国会通信 No.779

 【議長斡旋は白紙に 他】

2008/3/3 (マンデーレポート779回の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  【1】議長あっせんは白紙に戻った。 【2】DNAEで宣戦布告。 【3】おかしな言いがかり。 【4】空白論のプレッシャーも筋違い。 【5】定例記者会見 【6】先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 議長あっせんは白紙に戻った。 ●29日の夜半にかけて、衆議院の予算委員会、財政金融委員会、  そして総務委員会の3委員会で、連続強行採決が行われた。  慎重審議を求めるすべての野党の意思を踏みにじる暴挙である。  さらに、この与党の対応は、いわゆる「つなぎ法案」の撤回の際の  議長あっせんを真っ向から踏みにじるものである。したがって、  その際の与野党合意は、与党の暴挙によって、白紙に戻ってと  言わざるを得ない。 ●1月30日の議長あっせんについては、国会通信776号(2月4日発信)  で触れたが、その第1項をもう一回見てみよう。   「1 総予算及び歳入法案の審査に当たっては、公聴会や参考人質疑を含む徹底      した審議を行ったうえで、年度内に一定の結論を得るものとする。」 ●与党は、予算委員会の審議時間が昨年を上回ったことを、「鬼の首」を  取ったかのように吹聴する。これはまったくのお笑い草だ。  合意案は「予算審議のみならず、法案の審議についても、公聴会や参考人質疑を含む徹  底した審議を求めている。」単なる時間経過だけで済む話ではない。 ●お茶を濁したような地方公聴会と、中央公聴会が予算委員会では行われたが、  それはいつもどおりのことでしかない。歳入法案の審査については、参考人も  公聴会もまったく行われず、例年通りの短時間審議で強行採決。 ●道路、年金、イージス艦。そのどれもが、長期政権の腐敗構造と密接に関連する、  多岐にわたる問題を含んでいる。その徹底審議が行われたかと言えば、  限りなくゼロに近い。道路にしても、租税特別措置のそれぞれにしても、  分野ごとの精密な審議をすべきなのにぜんぜん行われていない。  これでは、とても質疑終局させるわけには行かない。 ●議長あっせんの第1項の「徹底審議」は行われなかった。  これは明白な事実だ。与党の行動は、あっせん違反の暴挙である。  あっせん案は、与党の強行採決によって、白紙とせざるを得ない。 【2】 DNAEで宣戦布告。 ●明日からの参議院、民主党の国対委員長として自公政権に  宣戦布告する。争点は、DNAEの4本柱である。   D=道路。   N=年金。   A=イージス艦「あたご」。   E=建築着工遅れ、食品高騰による経済不況。 ●Dは、ガソリン税の暫定税率廃止だけに止まらない。この国の歳入・  歳出全体を見直すこと、すなわち予算構造の抜本的改革がメインテーマである。 ●Nは、国民の将来的な安心がまったく保障されていないこと、すなわち  この国の「未来」を改めて取り戻す具体的な方策がメインテーマである。 ●Aは、実は戦前から全く変わらずに続いている、国の軍隊の秘密主義、  隠蔽体質、そして、国民無視の体質である。まさに、この国の安全保障政策の担い手=  自衛隊に対する根本的な構造改革問題である。 ●Eは、いずれも不況の原因を政策的な失敗がもたらしたことが最大の  ポイントである。建築確認手続きの再構成が遅れ、住宅着工を大幅に  遅らせている。食糧自給政策の著しい低下、そしてガソリン高騰による  流通コストの増大が、食品値上げの基本的背景である。両者に共通の  原因は、まさに政策的失敗。経済不況を導いた最大の原因は、  自民党政治の政策的失敗である。 ●この4点を大きな争点としながら、解散に追い込んでいく。  