国会通信 No.686
【国際標準化の戦略的な取り組みを】
2005/12/26 (マンデーレポート686の要旨)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【1】 国際標準化の戦略的な取り組みを。
【2】 知的創造力の源泉はなにか。
【3】 先週の主な活動
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【1】 国際標準化の戦略的な取り組みを。
●12月20日(火)11:30 大畠衆議院議員とともに、キャノン
株式会社顧問の丸島儀一氏をヒアリングした。知財トップヒアリングの
2回目である。
●丸島さんは、キャノンとゼロックスの国際標準化をめぐる激しい
戦いで大活躍したことで有名な人。プロジェクト]でも取り上げられた
伝説の人でもある。キャノン退社後も顧問として、さらには弁理士としても
国際標準化の問題の最前線で取り組んできた。
●とにかくデジタル時代になって、複雑な技術やソフトも一瞬のうちに
正確にコピーすることが出来るようになった。それは、格差の平準化や
逆転現象がきわめて簡単に起こりうることを意味してもいる。中国や韓国、
台湾、シンガポール、インドなど途上国の著しい躍進は、ある意味では
コンピューターが生み出した新しい社会の象徴でもある。だからこそ、
技術の標準化の問題でイニシアチブをとりことが今までより以上に重要に
なってくるのである。
●このように標準化の問題が非常に重要になってきているのに、日本の
取り組みは大変甘い。それを丸島さんはとても嘆いていた。
官の戦略的取り組みは低く、企業トップはいまもって業務分野偏重、
官民ともに国際標準化の取り組みが希薄なのがこの国の特徴である。
●アメリカという巨大な市場で物が売れてさえいればよいと考えれば
それでよいかもしれないが、そんな単純な話しではなくなっている。
さらに、その間隙を突こうとしているのが中国である。
●中国は、日本の取り組みの甘い技術分野に狙いを定めて、自らの
国内基準を意図的に先行させようとしている気配が感じられる。
丸島さんが挙げた例は「DVD」。最近中国は国内基準としてDVDならぬ
「EVD」基準を定めたとのこと。
●とにかく弁護士、会計士、などの士(サムライ)業の基準資格では、
米中協調路線がかなり進んでいるようだが、ものづくりの分野でも
意図的なジャパンパッシングを進めているような気がして強い
危機感を感じた。とにかく技術分野の国際標準化の戦略的な
取り組みをさらに強化する必要があることは間違いない。
来年の大きな課題のひとつである。
【2】 知的創造力の源泉はなにか。
●21日(水)11:00 東北大学名誉教授大見忠弘氏をヒアリングした。
知財トップヒアリングの第3回目である。
●大見先生は東北大の未来研究所の看板教授。1987年 インテル社の
生産ラインを蘇らせた人として高名である。半導体の分野を中心に自分自身の
保有する特許も1000件以上。
●未来研究所の大見教室はなんと独立採算制、日本の大学を硬直化させた
講座制もすでに乗り越えて、大学の中に緊張感あふれた、自由な研究・開発空間
を作り出している。技術と科学は完全に一体化しようとし、産学連携といった言葉
じたいが古臭い言葉になった。いわばアカデミズムの良さとビジネス世界の厳しい
競争原理が融合しているかのようなイメージ。未来科学研究所は、ぜひ現地を
視察しなければならないと思った。
●大見教授は、半導体研究の世界的リーダーの一人だが、90年以降
長期低落傾向に陥り、そこから抜け出ることの出来ない、わが国の半導体
産業の将来をとても憂えていた。
たとえばナノテク時代になって、いままで予想もしなかった問題が生まれている。
たとえばリーク電流の問題である。超薄型の絶縁体が、ナノの世界の顕微鏡的な
薄さになると、実は電流を絶縁するはずが、電流を流してしまう。そして絶縁体がz
電流をリーク(流す)してしまい「絶縁」の意味を持たなくなる。これがリーク電流の
問題である。
