国会通信 No.788

 【「みなし否決」を繰り返させてはならない】

2008/5/12 (マンデーレポート788回の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】「みなし否決」を繰り返させてはならない。 【2】「偽装一般財源化」 【3】先週の国対委員長記者会見 (民主党hpから加筆) 【4】先週の主な活動。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 「みなし否決」を繰り返させてはならない。 ●連休明けの7日、8日。再三再四、民自の国対委員長会談を開き、道路財源特措法に  ついての参議院における出口の姿を固めた。マスコミも、また与党も、ほとんど予想し  ていなかった、総理に対する質疑をしたうえでの委員会採決の道を決めたのである。 ●その理由は、2点。  まず第1点である。  それは、「みなし否決」は、衆議院の3分の2の多数で、参議院の存在を全否定  することに他ならないからだ。これを何度も繰り返し、二院制を破壊する暴挙を、  常態化してはならないと考えたからである。  次に第2点。  それは、反対の理由を鮮明にし、次の衆議院選挙までの大きな論点として維持するため  である。なにしろ、道路特定財源制度を10年間延長するというのが、この法律の  中心的な内容。そのことと、福田総理が苦し紛れに決めた、「来年からの一般財源化」  は、完全に矛盾している。この矛盾点を総理への質問によって、明かにしておくべきで  あると考えたからである。 ●そもそも、道路国会の戦略のポイントは2点だった。  第1は、暫定税率の撤廃。そしてその結果としてのガソリンの値下げであった。  第2は、道路特定財源の一般財源化である。  4月1日、暫定税率は、その10年間の延長法案が採決できなかったために、  廃止となった。そして必然的にガソリンの値下げがスタートした。4月中の、国会戦術  の最大の焦点は、この値下げをできるだけ長く続かせるということだった。  与党の「みなし否決」を呼び込む戦術は、そのためのやむを得ざる戦術だったのである  。しかし、4月30日、与党のみなし否決によって、その必要性は消滅した。  参議院の存在を守るためにも、戦術転換は、むしろ当然予想すべきであったのである。 【2】「偽装一般財源化」 ●9日の福田総理の答弁は、一般財源化をすると言いながら、「必要な道路」は  作り続けると言い、「必要性の根拠」について質問すると、「与野党で協議する」と  逃げてしまう。「必要性」の具体的な判断基準は、結局どこまでも「闇の中」。  まさに「一般財源化」の偽装をしているだけでしかない。   ●重要なのは、必要な道路をどう判断するかなのである。東京湾横断道路は、  建設前の需要予測は1日5万台だった。しかし、建設後の実際の通行台数は  1日1万台を少々超えた程度でしかない。建設前の需要予測は、大幅に間違っていたので  ある。そして、いまもって道路建設の必要性についての明確な判断基準を  政府は示せずにいる。まさに科学的な判断基準が示されぬまま、巨額な予算を  使って道路は作られていく。この悲劇的な状況は、民主党の取り組みによって  少しは進歩したかもしれないが、根本はまったく変わっていない。 ●道路財源に、必要以上の予算をつぎ込むことは法律なしでも簡単にできる。  自民党と公明党が政権にある以上、予算編成権は自公が持つ。財務省と  国交省が裏取引すれば、どんな予算でも作ることができる。要するに、  作るべき道路と、作るべきでない道路、後回しすべき道路のそれぞれを  どのような基準で判断するかに尽きる。そしてこのことについて何度質問しても  政府はまったく答えられない。だから、一般財源化するといっても、  福祉や医療、教育などに、今までよりも予算が厚くなる保障は、なにもないのと  同じである。 ●だからこそ、総理の一般財源化は「偽装」でしかないのである。 【3】先週の国対委員長記者会見 (民主党hpから加筆) (民主党hpをベースに、簗瀬が加筆しました。) ■ 2008/05/07 財政金融委での集中審議を求める。          簗瀬参院国対委員長が会見で 《総理への集中審議を示唆》 簗瀬進参議院国会対策委員長は7日午後、国会内で定例記者会見を行い、道路整備費財 源特例法案に関して、福田首相の出席を求めて財政金融委員会の集中審議をできれば明 日8日にも開きたいとの考えを、鈴木自民党参議院国会対策委員長に伝えるとした。 《与党は、解散して民意を問え》  また、与党のみなし否決、3分の2を使っての再議決に関して、与党から反省、自責 の念が聞かれないのは残念だとしたうえで、みなし否決という憲法上の非常大権を行使 した与党としては、直ちに衆議院を解散して、民意を問うべきであると訴えた。 