そして政治の流れを変えていく。自公で3分の2。この衆議院の圧倒的多数を  なんとしても崩していく。そして政治の流れを根本から変えなければならない。   【3】 おかしな言いがかり。 ●自民党の伊吹幹事長が、民主党に対しておかしな言いがかりを  つけている。日銀人事についてのわが党の対応が、「政治の介入」  だからけしからんと言っているように聞こえる。しかし、この  批判は全く的はずれである。   ●人事についのて国会同意制度が定められている制度の趣旨を  ちょっと考えてみれば、的はずれの理由は直ぐ分かる。  ●そもそも、同意不同意の判断は、各党の自由な判断に委ねられている。  これが同意制度の趣旨である。すなわち、各政党は、様々な判断をした上で、  政府提案の人事案に賛否を決めることを認められているのだから、これは  むしろ正面からの政治介入を認めたことに他ならない。政治は、表舞台で  堂々と人事に介入すべきなのである。   ●さらに日銀総裁の人事は、単に中央銀行のトップの人事に止まらない。  この国の経済や金融の基本的な姿を決め、さらにはこの国の根本的な病根の  根本的な外科手術に繋がる大きなテーマののである。   ●基本的な病根とは言うまでもない。日銀を頂点とする金融機関相互の  護送船団的「もたれ合い」体質。そして、大蔵=財務省の高級官僚を  頂点とするこの国の官僚支配構造。一言で言うと、大蔵省出身の高級官僚は  日銀総裁を一つの頂点とした、巨大なリモコン装置でこの国を支配してきた。  さらには、天下りの仕組みをこの国全体にはびこらせながら、自分たちの  権益を拡大してきた。このことを変える最大のチャンスが、日銀総裁人事  である。 ●日銀総裁の人事は、この国の構造改革の最大のチャンスの一つ。  だからこそ、徹底して民主党は介入すべきなのだ。 ●かつて伊吹幹事長は、政府が提案したことに「四の五の言うのはおかしい」  などと暴言を吐き、西岡幹事長から注意され撤回したような記憶がある。  どうも、国会の同意人事制度の基本がお分かりになっていないようだ。  さらに、政府提案の人事については、「恐れ入りました」とばかり素直に  従っていればよいとでもお考えになっているのだろうか。もし、そうだとしたら、  与党ボケの極致であろう。 【4】 空白論のプレッシャーも筋が違う。 ●ついでに、一言。もし民主が不同意なら、日銀総裁は空白となる、  国際的な信用や市場の信頼を低下させる、そうなって良いのか、等々の  筋違いのプレッシャーをかける政治家が引きもきらない。 ●責任を負うべきは、任命権者である。不同意とされること確率が  かなり高いとの判断がありながら、あえて提案してくるとしたら、  ひとえに空白とした責任は、提案者が負うのが当然である。  したがって、不同意となった結果の責任は、ひとえに提案する側にあるのだ。 ●さらに、提案される人が、余人をもって変えられない至高の人かどうか、  実はこれは誰も知り得ないのである。いわば、神のみぞ知る世界である。  自らの提案が最上だとして提案するにしても、その人以外にあり得ないと  結論づけているとしたら、あまりにも傲慢な態度である。 ●任命権と同意権は、異なるレベルの話し。政府与党は、当然野党よりも  遙かに膨大な情報を持ち、それを背景にして、的確な人選が出来る。  だからこそ人事の提案権を持つ。そしてそれは当然に裏側では任命の  責任も背負うのである。しかし、野党の立場は、これとは異なる。  提案の適否を判断し、同意するかどうかを判断するのが野党である。  しかし、野党には任命権は与えられていないのである。これは根本的な  違いである。任命権なき野党に対して空白の責任は問いえないのである。 ●ついでにもう一つ。以上の考えを敷衍すれば、任命権なき野党に  対案を求めることは意味がない。