国会通信 No.766
【11月2日 重い1日】
2007/11/5 (マンデーレポート766回の要旨)
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【1】11月2日、こんな重い一日はかつてなかった。
【2】役員会での私の発言。
【3】先週の主な活動
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●国会議員になって17年が立つが、こんな重い1日があったろうか。
93年6月18日、自民党を離党したあの日も金曜日だった。それに
匹敵するくらいの重みのある1日だった。年金流用禁止法案の参議院
可決、多数決による証人喚問決定、そして連立拒否。いづれも、新聞の
一面トップになるような出来事が同じ日に立て続けに起こったのである。
その渦の中心にいられたことだけでも、政治家冥利に尽きるような気がする。
●まず、年金流用禁止法案が参議院本会議場で可決し衆議院に送付
された。野党提案の法律が可決されたのは14年ぶりだそうである。
しかし、そのときの第1党は自民党であった。そして消費税反対で
公明党を含む非自民の各政党による合従連衡が、14年前の結果だった。
野党が第1党であり、合従連衡ではなく、野党第1党主導のもとに
可決した議員立法ということになれば、今回がおそらく明治から始まる
わが国の憲政史上初めてのことである。
●マスコミは政局話が好きである。したがって報道の主力は、
そどうしても「連立」話のほうに行ってしまう。しかし個人として、
日本政治史全体の立場から言えば、年金流用禁止法案が成立したこと
のほうが意義はさらに深いように考えるべきではないか。
とにかく「132対95」の数字の持つ意味は甚大である。
●以下は、その日の午後2時に行った参議院国対委員長としての記者会見の
概要である。民主党公式ホームページからそのまま再掲した。この日の
自分の動きなどが端的にまとめられているので読んでいただきたい。
● 2007/11/02
「年金流用禁止法案の参院可決は政権交代への第一歩」 簗瀬参院国対委員長
簗瀬進参院国会対策委員長は2日午後、国会内で定例の会見を行い、守屋前防衛事務
次官をはじめとする証人喚問、参考人招致の要求、民主党提出の議員立法の法案可決に
ついて語った。
冒頭、簗瀬委員長は、守屋前次官のゴルフ接待や輸送機エンジン調達を巡る疑惑に対
して、守屋前次官の証人喚問ならびに、山田洋行の米津社長および宮崎元専務の参考人
招致を要求したが、与党側から「関連する法案審議がないため要求は受け入れられない
」との回答があったことを報告した。
これに対して、簗瀬委員長は、「国民の負託を受けた我々としては参議院第一党の役
割を与えられている。国民の疑問に率直に回答することが責務であり、国政調査権を発
動して追及すべきである」と厳しい口調で語った。
また簗瀬委員長は、守屋前次官の一連の問題について、「シビリアンコントロールの
根幹に関わることである。国民のための財政をしっかりと監視するのが政党としての責
務であり、個別の法律案件という以上にもっと意味の深い問題である」と防衛省の隠蔽
体質とそれをかばう与党を非難した。
次に簗瀬委員長は、参議院に提出をした議員立法について言及し、第一号である年金
保険料流用禁止法案が同日、参院本会議で可決されたことを報告した。簗瀬委員長は、
「130を超える賛成という結果を見て、改めて参議院第一党の責任を実感するととも
に、野党第一党が主導して法案が可決をされたことは憲政史上初めてのことだと思う」
と感慨深く語った。さらに「本格的な政権交代につながる歴史的な第一歩になったと思
う」と国民のための政権交代に向けて全力で取り組む意気込みを表した。
最後に簗瀬委員長は残りの議員立法についても、「延長がなければ残り少ない会期に
なるが、農業者戸別所得補償法案や被災者生活再建支援法改正案、肝炎医療費助成法案
、保険業法改正案など法案可決に向け全力を尽くす」と力強く語った。
【2】緊急役員会での私の発言の要旨
●2日(金)午後8時、民主党本部6階で行われた緊急役員会は、おそらく民主党の
歴史の中でも、第1級の重要な会合となるだろう。案件は、自民党からの連立申し入れ
に対する対応である。
●結論はすでに報道にあるとおり、明快な拒否回答である。明快と言うのは、連立の可
否を判断するための政策協議を先行して行うことも拒否したということである。
●会議の模様の詳細をここで報告する必要はないと思うので、自分の発言したことの要
旨を記録しておきたい。役員会での私の位置づけは陪席という立場である。
したがって、司会役の鳩山幹事長のお許しを頂いての発言だった。
以下に箇条書きする。
1 代表が前日宇都宮に来ていただいたこと、その際篠井地区の半田左門さん宅を
訪問していただき地区の農業者の多くと意見交換してくれたことへの謝辞。
