国会通信 No.735

【参議院憲法特設置、民主は反対】

2007/1/29 (マンデーレポート735の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 憲法に関する調査特別委員会の設置、民主は反対。 【2】 憲法特の筆頭理事に就任しました。 【3】 失礼ながら「限りなく無内容」と言わせてください。 【4】 米国民主党の草の根サポーターに学ぼう。 【5】 先週の主な活動。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 憲法に関する調査特別委員会の設置、民主は反対。 ●25日(木)10:00から参議院本会議が開催されました。  いよいよ、第166通常国会がスタートです。 ●この日は、各議員の議席指定の後、特別委員会の設置について  採決され、「憲法に関する調査特別委員会」の設置が賛成多数で  可決されました。民主党は、設置について反対しました。 ●反対の理由ですが、民主党は今国会の最大の争点を国民の間にある  格差問題の解消にあると考えています。だから、意図的に、憲法改正を  争点に持ち上げようとする安倍総理の考え方には賛成できません。 ●したがって、今国会でまず設置すべきは憲法特別委員会ではなく、  格差問題特別委員会であると主張しました。議運における論議では、  双方の主張が対立し、おりあいがつきませんでした。そこで議運の  委員長が職権で委員会採決を行うといった、異例のやりかたで採決  に持っていったのです。マスコミはこの辺の細かな実情をほとんど  報道しません。報道価値が低いと判断してのことかもしれませんが、  開会冒頭からの自民党の乱暴なやり方については、野党の出方次第では  一触即発の事態にも発展しかねない状況でした。ただ、強く出づらい  さまざまな事情もこちらにはあり、結果的に格差関係の法案が出た際に  格差特は検討するという与党の言質のみで矛を収めたということで  しょうか。 【2】 憲法特の筆頭理事に就任しました。 ●前日(25日)に設置された憲法特ですが、特別委員会、設置の本会議の議決が  行われた後、ただちに委員長の選任が行われるのが通例です。しかし、  今回の場合、昨日段階で民主党は委員の名簿を提出しておらず、委員長の  人選など行われる準備が整っていませんでした。したがって、前日段階は  委員会の設置を起立採決で決めただけで終わらざるを得なかったのです。 ●この事実ひとつとっても、格差特の設置を求めつつ、憲法特の設置にどれだけ  強く抵抗したか、また議運の高嶋筆頭理事を先頭に議運の理事会でどれだけ激しい  やり取りが行われたか、想像できるでしょう。大昔のような裏取り引きの国対政治  ではない与野党のガチンコ勝負が行われているのです。マスコミはこんな分析すら  載せてくれませんね。しつこいようですが、とても残念です。 ●とにかく、設置された以上、まずは委員の人選、そして委員会運営の要である  理事の選任をすることとなり、以前の憲法調査会(調査会としては「器」としては  残すものの当面は活動停止となります。)の流れで、民主党の筆頭理事は私が就任する  ことになりました。 ●26日の午前10時、参議院の憲法特の初会合では、慣例にしたがって野党筆頭理事予  定者の私が、委員長として自民党の関谷勝嗣さんを推薦し、委員長として選任。そのご  委員長は各会派の理事を指名、自民党の筆頭理事は舛添さん、野党の理事として私、そ  のほか5名の理事が指名され、35人からなる憲法特がいよいよスタートすることになり  ました。 【3】失礼ながら「限りなく無内容」と言わせてください。 ●26日(金)参議院本会で、安倍総理の初の所信表明演説を拝聴しました。  確かに力が入っていたことは分かりますが、地面の上にふわふわと漂った感じ。  横文字が多く、みように気色ばんでいて、実感がこもらない。観念の世界で  空回りしている感じなのです。 ●小泉前総理にも、そんなところは多少ありましたが、人間の叫びは感じることが  出来ました。だから、彼の独りよがりが度を越えれば、こちらも真剣に反発したり、  激する事もありました。しかし、安倍さんにはそんな感じになれないのです。  だからこそ得体の知れない怖さを感じます。 ●安倍さんが、私を、なぜそんな気にさせるのか。その原因を、これから相当  気をつけながら見ていくつもりです。ただ、現時点での雑感を述べるとすれば、  それは「究極的な生活実感のなさ」にあるのではないかということです。 ●規範意識を高めさえすれば、教育現場も、社会も、簡単に良くなると  考えているのではないでしょうか。しかし、衣食足りて礼節を知るという  言葉通り、規範は現実の生活の前では、威力を失う瞬間が必ずあります。 ●生活の重みに耐えかねての自殺、それが毎日の列車のダイヤを乱しています。  中央線の遅れの理由を想像しながら、通勤地獄に耐えている多くの人々。  そんな現状への共感や想像は、安倍さんにあるのでしょうか。 ●ついに総理の所信表明演説には「格差」の単語は現れませんでした。  将来を語るためには、現在を語るべきです。しかし、総理の演説には、  現状の厳しい分析はありませんでした。