国会通信 No.730

【新聞の見出しは走りすぎ】

2006/12/11 (マンデーレポート730の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】新聞の見出しは走り過ぎ -- 国民投票法案の行方--- 【2】信託法改正は、ホリエモン事件再発の導火線か? 【3】辻説法 700回達成記念のパーティー開催。  【4】【先週の主な活動】 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 新聞の見出しは走り過ぎ -- 国民投票法案の行方--- ●12月5日(火)、民主党憲法調査会の役員会、引き続き全議員対象の  総会が開催されました。出席者は、役員を除くと10名足らず。  党内の関心の低さが、気になります。 ●この日の主な議題は、憲法改正国民投票法案の論点整理と対応方針。  まずは、衆議院での調査特別委員会での議論の現状について、枝野会長から  報告。国民投票の対象、投票権者の範囲、賛否の記載方法、運動の制約範囲、  公報や広告のあり方などについて、自民党と民主党の意見で一致したものや、  歩み寄りが出てきたものについて説明されました。 ●一般的な国民投票以外の諸点については、自民党が全面的に歩み寄って  きていますが、出席者の中からは、一般的な国民投票についても簡単に譲るべきでは  ない等の意見もありました。 ●その後、今後の進め方について議論。党執行部と、改めてきちんとした協議の場を  持つ必要があるとの認識で一致しました。 ●いづれにしてもはっきりしているのは、参議院には法案審議の受け皿がないという  ことです。すなわち、参においては、法案の審議権のある特別委員会が設置されて  おらず、また議運や国対レベルで、その設置に向けた与党サイドの動きが全くないと  いうことです。 ●さらに、議論の中で、江田五月さんが指摘したとおり、参議院では、衆議院と異り、  委員会付託がないまま審議未了になると、法案は廃案になってしまいます。  (衆では、議運レベルでの継続手続きは「可」。しかし参には、同様の規定は  ありません。したがって、議運レベルでの継続は「不可」となります。)  したがって、衆議院レベルで採決することは、参に送って、みすみす廃案にする  ようなものなのです。 ●一部の新聞は、自公民で「合意」が出来たなどと、誇大な見出しをつけています。  しかし、正確に言えば、現場の委員会での意見表明のなかで、「意見の一致」を  見たに過ぎないのです。「合意」が出来たという表現は、あまりにも走りすぎです。 【2】 信託法改正は、ホリエモン事件再発の導火線か? ●信託法は、80年ぶりの大改正です。しかし、衆議院段階では、委員会段階での  審議議論は行われたものの、教育基本法をめぐっての異常事態のあおりを受け、  野党欠席のままで可決。参議院に送られてきました。 ●信託といっても分かりづらいのですが、たとえば、特定の財産を委託者が  受託者に委託、一定の目的のために受託財産を使用収益することを言います。  たとえば自分の息子のためにマンションを管理させ、その収益を息子の養育費に  当てるなどの場合、自分が倒産しても、信託財産は破産財団に含まれず、  息子の養育は持続的安定的に行われるなどといった場合がその例です。 ●このように、硬直的な所有権概念を乗り越え、特定の財産を倒産の危険から  回避させることが出来るなど、多様な社会生活のニーズにあった新しい世界を  切り開くというのが今回の改正の主な目的のひとつといっても良いと思います。  今回の大改正は、この信託がやりやすくするように、さまざまな規定をおきました。  さらに、あらたな信託の類型として自己信託や、受益証券の発行なども認める  広範なものです。その詳細をここで解説する余裕はないので省略しますが、  問題は、「信託の歴史は乱用との戦い」と言われて来たように、租税回避や  財産隠匿などの不正目的のために悪用されることをどう防ぐかということです。 ●7日に行われた、締めくくり的な質問のなかで私が強調したのは、  外部への開示制度や、会計基準、さらには監査手続きなどが十分に整備されぬまま  信託法改正を急ぐことはライブドア事件の再来につながるのではないかということでした。 ●今度の改正で、委託会社=受託会社という自己信託が出来るようになります。  また信託受益権を証券化することも出来るようになります。そして信託財産は、  不動産、動産、債権、事業自体となんでもOKです。特定の財産を信託勘定に  移動し、これを裏づけにした受益証券を発行する。そして受益証券を第三者に  売却することで、信託勘定に置いた営業用の資産を流動化していく。こんな  ことが出来るようになります。 ●しかし、そうなると、あたかもライブドアが、任意事業組合を隠れ蓑に使って  株式操作をしたような関係を、認めてめてしまうことに繋がりかねないのです。  この場合の隠れ蓑は「信託勘定」になるわけですが、今もってこの信託勘定についての  外部監査の基準が明らかではありません。