国会通信 No.780
【苦肉の偽装国会戦術も失敗に】
2008/3/10 (マンデーレポート780回の要旨)
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【1】苦肉の偽装開会戦術も失敗に、参議院予算委員会。
【2】先週の記者会見
【3】先週の主な活動
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【1】苦肉の偽装開会戦術も失敗に、参議院予算委員会。
●参議院予算委員会の偽装開会作戦は、あえなく失敗した。
これが私の率直な評価である。予算の理事会の議論もなく、
予算委員長は3月4日から7日まで、4日連続で委員会の開催を
一方的に決めた。しかも、その間、反省もなく民主党に悪罵を
重ねた。常軌を逸した、暴走である。おそらく4日連続の強行開会
は国会史上のワースト記録であろう。
●しかも、全大臣も不毛なパフォーマンスにつきあった。のお付き合いをさせた。民
主、社民、共産(開会直後の退席)は、理事会に
はかることなく一方的に開会されたことに反発、当初から欠席することを明らかにして
いた。したがって、委員会の定足数も満たされていないことは明らか。職権で何でもで
きる衆議院は、与党だけで定足数が確保できる。しかし、参議院は全く違う。与党は、
この違いを、
明瞭に認識できていないようである。
●委員会として成立していないから、議事録もなければ、開会の宣言もできない。も
ちろん、質問することもできない。議場のマイクを使うこともできない。そんな偽装委
員会がいつまでも続けられるはずがない。
●足止めされる、全大臣も内心では相当迷惑だったろう。偽装委員会のパフォーマン
スの時間も毎日減っていった。その証拠が、大臣の滞留時間がじわじわと減っていった
ことだ。初日の4日(火)こそ
1時間弱だったが、2日目の5日(水)は30分、3日目の6日(木)は20分。そろそろ限
界が見えてきたと思っていたら、6日の午後4時過ぎに、鈴木国対委員長から電話。明日
7日朝の状況を見てから、
お会いするかどうかのご連絡をしたいとお答えした。
●7日の予算委員会も一方的に職権で立てられていた。そして、
開会の10分前に、職権立てが撤回され、この日の出席パフォーマンスは、与党の判断で
お止めになったようだ。しかし、4日連続「職権立て」という議会史上に残る汚点は消
すことができない。
●7日午後3時、自民党鈴木国対委員長とお会いした。そして、
改めて来週の月曜日(10日)の午後、1週間ぶりの予算理事懇を開いて、1週間にわたっ
て積み重ねられた、与党の新たな「瑕疵」を、
どのように「けじめ」をつけていただけるのか、あらためて議論してもらうことした。
「正常化」云々は、「けじめ」の議論が終ってからの話である。一部のマスコミで言わ
れているような、「正常化」の合意をしたものではないことを明らかにしておきたい。
【2】先週の国対委員長記者会見の記録。(民主党hpから再掲)
■2008/03/04
委員長の職権盾にした「政治的パフォーマンス」は暴挙だと怒りを表明 簗瀬参院国対
委員長
簗瀬進参議院国会対策委員長は4日午前、国会内で緊急記者会見を行い、自民党鴻池委
員長の職権により予算委員会が立てられたことに言及、「常軌を逸した暴挙である」と
、自公両党の対応を批判した。
はじめに、委員長職権により予算委員会が立てられるまでの間の経緯を報告。3日午
前の議員運営委員会の理事懇談会においては予算委員会開会について一切話がなかった
にも係らず、同日午後に行われた国対委員長会談で自民党鈴木国対委員長が突然話を持
ち出したとして、「理事懇の話題でないことを無通告で話し合う究極の不意打ちである
」と怒りをあらわにした。
また、職権で委員会を立てたとしても、民主党が過半数を握る参議院予算委員会にお
いてはそもそも成立しない状況を改めて説明し、国会テレビで「予算委員会」と称して
中継されている映像が「委員会」に該当しないことを強調。そのうえで、大臣はじめ自
公議員が集まる中、民主党議員らが不在の映像を流すことで、国民に対して「議会を空
転させているのは民主党であり自分たちはまじめに取り組んでいる」と、事実を湾曲さ
せて自己を正当化するアピールを目論む自公両党の姿勢を厳しく批判した。
簗瀬国対委員長は、この行為によって両院議長あっせん案の第1項目「徹底した審議
を尽くすこと」が「参議院においても破られた」と不快感をにじませ、この委員会立て
は「政治的思惑のみのパフォーマンスである」と指弾。今後の審議に応じる条件につい
ては「考える余地もなくなった」と述べ、現時点では審議再開の目途は立たないとの見
解を示した。
■2008/03/05
与党の偽装委員会強行暴挙糾弾で一致 参院野党国対委員長会談
参議院の野党国会対策委員長会談が5日午後、国会内で開かれ、与党が予算委員長の職
権で予算委員会なる集会を開いていることに抗議し、明日以降も出席しないことで合意
した。
会談後、記者会見した簗瀬進委員長は、冒頭マスコミ各社に、昨日、本日と第一委員
会室で行われている集会において「流会」と表現していることに関して、「流会という