また、当然過去の総括、すなわち  小泉総理の5年半がこの国に何をもたらしたのかも一切語られませんでした。 ●現状を語ることもなく、過去を語ることもない、ただ未来のみを語る、、、  こんな空疎な総理の所信表明演説は認めることは出来ません。  私は地元紙の取材に対して「限りなく無内容な演説でした」とコメントせざるを  得ませんでした。 ●「格差」は、グローバリズムの時代にあって、いまや全世界的な問題です。  そして格差は国際問題であると同時に、国内問題でもあるのです。東西対立の  時代が終わり、資本主義ら勝利したと思った瞬間から、「格差」という全地球的な  新たな問題が表面化してきたのです。格差の解消こそ、21世紀の最大のテーマ  であると認識すべきではないでしょうか。 ●余談ですが、彼の演説を聞きながら、前日24日(水)浄光会の朝粥会での  海部元総理の講話を思い出しました。  海部さんは、話の中で、安倍さんに対し面白いコメントをしていました。   1 声がすこし高すぎるのではないか。   2 最終場面で出すべきテーマを早く出しすぎるのではないか。  1は早大の雄弁会らしいコメントです。おそらく演説の際の声の音程のことでしょう。  人に、しっかりと聞いてもらえる声の調子を、演説する者はいつも考えておくべきです。  あまり詳しくはお話しされませんでしたが、声の調子が高すぎると、  話の内容自体を軽くしてしまう等々のことを言わんとしたのではと拝察しました。  2については憲法改正についても道路特会の改正についても当たっていますね。 【4】 米国民主党の草の根サポーターに学ぼう。 ●26日(金)8:00 党税制調査会の勉強会が行われ、ニューヨーク市立大学  教授の霍見芳浩先生の講演を聞きました。毎年新年早々には必ず帰国され、  民主党のわれわれにアメリカ事情についてお話をしてくれます。 ●この日は昨年12月の中間選挙における民主党の地すべり的勝利を中心に  お話しをしてくれました。 ●特に印象に残ったのは、民主党の勝利の最大の要因は、共和党の敵失で  あり、民主党の草の根のサポーターの勝利であったということでした。 ●草の根民主党サポーターの選挙の際の合言葉は Take Back America (アメリカをとりもどせ。) が大命題。 そして以下の3つが活動の基本方針だったそうです。 Get Wise (騙されるな) Get Angry (怒れ) Get Even (抗え、報復しろ) ●選挙戦では、カトリーナ台風とイラク戦争がリンケージしたことが勝利の大きな  背景を作ったということです。ニューオルリーンズの惨状をもたらしたものは、  災害対策の決めてである軍が、イラクシフトで働かなかったことにある、、、こんな  主張が民主党支持を拡大したとの分析でした。 ●まさに民主党にとっても 小泉・安倍改革に Get Wise (騙されるな) Get Angry (怒れ) Get Even (選挙戦で報復しろ) だと思います。霍見先生のアドバイス ありがとうございました。 【5】先週の主な活動。 ■1月22日(月) 08:00 第734回マンデーレポート 12:30 連合栃木アジア・アフリカ支援米発送式 ★毎年、連合の皆さんと田植えそして稲刈りをしています。  そして今年収穫した60キログラム(不確かな私の記憶です)の米を  この日アフリカのマリ共和国に発送しました。 18:00 谷ひろゆき事務所開所式・総合選対会議  私は谷さんの選対委員長です。この日、7月に向けての事務所開きが  行われました。谷さんの勝利に向けて大声で檄を飛ばしました。 ■1月23日(火) 12:00 民主党・新緑風会常任役員会 ★166通常国会がいよいよ開会目前となりました。さまざまな懸案事項について  協議しました。党の憲法調査会の会長代理として全体について報告しました。 ■1月24日(水) 07:30 浄光会「第18回新年総会」(朝粥会)  母の実家が浄土宗のお寺ということもあり、この会には以前から  出席しています。増上寺本堂での法要のあと、朝粥を頂き、そして  今年のゲストスピーカーである海部元総理の御講話を聞きました。 18:30 連合栃木下都賀地協新春の集い ■1月25日(木) 09:30 民主党議員総会 10:00 参議院本会議  ★(上記【1】参照) 11:30 民主党両院議員総会 18:00 故大類フデ様通夜 18:30 栃木県金属産業労使会議2007年新春賀詞交歓会 ■1月26日(金) 08:00 民主党税制調査会勉強会*講師:霍見芳浩氏 ★(上記【4】参照) 09:00 民主党予算・決算PT 10:00 参議院日本国憲法に関する調査特別委員会 ★(上記【2】) 10:15 民主党法務部門会議役員会 11:00 開会式 11:50 公務労働政策議員懇談会役員会 13:10 法務省レク 14:00 民主党議員総会 14:30 参議院本会議 ★(上記【3】) ■1月27日(土) 12:00 立正佼成会城西支部新春の集い 17:00 やなせ会新年会 18:00 連合栃木芳賀地協2007年度新春の集い 19:30 立正佼成会宇都宮支部寒中読誦 ■1月28日(日) 11:00 故石嶋巧様告別式 11:30 塚原たけしげ全県親戚会 14:00 斉藤たかあき「総合選対発足式」 16:00 斉藤たかあきを励ます会