯会議に出席
【2】 ドラフトへの対応について
【3】 歴史認識の重要性と留意点
【4】 軍国主義化の懸念に対する反論
【5】 発言メモ
【6】 聯合ニュースに対して抗議
【7】 先週の主な活動
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【1】 アジア平和議員連帯会議に出席
●21日の8時に羽田発、翌日午前7時にソウルをたって済州島
(チエジュド)に到着、ホテルに荷物を置いただけで午前9時からの
開会式に出席。
●アジアの平和を目指す国会議員の連帯会議。
(PARLIAMENNTARIAN’S ALLIANCE FOR PEACE IN ASIA
=PAPA)
この会議の存在はいままで知らなかった。1週間前に 岡崎トミ子
参議院議員から出席の要請を受け、さまざまに考えたうえで、
出席することとした。
●なにしろ、自民党大勝利、そしてその直後首相の5度目の靖国神社
参拝。こんな背景の中での会議となると、その雰囲気は、日本に対して
そうとう厳しいものとなることは予想できた。そういう状況の中で、
言うべきことは言わなければとの思いもあって急遽の出席となった。
●主催国の韓国をはじめとして、北東アジアの10カ国の国会議員が
70名弱が参加した。日本からは、民主党2名、社民党2名、共産党2名の
参加であった。中国は議員ではなく大使館の参事官のみの出席であった。
●午前中は参加国のうち中国を除く10カ国の代表が基調報告。
日本側は社民党の阿部知子衆議院議員が基調報告。
●午後は、金大中記念図書館教授のハンさんの記念講演。そして意見交換
のなかで、日本側からは私と共産党の緒方靖夫議員が意見を述べた。
私の述べた意見の内容は以下のとおり。
【2】ドラフトへの対応について
●会議は前日に最終日の合意案のドラフトをまとめつつあった。
それに対する日本側参加者の基本姿勢をどうするかで急遽意見調整
することとなった。
●各国の議会関係者は、重鎮クラスの方も数多く出席している。
しかし、日本側は6名とも個人の立場での参加であって、
議会においても所属政党においても責任を取りうる立場ではない。
したがって、とりまとめられた合意については、
それぞれが持ち帰ることしかないなということになった。
【3】 歴史認識の重要性と留意点
●特に強調したのは歴史認識についての留意点である。
歴史認識を共通にする努力を続けることは重要である。
そのためのアジア各国の共同作業についても賛成である。
しかし、完璧に一致させることは不可能であり、強引に一致させようとすれば、
そのことに対する反発を助長するなどの逆の障害も出てくる。
そのことに常に配慮して取り組む必要がある。
●私はこのように考えて二つの注意点を指摘した。
すなわち
1 固有の歴史文化伝統についての尊重
2 未来志向
の二つである。
【4】 軍国主義化の懸念に対する反論
●参加者の中には、わが国の軍国主義化を懸念する声があった。
これに対してはきちんと反論すべきであると感じた。
●日本批判のために、「軍国主義」という言葉をあまりにも安易に使っている。
言葉の正確な意味をあえて無視して、日本批判の常套句にしているのは
見逃すわけにはいかない。
【5】 発言メモ
●以上の考慮のうえで以下の発言をした。
●残念だったのは、非常に不十分な同時通訳だった。
どうも私の発言の肝心な部分をほとんど省略して伝えたようである。
●歴史認識についての注意すべき2点などは、
ほとんど通訳しくれなかったのではないだろうか。
さらに、後に触れる韓国の「聯合」の報道などで推測すると、
小泉首相の「暴走」を「妄想」と誤訳されたような気が
しないでもない。
●いずれにしても事務局に残された私の発言テープと通訳の
内容を詳しくチエックしなければならない。
【発言メモ】
1 歴史認識の重要性
●ドイツのワイツゼッカー大統領の言葉を引用。
「過去を知ろうとしないものに、未来を語る資格はない。」
●自国民とともに多くの周辺国民に多大な犠牲者を出した第2次大戦。
わが国が21世紀にも背負うべき歴史の十字架と認識している。
●現在 参議院の憲法調査会の会長代理。
国民投票法の論議が始まった。
忘れてならないのは尊敬する後藤田先生の言葉。
「アジアの人々の戦争の記憶が薄れるまでは、
憲法9条の改正に手をつけるべきではない」
2 歴史認識について忘れてはならないこと。
●歴史認識を共通にする取り組みは重要。
●だが、その際に忘れてはならないことが 2点ある。
第1点は 各国の固有の歴史、文化、伝統を尊重すること。
第2点は つねに未来志向であること。
●チャーチルはかつて
