国会通信 No.786
【幕僚長の問題発言】
2008/4/21 (マンデーレポート786回の要旨)
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【1】幕僚長の問題発言、「そんなの関係ねえ!」
【2】先週の国対委員長記者会見 (民主党hpから再掲)
【3】先週の主な活動。
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【1】航空幕僚長の発言「そんなの関係ねえ!」は問題だ。
●4月17日、自衛隊のイラク派遣について名古屋高等裁判所の判決がでました。
判決の原文の確認はできていませんが、報道を総合すると、判決の骨子は
おおむね以下のとおりです。
1 イラクでは、多国籍軍と国内の武装勢力の間で国際的な武力紛争が行われ、特に首
都バグダッドは多数の犠牲者が出ている地域でイラク復興特別措置法でいう『戦闘地域
』に該当する。
2 多国籍軍の武装兵員をのバグダッドへに空輸する行為は、戦闘行為に必要不可欠な
後方支援を行っており、他国による武力行使と一体化した行動と認定できる。
3 1、2、の結果、空自の空輸活動は、武力行使を禁止した憲法9条1項とイラク特
措法2条2項、活動地域を非戦闘地域に限定した同条3項に違反する。
4 平和的生存権は「憲法上の法的な権利」である。そしてその内容は、「戦争への協
力の強制など憲法9条に違反する国の行為により個人の生命が侵害されるような場合に
は、裁判所に違憲行為の差し止めを請求するなどの具体的権利性がある。
5 しかし、「戦争への協力を強制されるまでの事態が生じているとは言えない」ので
、違憲確認請求と差し止め請求をするのは不適法であり、また平和的生存権の侵害を理
由する損害賠償請求は認められない
●原告の請求を棄却しているので、国側に上告の権利はなく、原告側も違憲判断を含
む判決を確定させたほうが良いと判断して上告しない方針を固めました。その
結果、名古屋高裁の判決は確定することとなったわけです。
●かつてのいい加減な小泉答弁を思い出します。
「非戦闘地域」とは、と質問をされた小泉総理は、「自衛隊がいるところが
『非戦闘地域』。」と平然と居直りました。
●これは、自衛隊の最高指揮官である総理が、法律に規定した「非戦闘地域」の
判断を放棄したことを意味しています。また、自衛隊が行けば、その地域が
ただちに「非戦闘状態」に変化すると言った無茶苦茶な詭弁でもあります。
●今回の名古屋高裁の判決は、こんな論理で組み立てられたイラク特措法の
問題点を明確に指摘し、さらにこの法案に徹底的に反対してきた民主党の主張の
正しさを、高裁判決と言う高いレベルで、きちんと裏づけてくれたものとして、
高く評価したいともいます。
●ただ、違憲判断の部分(上記1,2,3)は、判示(判決の結論部分)の理由
ではありません。したがって、いわゆる傍論であって、この部分が判例として
確定をしたわけではありません。
●しかし、違憲判断が、高等裁判所のレベルで出されたのは久方ぶりであり、
政府も与党も、厳しく自己反省すべきことは言うまでもありません。
●これに対し、内閣が一致して無視を決め込んだり、さらには、閣僚経験者の
与党議員から、判決を起案した裁判官が判決の後に依願退官したことを引き合いにして
、高裁判決は「最後っ屁」などと言及するにいたっては、あきれてしまいます。
自公政権が3分の2におごって、三権分立や、憲法尊重の念が、いかに
希薄になっているかが良く分かります。法治主義国家の基盤が、根本から
揺らぎつつある、そんな空恐ろしい実感がわいてきます。
●空恐ろしい実感。それは、航空幕僚長の問題発言によって、さらに
強まりました。4月19日の毎日新聞によれば「航空自衛隊トップの田母神俊雄・
航空幕僚長は18日の会見で、前日の名古屋高裁の違憲判決がイラクに派遣中の
隊員に与える影響について尋ねられ、有名お笑いタレントの流行語を引用して
「私が心境を代弁すれば『そんなの関係ねえ』という状況だ」と述べ、隊員の士気に影
響はないと強調した、とのこと。
●現場で働く自衛隊員の志気に影響ないようにとの気持ちは、理解できないわけ
ではありません。しかし、航空自衛隊の頂点に立つ幕僚長の発言として、いささか
不穏当ではないでしょうか。人気タレント、小島よしおさんのギャグを引用するのは
かまいませんが、高裁判断という司法の判決を、「関係ねー」と、お気楽に切り捨てて
しまうのは、問題です。もっと真摯にまた厳粛な気分で受け止めるべきです。
