国会通信 No.791
【首相の問責逃れ戦術】
2008/6/2 (マンデーレポート791回の要旨)
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【1】福田総理は、必死の「問責」逃れ。
【2】先週の記者会見。
【3】先々週の主な活動。
【4】先週の主な活動。
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【1】福田総理は、必死の問責逃れ。
●国会は、6月15日の会期末を目前にして、
延長なしの気配が濃厚である。福田総理は、支持率が20%前後の
超低迷が続く。そんな状況だから、天地がひっくり返っても絶対に
解散しようとしない。選挙をすれば大敗北が必死だからである。
●福田さんは、本当におかしな総理大臣である。実に、
誇らしげに「絶対解散しない」などと断言する。そこが、
本当に不可思議である。なぜなら、長期自民党政権にあって、
解散できない総理は、絶対に高く評価されなかったからである。
●解散権は、総理のリーダーシップの究極に位置づけられる究極の権力
である。それが思うように使えない状況を、福田氏は恥辱と感じていない
様子である。歴代自民党総理の中で、もっとも情けない総理と言うべき
ではないだろうか。
●さらに、現時点での総理の基本的戦略は、民主党からの問責決議案が
でるのを何とか封じようという「問責逃れ」が最優先の戦術課題のように
思えてならない。
●例えば、参議院で提出された後期高齢者医療制度の廃止法案の取り扱いである。
自民党参議院は、この法案の参議院可決の時期を6月11日を譲ろうとしない。
それは、あきらかに衆議院での同法案の審議紛糾を理由に、参議院から問責決議案を
提出されることを恐れているからであろう。10日に委員会で決議すれば、本会議は
11日。衆の実質審議は、翌日の12(木)、13(金)の2日しか残されていない。
目立たぬよう審議未了廃案とするのにはちょうど良いタイミングなのである。
これは、いわば日程上の「問責逃れ」戦術である。だからこそ、衆での審議がそれなり
にできるようなタイミングで、充分な審議をしつつも、できるだけ早く参議院での採決
を急がねばならないのである。
●それと、もう一つの問責逃れは、「丸呑み延命」策である。
民主党の提案を、かなり飲み込んで成立させた公務員基本法案。マスコミは、意外に
評価しているようだが、実際は丸呑みによる総理の延命策以外の何者でもない。
公務員改革に、どの程度の信念を持っているか、今後の推移を厳しく監視すべきではな
いか。少年法改正案などは、民主党案を100%飲み込んだ。オウム対策についても
しかり、このような政権の延命策以外の何物でもない、魂の入っていない修正について
は要注意である。
●なぜ要注意か。
一つには、委員会審議が極めて粗雑になり、法案の不備が隠されかねないこと。
二つには、社民、共産などが疎外感をもちかねないこと。
三つには、じわじわと、支持率が回復基調になることである。
●問責決議については、与党は現時点でも、かなり深い恐怖感を抱いている。
このことを、適格に認識しつつ、戦略・戦術の選択をすべきであろう。
【2】先週の国対委員長記者会見の記録。(民主党hpから、加筆して再掲しています。)
■ 2008/05/28(水)
「後期高齢者医療制度廃止法案の早期審議入りを目指す」
簗瀬進参議院国会対策委員長は28日午後、国会内で定例の会見を行い、同日行われた
、後期高齢者医療制度廃止法案ならびに公務員制度改革基本法案の修正案の今後の取り
扱いについて、記者団に語った。
はじめに簗瀬参議院国対委員長は、同日午前に自民党国定委員長と会談し、後期高齢
者医療制度廃止法案、公務員制度改革基本法案の修正案の入り口(審議入り)と出口(
本会議可決)の取り扱いについて
激しいやり取り取りをしたが、平行線に終始したことを報告した。
さらに、平行して本日の午前に自民党への事前説明が完了し、また午後には公明党に
対して事前説明を行う予定であることに触れたうえで、
この事前説明の進捗状況を見ながら、改めて午後に再び国対委員長会談を行い、後期高