のは委員会が成立した後の言葉。
正確な表現をお願いしたい。院内テレビでは取りやめと表現している」と指摘し、成立
してもいないのに流会という言葉を使う誤りを問題視し、訂正を要望した。
また、第一委員会室に閣僚を昨日は1時間、今日は30分と拘束している与党の行動
を「閣僚の公務を妨げるもの」だとし、「得体の知れない集会、偽装委員会」であり、
衆議院に続いて参議院においても新たな瑕疵を重ねるものと強く非難、与党の議会運営
に反省を求めた。
いつから、どういう条件なら審議に応ずるかとの質問に、「それは与党が考えること
」「与党がどうすれば応じてもらえるかを考えるところから反省が始まる」として、野
党からの条件提示などは行わないとした。
日銀総裁人事に関する質問にも、「任命権をもっているのは政府・与党。任命権を恣
意的に利用しているのは与党」とした上で、「不同意となればその責任は任命権者にあ
る」と答えた。
■2008/03/07
委員長職権で偽装の委員会を開く与党はどう「けじめ」をつけるのか 簗瀬参議院国
対委員長
簗瀬進参議院国会対策委員長は7日午後、国会内で定例の会見を行い、参議院での予算
審議が空転していることに対する民主党の考え方や政府・与党が日銀総裁人事を国会に
提示したことを受けての今後の対応などについて、記者団に語った。
はじめに簗瀬参議院国対委員長は、同日共産、社民両党を交えて参議院野党国対委員
長会談を行なったことを報告。参議院予算委員会を鴻池予算委員長が職権で開催してい
ることに触れ、「委員長は理事懇談会の協議もなく職権で勝手に4回連続して委員会を
立てた」と強く批判するとともに、民主党など野党が不在の委員会に各大臣が待機する
というパフォーマンスは「偽装委員会」であると非難した。
また今後の予算委員会への対応について、異例の4日連続の委員長職権行使であるこ
とや野党に対するあからさまな誹謗中傷を行なった委員長の言動などの問題に対して与
党はどのようにけじめをつけるのかを、同日開催される自民党参議院国対委員長との会
談で明確な回答を求めていく考えを示した。その結論を持って、来週予算委員会をどの
ような形でスタートしていくのかを改めて協議するべきであるとの見解を明らかにした
。
次に日銀総裁人事が国会に提示されたことを受けて、簗瀬参議院国対委員長は、議院
運営委員会で所信聴取を行なう際の対応については、「直嶋政調会長をはじめ、質問や
発言を行なう予定者で協議する」との方針を打ち出した。あわせて、人事検討小委員会
で提示の内容を確認し、部門会議で武藤日銀総裁候補のこれまでの発言や実績なども踏
まえて議論することとなった。
さらに簗瀬参議院国対委員長は、「我が国の天下り構造の中心になって、財務省が長
い間コントロールしてきた姿を変えていきたい。その最大のチャンスが今回の日銀総裁
人事である」と持論を展開。
また、党としての決定には当然服することを前提としつつ、
武藤氏個人に対しては、「ミスター大蔵省」の印象が強く、
天下り構造を打破するといった観点からは受け入れがたいと
発言した。(この下りは、民主党HPには掲載されていない。
編集者の判断でカットされた模様。)
さらに日銀総裁を巡る今回の新たな事態については、「かねてから人事の活性化とい
う観点でも、開かれた国民の前で議論すべきであると訴えていた。しかし与党の抵抗で
出来なかったことが、今可能になった。それだけ歴史的重大な出来事が、民主党が参議
院第一党になったことで実現できるようになった」とその意義を強調した。
最後に日銀総裁が空席になった場合の責任論について問われると、簗瀬参議院国対委
員長は、「もし与党が我々に責任論を問うのであれば、自らの任命権を我々に委ねれば
良い」と切り捨て、あくまでも責任は任命権者にあり、与党は責任のなすり付けをして
いるに過ぎないとの認識を強く主張した。
【3】先週の主な活動
■3月3日(月)
08:00 第779回マンデーレポート
12:00 予算委との打合せ
15:00 国対関係役員打合せ
16:00 民主・自民 国対委員長会談
17:00 The Economist 取材
18:30 連合政治センターとの懇談会
■3月4日(火)
10:00 民主党役員会
11:00 民主党常任幹事会
12:00 会派常任役員会
13:30 税理士政治連盟との勉強会
15:00 ライブチッヒのバッハ研究所所長表敬訪問、懇談。
17:00 国対報告会
■3月5日(水)
10:45 国対役員会
11:15 議員総会
12:00 国対理事合同会議
13:30 参議院 野党国対委員長会談
14:00 定例記者会見
17:30 下野新聞社取材
18:30 国対関係懇談会
19:00 党政調・予算関連委員会との打合せ
■3月6日(木)
11:30 政権交代を実現する会
13:00 野党国対委員長会談
13:30 県選出国会議員団打合せ
15:30 議運・政審との会議
18:30 平岡秀夫君を励ます会
■3月7日(金)
10:00 日銀人事の質問予定者との打ち合わせ。
13:30 野党国会対策委員長会談。
14:00 定例記者会見
14:30 同意人事検討小委員会
15:00 与野党国会対策委員長会談。