国会通信 No.776
【つなぎ法案撤回】
2008/2/4 (マンデーレポート776回の要旨)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【1】「つなぎ」法案 撤回。
【2】両院議長斡旋案の解釈。
【3】先週の国対委員長記者会見。
【4】先週および先々週の主な活動。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【1】「つなぎ」法案 撤回。
●憲法59条の60日規定(参が60日間 可決しなければ否決したとみなせる)と
再議決規定(参が否決した法案も、衆は3分の2で再可決できる)を最大限に悪用した
と言うべき「つなぎ法案」が衆議院に提出された。
●この法案を関係委員会(二つ。総務と財金)に付託し、審議をまったくせずに、本
会議だけで成立、1月31日までに参議院に送って60日待つ。そうすれば
参議院がどんなに抵抗しても、60日ルールで年度内に衆議院で再可決できる。
そうすれば、暫定税率撤廃に伴う、ガソリンの値下げもできなくなる。民主党の戦略は
完全に頓挫する。これが与党の露骨で醜悪なねらいであった。
●これに対して、週明け早々から緊張感が高まった。その模様の詳細は、
【4】の1月29日午後8時半からの衆議院国対の報告会(と言う名の衆議院若手の
決起集会)や、30日午前10時からの両院議員総会の記事をお読みいただきたい。
この両院議員総会は、衆議院の総務・財金2委員会における「つなぎ法案」の
強行採決と並行して行われた。正午前後には絶対採決してくるとの予感のなかで、
議論も程ほどに、一刻もはやく現場に駆けつけて、強行採決阻止のために
がんばっている衆議院国対のバックアップをしたいと言う思いが高まってきた。
審議打ち切りの意味もこめて、参議院国対委員長として発言。委員会でいい加減な
ことをさせない、それを監視するための参議院としての「見守り隊」として二つの委員会
に急きょ駆けつけるよう訴えた。
●結局、正午前後に2委員会では、つなぎ法案関係の3法案が強行採決。
戦いの舞台は本会議へと移った。異様に高まる衆議院本会議場。改めて
参議院の第5控え室に、参議院1期生全員に集まっていただき、「見守り隊」の
監視行動を衆議院本会議場周辺に移すことを支持、津田弥太郎参議院議員を
中心にした見守り活動を展開することとした。このような行動と並行して、
両院議長の斡旋が行われていたのである。
●結果としてこの日の午後、両院議長の斡旋は成功し、つなぎ法案は撤回されること
となった。しかし、この問題が決着したわけではない。本格的な決戦の舞台は
3月下旬の年度末に先送りされただけである。その理由は、【2】の斡旋案の
文章を読んでみれば、すぐ分かる。完全な「玉虫色」であるからだ。
【2】 両院議長斡旋案の解釈。
●焦点なった「両院議長の斡旋案」をいかにそのまま掲載する。
民主も自公もこの文章を合意した。文章表現そのものが「合意」の実体であり、
それ以上でもそれ以下でもない。
● 両院議長斡旋
1. 総予算及び歳入法案の審査に当たっては、公聴会や参考人質疑を含む徹底
した審議を行ったうえで、年度内に一定の結論を得るものとする。
2. 国会審議を通し、税法について各党間で合意が得られたものについては、
立法府において修正する。
3. 1. 2.について、両院議長の下で与野党間で明確な同意が得られた場合は、
いわゆるセイフティネット(ブリッジ)法案は取り下げる。
●報道の多くは、1項により、年度内の租税法案の採決はほぼ確定的になった、
したがって暫定税率廃止についての民主党の戦略は見直しを迫られた、などと
安易な解説をする。
●しかし、そうだろうか。私は、「年度内の一定の結論」の前にある
文章がきわめて重要であると考える。
それは「総予算及び歳入法案の審査に当たっては、
公聴会や参考人質疑を含む徹底した審議を行ったうえで、」という文章である。
●正確に読むと
「予算」の審議のみならず、「歳入法案」の審議についても、
「公聴会や参考人の質疑を含む」
「徹底した審議を行ったうえで」
「結論」を得るものとする。となっている。
●反対解釈すれば、公聴会や参考人質疑が徹底して行われなければ、
年度内の結論もありえないのである。
●道路財源の問題など全国に広がる問題だから公聴会もかなり各所で
開く必要があるであろう。斡旋案は、道路国会としての充実した審議を
求めたものでもあるのである。
●さらに国会の出す「結論」は多種多様な形がありうるのである。
●このように考えると、大変含みのある斡旋案と考えられる。
【3】国対委員長の記者会見。(民主hpから転載)
●水曜日の定例記者会見は、国会緊迫の状況で中止。
金曜日の記者会見となった。この記者会見のうち、翌日の
マスコミで取り上げられたのは「餃子」よりも日銀総裁人事
だった。
●2008/02/01
「食の安全」の視点から議員立法等で「中国産餃子問題」に取り組む 簗瀬参院国対委
員長
簗瀬進参議院国会対策委員長は1日午後、国会内で定例の会見を行い、同日開催された
、参議院予算委員会の内容や審議のあり方、日銀次期総裁人事や中国産輸入餃子問題な
どについて、記者団に語った。
はじめに、同日行なわれた参議院予算委員会2日目に1回生議員6人が質問に立った
ことについて触れ、「良い質問を行ない、しっかりとした議論を見事にやった」と評価
した。
また簗瀬参議院国対委員長は、次期日銀総裁人事について、金融国会の前から当時の
大蔵省の解体論が民主党内にあったことや護送船団方式がどれだけこの国の発展を阻害
