国会通信 No.771
【再々延長は「解散モード」ほか】
2007/12/17 (マンデーレポート771回の要旨)
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【1】再々延長よりも「仕切り直し」を。
【2】再々延長で、国会は「解散モード」となった。
【3】「法案の嵐」は止めてはならない。
【4】成立した法律法
【5】定例記者会見
【6】 先週の主な活動
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【1】再々延長よりも「仕切り直し」を。
●先週の14日、衆議院の本会議で31日間の国会延長が可決された。会期は来年の
1月15日まで。異例の再々延長、そして細川政権の政治改革国会以来の14年ぶりの
越年国会となった。
●この決定は全く遺憾である。そもそも国会をつまずかせたのは、安倍前総理の突然
の辞任。これで2ヶ月間も国会を空転させた。さらに、最大の争点とされた給油活動の
時間切れ11月1日は、最初から諦めていた与党の国会運営、
自公政権の政治的責任は極めて重大である。そのうえ、再延長で128日間になる会期
は、歴代3番目の異例の長さ。重要な時期に国会を空前の無駄にしたことについて、国
民に対して深く陳謝すべきである。
●防衛省の疑惑の解明は、当然テロ新法に優先されなければならない。
この問題は、単なるスキャンダル追求に止まらない。水増し請求に象徴されるように、
国民の血税が、国防という美名に隠れて虫食い状態にされているのだ。
これを放置していては、いかなる国防政策の議論も出来ない。まして自衛隊の海外派遣
の基本原則の議論などできっこない。国の未来、国家の安全保障政策立案のための不可
欠の前提問題なのである。
●仕切り直してテロ新法も一旦廃案にすべき。次の通常国会に出し直すのが筋である。
【2】再々延長で、国会は「解散モード」となった。
●国会の再々延長の意味するものはなにか。それは国会が参議院選挙戦の「成果モー
ド」から、衆議院の「解散モード」に切り替わったことを意味する。
このことをしっかりと認識すべきである
● すなわち、今まで参議院第一党としての民主党の成果をアピールするモードから、
次の衆議院選挙でいかに衆議院での逆転を目指すのか。そんな新しいスタートが切られ
たと意識すべきである。すなわち国会は、再々延長によって、あらたな「解散・総選挙
モード」に突入したと見るべきである。
● 与党側が再延長をしたことは衆議院で3分の2の再議決を視野に入れたものである
ことは言うまでもない。与党は憲法の例外規定を使った。例外規定を使う以上、直ちに
衆議院を解散して、民意を確認するのが筋である。再々延長は、まさに3分の2の例外
規定を使う決意を国民に示したことに他ならない。
● まさに自公の民主党に対する挑戦である。我々は与党の挑戦を受け止め、『逆転の
夏』に続く『逆転の春』にしなければならない。再々延長は国会全体が「解散モード」
へ切り替わったと認識すべきである。
● 年金の公約違反、防衛庁の水増し疑惑、連続する争点を高めながら、
解散に追い込むべきである。
【3】「法案の嵐」は止めてはならない。
● 今回の再々延長の目的が、単に憲法の60日規定をつかうためだけの
時間かせぎだけの、いい加減な国会延長であることは明らかである。自公の
姑息な会期延長はまことに許せない。
● しかし延長になった以上、与えられた会期を漫然と過ごすことは許されない。越年
国会なら、国民と全く同じように、御用納めから「三ヶ日」以外はしっかりと国会審議
をすべきである。
● しっかりと定例日を使い、民主党提案の議員立法を粛々と進めるべきである。そん
な方針を立て、あらたに「つるし」を下ろすよう自公に求めるものとして、
1 厚労委員会の「障害者自立支援法改正案」
2 財金委員会の「保険業法改正案」
3 法務委員会の「刑事訴訟法改正案(いわゆる捜査の可視化法案)
4 環境委員会の「土壌汚染防止法案」
の4法案を決定し、自民党国対委員長に強く申し入れた。
【4】 本会議で成立した法案
● 12月12日(水)本会議議了案件
1 総務委員会関係
■(名称)「日本郵政株式会社、郵便貯金銀行及び郵便保険会社の株式の処分の停止等
に関する法律案」(自見庄三郎君外6名発議)≪民、社、国≫