「過去のことで争いを続けるものは、やがて未来を失うであろう」と述べた。
この言葉を忘れてはならないと思う。
3 ドイツの歴史清算について記念講演したハン教授について
●ハン教授が述べた講演のうち特に
「一方的な謝罪を求めるものであってはならず、
双方向の、相互の歴史的な葛藤を癒す装置であるべきだ」とした点は
きわめて重要な指摘である。
4 日本は軍国主義であるとの指摘について
●日本が軍国主義であるかのような発言があったが、これは間違いである。
●軍国主義とは「非民主主義的な軍事的な勢力がその国をコントロールしている」
ことであるが、日本はけっしてそのような国ではない。
●選挙で大敗したが、野党も小泉首相が暴走しないようにしっかりとチエックして
いきたい。
【6】聯合ニュースに抗議
●私の発言は【済州22日聯合】として早速記事になっていた。
同社のインターネットの日本語サイト(聯合ニュース)でこのことを確認した。
しかしずいぶん誤解を招く報道になっているので抗議したい。
●まず、訂正を求めたいのは、私を「社民党・衆議院議員」
として紹介している部分である。
正確には「民主党・参議院議員」であり
会場でも司会者が正確に紹介してくれていた。
間違いなく誤った報道であり、訂正を求めたい。
●私の発言の報道をそのまま引用すると、
「第2次大戦で、日本は自国の国民はもちろん、
多くの周辺国の国民に犠牲を強いた。
これは日本が21世紀が背負うべき十字架と考える。
選挙で敗れたが、日本の野党は今も健在で、
小泉首相の妄想を常にチエックしている。」
となっている。
●まず「妄想」ではなく「暴走」である。訂正を求めたい。
通訳が「妄想」と通訳したかどうかは私の関知するところではないが、
「妄想」という言い方は、独善的な価値観に基づく他者批判である。
私は、一国の総理の発想を「妄想」と決め付けるほど傲慢ではない。
私が使った言葉は、数におごった与党が陥りがちな政治的「暴走」である。
●次に「暴走」のくだりが、軍国主義批判への反論として語られた点が
報道からは完全に欠落している。抗議したい。
●与党の政治的な「暴走」をチエックするのは野党の当然の責務である。
さらに、野党がその機能を失ったときこそ、まさに民主主義の衰退であり、
軍国主義の復活の契機となる。「暴走」をチエックできる野党の存在自体が、
日本軍国主義論への明快な反論なのである。「妄想」と誤まって報道され
た結果、軍国主義復活懸念に対する私の反論の意味が全く失われてしまう。
●さらに、私は歴史認識の共同化作業について二つの留意点を述べた。
このことこそもっとも私が語りたかったことである。しかし、 このことが全く
報道されていない。残念であり、この点も抗議したい。
●すべての国が独自の歴史や文化そして伝統を
持っている。その独自性を尊重しながら、
じっくりと腰をすえて進めていくのが重要である。
●私は、歴史認識の共同作業で不可欠な二つの原則こそ、
「固有性の尊重」と「未来志向」であると考える。
私の発言の核心はこの部分であった。
さらに記念講演をしたハン教授も
「一方的謝罪ではない双方向性」「相互の歴史葛藤を癒す装置」である
べきであると提案しているが、これは私の考え方と一致した考え方である。
このような私の発言の核心的部分はまったく報道されなかった。
この点も抗議したい。
●発言者本人に対する取材もなく、不正確な通訳に基づいて一方的な
報道をしたことに対し厳重に抗議し、改めて真意を伝える報道を要請したい。
【7】 先週の主な活動
■10月17日(月)
08:00 第678回マンデーレポート
09:30 連合栃木との第9回定期協議
12:30 迎賓館見学
18:00 国会コーラス愛好会練習
■10月18日(火)
08:30 法務部門会議
10:00 法務委員会理事懇談会
17:00 民主党憲法調査会衆参合同会議
18:00 日本弁護士政治連盟主催 衆院議員当選祝賀会
■10月19日(水)
09:30 議員総会
10:00 本会議
10:40 決算委員会
12:00 国対・理事合同会議
12:30 憲法調査会幹事会
12:40 憲法調査会
18:00 国会コーラス愛好会練習
■10月20日(木)
09:50 法務委員会理事会
10:00 法務委員会
10:30 富岡芳忠氏面会
12:00 日本の歴史リスクを考える会 設立準備会
16:30 日本政策投資銀行長岡理事面会
17:10 民主党憲法調査会総会
■10月21日(金)
09:30 議員総会
10:00 本会議
20:00 「アジア平和国会議員連帯会議」出席のため韓国へ出発
■10月22日(土)
終日「アジア平和国会議員連帯会議」出席
■10月23日(日)
11:15 帰国