してきたのか、という変わらぬ問題意識を持っていることを前提にし、「財金分離であ
る」との基本的考え方を改めて表明した。
続いて、平成19年補正予算と地方交付税改正法案に関する審議の見通しについて、
「自民党長期政権化の中で作られてきた慣例を基本から見直していく」と、衆議院との
相関関係に拘らず、しっかりと議論が尽くされる参議院としての新しいルールを考えて
いく姿勢を示した。その考えの下、補正予算などの審議時間については粘り強く与党側
と協議していく構えを明らかにした。
さらに簗瀬参議院国対委員長は、中国産輸入餃子の問題についても言及し、「輸入食
品全体の問題として、中国から輸入した餃子の問題がある」との観点から、官邸への申
し入れや声明など、わが党としての対応を準備し、食の安全の視点から議員立法も視野
に入れた全体的な取り組みを近いうちに発表すると語った。
【4】先週および先々週の主な活動。
■1月28日(月)
08:00 第775回マンデーレポート
09:30 法律相談
15:00 「政策研究会議」講演
16:30 補正予算及び地方交付税についての緊急会議
■1月29日(火)
08:00 UIゼンセン同盟政策懇話会幹事会
10:00 民主党役員会
11:00 民主党常任幹事会
12:00 会派常任役員会
17:00 国対報告会
20:30 衆議院国対報告会
★この日の模様は以下の民主党hpの通りである。
私も 衆議院国対の激励に駆けつけ、参議院国対委員長として「ともに戦う檄」を
飛ばした。また同行してくれた芝博一議員も「ガンバロー」コールの音頭をとった。
★2008/01/29
衆参一体の闘いを確認 衆議院本会議の報告会で
党は衆議院本会議後の29日午後8時半過ぎ、国会内で報告会を開き、与党が議員立法
で揮発油(ガソリン)税などの暫定税率を5月まで延長する、いわゆるつなぎ法案を提
出した場合の対応について報告・提案した。
この中で、安住淳国対委員長代理は、「闘いの場面が迫ってきた」として、法案提出
後の対応について報告・提案した。
また、簗瀬進国対委員長代理も「委員会での審議の省略、しかも3分の2を使い再議
決する、全部それで決めるのなら国会などあってなきがごとし。国会、民主主義の危機
と認識している。日本の民主主義を守る闘い」と決意を表明した。
芝博一参議院国対副委員長の音頭で、団結頑張ろうを三唱した。
■1月30日(水)
08:40 民主党参議院国対役員会
10:00 両院議員総会
★2008/01/30
自公の国会無視と2.6兆円の増税継続を徹底批判 小沢代表が両院議員総会で
小沢一郎代表は30日午前、国会内で開いた両院議員総会で挨拶、自民、公明両党が2
9日夜、ガソリン税などの暫定税率を5月末まで2ヵ月間延長する「つなぎ法案」を提
出したことについて、「日本の議会制民主主義を否定するもので、本当にやってはいけ
ない方法だ。それにもかかわらず、政府・与党は数の力を頼んであえてやった」と国会
無視の暴挙を厳しく批判した。
また、民主党が主張しているガソリン税などの暫定税率廃止、道路特定財源の一般財
源化を柱とする道路財源改革案について、小沢代表は「今日、在り方が問われている重
要な課題だ。加えて、日本経済の先行きが不安視されている時、暫定税率の廃止によっ
て総額2兆6千億円の減税が事実上行われる意義は大きい。一般の国民には減税という
結果をもたらす」と述べ、「国民の生活が第一」を基本方針とする民主党案の優位性を
訴えた。
一方で小沢代表は、「現実に衆議院では3分の2以上も自民、公明両党が占めている
事実は否定できない。その中で、自公の暴挙をどう阻止していくか。そのやり方は非常
に難しい」と指摘し、「議員の意見を参考にして、執行部としてどう対応するか考えて
いく」と述べ、冷静に国会情勢に対応する考えを示した。
12:00 民主党参議院国対・理事合同会議
16:10 議員総会
★ 衆参議長斡旋案を、了承したことを鳩山幹事長、菅代表代行が説明。
了承された。
■1月31日(木)
08:20 民主党参議院国対役員会
9:00 予算委員会 テレビ入り質疑。応援傍聴。
★昨日 衆参議長の斡旋案が了承された結果、国会は一応正常化した。
そして急きょ補正予算についての審議をスタートすることとなった。
この日は 直島正行政調会長、羽田雄一郎予算次席理事、そして新党日本の
田中康夫議員が質問した。
11:00 同意人事検討小委員会
★ 日銀総裁等の人事について意見交換。
18:00 日本弁護士政治連盟 新年祝賀会
18:30 3役との懇談
■2月1日(金)
09:20 民主党参議院国対役員会
10:00 予算委員会 応援傍聴。
★昨年の選挙で当選した議員6名が連続登場。参議員独自の「片道方式」で
質問した。米長晴信、中谷智司、森田高、植松恵美子、川合孝典、大久保潔重、の6氏
。各10分の時間配分だが、片道方式の場合、持ち時間には答弁の時間はカウントされ
ない。答弁はおおむね質問の2.5倍くらい。したがって、
片道「10分」の配分は、往復で35分前後となる。この方式で質問をする
のはみんな始めてのはず。にもかかわらず全員立派にやり遂げた。
立派なもんだ。毎週火曜日の国対報告会が多少とも役立っていると信じたい。
11:30 国対委員長会談
14:00 民主党参議院国対委員長定例記者会見
■2月2日(土)
16:00 第21回栃木青葉会懇親会
18:00 章友会新年会
■2月3日(日)
10:00 立正佼成会宇都宮教会H20年次
「節分並びに交通安全祈願供養」
12:00 掬粋会定時総会・懇親会
15:30 宝塚歌劇星組公演観劇
★宝塚を応援する議員の会に今年から参加した。
その活動の一環。