(内容) 郵政民営化の見直しに当たっての日本郵政株式会社、郵便貯金銀行及び郵便
保険会社の株式の処分の停止等について定める。
賛成(民 共 社)132: 反対 自公103
2 厚生労働委員会関係
■(名称)厚生年金保険の保険給付及び保険料の納付の特例等に関する法律案
(大村秀章君外6名提出)≪自、公≫
(内容)厚生年金保険制度において、事業主が被保険者の保険料を源泉控除していたが
納付義務を履行したことが明らかでない場合の救済規定。
全会一致 234:0
■(名称)老人福祉法の一部を改正する法律案
(内容)公的医療機関に該当する病院又は診療所を設置する農業協同
組合連合会が特別養護老人ホームを設置することができるものとする。
全会一致 234:0
● 12月14日(金)本会議議了案件
1 法務委員会
■(名称)借地借家法の一部を改正する法律案
(内容)土地の利用形態の多様化に対応するため、事業の用に供する
建物の所有を目的とする定期借地権の存続期間の上限を引き上げる。
共産党のみ反対 (225:6)
2 財政金融委員会
■(名称)案犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法
律案(振り込め詐欺救済法)
(内容)振り込め詐欺による被害を受けた者に対して、被害回復分配金の支払等のため
、預金等に係る債権の消滅手続及び被害回復分配金の支払手続等を定、被害を受けた者
の財産的被害の迅速な回復等に資する。
全会一致 (231:0)
3 農林水産委員会
■(名称)「鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律案」
(内容)鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための施策を総
合的かつ効果的に推進し、農林水産業の発展及び農山漁村地域の振興に寄与するため、
農林水産大臣による基本指針の策定、市町村による被害防止計画の作成及びこれに基づ
く特別の措置等について定める。
全会一致 (227:1)
【5】 定例記者会見
● 2007/12/12 「15日で国会を閉じ、新テロ対策法案は仕切り直しを」
簗瀬進参議院国会対策委員長は、12日午後の記者会見で前日11日の自民・公明の与
党党首会談で国会の会期の再延長で合意したことについて、「新テロ対策法案の本質的
欠陥と、自らの取組みの基本的な過ちを反省し、国会を閉じて仕切り直しすべき」と、
審議未了廃案が筋であると批判した。
その上で、延長されるようなことがあれば、予算委員会での福本潤一前参議院議員、
経済財政諮問会議の民間人4人に対する参考人招致を強く求めると明言した。
さらに、外交防衛委員会での審議ついて、防衛省の疑惑の解明が優先されるとして、
「これは国の未来、安全保障にかかわる重大な問題。国家100年の大計にかかわる問
題」と指摘した。
また、消えた年金記録の名寄せが不可能となった件について、公約違反ではないと、
発言している舛添厚生労働大臣、町村官房長官について、「民主主義の本質を理解して
いない。選挙の時の言葉だからこそ重い。暴論である」と厳しく批判した。さらに、舛
添大臣ついては、「答弁を精査しなければならい。その責任の追及の仕方は、あらゆる
手段を駆使すべきだ。」と断固たるけついを示した。
● 2007/12/14 「予算委での参考人招致。そして年金、肝炎、防衛省で集中審議を要求」
簗瀬進参議院国会対策委員長は14日午後、国会内で定例の会見を行い、臨時国会の会
期が再延長した事を受け、年金問題、特定肝炎問題、防衛省の三点セットの疑惑追求と
、新テロ対策特措法案(給油新法)など、民主党の今後の国会対応やその考え方につい
て記者団に語った。
はじめに会期の再延長が決まったことに対して、「全く遺憾である。安倍前総理の突
然の辞任はまさに敵前逃亡。これで2ヶ月間も国会を空転させた。そのうえ、再延長で
128日間になる会期は、歴代3番目の異例の長さ。与党の責任は大きい。重要な時期
に国会を空前の無駄にしたことについて、国民に対してお詫びをすべきである」と厳し
く非難した。
さらに簗瀬参議院国対委員長は、「本来であれば、仕切り直してテロ新法も一旦廃案に
すべき。次の通常国会に出し直すのが筋である」と正論を訴えた。
