国会通信 No.762
【総理大臣は「貧乏くじ」?】
2007/10/9 (マンデーレポート762回の要旨)
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【1】 総理ポストは「貧乏くじ」?
【2】 参議院第1党としての重要な新しいルールづくり。
【3】 先週の主な活動
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【1】 総理ポストは「貧乏くじ」か?
●10月1日午後1時、参議院で福田総理の所信表明演説が行われた。初めて聞く、総理
大臣としての福田康夫氏の所信表明演説である。しかし、まったく高揚感がない。新鮮
な気迫も情熱も全然 感じられない。彼の個性から自然に流れたものなのか、それとも、
意図的、戦術的な所産なのか。
●内容も総花的。多くの論点に触れながら、具体的な処方箋がない。聞けば聞くほど
味気ない砂をかむような思いになっていく。魂の叫びといった肉声が感じられない。
最初から、政権の挽歌が聞こえてきそうだ。
●しかも、与党席の雰囲気も最初からしらけている。
野党の民主党が野次を飛ばすのは当然として、与党の自公の
皆さんの拍手の力が弱すぎる。拍手が出るのも、まばらだし、
新政権を支える熱狂がまるで感じられない。総裁選挙の2週間、
テレビが報道する「熱狂」はまさに作為的な演出だったことが
実感されてくる。
●90年初当選以来、多くの総理大臣の所信表明演説を聞いた。
海部、宮沢、細川、羽田、村山、橋本、小渕、森、小泉、安倍
そして福田。間違いなく言えるのは、福田さんのあまりにも
肩の力の抜けた無気力ぶりである。私がいままで聞いてきた
新総理の所信表明演説としては、最も低調な演説である。
●肩の力の抜けた点を、福田流と言いたいのかも知れない。
あるいは、自然体で取り組む姿勢を、自分の流儀と考えているの
かもしれない。そうしたほうが、参議院で第一党となった民主に
対処しやすいと計算しているのかもしれない。しかし、いやしくも
この国のトップリーダーとして、あまりにも脱力した姿は問題である。なによりも政治
のエネルギーが沸き起こってこない。
●報道によれば、福田総理は、この時期に自民党新総裁に選ばれたことを、「貧乏く
じを引いたようだ」と喩えたそうである。ご自身が、貧乏くじと感じるのはご自由だが、
総理を頂く国民が貧乏くじを引かされるのは許されない。
●代表質問の答弁のなかで、一番目立ったのは「メリハリのきいた政策を」という言
葉である。総理の答弁の中で何度も出てきたのがこの「メリハリ」という単語である。
それは、逆に自分にメリハリがまったくないことを意識していることの裏返しである。
【2】 参議院第1党としての重要な新しいルールづくり。
●参議院第1党となった状況は、間違いなくこれから3年間は
続いていく。その国対委員長として、目下精力的に取り組んでいるのは、民主党主導の
新たな議員立法の仕組みづくりである。
●なにしろ、霞ヶ関の層の厚い優秀な官僚の皆さんのバックアップなしで、議員立法
の成果を上げていくのは大変なことである。
●いままでの議員立法は、実際のところ与野党協調が可能な案件
で行われることが多かった。例えば、わたしが関与したものの中で
音楽文化振興法や芸術文化振興法などの議員立法はその典型である。
●超党派の議員が参加する議連は数多く存在するが、その中でも今年創立30周年を迎
える音議連(音楽文化振興議員連盟)は、芸術・文化面ではかなり重要な議員立法の実
績を残してきた。自民・公明・民主・共産・社民の各政党から多くの議員が参加してい
る。
ちなみに私はさきがけ時代以来副会長を務めてきた。そして、ここを発信源とする
法案が国会に提案すると、議連メンバーはそれぞれの所属政党の政調に働きかけ、各会
派がタイミングをはかりながら立法化する。すなわち、いままでの議員立法は、このよ
うな対立構造というよりも、協調できるテーマであり、会派の間で対立が先鋭化してい
ないタイミングを計って行われることが多かった。したがって、審議の仕方も、委員会
の審議が省略される「委員長提案(全会派賛成の時に限って行われる)」が多かった。
●いま私たちが取り組んでいるのはこのような協調型の議員立法とは全く異なるもの
である。いわば、霞ヶ関の支援なしの内閣提出法案のようなもの。対立構造の中での議
員立法という全く新しい世界に挑戦しているのである。
●こんな状況の中で、今早急に様々な議員立法の手順を整備していかなければならない。
そんな問題意識にたって、先週の4日(木)、直嶋政調会長と福山政審会長にも加わ
っていただき、国対幹部と議運幹部(私、小川、池口、芝、榛葉)で突っ込んだ議論を
行った。
●説明の理解のために、議員立法の手順を、時系列で大雑把に整理してみよう。まず
全ての法案は、提出後議院運営委員会にプールされる。そして議運理事会で、協議して、
各委員会に配転する。この作業は、永田町用語で言うと「つるし」を「降ろす」作業
と俗称される。そして、個別の委員会に配転された後は「先入れ・先出し」のルールで
審議されていく。
すなわち、議運から先に降ろされたものを、先に審議し採決した上で、
衆議院に送付していく。要約すれば、議運によって先に審議される法案が決められて
