国会通信 No.755
【民意をねじまげるな】
2007/8/6 (マンデーレポート755回の要旨)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【1】民意を勝手にねじまげるな。
【2】自民党はショック死状態?
【3】敗北の責任は、総理自身にある。
【4】グローバル化と選挙結果
【5】先週までの主な活動
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【1】 民意を勝手にねじまげるな。
●記者会見で、参議院の意義はと問われて、「安倍・自民を選ぶのか、小沢・民主を
選ぶのか」と答えたのは、安倍総理自身だった。まさに、選挙の意義を、政権選択にあ
ると断言したのである。
●最終版、自民党の劣勢が伝えられると、参議院選挙は「政権選択の選挙」ではない
と言い出す。おそるべき食言である。じつに破廉恥で露骨な前言撤回。
選挙開始時の言葉であり、多くの国民の判断基準は「安倍を選ぶか小沢を選ぶか」に
あったことは間違いない。そのうえでの投票の結果を勝手に曲解するなと言いたい。
●しかも、選挙の結果がまだ最終確定してもいないのに「続投宣言」。
さらに、続投の理由に、自らの政策は間違っていなかったなどと、なんの根拠もない
自己正当化をする。
●安倍氏は「民意」の意味も、民主主義の意味もまったく理解していないようだ。
おそるべき認識能力の欠如であり、おそるべき国民への背信ではないか。
総理の理由なき居座りは、きわめて反民主主義的な行為である。
【2】 自民党はショック死状態?
●理由なき居座りに対し、自民党の反応あるいは反発はきわめて鈍い。
石破・中谷衆議院議員や舛添参議院議員らの、少数ながら勇気ある正論の発言は
ある。しかし、全体としては留任容認。人事一新を期待する雰囲気が強いようだ。
●かつて自民党に在籍し、政治改革の大議論を経験したころ、自民党には
あふれるばかりのエネルギーが満ちていた。しかし、いまの自民党は、
完全に蘇生のエネルギーすら失おうとしている感がある。
●落選した自民党参議院議員から、総理の責任を追及する声が聞かれないのも
寂しい限り。敗北の原因を徹底的に分析することなしで、再起の機会は訪れない。
●選挙の開票が終わらない前に、続投宣言したことへの非難の声もあまり
広がらない。同僚議員を次々と落選させ、死屍累々の状況の中、自らの
今後を、いったんは仲間にゆだねる気持ちすらない。それは、おそらく
敗北の責任が自分にはないと考えているからなのだろう。
●自民党はショック死状態という極端な表現は、実は私のものではない。
舛添参の言葉である。新たなリーダーを選ぶ活力がまったくでてこない
自民党の現状。このことを彼はそう表現した。
●しかし、私は急激な死という表現は不正確だと思う。
公明党との選挙協力を進め、自民候補が「比例は公明党」と叫ぶように
なった瞬間から、政党としての「緩慢な死」が始まったのだと思う。
【3】 敗北の責任は、総理自身にある。
●結果が出る前から、即答宣言をしてしまう安倍総理の考え方の根本に、
敗北の責任は、実は自分にはないといった本音が見えてくる。
しかし、本当にそうなのだろうか。
●おそらく安倍総理の脳裏は、
「政治とカネにまつわるスキャンダルが、敗北の最大原因。
政策的な失敗ではない。自民党は、政権党につきものの金銭スキャンダルで
きついお灸をすえられただけ。人心一新の内閣改造を断行すれば
まだまだ十分やれる。」などといったところだろう。
●しかし、今回の大敗北の原因が、一人区の民主圧勝、そして3人区以上での
民主複数当選にあることを考えれば、いままでの小泉改革の弊害が、
農村部と、さらに都市部に住む中間層以下を直撃したことへの強い反発が
あったことを知るべきであろう。
●さらに、衆議院3分の2の強大な与党勢力を背景にした、国会でのごり押し
姿勢。このことも大きな反動の原因にもなったはずである。
●また、選挙戦略でのふらつき(「政権選択を肯定から否定。憲法改正から年金へ」等
の争点設定面や、)もあった。
●地震対策や選挙応援など、自分が出かければ迷惑になるのに、
行けば歓迎されプラスになると判断する、いちじるしい自己過信や現場感覚の欠如
もある。
●事務所費で自殺をした大臣の、また同じ欠陥を持った大臣を任命する、
人を見る目のなさ、引き止めておいて、翌日辞表を出される人心収攬術の欠如。
●あげればキリがないが、本件の出口調査などでも自民党支持者の3割が、