また、「再々延長をもって、今まで参議院第一党としての民主党の成果をアピールす
るモードから、次の衆議院選挙でいかに衆議院での逆転を目指すのか。新しいスタート
が切られた」と、国会が解散・総選挙モードに突入したとの見解を示した。
その理由として、簗瀬参議院国対委員長は、与党側が再延長をしたことは衆議院で3
分の2の再議決を視野に入れたものとの見方を示し、「与党は憲法の例外規定を使った
。例外規定を使う以上、直ちに衆議院を解散して、民意を確認するのが筋である。再々
延長は、まさに3分の2の例外規定を使う決意を国民に示したことに他ならない。まさ
に自公の民主党に対する挑戦である。我々は与党の挑戦を受け止め、『逆転の夏』に続
く『逆転の春』にしなければならない。再々延長は国会全体が「解散モード」へ切り替
わったと認識すべきである。」をのと決意を表した。
続いて簗瀬参議院国対委員長は再延長後の国会審議について、4点の指針を明らかに
した。
第一に、予算委員会での福本前参議院議員およびキヤノン御手洗会長などの参考人招致
と、「年金」「肝炎対策」「防衛省問題」の疑惑の三点セットに対する集中審議を年内
に行なうこと。
第二に、参議院外交防衛委員会で明らかになった防衛省への水増し請求の問題に対し
て防衛省の構造的問題と位置づけ、国民の税金をムダにしながら国防の基本政策の議論
をするわけにはいかないとし、宮崎、守屋両氏の出張尋問も含め疑惑解明に向け徹底追
及すること。
第三に、しっかりと定例日を使い、民主党提案の議員立法を進めること。
あらたに「つるし」を下ろすよう自公に求めるものとして、
1 厚労委員会の「障害者自立支援法改正案」
2 財金委員会の「保険業法改正案」
3 法務委員会の「刑事訴訟法改正案(いわゆる捜査の可視化法案)
4 環境委員会の「土壌汚染防止法案」
の4法案をあげた。
憲法の60日規定をつかうためだけのいい加減な国会延長は絶対に許すべきではない。
越年国会なら、国民と全く同じように、御用納めから3が日以外はしっかりと国会審議
をすべきであると訴えた。
第四に、未解決の控室と本会議の議席の変更問題。
最後に、簗瀬参議院国対委員長は、消えた年金5000万件について記録統合をすべ
て行うとした与党の選挙公約が実現不可能になったことに対する自民党の発言について
「やたら国民の期待を抱かせておいて、結果としてできないと前言をひるがえす。公約
を知らないと明言するふざけた総理が、この国に存在している。国民をだまし続ける福
田内閣を許すことは出来ない。国民の手に政治を取り戻すためには政権を変えるしかな
い」と政権交代の必要性を訴えた。
【6】 先週の主な活動
■12月10日(月)
08:40 民主党参議院国対役員会
09:00 参議院決算委員会傍聴
17:30 第45回衆院選合同選対結成準備会
■12月11日(火)
09:20 民主党参議院国対役員会
10:00 民主党役員会
10:00 参議院外交防衛委員会傍聴
11:00 民主党常任幹事会
12:00 民主党参議院常任役員会
13:30 民主党憲法59条及び二院制に関する勉強会
17:00 民主党参議院国対報告会
18:30 翔進会パーティー
■12月12日(水)
09:00 民主党参議院国対役員会
09:20 民主党参議院議員総会
10:00 参議院本会議
★放送法の趣旨説明質疑。新人の行田さん 立派に初質問。
あがり法案の採決。
12:00 民主党参議院国対・筆頭理事合同会議
14:00 民主党参議院国対委員長定例記者会見
15:00 パーティー御礼挨拶まわり
■12月13日(木)
08:00 朝食懇談会
08:40 民主党参議院国対役員会
09:00 参議院外交防衛委員会傍聴
10:00 参議院財政金融委員会
12:00 国対・委員長・会長・NC大臣・副大臣会議
14:00 衆参国対委員長会談
■12月14日(金)
08:00 NTT労組「情報通信政策研究会」勉強会
09:00 民主党参議院国対役員会
09:20 民主党参議院議員総会
10:00 参議院本会議
★上がり法案3本の採決。(上記参照)
11:00 民主党国会関係役員打合せ
12:30 東京新聞取材
★16日の朝刊に掲載予定。
14:00 民主党参議院国対委員長定例記者会見
★上記参照
■12月16日(日)
16:00 日政連栃木会幹事会・懇親会