国会通信 No.697
【永田問題】
2006/3/27 (マンデーレポート697の要旨)
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【1】永田問題に対する私の考え
【2】望ましい「司法のスケール」は。
【3】法務大臣の問題答弁。
【4】先週の主な活動
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【1】 永田問題に対する私の考え
●3月20日(月)19:00民主党県連幹事会が行われた。
永田メール問題について議論沸騰。出席した常任幹事全員の
意見をお聞きした。民主党の置かれた危機的な状況についての
認識が党本部には足りなすぎる等々の苦言。県連としてなんらかの
決議をすべきであるとの意見。いや、もはや決議をして事態改善に
プラスになるような時点はとっくに過ぎている等の意見。
●とにかく出席者全員から1時間余にわたって、きわめて厳しい
状況認識を持っていることが表明された。そして、党本部は
明確な毅然とした対処をするよう求められた。最後に、みなさんの
意見をそれぞれの国会議員がしっかりと党本部に伝え、それぞれの
国会議員がしかるべき対処をすることを約束して、ようやく議論を
集約させていただいた。民主党を愛するがゆえの厳しい論議を
聞かせていただき、ありがたきあった。頭が下がった。
●23日(木)「ビートたけしのTVタックル政界SP06春」の
カメラインタビューを受けた。インタビューのポイントは2点。
ひとつは永田問題に対する民主党の対処方針。ふたつめは
国民投票法案についての民主党の取り組み状況。
永田問題については、民主党の置かれた極めて厳しい状況と、
明瞭な対応を欠いたままで放置すれば、民主党の存在どころか
二大政党制自体が終わりになってしまう。一刻も早い明瞭な対処を
求めたいと発言。
さらに具体的にどうすればよいのかと聞いてきたので、個人的には、
永田氏の議員辞職、前原氏の代表辞任、鳩山幹事長の代表代行就任、
そして通常国会終結後の代表選出のための党員サポーター選挙を
行うべきではないかと答えた。
●この問題を引きずれば引きずるほど 民主党の置かれた状況は
ますます悪くなる。すでに、すべてのタイミングを逸したかのような感じも
ある。しかし、それでは国民の期待をますます裏切り続けることになる。
ここは、現在とりうる最高度の責任の取り方を示すしかない。そんな
個人的な思いが現れた言葉だった。
【2】望ましい「司法のスケール」は。
●3月23日(木)10:00 参議院法務委員会開催。
裁判所定員法について、裁判官出身でもある江田五月議員が質問。
司法改革という名のものとに進めてきた大きな改革ながら
「司法の規模」についての今後の明確なグランドデザインが
存在していないことが問題であることが指摘された。
(上記【2】参照)
●この指摘は全く同感である。江田議員の質問に先立って行われた、
自民党の荒井議員の質問でも同様の指摘があったが、
司法改革の基調となった考え方は、日本の今までの社会は
「事前規制型社会」であったと総括した上で、これを「事後チエック型」
の社会に直していくといった考え方である。そのためにも司法サービスの
充実はもっとも重要な課題となるはずだった。たとえば司法試験の合格者も
年間500人体制であったものが、現在では1500人。そしてあと数年のうちに
3000人体制にするという目標である。ところが裁判所の裁判官の数は
このような急増体制に対応した増強策がとられていないのである。
●今回の立法では以下のようにそれなりの増員はされているものの
鳴り物入りの司法改革の掛け声に見合ったものだろうか。答えは
明らかにノーである。日本流の改革は、どこまで言っても漸進主義でしかない。
これでは「改革」の名にとても値しないのである。
★今回の裁判所職員の増加策(裁判所定員法)
高裁長官 判 事 判事補 簡裁判事
改正案 8人 1,597人 915人 806人
現 行 8人 1,557人 880人 806人
増加人員 0人 40人 35人 0人
●諸外国の法曹人口と比較するとどうか。以下は裁判所データブック2005より作成した
数字であるが、アメリカと比較すると、裁判官の数で10%、検察官の数で7%、
弁護士の数で2%となる。アメリカ流の濫訴社会が決して理想とは思わないが、
それにしても日米の法曹の数は大差がありすぎる。法曹一人当たりの人口の見地で
日、米、英、独、仏の5カ国を比較すると、法曹が一番多いのはアメリカ274人に一
人が法曹。その次がイギリス、ドイツ、フランスとなって、日本は第5位となる。
司法改革という鳴り物入りでの取り組みをし、いろんなことをやっているように
見せかけているものの、人的スタッフの整備は遅々として進めない。小泉改革の
本質的欠陥がここにも見えている。虚偽表示・不当表示の「改革」でしかないのだ。
国 名 裁判官 検察官 弁護士 合 計 法曹1人当たりの
人口
アメリカ 31,281 34,799 1,006,783 1,072,863 274
イギリス 3,511 2,829 100,028 106,368 496
ドイツ 20,901 5,150 132,569 158,620 520
フランス 5,257 1,857 40,233 47,347 1,264