いくのであり、個別の委員会は、審議の順番について、その裁量権は委ねられていない
のである(原則)。だからこそ、議運は重要なのである。
●この流れをベースにしながら、野党でありつつ、参議院第1党としての審議の新し
い流れをどう作っていくかが当面の重要課題である。
多数があり、議運委員長を確保しているならば、「問答無用」で、議の「つるし」を
降ろすことは容易にできる。
今まで、自民党は、最後には多数で仕切ってきた。何度も、
そんな力任せの強行採決をされてきた。ところが、その自民党が今や総理を先頭にし
て「話し合い」「話し合い」を求め、丁寧さを演出することに躍起になっている。その
臆面のなさを笑ってしまう。それと同時に、今まで散々やってきたことを忘れては困る
と申し上げたい。自民党は実に鉄面皮の政党である。
しかし、議員立法の成果をあげるためには、必要以上の対立の軋轢を作っても、
かえって逆効果である。内容の説明もせずに、直ちに議運でつるしをおろす議論を
無理強いするのは非常識であろう。そんな議論をし、 結果として、法案提出後、
議運でつるしを降ろす議論をする前に、提出法案の説明を各会派にすることとした。
もちろん、形式的な説明に止め、内容にわたる具体的なやり取りは、委員会提出後に、
国民の見ている前で正々堂々と行うべきだと考えている。さらに、現実に各会派に
対する説明を行うべき者は、政調関係者1名、法案担当者1名を原則とすることした。
●この議論の後、自民党の国対委員長室、そして公明党の役員質を回って、その旨の
説明を行い、了解していただいた。
新しいルール作りは、なかなか大変である。
【3】 先週の主な活動
■10月1日(月)
08:00 第761回マンデーレポート
12:00 民主党参議院国対役員会
12:50 民主党参議院議員総会
13:30 参議院本会議【総理所信表明】(参考【1】)
14:00 参議院政治倫理審査会
18:00 民主党参議院財務金融委員会委員懇親会
★私の所属委員会は「財金」と政倫審となりました。
■10月2日(火)
10:00 民主党役員会
11:00 音楽議員連盟第32回総会・第4回連続セミナー
12:00 民主党参議院常任役員会
14:00 野党衆参国対委員長会談
★ 以下の3点について、衆参の野党国対委員長が集まり協議。
1 テロ対策法案についての自民党の出方について報告。
2 国会決議 沖縄関連の教科書問題について国会決議をする方向一致。
案文の調整に入る。
3 同意人事について 政調の議論を踏まえて、最終的には
国対で判断する方向で各党一致。
17:00 民主党参議院国対報告会
★前東京大学総長だった佐々木毅先生の御講演を頂いた。
18:30 川端達夫君に大いに期待する会
■10月3日(水)
11:30 民主党参議院国対役員会
12:00 民主党参議院国対・理事合同会議
14:00 民主党参議院国対委員長定例記者会見
■10月4日(木)
08:00 朝食懇談会
09:00 民主党参議院国対役員会
09:20 民主党参議院議員総会
10:00 参議院本会議
12:00 参議院国家基本政策委員会
12:30 民主党参議院国対打合せ(上記【2】参照)
15:30 参議院自民党国対を訪問
16:00 参議院公明党役員室を訪問
★議員立法についての、今後の運び方について両党に
説明し、ご了解を頂いた。(参考 上記【2】)
17:00 民主党拡大政治改革推進本部
■10月5日(金)
09:00 民主党参議院国対役員会
09:20 民主党参議院議員総会
10:00 参議院本会議
12:00 野党国対委員長会談
13:00 参議院本会議
15:30 国会対策委員長記者会見
★沖縄の教科書問題についての国会決議を議運で
提案。社民党、共産党とともに記者会見。
16:30 参議院議長・副議長就任披露パーティー
■10月6日(土)
10:00 連合栃木アジア・アフリカ支援米稲刈り(下野市)
★自ら田植えした稲を鎌で刈り取り、コンバインに運ぶ。
「食と緑と水」を守る運動は、連合関連のイベントの中でも
とても楽しい。何度か刈り取った稲を運び、おなかがすいたところでバーベキュー。
天気もよく気分はとても爽快だった。
16:00 坂善労組烏山支部・茂木支部合同定期大会
18:40 映画鑑賞
★妻と久しぶりに映画鑑賞。「敬愛なるベートーベン」
見たいと思って見はぐっていた映画。宇都宮市内では本日から
ロードショー開始。にもかかわらず観客は全部で4名だった。
わが夫婦のみだったら完全貸切。それなら、二人で映画に合わせて
第九を歌ってしまおうかなどと話していたが、少し残念。
映画は、それなりに面白かった。ただ、少し作りすぎ。
ベートーベンの指揮が、写譜師のリモコンになることなどは、実際にありえない。それ
と、もう少し、19世紀初頭のオーケストラの模様をきちんと描写してほしかったし、ベ
ートーベンの内面の苦悩の
掘り下げがもっと欲しかった。しかし、それなりに楽しめた映画であった。
■10月7日(日)
08:30 宇都宮市緑ヶ丘地区第36回体育祭
10:30 第14回栃木県武術太極拳選手権大会・開会式
★今年の大きな成果は超党派の「武術太極拳振興議員連盟」が
発足したこと。私は、その副会長に就任したことなどを話し、
県連盟の会長として激励挨拶。
14:00 栃木ホルンクラブ20周年記念演奏会
★リハーサルをしているメンバーを激励。