さらに受益証券が、じわじわと  第三者に売却されていくとき、信託財産の支配権がどのように移動していくのか  といった疑問にきちんと答えられないような始末です。 ●これらの点について金融庁や財務省をかなり追求しました。興味がある方は  議事録をご参照ください。 【3】 辻説法 700回達成記念のパーティー開催。  ●12月7日午後6時、場所は、恒例の東海大学校友会館(霞ヶ関ビル33階)。300  名を超える皆さんが出席し、とても盛況でした。ご協力いただいた皆さんに心から感謝  申し上げます。 ●司会は、高校・大学そして弁護士の後輩でもある枝野幸男さん。お忙しい  なか、時間を割いて司会の大役を引き受けてくれました。来賓として鳩山由紀夫幹事長  、渡部恒三前衆議院副議長、山岡賢次財務委員長、輿石東参議院会長、さらに  FM東京会長の後藤亘さんがご挨拶してくれました。それぞれ暖かいお言葉を賜り、  とても感激しました。本当に有難うございます。 ●私は、副題の−21世紀の民主主義革命に向けて−に関連して決意表明的な  挨拶をしました。私の挨拶や、会の模様については、SNET第1回オフ会に  参加していただき、今度のパーティにも出席していただいた大山俊英さんからの  メールが、とてもよくまとまっているので、そのまま引用させていただきたいと  思います。 \\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\ S-Net OFF会の皆様 12月7日    辻説法700回達成記念パーティ  −21世紀の民主主義革命に向けて− 参加して参りました。 教育基本法の強行採決が近いかもしれないとの慌しい中 多くの議員や 支援者の方たちがお集まりになり盛大に簗瀬さんの偉業を祝いました。 簗瀬さんの御挨拶のなかで メルマガという言葉が生まれる前から自分は 国会議員からの情報発信を続けてきた、その仲間たちの輪が広がり  先日のOFF会に参加してくれた方達の中から今日も出席してくれている 等々と 我々のことを御紹介いただきました。 「日本に真の民主主義が根付くにはマダマダ時間が掛かりそうだ。 国民の声に耳を傾け 霞ヶ関の優秀な官僚達の力を引き出し 民意を政策に反映するのが議員の仕事であるが 同じ体制の中では 徐々に官僚(や議員)の創造力も落ちてくる。 そのときにスムーズに政権交代出来ることが活力の源泉となると信じ 真の政権交替実現に向けて頑張って行く。」 との力強い表明がありました 司会を担当された 枝野さんが自分も大宮で辻説法を始めているが 簗瀬さんより後発なので 簗瀬さんが続けている間は自分も止められない  出来れば早く簗瀬さんに辻説法を止めて欲しいとのチャチャを入れられ 会場も和みました 簗瀬さんも(根が真面目な方ですので)街頭でのアジ演説なら何時でも 出来るが 毎回きちんと自分の話すことを事前に纏めるのは簡単なことではないと 切り替えしておられました。同窓の友人同士の愉しいやり取りでした。 鳩山幹事長が、1000回記念にもお祝いに駆けつけるとの激励をされたのを受け、 来年の裏参院選、4年後の自身の選挙を乗り越え1000回を達成するのと 同時に政権交代を目指すとの宣言は 会場の心をひとつにする力強いものでした。 日頃 TVや新聞でしたお目にかかれない方達の肉声を聞くことも、政治を身近 にするものとして 大切なコミュニケーションなのだと痛感しました。 ネットは距離と時間を超えるツールとして力を発揮しますが、直接顔を合わせての 対話が、やはり大きなパワーを持つのだと実感した次第です。 ご出席になれなかった皆様に会場の雰囲気をお分けしたく メール差し上げました。    簗瀬さん とても良い会でした 益々の御活躍を祈念致します。 大山 俊英 \\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\ ●写真の撮影者は大山さんです。  (大山さんのhpにはそのほかの写真も掲載されています。  →http://lapizlazuri.net/topics.htm)  乾杯の音頭をとっているのがご存知 江田五月さん。その後ろが私、  そして妻佳子(けいこ)。  後列の左から、枝野さん、高井美穂さん、古賀一成さん、川端達男さん、  福田昭夫さん、前川清成さんです。 ●会の後半には、テレビ等で大活躍の(株)独立総合研究所代表取締役社長  兼首席研究員の青山繁晴さんも駆けつけてくれました。  硫黄島から帰った直後だそうで、「硫黄島の英霊を背中に背負い、硫黄島の洞窟の  土をつけたままでかけつけました。」と感動的なスピーチをしてくれました。  彼が共同通信の記者だったころ、私は自民党衆議院議員1期生。  宮沢不信任に賛成しようとする私、それを阻止するために議員会館の一室に  私を閉じ込めようとした先輩同僚の議員たち。そんな私を隣室で見守っていたのが  実は彼だったのです。そんなエピソードも披露してくれました。彼は、  遠い記憶になりかけていた、あのころの熱気を再び思い出させてくれました。 