国会通信 No.698

  【遅すぎた決着】

2006/4/3 (マンデーレポート698の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 遅すぎた決着。 【2】 先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 遅すぎた決着。 ●31日の両院議員総会において、メール問題の責任をとり、  前原代表が辞任、執行部も総退陣となった。対応策は初動から  誤り、とうとう最悪の収拾策となってしまった。  残念でならない。 ●このまま放置すれば、民主党に対する国民の期待どころか、  93年の政治改革以来、ようやく緒についた「二大政党」の枠組み自体が  瓦解してしまう。その寸前のがけっぷちの決断であった。 ●7日には新代表を選ぶ両院議員総会が開催される。老・壮・青が一体と  なった挙党一致体制を一刻も早く立ち上げなければならない。虚心坦懐と  なって、国民の期待をつなぎとめることの出来る新代表を選出し  なければならない。 ●それにしても、あまりにも遅すぎた決着である。  問題の質問から代表辞任まで、対応策の内容・タイミングともに  誤りを積み重ねてきた感がある。それを、いちいち指摘する気持ちも  もはや失せてしまった。ただ、この間の議論で見過ごされていることを  何点か指摘したい。それは今回の失敗の背景にあるものである。 ●まず、昨年の総選挙の敗北の徹底的な総括論議を避けてしまったことである。  マニフェストの徹底検証から始まる政策面での総括、選挙企画の立案、選挙運動の  執行体制、テレビコマーシャルやマスコミ対策などといった運動面での総括、  これら重要な総括は今もって不十分である。その結果、敗北の責任を誰がどう  取ったのかが不問に付されたままである。そして、ふって沸いたような疑惑の  4点セットを「天佑神助」と錯覚して通常国会に漫然と突入してしまった。  このことが、前原執行部の独走体質、党内コンセンサス軽視の唯我独尊主義、  党よりも自分といった自己本位主義につながっているような気がする。 ●さらに、もうひとつ指摘すると、政党の基本的アイデンティティーの欠如である。  96年民主党のときにはゼロ番から12番までの13本の基本指針があった(96年9月  10日付・国会通信268号掲載)。これにより政党の基本的な原則は明らかだった。  また、政党に参加するそれぞれの議員もこれを受け入れて参加した。  だから、議論が紛糾しても、最後の判断基準は、それなりに存在していた。  さらに、民主党という政党の名称も、政党の存在意義を意識しながら付けられていた  (同年9月20日付・国会通信269号)。 ●しかし、98年、新進党分裂後、小沢グループと旧公明党関係者を除く皆さんが  民主党に参加し、新たな民主党が誕生した。その時点で「市民が主役の民主党」と  いう96年のキャッチコピーは捨てられていった。さらに、98年に参加しなかった小沢  グループも民主党に入ってくる。二大政党制の枠組みは量的には整えられた。しかし  政策面での混沌はそのままだった。以来、今日に至るまで「政権交代」のスローガンは  存在すれど、政党の「基本理念の確立」、そして所属議員の間での「理念の共有化」は  行われず今日にいたっている。 ●その結果として、新人議員の体系的な研修プログラムなどはいまもって存在  しない。そんななかで、功名心にあおられ、一攫千金の山師のような「質問」が  行われたのである。永田議員の失敗は、実はこのような民主党の本質的な欠陥から  派生したものであることを忘れてはならない。ここが民主党の抱える最大の問題点  なのである。実は自民党も似たり寄ったりである。両者の違いは、「政権」という  権力の「重し」があるかないかでしかないのだが、、、。  権力の締め付けがきかない野党は、そのために際限なく党首交代を続けているので  ある。 ●そして、マニフェストでの成功体験が、この本質的な欠陥を忘れさせた。  いま、民主党に必要なのは詳細・精緻なマニフェストではない。政党の存在意義の  根幹に触れた骨太の理念であり、その共有化である。ある意味で、昨年の衆議院  選挙の敗北は、このことを行う最大のチャンスだったはず。しかし、刻々と変わる  政治状況への対応に追われるうちに、永田問題という愚かなそして致命的な  つまずきをしてしまった。 ●いま新たな党首選びの話題に変わった。そして、またしても本質的な論議が  忘れられたまま事態は推移しようとしている。そうであってはならない。  民主党の本質的欠陥に対する腰をすえた取り組みを、今度こそしなければ  ならないはずだ。 【参考1】 96年9月10日付の国会通信268号から抜粋 ●第2回政策協議   第1回の議論を踏まえて、8日、9日泊まりがけで議論。  以下のように整理された。 ☆新党のための基本政策 1 新党の基本理念 2 新党の基本政策   (構成) 0) 歴史認識       1) 市民中心型社会への転換       2) 共生型福祉社会の確立       3) 地方分権・行財政改革       4) 経済構造改革       5) 創造的情報市民社会の構築       6) 環境創造型社会の形成       7) 子供の視点に立った教育改革の実現       8) 外交・安全保障・沖縄       9) 新しい政治の確立と展開 ☆ 合宿の結果上記0から9の10本柱にさらに  10) 女性 、 11) 税制 、 12) 人権  の3つが付加され、13の基本政策の内容がほぼ固まった。  