国会通信 No.774
【緊迫 民主党案の採決】
2008/1/21 (マンデーレポート774回の要旨)
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【1】緊迫 民主対案の採決。
【2】立法府 ルネッサンス。
【3】先週および先々週の主な活動。
(2週間分。長文お許しください。)
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【1】緊迫 民主対案の採決。
●異例の越年国会となり、国会は早くも1月7日からスタート。さらに、のっけから、テ
ロ新法、否決か継続かをめぐって民主党参議院の対応に注目が
集中することとなった。
●さらに、このことと、昨年12月下旬に急きょ提出することとなった、
対案(いわゆる「テロ根絶法案」)の取り扱いが微妙に絡むことなり、
民主党参議院の執行部は細心かつ総合的な判断を、さまざまに迫られることとなった。
●衆と参、党内のさまざまな意見、そして対自公のみならず対共社、さらには
対無所属議員と、3次元と言うよりも多次元方程式を解明する思いだった。
ここでは、その詳細を解説する必要はないと思う。
●簡単に時系列を追って事実だけを整理しておくことにする。
まず前提となる全体の日程は次のとおりとなっていた。
★ 会期内の外交委員会の最後の定例日が1月10日(木)。
★ 会期内の土日祭日を除く、本会議の最後の定例日が1月11日(金)。
★ 憲法59条の再議決ができる「60日」の満了が1月12日(土)の午前零時。
★ 会期末が1月15日(火曜日)、
●次に、いくつかの節目となる出来事は以下のとおりであった。
★1月8日(16:00)党役員会。
テロ新法への対応について、参議院執行部に一任となった。
★1月9日(16:30)参議院執行部協議。
外交防衛委員会での対応を、「両案採決」でいくことを最終決定。
★1月10日(16:30) 外交防衛委員会で採決。
政府案、民主案ともに否決。
★1月11日(10:00) 参議院本会議で両案を採決。
政府案 賛成106(自公+無1) 反対132(民共社)で否決。
民主案 賛成120(民) 反対118(自公共社)で可決。
★1月11日(13:00) 衆議院本会議で 政府案を3分の2で再議決。
民主案は、継続に。
●参議院における民主対案の可決は120対118、たった2票差であった。
しかも、その内訳を見ると今でも心臓が縮む思いがする。
民主の120にしても、中に国民新党4、日本新党1が含まれている。
両党の議員に感謝することまことに大である。
また、3名の無所属議員のうち、2名の方が棄権に回ってくれた。
さまざまな事情を抱えた上での苦渋の決断に心から感謝したい。
もしこの二人が反対に回っていたなら可否同数、そして議長裁定と
なること必至だった。
●両案採決の決断をしてからの緊迫の時間は、長く記憶に残るだろう。
一議席の重さをほんとうに実感した。こんな経験を味わったことは
正直いままでなかった。
しかし、執行部、国対一丸となって取り組んだ結果、民主党単独で
採決を勝ち得た実績は、きわめて重いものがある。貴重な体験を
させていただいた。ご協力を頂いたすべての議員に感謝したい。
●このような状況の中で、神経を使うのが記者対応である。
特に、継続か採決かのギリギリの取り組みをしている途中で
定例の記者会見が組まれていた。以下は、その際の記者会見の
有様である。ご参考までに。(民主党公式サイトから引用)。
■2008/01/09(14:00)
新テロ特措法の最終対応は時間をかけて分析・判断する 簗瀬参院国対委員長
簗瀬進参議院国会対策委員長は9日午後、国会内で定例の会見を行い、新テロ対策特別
措置法案の最終的な対応、防衛省の武器調達に係る疑惑の調査、議員立法で提出されて
いる薬害肝炎被害者への補償法案など、臨時国会終盤を迎え、総括的に記者団に対して
語った。
はじめに簗瀬委員長は、新テロ対策特措法(給油新法)の最終的な対応について、「