●コンピューターの信号は、結局のところ、電流を瞬時に流し、瞬時に切断し、
それによってメッセージとするわけだから、電流を切断する絶縁体が働かないとなると
、コンピューターの意味を持たなくなる。ナノという超微細な技術の世界になり、
そこからリーク電流の問題が生まれたことによって今半導体産業は最大かつ究極の壁に
ぶち当たっているようだ。その壁を大見研究室は乗り越える寸前まで来ている
とのこと。しかし、そこからが問題なのである。
●決断の遅い日本企業の欠陥、技術を知らない経営者の話、技術の優位性よりもケイ
レツ関係を優先させてしまう体質など、さまざまな問題点の指摘を頂いた。
● 特に印象に残ったのは
1 これからは、個々の技術を一段高いところから見ながら、
一定のイメージのもとに相互に結びつけていく総合能力が重要になる。
2 これからは、知的創造力が決め手。そして、この創造力は、
ぎりぎりの状況で必死にあがいていくような環境の中で始めて身につく。
3 競争を否定した平等システムのなかからは創造力は生まれてこない。
ある種のエリート教育は必要である。
などの提言だった。
【3】 先週の主な活動
■12月19日(月)
08:00 第685回マンデーレポート
09:30 民主党県連・連合との第10回定期協議
★隔月で行われる定期協議。この日は、定例県議会開催中のため
山岡、福田、谷そして私の4国会議員が前原新体制になって
はじめて開催された党大会の話題が中心になった。
また次期統一地方選挙の候補者擁立について話し合った。
13:00 下野新聞取材インタビュー
★来年の抱負について取材。お正月の連載記事用。
「小さな政府」よりも「良質な政府」を目指すべきである等の
持論を話した。
14:00 第6回公務員制度改革等調査会
★中間報告について議論。「官」と「民」の仕分けをすることが
もっとも重要であると提起しながら、その実現のための具体的な
手順がなんら示されていない。にもかかわらず、国家公務員を
3年間で2割削減するなどの数字が一人歩きするのは問題である、
中間報告としてとりまとめをするのは早すぎると発言。党大会での
官・民のあり方についての前原発言を踏まえて、さらに議論を尽くす
べきであると主張。3時間近く議論が続いた。最後に残った議員は
私を含めてたった5名。取りまとめできる状況ではなかった。
結論としては、取りまとめが出来なかったことや、各議員の議論の
内容をできるだけ正確に報告することを了承した。
17:00 民主党県連三役会議
19:00 民主党県連第7回幹事会
★統一地方選挙候補者擁立委員会を設置することを決定。
構成メンバーは代表、代表代行、各支部の総支部長、幹事長等を
もって充てることとした。
■12月20日(火)
11:30 キャノン株式会社顧問丸島儀一氏ヒアリング
(上記【1】 参照)
13:45 法務省秘書課長 来訪
14:00 日本経済新聞取材インタビュー
★自民と離党以来取り組んできたこの国の二大政党制について
取材を受けた。
16:30 第1回分権調査会
18:30 ボニージャックスディナーショー
★国会コーラスでご指導いただいたボニージャックスの皆さんへの
感謝の意味もあって参加した。
■12月21日(水)
11:00 東北大学名誉教授大見忠弘氏ヒアリング
(上記【2】参照)
■12月22日(木)
15:00 法律相談
18:00 栃木県弁護士会忘年会
■12月23日(金)
13:00 天皇誕生日祝宴の儀
17:40 宇都宮中央ライオンズクラブ・クリスマス家族例会
■12月25日(日)
15:00 堀江家・井田家結婚披露宴
★宇都宮事務所の秘書堀江大氏のご長男の結婚式に参加。
宇都宮事務所のスタッフ全員が出席した。実は新郎・新婦の
それぞれの両親も来年はともに結婚30周年。
新郎新婦のすばらしいアイデアで両親もそれぞれケーキカット。
合計3つのケーキカットが同時進行で行われた。
出席者も感動して、もらい泣き、、。すばらしい結婚式だった。
おめでとう。
17:00 雀宮地区やなせ進後援会忘年会