今後は、地方議員の皆さんや、学者、市民団体の皆さんから、  広く意見を聞く機会を設け、上記項目についての肉付けをし、  またさらに中項目、小項目の整備をして、22日の新党結成  に向けてまとめ上げていく予定です。 【参考2】 96年9月20日付 国会通信269号から抜粋 ○ 民主党と名付けた理由  わたしが「民主党」を主張した理由は、 1いまの日本の閉塞状況を打破するためには、   市民が主役の「社会」や「政治」そして「政党」を作るべきであること。  だから「民」「主」なのです。 2民主党は、アメリカ民主党の持つ弱者保護や環境政策・情報政策を重要視する  観点を共有していること。 3新党は、単に三極に止まらず、将来の政権を担う主役の政党をめざすべきである  こと。 【2】先週の主な活動 ■3月27日(月) 08:00 第697回マンデーレポート 12:00 参議院法務委員会理事懇談会 ★先週の法務大臣の「裁判批判」発言に対する処置について議論。  先週木曜日の質疑の中で、「小田急高架工事」差し止め事件を例示して  その判断内容が「国民の常識」にもとるなどと答弁した部分を、  議事録から削除し、大臣が陳謝することで一致。翌日の委員会冒頭で  これを行い質疑を終局し採決することとした。 16:15 民主党議員総会 16:30 参議院本会議  ★予算案採決。 ■3月28日(火) 08:00 民主党公務員制度改革等調査会 09:15 法務省レク 09:50 参議院法務委員会理事会 10:00 参議院法務委員会 11:30 政権交代を実現する会・定例会 ★永田問題の決着について活発な論議。私の隣の席には  岩国懲罰委員長も。永田氏は議員辞職、前原代表は代表辞任  しかない、ほとんどの議員がそんな発言をした。  民主党の置かれている状況についても「解答寸前」とか、  もはや「嘲笑の対象でしかない」などと厳しい現状認識の  ことばがあいついだ。前議員の中山義活氏も「現場のみんなは  悲鳴をあげている。」と発言。さらに議論は永田氏が自主的に  決断しなかった場合はどうしたらよいのかといった議論に及んだ。  政党や議員の除籍、除名まで視野に入れるべきだなどの強硬意見も  飛び出した。 16:30 NTT労組情報通信政策議員懇談会勉強会・懇親会 17:30 江田五月さんのパーティー。 ★冒頭に前原代表あいさつ。実につらそうな風情だった。  そして江田さんのあいさつの最後に5月に予定されている  党主催のパーティー券の依頼がとても難しいとの話に及ぶと、  代表は頭を下げていた。もはや限界である。新党さきがけ以来の  古い友人として個人的に動かなければならないと思った。 17:30 参議院法務委員会 懇親会。 ■3月29日(水) 08:00 民主党公務員制度改革等調査会 08:00 民主党法務部門会議 ★入管法改正案についての修正案について議論。 (上記【2】参照) 09:00 民主党犯罪収益法案打合せ 09:30 民主党議員総会 10:00 参議院本会議 12:00 国対・理事合同会議 14:30 日弁連梶谷会長退任挨拶 ★梶谷会長とは、敗訴者負担法案を廃案に追い込むなど、さまざまな  印象深い思い出がある。新会長の平山さんとともに党本部にご挨拶に  見えられた。羽田最高顧問が対応。私と千葉ネクスト法務担当が陪席。 ★私は、前原代表が当然応対するものと予想、前日のうちに代表への  面会を申し込んでいた。しかし、急遽羽田さんに変更となり、面会は  果たせず。 ★この日のうちに、代表室関係者と面会。「民主党と二大政党制の  枠組みをなんとか守ってほしい。そしてご自身の政治的な未来の  ためにも、ここは代表辞任と永田辞職しかない。ぜひとも前原  代表に伝えてほしい。」と話をした。 16:00 民主党参議院憲法調査会国民投票法案に関する論点整理打合せ ★この日に提出期限が定められている各党の論点整理。参議院民主党  として提出すべき論点について憲法調査会所属議員が論議。  民主党の決定済みの大綱をベースに論点整理したが、さらに以下の  論点を新たに付け加えることとした。 1 同一案件の再提出の可否。   (いったん提案された改正案が否決された後、また同じものを再提案   することが出来るか。諸外国では、これを数回繰り返した例があるようだ。) 2 改正運動についての費用制限。   (巨額な運動費を投入することにより改正の動向を左右することの是非) 3 国民投票の諸外国における実施実例  4 在外邦人の投票方法 ■3月30日(木) 09:50 参議院法務委員会理事会 10:00 参議院法務委員会 16:00 弁理士会新旧会長の退任新任ご挨拶 16:30 参議院憲法調査会事務局レク 17:00 民主党憲法調査会衆参合同会議 ■3月31日(金) 06:30 早朝観桜会 09:30 民主党議員総会 10:00 参議院本会議 15:00 両院議員総会 ■4月1日(土) 15:30 やなせ進後援会拡大役員会 ★来年4月に実施される県議選、宇都宮上三川選挙区で  佐藤栄、山田美也子、石井万吉、の3人の現職および  私の公設秘書である斉藤孝明君を推薦し、4人全員の  当選を期すことを決議した。 18:00 飛翔会第2回幹事会 ■4月2日(日) 16:00 川添よしひろ(日光市議選藤原選挙区)総決起集会