それは、自動的に与党の任命権の  放棄を意味するからである。 【5】定例記者会見 (民主党hpから再掲) ■ 2008/02/29 与党が強行採決すれば、両院議長あっせん案を与党が壊すも同然  簗瀬参院国対委員長 簗瀬進参議院国会対策委員長は29日午後、国会内で定例の会見を行い、 予算審議で緊迫する衆議院の状況や道路特定財源に関連する対案を提出したこと、 石破防衛相への辞任を求める対応などについて、記者団に語った。 (予算の強行採決に断固抗議する)  はじめに簗瀬参議院国対委員長は、同日与党側が多くの論点があるにも 拘らず、一方的に衆議院予算委員会の審議を打ち切って、強行採決する構えを 見せていることに対して、「予算委員会で道路、年金、イージス艦事故の問題 など、自民党の様々な問題点が浮き彫りにされている。大変許せない暴挙であ る」と、与党側の問答無用の態度を批判するとともに、「もっと予算委員会で の審議を尽くさなければならない。力ずくで採決しようとするのは民主主義に 逆行する暴挙である」と切り捨てた。また仮にこのような与党の暴挙が行われ た場合は、衆議院において本会議や各委員会に出席しないことが確 認されたことを明らかにした。 (道路財源問題について三案を本日提出。)  次に簗瀬参議院国対委員長は、同日午後に道路特定財源への対案との位置づ けである、「道路特定財源制度改革関連3法案」を提出することになったと報 告した。 (1)「道路特定財源制度改革法案」は、暫定税率を廃止し、道路特定財源を 一般財源化すること、国の直轄事業の地方負担金廃止を盛り込んだものと説明し、 (2)「所得税法一部改正案」と「租税特別措置法改正案」は税制法案でガソ リン税をはじめとする暫定税率など、年度内に期限を迎えるものとそうでない ものに分け、それぞれ提出すると説明。これらの法案の取扱いについて簗瀬参 議院国対委員長は、「適時、迅速に国対連絡会を開きながら法案の進め方につ いて議論していく」と方針を示した。 (省ぐるみの罪障隠滅活動は許せない。)  また、同日予算委員会での石破防衛相の答弁について、「防衛省の秘密主義というか 隠ぺい工作好きというか、大変問題を抱えたところであると実感した」との感想を述べ ると同時に、「防衛省ぐるみの罪証隠滅活動を大臣自らが率先していることについての 責任は極めて大きい」と厳しく批判した。 (議長あっせん案の前提は崩壊した。)  さらに、同日衆議院本会議で強行採決が行なわれた場合、参議院としての対応を問わ れ、「完全不正常の状況に参議院に来るので、直ちに本会議や予算委員会をスタートす ることはあり得ない。またそうあってはならない」と厳しい姿勢で臨む考えを示した。 加えて、「先に述べたように様々な論点を残した状況で与党側が強行採決を行えば、両 院議長のあっせん案の前提を与党自らが壊したと判断せざるを得ない」との見解を示し た。 【6】 先週の主な活動 ■2月25日(月) 08:00 第778回マンデーレポート 09:30 法律相談 11:00 故神田厚元防衛庁長官弔問 12:00 故瀬尾照子様弔問 ■2月26日(火) 10:00 民主党役員会 12:00 会派常任幹事会 ■2月27日(水) 12:00 故神田厚元防衛庁長官告別式 16:00 国対理事合同会議 18:00 公務労働政策議員懇談会総会 ■2月28日(木) 08:00 朝食懇談会 11:30 国対役員会 12:00 国対・委員長・会長・NC大臣会議 18:30 国対関係懇談会 ■2月29日(金) 12:00 国対・予算委打合せ 13:30 国対関係役員打合せ 14:00 国対委員長定例記者会見 ■3月 1日(土) 10:00 連合栃木2008春闘総決起集会 12:00 故岡田トモ様告別式 13:30 元衆議院議員広瀬秀吉夫人シゲ様の弔問。 14:00 故松井弘様弔問。 18:30 斉藤たかあき後援会「春のつどい」