2 連立については自分は反対であること。また反対である以上、連立の可否を判断
するための政策協議を先行させることについても反対であること。
3 反対の理由としては、政権交代の仕組みを日本に入れるため、自民党を離党し
以来一貫して努力してきたこと。つぎに「政権交代」のなかで特に重要なことは、
「交代のメカニズム」であること。大連立は、平成の大政翼賛会を生み出し、
日本政治における「交代の可能性」を限りなく小さくしてしまうこと。
4 政党は、背中に「政策」を背負って国民の審判を受けるのが指名。大連立をすれば、
結果として国民の政党選択、政策選択の選択肢を限りなく狭めてしまうこと。これは
良くない。
5 したがって、大連立は反対だし、その可否を判断するための政策協議も反対である。
以上
【3】 先週の主な活動
■10月29日(月)
13:00 国対役員打合せ
■10月30日(火)
09:20 民主党参議院国対役員会
★この日最大の注目点は厚生労働委員会。
対立構造のなかで議員立法を可決させるのは
実に様々な障害を乗り越えていかなければならない。
法案の嵐の先頭を切っている法案が同委員会の
「年金流用禁止法案」。先週の趣旨説明に続いて
本日は、5名の提案者が、自公の激しい質問攻勢を受ける。
昨日は、辻、大塚、足立、連舫、津田の5人の答弁者チーム
が深夜までの答弁準備を行った。国対委員長としても
ケーキの差し入れをして激励した。
★みんなが懸命にがんばっている。自公も「質問の嵐」を
ぶつけてくるとのこと。本日の質問がうまくこなせるかどうか。
意地悪質問で答えられなくなり、審議がストップするようなことが
あれば大変だ。固唾を飲んで委員会の質疑の様子を見守る。
★結果としてこの日の質疑、自公がかけてくるブレーキを
堂々と乗り越えてくれた。快哉を叫ぶ。しかし、委員会採決の合意
がなかなかできない。すでに質問は財源問題で水掛け論になり、
同じような質問が続いているにもかかわらず、採決に応じてくれない。
★次の定例日である1日の質問は合意したものの、採決までの合意には
至らず、この日は持ち越しとなった。筆頭理事同士(自民 衛藤、
民主 家西)ギリギリの交渉を続けている。決着は、1日(木)
の委員会開催前の理事会になりそう。
10:00 参議院財政金融委員会
11:30 民主党同意人事検討小委員会
12:00 民主党参議院常任役員会
13:20 参議院財政金融委員会再開
16:00 民主党役員会
★この日行われた党首会談について小沢代表から報告。
話の主な内容は「テロ特措法」についての民主党への協力依頼。
総理の印象について「困りきった表情」だったと述べた。
代表としては、自衛隊の海外派遣については「原理原則」に従った対応が
重要であること、したがって給油新法への民主党の対応を変えることはできない、
などと応じた旨の説明だった。また、会期延長についてや解散についての
言及はなかったこと、また2日金曜日に再会談したい旨の申し入れがあったこと、
そのため明日の党首討論は延期することとなったこと、などの報告が場された。
17:00 民主党参議院国対報告会
18:00 国会コーラス愛好会練習会
■10月31日(水)
08:30 清水谷議員宿舎委員会
★宿舎委員となった。委員としての第1回の会合。
立替問題については、議運あるいは参議院の全会派の
代表者(民主は平田幹事長)で構成する改革協議会の
検討に委ねるべきだとの点で一致した。なお、会長は
自民党幹事長の山崎正昭さん。
11:30 民主党参議院国対役員会
★法案の嵐の第2号は、農業戸別補償法案。そして第3号は、
被災者再建支援法。続々と審議入りさせることができた。しかし
なんといっても肝心なのは委員会での実質審議。特に答弁者チームの
答弁準備のプレッシャーはすさまじいものがある。このような
緊張感の中で政権党としての実質準備が進んでいくとの実感が
こみ上げてくる。被災者チームの高橋千秋議員、農業チームの
平野達夫議員はじめ、提案者=答弁者チームに参加している皆さん
に心から拍手を送りたい。
12:00 民主党参議院国対・理事合同会議
14:00 民主党参議院国対委員長定例記者会見
19:00 全国ガス友好議員懇談会・懇親会
19:30 連合構成組織政治担当者・地方連合会政治責任者との交流会
■11月1日(木)
08:00 朝食懇談会
08:30 テロ特措法疑惑解明チームを緊急招集。
★議院証言法では、委員会で証人喚問を決定してから喚問を実施するまでに
「なか4日」をおかなければならない。10日が会期末であることを前提にすると
まったく余裕がなくなってきた。この日の朝、代理の池口議員に予算、外交、決算の
担当者を緊急に招集してほしとお願いした。桜井、浅尾、柳沢、そして池口、芝の
両代理が参加して意見交換。衆からは月曜日に証人喚問を実施した松野頼久議員も
加わって協議。外交防衛委員会を中心にして証人喚問を行うこと。会期末の10日は
