国会通信 No.680

  【大きな政府 VS 小さな政府】

2005/10/31 (マンデーレポート680の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】「小さな政府 VS 大きな政府」研究会 発足。 【2】発足の意図 【3】特に強調したかったこと。 【4】榊原英資教授の発言メモ  【5】先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】「小さな政府 VS 大きな政府」研究会 発足。 ●27日(木)先週 衆議院議員の小沢鋭仁氏、荒井聰氏、参議院議員の  桜井充氏とともに「小さな政府VS大きな政府」研究会を立ち上げた。  衆議院選挙惨敗後はじめて開催された総括会議の際、昼食のカレーライスを  食べながら、小沢氏と意見交換した。そして自民党と民主党の対立軸の  話しをした。二人の認識はおおむね一致した。そして、民主党の最大の  ウィークポイントを乗り越えるために、勉強会を立ち上げることとなった。  それが上記研究会である。 ●入会案内(下記参照)を巻いただけだったが、民主党国会議員47名の  入会申し込みがあった。共通の危機感と問題意識をもった皆さんがかなり  いるんだなと感じた。 【2】発足の意図 ●上記研究会を発足する際に交わした議論は以下の通りである。 ★二大政党と言いながら、民主党が目指す社会像が国民には伝わっていない。  選挙の最大の敗因はここにあると私は考えている。「自民党に任せていては  最悪の事態になる」と危機感をあおるだけでは強い支持は来ない。 ★今回の選挙に共通して感じるわが党のネガティブキャンペーン指向。  「日本をあきらめない」というコピーがその象徴であるが、このネガティブ指向が  敗因の背景に強く存在している。 ★なぜ、そうなのか。それは、わが党が目指すべき社会の姿や、  経済のあり方、政府のあり方について、明確な「像」が結ばれていないからである。 ★政権交代後のイメージがぼやけているのに、政権交代という  言葉だけが踊っていては、強い支持は生まれてこない。  それでは、政権をかけた選挙には勝てっこない。 ★民主党に政権を与えた結果、日本のどこがどのように変わっていくのか、  自民党とどこが違うのか。これについての緻密な議論を行い、党内の  共通認識を作らなければならない。そして、次回の選挙では国民に  明快なメッセージを送れるようにしなけばならない。 【3】研究会の趣意書のなかで特に言いたかったこと。 ●研究会の趣意書の全文については添付ファイルを参照してください。 ●特に私が強調したかった点については下線をつけました。  その部分だけ、以下に引用します。小泉総理の浅薄な「小さな政府論」に  敗北したことの悔しさがにじみ出ている部分です(^^)。  「民主党は、これまで「効率的な政府」という言い方をマニフェスト等で  してきておりますが、その理論的バックボーンの弱さゆえ、  今回の総選挙においては、「小さな政府」論に徹底的に打ち負かされました。  行政の「ムダを省く」という主張は当たり前であって、誰も否定するものは  ありません。そうした論点ではなく、これからの日本社会をどのような  社会にしていくべきかという本質的な議論を深め、対立軸を鮮明にしていく  ことが、今、民主党には求められていると思います。そうした認識の下、  研究会をスタートさせたいと企画いたしました。」 【4】榊原英資教授の発言メモ ●榊原先生の民主党へのアドバイスは  「やさしい小さな政府」を目指すべきだということでした。 ●中国は社会主義の顔をした資本主義の国。  日本は資本主義の顔をした社会主義の国。  過度な平等主義はそろそろ変えていくべきである。 ●年金、医療についての対応が最大のポイント。  20世紀的な社会福祉国家路線は、少子高齢化の21世紀には  もはや通用しない。この考え方は世界的に破綻した。  ヨーロッパもしかり。これを根本から見直す必要性がある。  ●少子高齢化時代は、税源の先細りを必然とし、そのために  限られた社会資源の有効活用が最大の政治課題。   ●大きな政府は必ずプロ官僚(=官僚肥大)となる。  資源の有効活用の能力では、官僚のノウハウが  民間のそれに勝ることなどありえない。したがって  大きな政府論はもはやとりえないのではないか。 ●以前は自民党との対比で民主党の目指すべき方向として  「大きな政府」の余地を考えたこともあった。  しかし、以上の考慮にたって、民主党でも明確に「小さな政府論」  にたつことを明らかにすべきである。そして自民党よりも、  徹底した「小さな政府論」を強烈に打ち出すべきである。 ●ただ「小さな政府」でも   (1)マーケットメカニズムはうまく使って年金の資産運用   マーケット vs パブリックセクターの対立構造は終わった。   (2)必要なセーフティーネットを充実する。    の2点は重要であり、民主党は「やさしい小さな政府」を目指すべきである。 ●かつての<旧社民主義 対 新自由主義>の対立構図ではダメ。  55年体制を乗り越える構図を描くべきである。 ●また高福祉・高負担の北欧タイプもとりえない。  なぜなら北欧は人口と資源の両面で、わが国と違いすぎるから。  人口は小。(みな1000万以下) 資源は意外に豊か。(北海油田etc) ●理論的には ノーベル賞経済学者のジョン・スティグリッツ氏の説く  「第三の道」が参考になる。  政治的にはクリントン、ブレア、シュレーダーなどの路線を参考にすべきである。 ●公務員改革については、労働三権を与えたうえで、人事院勧告制度を廃止する  抜本的な改革を考えるべきだろう。 ●外交はアジア外交の軸をはっきりと打ち出すべきである。    以上 【5】 先週の主な活動 ■10月24日(月) 08:00 第679回マンデーレポート 10:00 宇都宮市役所訪問 ★福田浩二市議の要請。宇都宮市内の公図混乱地について勉強。  公図混乱地では、基本的には分筆が困難。したがって、売却も  遺産分割もできなくなる。そんな土地は市内の面積の1割前後。  公図更正のための事業予算の継続の重要性を改めて認識した。 ■10月25日(火) 08:00 法務部門会議 09:50 参議院法務委員会理事会 10:00 参議院法務委員会 ★裁判官・検察官の給与等の改正案を質疑。民主党は前川議員が質問。  鋭い質問を連発していた。最終的には賛成で対応。 17:00 民主党北関東ブロック国会議員団会議 18:00 国会コーラス愛好会練習 ■10月26日(水) 09:30 議員総会 10:00 本会議 12:00 国対・理事合同会議 12:30 参議院憲法調査会幹事会 12:40 参議院憲法調査会 15:45 法務調査室長レク 16:00 音楽議員連盟事務局長鈴木氏面会 17:30 民主党憲法調査会 拡大役員会 ■10月27日(木) 08:00 民主党税理士制度推進議員連盟総会 09:30 「小さな政府vs大きな政府」研究会設立総会 ★(上記【1】参照) 09:50 法務委員会理事会 10:00 法務委員会 12:00 民主党憲法調査会 衆参合同会議 13:00 秋の園遊会 16:00 立正佼成会との勉強会 17:30 全国ガス友好議員懇談会 18:00 国会コーラス愛好会練習 ■10月28日(金) 07:45 仏教懇話会 09:30 議員総会 10:00 本会議 10:30 決算委員会 10:30 議員総会 11:00 民主党平成19年度参議院選挙対策チーム ■10月29日(土) 10:30 故小杉玲子様弔問 11:00 世界アームレスリング第26回世界選手権大会 ■10月30日(日) 10:00 大田原市議 増員選挙大宮司肇候補出陣式 10:00 藤井弘一後援会定期大会