国会通信 No.734
【憲法改正を政争の具にするな】
2007/1/22 (マンデーレポート734の要旨)
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【1】憲法改正を政争の具にするな。
【2】国民投票法案でまだつめられていない重要な論点とは。
【3】小林たかし君の決断
【4】先週の主な活動。
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【1】憲法改正を政争の具にするな。
●1月25日からいよいよ第166通常国会が開会する。7月の参議院選挙を
めざし、民主党は総力を結集して戦うべきである。
●さて、政治的な戦いの場合にもっとも大事なことのひとつは、争点の土俵を
どう作るかである。この土俵作りが有利に出来たかどうかで戦いの結果が
決まってしまう場合が極めて多い。さらに今回の場合、参議院選挙が直後に
控えていて大幅な会期延長が出来ないから、国会終盤の争点が、そのまま
参議院選挙の争点になだれ込んでいくことになる。だからこそ、戦いの
主戦場をどこに設定するか、国民の注目する争点を何にするかがきわめて
重要になる。
●民主党は、この争点は、日本社会の格差拡大に置くべきだと考えている。
しかし、自民党はそれをなんとしても避けたいと考えているようだ。
なぜか。そこでは得点できないことが分かっているからである。
●小泉政権の5年半で 国民負担は9兆円増えた。消費税に換算すれば、
約4%に相当する金額である。今年から来年にかけて、定率減税の廃止、
住民税のアップ、医療費の負担拡大、各種控除の廃止など、国民負担急増
の実感が国民を次々と襲っていく。こんな状況が見えているから、格差拡大の
問題を国会、そして参議院選挙の争点とすることはなんとしても避けたいと
与党は考えているのである。
●その変わりに持ち出してきたのが憲法改正である。憲法改正を争点化することで
国民のなかに広がる格差拡大への大きな懸念の関心をそらしたいと考えているのである。
狡猾で卑怯な対応といわざるを得ない。政治の最大の仕事は、多くの国民が抱く心配事
に対する処方箋を示すことである。国民が今最も望んでいるものは、憲法改正ではない。
そのことは各種の世論調査で明らかである。国民がもっとも望んでいることは、年金問
題に象徴される大きな将来不安である。それは、とりもなおさず、社会や経済の仕組み
が急激に変えられつつあることへの不安でもあるのだ。
●安倍さんは「憲法を改正したい」と言う。しかし、「どのように改正したい」かは
一切語らない。憲法という国家の最高規範を変えたいと言うなら、なぜ変えたいのか、
どのように変えたいのかくらいは具体的に発言すべきであろう。しかし、そんな明瞭な
発言はついぞ聴いたことがない。こんな無責任な首相はこの国にはいらない。
●実は、衆参の憲法調査会で与野党が一致した論点がある。それは、憲法改正を
政治的な争点にしては「ならない」ということであった。党利党略で憲法論議を
悪用してはならない。国の最高規範についての主権者としての判断を求めるのであるから、
政争に絡めてはならない、、そんな思いで衆参の憲法調査会は一致していた。
首相はこのことをご存じないのだろうか。
【2】国民投票法案でまだつめられていない重要な論点とは。
●国民投票法案についての、衆議院の憲法調査会での議論は自公と民の法案の間で
おおよそ一致したとマスコミにかかれることが多い。しかし、私の見方は少し
違う。実は、双方の法案の基本的な意味づけの点ではまだ大きな溝があるという
ことである。手続法であるから、投票手続きの技術的な細部についての溝は
確かに少なくなった。また、投票年齢についても、18歳という民主の考え方に
与党は歩み寄った。しかし、国民投票の基本的な性格、そしてころから出てくる
憲法改正以外の一般的な国民投票制度については、双方の意見にはまだ大きな
隔たりがあるのである。
●私から言わせれば、民主党案と与党案の根本的な違いは、ここにある。
民主党案は、一般的な国民投票の手続きについての法案を作ろうとしている。
これに対して、与党案は、憲法改正のみに限定した手続き法案を作ろうとしている。
簡単に図表化すると
自公案=(憲法改正手続き)のみ。
民主案=(憲法改正手続き)+(重要問題国民投票手続き)
なのである。
●現在の日本には、国政の重要な問題について、国民の意見を直接に聞く手続きはない。
しかし、今後は、たとえばEUのように、国家主権を乗り越える新たな国の枠組みを作
るなど、主権者としての国民の意見を聴取することが必要とされる場合は必ず出てくる
はずである。たとえば、アジアの多くの国々が核拡散を防止するなどの目的で
「東アジア平和共同体」を作ろうなどといったことも将来ともに起こりうるであろう。