昨日の参議院外交防衛委員会での秋山参考人の証言で久間元防衛相に係る新たな問題が
明るみになった。党首討論での取り上げ方も踏まえ、時間ぎりぎりまで継続して分析し
検討、協議した上で判断する」との考えを示した。同時に、野党国対委員長会談を開い
て他の野党へ協力の要請を行う考えであるとした。
続いて昨年の防衛省の武器調達に係る疑惑に対して、参院外交防衛委員会で外国メー
カーに対して調査を行ったと報告。調査対象177社の内、総回答数が44社。その内
、問題があるとするメーカーが7社。不明な点があるメーカーが9社あったことを明ら
かにし、引き続き同委員会での調査テーマになるとの考えを示した。
■2008/01/11
新テロ法案採決で参院の意思を残すことができた 簗瀬参院国対委員長
簗瀬進参議院国会対策委員長は11日午後、国会内で定例の会見を行い、同日開催され
た、参議院本会議での新テロ特措法案の採決について記者団に語った。
はじめに、同日行なわれた、参議院本会議で与党提出の新テロ対策特措法案と民主党
・新緑風会・日本提出のいわゆるテロ根絶法案に対するそれぞれの採決について言及し
、「与党案を大差で否決したう上で、民主党案を可決することができた。国会の歴史の
中で参議院の意思を残せたことは良かった」と振り返った。さらに可決された民主党案
が賛成票120、反対票118という僅差であったことについて、「参議院の党三役を
はじめ、国対が一丸となって努力した中での結果は臨時国会の締めくくりとしてふさわ
しい快挙であった」と感想を述べた。
また、与党側が民主党の新テロ対策特措法案を参議院で否決したが、衆議院で否決し
なかったことについて、「対案をもてあそぶな、と与党の幹事長は言っていたが、弄ん
でいるのはあなたの方だと言いたい。まさに与党の思惑の中で弄んでいると言わざるを
得ない」と与党側の対応を厳しく批判した。
【2】立法府 ルネッサンス。
●政局報道ばかりのマスコミの姿勢にはうんざりする。
今度の臨時国会を総括するとき、なぜ本格的な議員立法の時代が
到来しつつあるとの評価がなされないのか。「法案の嵐」作戦と
名づけて国民受けを狙うのはマスコミの性(さが)として仕方が
ないかもしれない。しかし、せっかくそんなネーミングをしたなら、
本質論にまで分析を及ぼすべきではないか。すなわち、
今までの国会が本当に「立法府」として機能していたかという
本質的な問題提起である。
●内閣提出の法案が8割をこす現状の中で、実は立法の主役は
霞ヶ関の官僚たちであった。これは、間違いのない日本の現状
である。法律のアイデアを出すのも、さまざまな法制度の提案を
するのも、そして国会での論戦の枠組みを作るのも、果ては
想定問答集という大臣答弁の虎の巻を作るのも、みんな官僚である。
●しかも官僚たちは、選挙の先例を受けない。議員を矢面に立たせるだけだから、公約
の縛りにはまったく鈍感である。いつまでたっても公約の
重みが出てこない日本の政治。公約は紙のような薄さと軽さ。
こんな風潮を生み出している重大な要因は、立法の主役が
議員ではなく官僚であることにある。
●私は、「法案の嵐」作戦は、このような政治風土に対する大きな
挑戦であることを意識してきた。官僚の助けなしで、法律の
アイデアを出し、案文を整え、さらに委員会での質問戦に臨む。
今度の臨時国会で、参議院を通過させた、民主党提案の議員立法は
まさに官僚の助けは皆無。真実の立法府の名前にふさわしい取り組みが
ようやく開始した。
●私は、このような状況を「立法府ルネッサンス」と呼びたい。
国会は、国民の代表が法律を作るところ。憲法が規定する三権分立の
当たり前の姿がこの国には今までなかった。
官僚による官僚のための立法ではなく、
国民の代表者による国民のための立法を行わなければならない。
立法府よ甦れ。まさに立法府ルネッサンスである。
●さらに付言すると、野党の立場で参議院に第1党になっているからこそ
この立法府ルネッサンスが可能となると言いたい。考えてみれば、このことはすぐ理解