《みなし否決に参議院議員が抗議するのは当然のこと》 与党から民主党の参議院議員がとった行動にクレームがあったが、みなし否決は衆議院 の3分の2の数での参議院の抹殺であり、参議院議員がこのことに抗議するのは当然。 むしろ陳謝するのは与党」と批判した。 《民主党の議員立法の早急な審議入りを》  さらに、土壌汚染防止法案などの党の議員立法について、東京築地市場の移転問題も あり、早急に審議入りすることを与党側に求めるとした。 《問責カードは、温存》  首相問責決議案についての記者の質問に、「最大・最高のカードであり、13日以降 に出すとも見送るとも決めていない。簡単にカードを切るわけにはいかない」と答えた 。 ■2008/05/09 衆院3分の2再可決目論み、民意を軽視する与党を牽制   簗瀬参院国対委員長 《財源特措法についての採決方針を表明》 簗瀬進参議院国会対策委員長は9日午後、国会内で定例記者会見を行い、財政金融委員 会および国土交通委員会の連合審査会で質疑中である道路整備費財源特例法案について 反対する方針を明言。今後10年間で59兆円を道路整備に充てる法案を出しておきな がら、その審議の途中で矛盾する方針を主張する福田首相のちぐはぐな対応を「国民を 愚弄する態度である」と批判し、審議を通じてその矛盾点を明らかにしていく必要性を 強調した。  そのうえで、同日の財政金融委員会および12日の本会議採決における反対を改めて 表明、社民、共産両党も内容的には反対の方針であるとして、参議院では否決していく と述べた。  簗瀬委員長はさらに、山岡賢次衆議院国対委員長と協議したことを報告、13日に衆 議院3分の2の再可決を目論む与党側の動きについて、民主党として厳しく対応してい く方針を確認したと明かした。 《整斉とした審議を》  また、与党側に対しては、政府提出法案に対して整斉と審議に応じていく方針を 表明し、そのうえで民主党法案の議員立法についても、同様に審議に応じるよう 強く求めた。  具体的には、環境委員会における土壌汚染対策法の一部を改正する法律案、文部科学 委員会での教育関連法4本、法務委員会における捜査の可視化法案等である。  特に、土壌汚染防止法案については、すでに現場の委員会では、2度にわたって 審議入りの合意がなされているにもかかわらず、自民党国対の横槍で審議に入れずにい ることを指摘し、党利党略で審議入りをストップしている与党の横暴ぶりを説明、その 動きを強く批判した。 《後期高齢者医療制度がこれからの最大の争点》  さらに、後半国会における大きな焦点として後期高齢者医療制度を列挙。75歳以上の 高齢者を差別する保険制度の是正に向けて、「大きなうねりを参議院から起こしていき たい」との強い思いを語った。 《問責の前に解散を》  衆議院での3分の2再可決がなされた場合における福田首相の問責決議案提出につい て記者団から問われると、「3分の2再可決は非常手段である」との認識を示し、その 時点での民意を問うべきであると主張。「13日に3分の2再可決をするなら直ちに解 散するのが憲政の常道である」として、再議決を繰り返しながら解散総選挙を拒否、民 意を問おうとしない与党の姿勢を「憲政の常道を否定するものと厳しく批判した。 【4】先週の主な活動。 ■4月28日(月) 08:00 第787回マンデーレポート 11:00 国対打合せ ■4月29日(火) 15:00 暫定税率阻止街頭演説会 18:00 「ガソリン値上げ阻止」民主党緊急集会 ■4月30日(水) 09:00 両院議員総会 12:00 会派常任役員会 14:00 定例記者会見 17:00 野党国対委員長共同記者会見 ■5月 1日(木) AM  国対打合せ PM  後援会挨拶まわり ■5月 2日(金) AM  国対打合せ PM  後援会挨拶まわり ■5月 5日(月) 13:00 故菊池園江様告別式 16:00 政権交代を実現する会研修会 ■5月 7日(水) 12:00 会派常任役員会 14:00 定例会見 14:00 税理士政治連盟との勉強会 PM   国対打合せ PM   民主・自民国対委員長会談 ■5月 8日(木) 08:00 朝食懇談会 09:20 国対役員会 10:00 内閣委員会 11:30 政権交代を実現する会 12:00 国対・理事合同会議 15:00 谷参院議員・富岡氏来訪 19:00 記者懇談会 ■5月 9日(金) 08:00 全国ガス友好議員懇談会 09:10 国対役員会 09:30 議員総会 10:00 本会議 12:00 国対委員長会長NC会議 14:00 定例記者会見 15:00 公務労協福田議長様来訪 ■5月10日(土) 19:00 さとう信総決起集会 ■5月11日(日) 09:30 連合栃木アジアアフリカ支援米 田植え 17:00 栃木県柔道整復士会 通常総会