日本 3,266 2,447 21,205 26,918 4,744
(2,460) (1,548) (25,213) (5,064)
注)日本における( )内の数字は、
裁判官にあっては簡裁判事を除いた裁判官数を、
検察官にあっては副検事を除いた察官数を計上したもの。
【3】 法務大臣の問題発言
●3月22日(水)10:00 参議院法務委員会が行われた。
民主党前川議員が、予算委員会の委嘱審査をうけて質問。
利息制限法についての質問について法務大臣の不用意な
発言(貸金業者の利益を偏重するかのような答弁)に
ついて厳しいやり取りが行われた。どうも大臣の安易にして
軽率な発言がめだつ。
●23日(木)参議院法務委員会で裁判所定員法の
質疑が行われた。大臣の問題発言が飛び出したのは
「国日」の亀井議員の、裁判官の資質に関する質問のとき。
この質問に対し、法務大臣の個別の裁判批判とも受け取れる
問題発言が飛び出した。
司法の独立は法務大臣として最大の尊重をしなければならない
事項であるのは当然である。しかるに、司法の独立を侵す、
裁判批判とも受け取れるような発言がでた。さらに、一般的な指摘で
はなく、かつての東急高架線工事差し止め請求事件の決定に対する
批判とも解釈されかねない、発言。委員会室には緊張が走った。
●実は、すでにこれまでの、理事懇談会において、この日で質疑を
終結し、来週火曜日に採決することが内定していた。しかし、
この大臣の問題発言で状況が変わった。共産党の仁比議員も、
質問冒頭で問題発言に対し追及したが、そのやり取りを見ながら、
私は与党理事に問題点を指摘、これでは「終局」できないですよと
申し上げた。そして、ただいまの発言について議事録を精査し
問題点への対処をするまでは委員長の「質疑終局」発言を行う
べきではないと提案。与党の筆頭理事の谷川議員そして公明党
の木庭議員もこの指摘をうけとめてくれた。
●結局、広友委員長は「終局」発言ではなく「継続」発言
でこの日を締めくくった。その後に開かれた、理事懇談会で
来週月曜日に今後の委員会の持ち方について、改めて論議することに
なった。(上記【3】参照)
●前日の前川質問に大しても問題答弁があったが、杉浦法務大臣の
答弁には、安易さが感じられる。かつて自民党時代、政治改革の運動
をともにしたこともあり、人柄の良い方である。また、弁護士としても
先輩であり惻隠の情を感じないわけではない。しかし、野党筆頭理事
として、筋はしっかりと貫かねばならない。緊張感あふれる大臣の答弁を
願うばかりである。
【4】先週の主な活動
■3月20日(月)
08:00 第696回マンデーレポート
09:30 後援会挨拶回り
19:00 民主党県連幹事会 (上記【1】参照)
■3月22日(水)
08:00 翔進会朝食会
08:30 民主党法務部門会議
09:50 参議院法務委員会理事会
10:00 参議院法務委員会
予算委員会委嘱審査。その後、裁判所定員法についての趣旨説明聴取。
(上記【3】参照)
11:45 民主党議員総会
12:00 参議院本会議
12:35 国対・理事合同会議
18:30 民主党衆・参法務委員打合せ
■3月23日(木)
08:00 民主党公務員制度改革等調査会
09:00 東ティモール議員連盟総会 マリ首相一行との懇談
09:50 参議院法務委員会理事会
10:00 参議院法務委員会
(上記【2】【3】参照)
12:00 弾劾裁判所裁判員会議
12:00 北関東ブロック国会議員団会議
13:00 「ビートたけしのTVタックル政界SP06春」カメラインタビュー
(上記【1】参照)
16:30 「小さな政府vs大きな政府研究会」勉強会
★日本の医療レベルの現状について議論。(次回以降にレポート予定)
■3月24日(金)
10:00 公務員制度改革等調査会
11:00 民主党期別懇談会
★鳩山幹事長と衆議院3期、参議院2期が懇談。
同時刻行われている、懲罰委員会の永田議員のことが当然話題の中心。
鳩山さんには、テレビタックルの取材に対してのやり取りを簡単に
報告した。
■3月25日(土)
14:00 第8回けんぽうフォーラム
★専修大学で行われたフォーラムにパネリストとして参加。
日弁連の菅沼一王さん、社民党の辻元清美さんとともに活発な
意見交換。衆・参の憲法調査会の5年間の議論をひとつも欠かさず
に傍聴したとの高田さんの話には驚嘆した。日本人の一人ひとりが
高田さんのような、切実な思いを憲法の論議に向けてくれたら、
この国はどんなにすばらしい国になれるだろうか。
18:00 河内柔道会父母の会慰労会
■3月26日(日)
11:00 問屋町びっくり市5周年
13:00 (社)栃木県鍼灸師平成17年度第2回通常総会
13:30 西川扇祥舞踊研究所日本舞踊発表会
15:30 宇都宮市西部地区学童軟式野球「高嶋杯」閉会式
★第11回目のさよなら学童野球大会。優勝したのは「矢板連合」
(矢板市内の小学校5校の6年生)、第2位は「城南連合」
(小山市内3校の6年生)、第3位は宇都宮の西部連合といった
結果だった。清原球場で表彰式に名誉顧問として参加。
子供たちの笑顔を見ることはなによりの喜びである。
私の好きなラグビーの言葉「One for all. All for one」
をお祝いの言葉として述べた。