できよう。なぜなら、衆参ともに第1党になれば、官僚たちは即座にこの衆参第1党、す
なわち完全与党に擦り寄ってくる。かつて、細川政権が
誕生したときのように、すばやい変わり身で、政権に擦り寄ってくる。
そして、引き続き「立法の影の主役」をただちに果たそうとするに決まっている。
●しかし、衆参ネジレの現状ではそうは行かない。参で第1党でありながら、
野党の立場の民主党には、官僚たちのサポートがないのは当然である。
この状況こそ、議員立法を充実させる好機と捉えるべきである。
議員立法こそ法律制定の原則とすべきである。
●ネジレの最大の効用こそ立法府ルネッサンス。そしてこれは民主党に
とっての政党としての成長と脱皮のチャンスである。
●このような考え方を示そうとして、9日の定例記者会見に臨んだが、
思いの半分も表現できなかったので、改めて書かせていただいた。
なお、以下は民主党公式サイトの記者会見の引用である。ご参考までに。
■2008/01/09 簗瀬参院国対委員長
終盤を迎えた臨時国会で、総括的に一番言いたい事として、「我々が参議院で提出した
議員立法が、衆議院では3分の2の議席を持つ与党によって棚上げされ、ほとんど審議
されていない。極めて残念なことであり、与党の横暴に強く抗議する」と批判。同時に
、今国会で民主党が参院で多くの議員立法を提出したことについて、「今までは全て官
僚任せの立法システムであったが、我々が新しい議員立法の幕を開け、本来の立法府に
ふさわしい姿になってきた」と評価した。
最後に簗瀬参議院国対委員長は「公約」の重みについて、「公約をおとぼけでごまか
す与党にとっては、選挙のためのいい加減な言葉でしかないが、我々はマニフェストで
国民の皆さんと約束したことを愚直に法律として実現していくことと考えている」と、
「国民の生活を第一」に、その公約を果たすことが民主党の使命であると語った
【3】先週および先々週の主な活動。
(先々週の15日、火曜日は連休と会期末が重なり、結果として国会通信は
休止となりました。そのため2週間分の報告となります。ご了解ください。)
■1月7日(月)
08:00 第773回マンデーレポート
13:00 石森ひさつぐ後援会事務所開き
16:00 国対と議運理事との打合せ
■1月8日(火)
09:20 民主党参議院国対役員会
09:30 参議院外交防衛委員会傍聴
★秋山参考人への質疑を行った。
12:00 民主党参議院常任役員会
16:00 民主党役員会
★テロ新法の対応を参議院民主党の執行部に一任。
17:00 民主党常任幹事会
17:00 民主党参議院国対報告会
17:30 政権交代を実現する会・新年会
■1月9日(水)
09:00 民主党参議院国対役員会
09:20 民主党参議院議員総会
10:00 参議院本会議
★繰り上げ当選となった大石尚子参議院議員の紹介。
行政書士法改正案の採決。 全会一致。
添付書類【1】参照。
12:00 民主党参議院国対・筆頭理事合同会議
14:00 民主党参議院国対委員長定例記者会見
(記者会見の内容は、上記【1】、【2】に掲載)
16:30 参議院三役協議。
★政府提出のテロ新法、そして民主対案のテロ根絶法案の対応について
最終判断。政府案そして民主案の双方を採決すると結論を出す。
16:45 参議院野党国対委員長会談
★外交防衛委員会での民主党の方針=両案採決=をお伝えし、協力方を
要請した。
15:00 国家基本政策委員会合同審査会【党首討論】
■1月10日(木)
08:00 朝食懇談会
09:20 民主党参議院国対役員会
10:00 参議院外交防衛委員会傍聴
12:00 国対・委員長・会長・NC大臣・副大臣会議
13:00 参議院外交防衛委員会再開、採決。
★午後は総理出席の上、総括的な質疑を行い、午後4時過ぎに討論、
採決となった。
★外交防衛委員会の委員数は21名。その委員長を除く内訳は、
民主 9名。
自公 9名。
共産 1名。
社民 1名。
★民主は第1党ではある。しかし、単独過半数には、実は1議席足りない。