●最大・最強の実力集団のトップから、平然と司法判断無視のメッセージが出される
。そして、マスコミの報道姿勢もきわめて軽い。それは、この国全体がかなり危ない状
況に陥りつつある、怖い印だと思います。
●2年前に、後期高齢者に対する新しい保険制度が、自公の多数決で強行採決
されました。民主党も、他の野党も、一緒になって絶対反対の立場で戦いました。
そして、強行採決直後、直ちに廃止法案を提出し、問題点を指摘しました。
●この法案の問題点がクローズアップされたのは、実際に年金から天引きがスタートし
た4月15日からです。今頃になって、総理から反省の弁が出され、マスコミからも
取り上げ姿勢が不十分だったなどと、反省の言葉が聞こえます。しかし、あまりにも
遅すぎます。さらに、自民党の「見直し議連」の活動のほうが、野党の一致・一貫した
姿勢よりも、大々的に取り上げられる。この国は、ほんとうにおかしな、そしてバラン
スを欠いた国になってしまった、そんな印象は強まるばかりです。
●目の前に広がる深々とした危機。そして、危機に対してますます不感症となっていく
社会。深刻なこの国の状況に対し、与えられた立場の中で、全力を尽くすしかありませ
ん。
【2】先週の国対委員長記者会見 (民主党hpから再掲)
■ 2008/04/16
道路整備費財源特例法改正案と首相見解の矛盾を追及する
簗瀬参院国対委員長
簗瀬進参議院国会対策委員長は16日午後、国会内で定例の会見を行い、政府の道路整
備費財源特例法改正案への対応や同法案と福田首相の見解との矛盾点などについて、記
者団に語った。
《財金委員会に付託した理由は》
はじめに簗瀬委員長は、同日参議院本会議で道路整備費財源特例法改正案の趣旨説明
、質疑が行われ、審議がスタートしたことを報告。次に自民・公明両党の反対があった
が、同案を財政金融委員会に付託したこともあわせて報告した。その理由として、既に
同委員会に付託され、審議が行われている民主党提出の議員立法が同法案に対応するこ
とから、同様の扱いとするのがふさわしいと判断したと説明した。
一方で同法案を国土交通委員会に付託すべきとの声がある中で、簗瀬委員長は、「お
金の使い道を定める法律でもあり、財源の全体的な配分を考えるとの観点から財金委員
会で審議するのが望ましい」との見解を表した。
《議長の責任についての自公批判は誤り》
またこのことで、自民、公明の国対委員長が江田参議院議長に抗議を行ったことに対
して、「議長は同法案に対し、個人的な観点で議事運営をするわけではなく、議運委運
営委員会が判断するものである」と述べ、「議長が抗議を受ける理由は全くない」との
認識を示し、的外れな行動に出た自公両党を批判した。
《道路法案の採決の時期については》
さらに同法案に対する審議の内容や採決の時期についての質問に対して、「暫定税率
を残して、一般財源化するとの首相の見解と照らし合わせると全く矛盾した法案である
」と指摘したうえで、「審議に値するものなのかどうか、同法案と首相見解との整合性
を問いただしていくことになる」と語った。採決の時期については、「憲法の60日規
定から考えると、同法案の採決は5月11日より前になることはなく、それ以降は審議
状況などを踏まえた形になる」との考えを述べた
《審議遅延作戦をしかけているのは自公のほう》
かわって、今国会での法案審議の進捗が遅れていることについて問われた簗瀬委員長
は、「何となく野党がブレーキをかけていることから審議が遅れているという風に見え
るが、実際のところ、提出者である与党が審議に積極的に協力しないためどんどん遅れ
る。その遅れた責任は野党にあると転嫁する戦術をかなり意図的に与党側はやっている
」と実態を明らかにした。
■ 2008/04/18
道路財源政策協議で与党は協議の気構えが感じられない 簗瀬参院国対委員長
簗瀬進参議院国会対策委員長は18日午後、国会内で定例の会見を行い、財源特措法(
道路整備費財源特例法改正案)に関する今後の委員会審議や税制改正法案に関する与野
党政策協議の展望などについて、記者団に語った。
《提出者の審議拒否は前代未聞》
はじめに簗瀬委員長は、「来週22日に予定されている財政金融委員会で財源特措法
の趣旨説明を行うことを与党側に求めているが、閣法を提出した与党自身が趣旨説明す
ることを応じない」と説明。法案提出者が審議拒否をしているという前代未聞の事態と
なっていることを指摘した。
また同案を財政金融委員会に付託したことに対して与党側が反発している中、簗瀬委