まさに、そんな国家の基本的な枠組みを変えようとした場合など、主権者としての国民の
意見を直接に聞いたうえで、国会がそれを参考にしながら決定をすべきであると思う。
●民主党の案は、このような場合を想定したうえで、主権者としての国民の投票を
求める一般的な手続法を構想しているのである。そして、そのために憲法改正国民投票と
重要問題国民投票の二つの手続法を予定している。この点は、与党案と全く異なる点で
ある。
●もちろんこのような双方を入れることについては党内にもさまざまな反対論があった。
たとえば、投票効果についての双方の違いである。憲法改正に関する国民投票の場合
は、投票の結果は直ちに一定の法律的な効果を持つ。しかし、重要問題についての国民
投票の結果は、間接民主主義の原則のもとでは、国会の審議においての参考資料にしか
過ぎない。このような投票結果の意味が異なる手続きを、一緒の法律で定めるのには無
理があるとの意見である。さらに、もし、この手続きを認めると、国会としては実際の
ところ国民投票の結果に真っ向から反対することなど出来るわけがない、その結果議会
制民主主義を否定することにつながることになるとの意見である。いづれも、重要な指
摘であったが、
最終的に、双方を含む一般的な国民投票手続法を作ることと決定したのであった。
●この大前提の論点については与野党の間にはかなり距離がある。自公案と民主案は、
ほぼ一致したとするマスコミの報道は、私の認識とは異なっている。
あらためてこの点を指摘しておきたい。
【3】小林たかし君の決断
●衆議院選挙区の公認候補予定者であった小林たかし君が、県議選の那須塩原選挙区に
出馬することを決断してくれた。そして、19日(金)にこのことを県庁記者クラブで
明らかにした。彼の決断に心から拍手を送りたい。
●1昨年9月の衆議院選挙。かれは駅伝ランナーのスタイルで3区全域を走りきった。
その走行距離は200キロに及ぶほどだった。そして1ヶ月にも満たない運動期間で、
5万票を超える得票をした。自民の厚い岩盤に体当たりでぶつかっていった彼の勇気に
私は感動を覚えた。
●今年7月の参議院選挙こそ、政権交代へつなぐ大きな政治決戦である、このように
見極めた小林君は、その前哨戦とも言うべき4月の県議選挙での候補者擁立に
全力を挙げた。若干の混乱もあったが、最終的に自ら背水の陣で県議選に臨む
決断をしたのである。つらかったろうと思う。しかし、吹っ切った彼の顔には
闘志があふれていた。見事である。
●まずは、県議という確実で明確な拠点を築くことだ。
そのために全力を挙げてほしい。われわれも、君の決断に報いるために全力を
あげて支援する。がんばれ小林君。
● 地元紙は「民主党は人材不足を露呈」などと書いている。
しかし、記者氏はぜひとも想像してほしい、厚い自民の岩盤の中で、徒手空拳で
向かっていく者の悪戦苦闘を。
権力もなく、縁者もなく、利権もない、そんななかで小林君は戦ってきた。
そしてこれからも戦い続けて行くのである。
「露呈」ではない、人材不足は承知の上の戦いなのである。
そして、戦いを続ける中で初めて人材は生まれ、厚みを増していく。
県議選にしろ、市議選にしろ、戦いの中で人材は生まれ、育っていく。
そのことを、ぜひ知っておいてほしい。
【4】先週の主な活動。
■1月15日(月)
19:00 民主党2007年度定期大会懇親会
■1月16日(火)
09:00 民主党2007年度定期大会本会議
★政権交代に政治生命をかけると断言した小沢代表の言葉は
本当に重い。胸に迫るものを感じました。
14:00 民主党「日中友好協議機構」全体会議
18:00 連合栃木鹿沼地協第3回年次総会及び2007新春のつどい
■1月17日(水)
10:00 県南まわり。(佐野市)
■1月18日(木)
10:00 県南まわり(足利市)
18:30 駐日中国大使館主催夕食会
★孔公使はじめ大使館幹部の方と懇談しました。
今年から開始される日中議員交流のあり方が主なテーマでした。
■1月19日(金)
14:00 栃木県私鉄労連2007新春旗開き。
16:30 記者会見
★小林たかしさんの県議選出馬について県庁記者クラブで会見しました。
18:00 自動車総連栃木地協新春賀詞交歓会
■1月20日(土)
12:00 宇都宮板金工業協同組合「新年太子講」(宇都宮)
16:00 JR総連栃木県協議会2007年新春のつどい(宇都宮)
16:00 関東信越税理士会など税理士の皆さんと新年賀詞交歓会(宇都宮)
18:00 さとう信を囲む新春の集い(鹿沼)
18:00 平成19年赤帽宇都宮・芳賀・県北ブロック合同新年会(川治)
■1月21日(日)
10:00 山田みやこと市民の会事務所開所式。
15:30 宇都宮鍼灸マッサージ師会新年会。
17:30 松井正一新春のつどい。(鹿沼)
18:30 小林克之「新春の集い」。(足利)