土曜日であり、事実上の会期末は9日となるからこの日も避けざるを得ない、
したがって最終的には8日までに実施することで一致。この方針で、自民党に
ぶつかることとした。
09:20 民主党参議院国対役員会
★厚生労働委員会で、この日の質問前の理事会で採決の合意ができるものと
見込んでいたが、もくろみは崩れた。公明党の質問が終るまでは委員会採決の合意は
できないとの通告あり。一挙にこの日の委員会採決の見通しが極めて不透明となった。
10:00 参議院財政金融委員会
13:15 参議院財政金融委員会再開
13:15 自民党鈴木国対委員長と会談
★8日までの外交防衛委員会での証人喚問をしたと提案。1時間近くやりとり。
自民党は、法案が委員会に来ていない段階での証人喚問は認めがたい。
また2日金曜日には党首会談があるから、これが終ってから内容検討の時間も
必要。したがって、来週月曜日に再度証人喚問の検討をすればよいとの態度を
崩さない。物別れ。持ち帰り。
★この結果を会長に伝え、再検討。とにかく、会期延長かどうかの見極めが
非常に難しい。そんな状況だから10日で閉幕となることを前提にした取り組み
しかない。「中4日」を考えれば、明日の2日までに委員会で決着するしかない、
との指示となった。この日は、証人喚問と厚生労働委員会での年金流用禁止法案の
採決の二つの実現を巡って、自民党国対委員長となんどもギリギリの交渉を行う
結果となった。
★証人喚問を多数決で行うこと、これは大変重い判断である。特に、衆議院は
自公が圧倒的多数。参での証人喚問の強行は衆に必ず帰ってくる。衆で返り血を
浴びることもありうる。国対委員長同士のやり取りではまとまらず、上のレベルに、
すなわち幹事長レベルの交渉に任すしかないとなった。
★平田幹事長と自民山崎幹事長が接触開始。その際、証人は守屋氏一人に絞り、
山田洋行社長と元専務の二人は参考人として招致することにすることにして再提案
することとした。
★その結果、この日の外交委員会での決着は明日に送ること。そのかわり、
厚生労働委員会での年金法案の可決と、明日の外交委員会の開催を認めることで合意。
ギリギリの段階で厚生労働委員会での円満可決の方向となった。
ただちに委員会の筆頭理事に連絡。強行モードを解除した。
★委員会での採決を国対委員長室で確認。いっせいにみんなから拍手が沸き起こった。
衆議院の国対委員長山岡氏に電話で報告。いままでの協力に謝意を述べた。安住国対
委員長代理からも「おめでとう」の電話。一本の議員立法の採決のために全党一致と
なっていることが腹の底から実感できた。
★委員会室から報告に駆けつけた家西筆頭他の皆さんの報告を受ける。
みんな本当にうれしそう。苦労した分 喜びがとても深いのだろう。
本当に良かった。
18:00 音楽議員連盟30周年を祝う会*国会コーラス愛好会出演
★国対委員長室を飛び出し赤プリに。「翼をください」「黄金の翼に
乗って(ナブッコから)」を熱唱。
■11月2日(金)
09:00 民主党参議院国対役員会
09:20 民主党参議院議員総会
10:00 参議院本会議
★年金流用禁止法案 採決。132票 対 95票。
参議院における与野党の勢力関係を じつに明快にあらわしている数字。
12:40 鈴木自民党国対委員長と会談。
★証人喚問について、幹事長レベルから再び国対委員長レベルにもどっての
協議再開。2時の定例記者会見を挟んで数回のやりとりをした。平行線。
最後には9日に実施することまで、自民党は降りてきたが、事実上の会期末の
その日に証人喚問を行うとしても、会期末の当日はなにが起こるか分からない。
証人喚問を確実に実施しようとするなら「9日」は承諾できる日ではない。
「8日」実施、そしてあすから連休に入ることを考えると、今日の2日中に
委員会で決定しなければならない。そのために、外交防衛委員会の全員が
待機している。平行線の押し問答を続けているわけには行かない。お互いに
真っ赤になりながら激論を交わす。最後にもう打ち切りをするしかないと
断言したら、最後の最後だから議員会長同氏で話をさせて欲しいとの申し入れ。
尾辻・輿石の電話会談が行われた。しかし、やはり結論は変わらない。
これ以上の取り組みはもうできない。委員会の浅尾理事に委員会採決の指示を
行った。午後5時50分ころだったと思う。
14:00 国会対策委員長定例記者会見
★上記【1】参照。
19:00 民主党臨時役員会
★党首会談2回目の結果が小沢代表から報告。重要な連立の申し入れについて
協議。発言者の全員が連立に反対。私は、連立に反対であると同時に、それを
判断するための政策協議に入ることも反対であると発言。小沢代表は、これらの
議論の結果をうけて、連立についても、また政策協議をはじめる事についても
拒否するとの結論を出した。(上記【2】参照)
■11月3日(土)
08:30 第43回宇都宮少年剣道大会開会式