員長は、「議院運営委員会で正式な手続きを経て、付託先が決まった以上、正々と審議
に行うべきである」との認識を示した。
《自公の議長批判はまったくの筋違い》
さらに、与党側が江田参議院議長に対しても抗議していることについて、「議長の個
人的な事情で決まるものではない」と述べ、さらに、「付託先の如何を理由にして議長
に対して様々な圧力を加えることは全くスジの違う話である」と与党の自分勝手で横暴
な対応に対して厳しく批判し、断固抗議する構えを見せた。
《自公の修正提案は、修正拒否を前提にしている》
次に、道路財源に関する与野党政策協議会の会合が開かれることについて、簗瀬委員
長は、「暫定税率は絶対復活、一般財源化は来年の話といった与党のスタンスは、最初
から協議する気構えが全く感じられない提案であった」と議論の1丁目1番地から民主
党との提案とは全く逆の提案を打ち出し、挙句の果てには、「与党の提案に沿うように
修正をせよと一方的な譲歩を迫っているだけである」と与党の姿勢を切り捨てた。
《名古屋高裁の違憲判断についいて》
最後に、航空自衛隊のイラク派遣をめぐる名古屋高裁での判決で空自の兵士輸送を違
憲認定したことに対して、簗瀬参議院国対委員長は、「政府がこれまで繰り返してきた
虚構の論理が浮き彫りになった判決である」と評価した。
また、「このような大問題で司法が毅然とした判断をしたと受け止め、司法の良識が
しっかりと息づいているという力強い印象を受けた」と感想を述べた。
【3】先週の主な活動。
■4月14日(月)
08:00 第785回マンデーレポート
★予算委員会の月曜日審議が続き、私の書いた原稿を代読するかたちをとらざるを得な
かったマンデーレポート。久しぶりにマイクを握ることができた。
終了後 衆院山口2区補選応援
★宇都宮を10時に出て、岩国駅に到着したのが午後4時。
宇都宮名物の生餃子を陣中見舞いとして差し入れた。
平岡候補にはなんとしても勝ってもらいたい。
現地で室井参議院はじめ、応援に来ている衆参の民主党国会議員を激励。
■4月15日(火)
09:20 国対役員会
10:00 財政金融委員会
10:00 民主党役員会
11:00 民主党常任幹事会
12:00 会派常任役員会
18:30 高橋千秋君を励ます会
■4月16日(水)
08:00 日米欧総合安全保障議員協議会総会勉・強会
09:10 国対役員会
09:30 議員総会
10:00 本会議
《議了案件》
法務委員会
件名 「犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事手続きに付随する措置
に関する法律及び総合法律支援法の一部を改正する法律案」
骨子 「裁判所が被害者参加人弁護士を選定し、国がその報酬及び費用を負担するとと
もに、日本司法支援センターが被害者参加人弁護士の候補を裁判所に通知する業務等を
行うこととする。」
採決結果 全会一致 (227:0)
12:00 国対・理事合同会議
13:00 民主分権の会総会
14:00 定例記者会見
■4月17日(木)
08:00 朝食懇談会
09:20 国対役員会
10:00 内閣委員会
13:00 園遊会
17:30 日弁連 役員就任披露宴
■4月18日(金)
09:10 国対役員会
09:30 議員総会
10:00 本会議
4月18日(金)本会議議了案件
内閣委員会
件名 「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律の一部を改正する
法律案」
骨子 「指定暴力団員が行政庁に対し一定の不当要求を行うこと等に対する規制
を導入するとともに、指定暴力団員が行った指定暴力団の威力を利用した資金獲得行為
について当該暴力団の代表者等が損害賠償責任を負うこととする規定等を設ける。」
採決結果 全会一致(217:0)
議院運営委員会
件名 「国立国会図書館法の一部を改正する法律案」
骨子 「出版物の納入義務に関する規定の整備を行う。
(納入冊数2冊を4冊になど。)
採決結果 全会一致(218:0)。
11:20 議員総会
14:00 定例記者会見
■4月19日(土)
17:00 民主党参議院国会対策委員長
参議院議員やなせ進君を励ます会
★ご参加いただいた皆様に感謝いたします。
ガソリン値下げ隊長の衆議院議員川内博史さん、ご来賓
ありがとうございました。
■4月20日(日)
17:30 さとう信さんを励ます会
★鹿沼市長に立候補した佐藤信さんの激励演説をしました。