【4】  先週の主な活動  ■12月4日(月) 08:00 第729回マンデーレポート ■12月5日(火) 09:50 参議院法務委員会理事会 10:00 参議院法務委員会 11:00 参議院法務委員会質問 ★この日は 信託法改正案について参考人質疑を行いました。  信託法は80年ぶりの大改正。日本全体では 600兆円以上の  信託財産がありますが、このたびの大改正で、さらに使い勝手が良く   なるための任意規定化や、福祉型信託をはじめとして多様な  信託が行われるようなさまざまな改正の提案が行われています。  この日は、参考人質問を行いました。民主党の質問バッターは私。  時間は15分間。   12:00 民主党・新緑風会常任役員会 14:30 民主党憲法調査会役員会 15:30 民主党憲法調査会衆参合同会議(上記【1】参照) 17:00 民主党第2回全議員政策懇談会 17:00 国会コーラス愛好会練習 18:30 第28回PGA世界総会レセプション国会コーラス出演 ★PGAとは、Parliamentarians for Global Action=地球規模問題に取り組む  国際議員連盟のこと。その第28回世界総会が日本で行われました。テーマは  「人間の安全保障と21世紀への課題」。2日間にわたって行われた大会も  共同宣言が採択され無事終了。世界各国から参加した議員の前で、熱唱。  会場の雰囲気を大いに盛り上げました。  歌ったのは、乾杯の前に「見上げてごらん夜の星を」、「上を向いて歩こう」  「ふるさと」。そして中締めの直前に「翼をください」、「小さな世界」。  指揮は岡村喬生先生。ボニージャックスの皆さんも4人全員が、エキストラとして  応援してくれました。 ■12月6日(水) 08:00 民主党法務部門会議 09:30 参議院民主党議員総会 10:00 参議院本会議 12:00 国対・理事合同会議 12:50 参議院法務委員会連合理事会 13:00 参議院法務委員会連合審査会 16:30 民主党第11回 政権政策委員会 17:00 民主党第3回 全議員政策懇談会 ★前日に行われた全員協議は「コーラス」のために出席できず、  その代わりこの日は、最初から最後まで、皆さんの議論に耳を傾けました。  この日のテーマは「教育」「経済」「安全保障」。高校の義務教育化については  賛否両論でした。経済ではFTA構想に取り扱いについての意見が多かった。  最後に安全保障についての議論が行われました。終了したのは7時過ぎ。2時間  を超える大議論でした。 20:00 各省庁質問レク ★信託法についての、明日のしめくくり的な質問について法務省、財務省、  金融庁などをよんで打ち合わせ。終わったのが11時を過ぎていました。 ■12月7日(木) 09:50 参議院法務委員会理事会 ★教育基本法の審議を横目で見ながら緊迫した状況の参議院。  そのために、採決の合意をギリギリまで避けてきました。  しかし、そろそろ潮時。国対と相談して、本日採決することに合意しました。 10:00 参議院法務委員会 ★ 信託法について60分間の質疑を行いました。 13:00 参議院法務委員会再開 ★14時前に採決。自己信託についてかなり時期尚早、準備不足の感があります。  しかし、福祉型信託の活用など、高齢化時代に対応する新たな制度作りの  必要性もあり、総合的に判断して賛成することにしました。  なお、衆議院では異常事態の中、野党は欠席した中で与党のみの採決でした。  代表して付帯決議を提案しました。これについては全会一致で採決されました。  (上記【2】参照) 14:00 法務省レク 18:30 「辻説法700回達成記念パーティー」(上記【3】参照) ★300人を超える皆さんが出席してくれました。  ご協力に心から感謝申し上げます。 ■12月8日(金) 09:30 参議院民主党議員総会 10:00 参議院本会議 ★山東昭子さんの永年在職表彰の後、防衛庁設置法等改正案について  本会議質疑。民主党は藤末健三議員が質問しました。シビリアンコントロールについて  、とても鋭い質問をしました。 10:30 会館挨拶回り ★昨日のパーティーにご挨拶いただいたり、ご出席いただいた皆さんの事務所を回り  御礼のご挨拶をしました。 12:00 法務部門会議役員会 ★衆議院法務委員会の理事会は2週間以上の平行線。  与党→共謀罪の審議入り。民主→少年法の審議入り。  このままで止まっています。正直、彼我の状況の見極めも悪いし、  往生際も悪い。共謀罪の審議入りを、意地と面子で追い求める与党の姿は  あまりにも非常識です。 13:30 NHK取材 14:30 民主党第12回政権政策委員会 19:00 阿部亨(すすむ)様 通夜式 ■12月9日(土) 13:00 故阿部享様告別式 ★阿部さんは、妻の中学校の同級生。仲良しグループのまとめ役だった人。  妻はとても悲しそうです。友人代表の方の弔辞に胸を打たれました。 18:30 河内柔道会忘年会 ■12月10日(日) 11:00 (社)栃木県鍼灸師会鍼供養・忘年会 15:00 第20回栃木青葉会総会・講演・懇親会