(定数242名。議長1を除くと241名。したがって過半数は121名。
現時点での民主会派は120名である。)
そのなかで、委員長を出していくと、採決のとき、きわどい状況になる
ことも当然ある。
★委員会の採決の結果は、
政府提出のテロ新法 賛成9(自公) 対 反対11(民共社)で否決。
民主提出の対案 賛成9(民) 対 反対11(自公共社)で否決。
このように両案とも否決となり、決着は2日後の11日の本会議に持ち越された。
■1月11日(金)
09:00 民主党参議院国対役員会
09:20 民主党参議院議員総会
10:00 参議院本会議
★ テロ新法と民主党対案の採決。
添付書類【2】参照
14:00 民主党参議院国対委員長定例記者会見
★上記【1】参照
18:00 電機連合栃木地協「2008年新春のつどい」
18:00 情報労連栃木県協議会「2008年新春のつどい」
18:00 全農林関東地本とちぎ分会旗開き
■1月12日(土)
13:00 故山本孝史参議院議員告別式
★自らの死を予期しつつ、敢然として国会活動を続けた山本議員。
3年前には国会コーラスのメンバーとして九段会館のステージに
立ってくれた山本議員。すさまじい気迫を最後まで持ち続けた
彼の生涯に圧倒的な感動を覚えた。涙が止まらなかった。
大阪から戻り、東京駅のホームで、生前に彼自身が書いた
「感謝の言葉」を改めて読んだ。ふたたび涙が出た。
自分にはこんな文章はとても残せないと思った。
心からご冥福をお祈りします。合掌。
■1月13日(日)【第8回やなせ進新春全県遊説(6日目)】
10:00 宇都宮市(一条中学校区)成人式
(39)11:00〜11:20 壬生町(JAしもつけ壬生支店前)
(40)11:40〜12:00 小山市(JR小山駅西口近辺)
(41)12:30〜12:45 野木町(JR野木駅東口近辺)
(42)13:05〜13:20 藤岡町(東武藤岡駅東口近辺)
(43)13:35〜13:50 岩舟町(しまむら岩舟店前)
(44)14:00〜14:15 大平町(とりせん大平店前)
(45)14:30〜14:50 栃木市(足銀栃木支店前)
(46)15:20〜15:40 佐野市@〔旧葛生町〕(葛生郵便局前)
(47)16:00〜16:20 佐野市A〔旧田沼町〕(一瓶塚稲荷神社前)
(48)16:40〜17:00 佐野市B (イオン佐野新都心店前)
(49)17:30〜17:50 足利市 (アピタ足利店前)
■1月15日(火)【会期末】
09:20 民主党参議院国対役員会
10:00 参議院財政金融委員会
11:00 民主党参議院議員総会
11:30 参議院本会議
12:00 民主党参議院常任役員会
14:30 民主党役員会
15:30 民主党常任幹事会
17:00 民主党参議院国対報告会
■1月16日(水)
10:00 民主党2008年度定期大会【第1部】
13:00 民主党2008年度定期大会【第2部】
■1月17日(木)
13:00 国対と議運理事との打合せ
■1月18日(金)
09:00 民主党参議院国対役員会
09:20 民主党参議院議員総会
10:00 参議院本会議
11:10 両院議員総会
13:00 開会式
14:00 民主党参議院国対委員長定例記者会見
15:30 参議院本会議
18:00 2008年宇都宮地区労働組合会議・新春旗開き
18:00 自動車総連栃木地方協議会 新春賀詞交歓会
■1月19日(土)
12:00 日本郵政グループ労組栃木連絡協議会新春の集い
12:00 宇都宮板金工業協同組合新年太子講
12:00 故臼井昭俊様告別式
16:00 栃木県税理士政治連盟賀詞交歓会
16:00 JR総連栃木県協議会2008旗開き
17:00 今市柔道スポーツ少年団新年会
18:00 鈴木みつぐ後援会・新年会
18:00 平成20年度赤帽宇都宮ブロック・新年会
■1月20日(日)
12:00 やなせ会 新年会
18:00 うえまつ明男とともに歩む会「2008年新春のつどい