民主党に流れた事実を見れば、政治と金の問題をただせば、それで済むといった
単純な話ではない。
●政策面、国会戦術面、選挙戦略面、いづれにもさまざまな傷があり
その多くで総理が選択を誤ったことの複合原因が、今回の大敗北の
原因だったと考えるべきである。だからこそ、総理は即刻退陣すべきなのである。
【4】 グローバル化と選挙結果
●私の尊敬する友人W氏から、選挙後に「お祝い」メールが届いた。
海外経験の豊富な彼は、幅広いものの見方ができる人。ときおり、深みの
ある視野の広いメールを送ってくれて、とても勉強になる。そんな彼が
送ってくれた選挙総括的なメールはとても参考になる。以下に
引用させていただきたい。
●W氏からのメール
「 私は、今日、米国人たちと昨夜の選挙結果について早速議論しました。
そうしたブレーンス討議で、自分なりに得た感職は次の通りです。
細かいことは、実に多いのですが、小職にとっては、今回選挙は、@小沢選挙戦術の奏
功、Aあらゆる意味での民主党と自民党との好対照、Bグローバル化とそれへの抵抗。
この3つに回帰させることが出来るのではないかと、思い始めています。
まず@ですが、1人区と3・5人区での民主の勝利は、僻地寒村重視と都市部重視の2
つを、一方では農業、他方では年金など、の生活重視で結びつけ、しかも、誰が執筆さ
れたかは知りませんが、投票前日と投票当日に、小沢さんの名前で手紙形式の広告を主
要紙に出した。その内容は、極めてよく出来ていたのではないかと思いました。あの文
案を誰が書いたのか、選挙のコンサルか、あるいは広告エージェントか、あるいは政治
家ご本人か、個人的には多いに興味を持ちました。もしわかれば教えてください。
A番目ですが、今回選挙の戦い方を見ていて、民主党の顔が、依然として小
沢、管、鳩山と、失礼ですが、中高年世代。これに対し、自民党は週刊誌の受け売りで
は、安倍さんを始めとした少年官邸団。自民党側に、意識的に、世代交代を進めたいと
の思惑があったと邪推しますが、この目論見が、ある意味で頓挫した。安倍内閣の改造
などの際、中高年世代がどれだけ取り込まれるか、或いは逆に距離を置くか、そういっ
た点でも興味がつきません。
B最後は、グローバル化へのアンチテーゼのようなものが浮上してきた感じです。格差
にせよ、競争力強化のための改革にせよ、背景はグローバル化です。グローバル化にあ
っては、容易に国境から出て行ってしまえるような経済活動、たとえば企業や、マネー
がらみの活動には税金をかけずらい。税金をかければ、企業は容易に海外に出て行って
しまう。それに比べると、容易に移動しきれない、消費や労働には税金をかけやすい。
そうした傾向が世界的に顕著です。そうした風潮に、生活重視の立場からノーを言った
。これが今回選挙の一つの意義でしょう。しかし、こうした動きが、東アジアの経済統
合を進めようとしている日本の外交・通商政策にはあまりよい結果をもたらさないのも
事実でしょうし、そうした日本のinabilityのタイミングを、これまた中国などがどう
利用するか、要注視だと思っています。」 以上。
● グローバル化の指摘はとても重要だと思います。今後の自民党と民主党の大きな
対立軸になっていきそうです。W氏に感謝します。
【5】 先週の主な活動
■7月30日(月)
08:00 第754回マンデーレポート
10:00 御礼まわり
17:15 関東信越税理士会栃木県支部連合会・栃木県税理士連盟「定期総会懇親会」
■8月1日(水)
16:00 東電労組政治連盟栃木県支部第32回定時総会
■8月4日(土)
09:30 第18回栃木県武術太極拳交流大会
★北京五輪も近づき盛況。会長として激励挨拶。
24式扇子功、結構難しそう。扇子がなかなかそろわない。
ぴたっとそろえば、さらに美観がます。がんばれ。
10:30 第一電子工業労組第33回定期大会
17:30 JR東労組宇都宮支部 第22回定期大会レセプション
18:15 第25回高砂荘盆踊り大会
★車椅子のお年寄りの皆さんと 日光和楽踊りを踊る。
認知症のお年よりも、お囃子の音色で生き生きしている。
18:30 ふるさと宮まつり中央卸売市場神輿
★いつもの雷雨は今年はなし。うだるような暑さで汗みどろに。
しかしいつ見ても「市場のみこし」は壮観。つい気合も入ってくる。
■8月5日(日)
09:30 やなせ柔道会第1回やなせ柔道大会
★名誉会長として挨拶。
小学生の柔道着姿が とてもかわいらしい。