齢者医療制度廃止法案と公務員制度改革基本法案の修正案の取り扱いについて協議する
予定であると述べた。
その中で簗瀬参議院国対委員長は、自民党国体が、廃止法案の出口を
6月の20日過ぎに強固にこだわっている姿勢を、15日の会期切れの間際に衆議院に送る
ことで、参議院の問責決議から逃げようとしていることが
推測され、姑息な「問責逃れ」の戦術であると、厳しく批判した。
そのうえで、廃止法案について、「国民が待望している法案であるから、参議院で可決
し、衆議院でも一定の結論を出してもらうために、衆議院の審議の時間も確保できるよ
う、参議院の可決成立のタイミングを図りたい」と述べた。
そして、そのために明日29日には同廃止法案の趣旨説明は断固として行いたいとの意
向を示した。
■2008/05/30
後期高齢者医療制度廃止法案の迅速な委員会運営を主張 簗瀬参院国対委員長
簗瀬進参議院国会対策委員長は30日午後、国会内で定例の会見を行い、後期高齢者医
療制度廃止法案の審議日程や外交防衛委員会での証人喚問の終盤国会における対応につ
いて、記者団に語った。
はじめに簗瀬委員長は、後期高齢者医療制度廃止法案について、同日、本会議後に厚
生労働委員会の理事懇談会が開かれ、今後の審議日程について協議したことを報告。与
党側に対して、衆議院での審議時間を考慮する点から来月3日に質疑、4日に参考人質
疑を行い、5日に締め括り総括質疑の後、採決という日程を求めたが、3日の委員会日
程以外は折り合わず協議が平行線となったことを語った。
その状況を受けて、同日午後に参議院国対委員長会談を開催し、改めて来月4日以降
の日程について協議することとなった。
同時に簗瀬委員長は、「日米平和・文化交流協会」の秋山専務理事の証人喚問を今国
会中に実現しなければならないとの考えから同会談の中で強く求める考えを示した。
また、先日行われた山田洋行元専務の宮ア被告の証人喚問で自公議員が欠席して以来
、参議院外交防衛委員会が滞っていることを指摘。その結果、条約6本と防衛省設置法
案が宙に浮いている現状を簗瀬委員長は、「与党は自ら(条約と法案を)提案をしてお
きながら証人喚問は欠席し、条約と法案を宙ぶらりのまま、国会が終わっても構わない
ような姿勢を示していることは全く理解できない」といい加減な与党の国会運営に苦言
を呈した。
《福田総理の「丸呑み延命策」は要注意》
終盤国会で、与党側が民主党提出の議員立法を丸呑みする形での修正協議が多くなっ
ていることの認識を問われた簗瀬委員長は、「丸呑みラッシュの様相を呈している。我
々にとっては、今まで考えて法案化してきたものが着々と実現しているという意味では
歓迎すべきことである」との見解を表す一方で、「民主党案を丸呑みしておけば批判の
矛先が丸められて福田政権の延命策に繋げていこうという、巧妙な戦術なのではないか
」との懐疑的な見方を示した。
【3】先々週の主な活動
■5月19日(月)
08:00 第789回マンデーレポート
11:00 民主・自民国対委員長会談
12:00 国対打合せ
■5月20日(火)
09:20 国対役員会
10:00 民主党役員会
12:00 会派常任役員会
13:00 栃木県副知事来訪
17:00 国対報告会
18:00 小沢代表との懇談会
■5月21日(水)
09:10 国対役員会
09:30 議員総会
10:00 本会議 議了案件
●宇宙基本法案(内閣委員長提出)
内容:「宇宙開発利用に関し、基本理念及びその実現を図るために基本となる
事項を定め、国の責務等を明らかにし、並びに宇宙基本計画の作成について定
めるとともに、宇宙開発戦略本部を設置する
採決:可決(221:14) 反対 共産・社民
●条約 3件
内容:カンボジア・ラオス等の投資の自由化、国際電気通信連合憲章
採決:可決(237:0)
●介護保険法・老人福祉法の改正案
内容:介護サービス事業者の不正防止など
採決:可決(236:0)
●介護事業従事者の処遇改善法案
内容:平成21年4月1日までに介護従事者の処遇改善について検討し、
必要な措置を講ずる。
採決:可決(236:0)
●農業等有機物資源のバイオ燃料の原材料としての利用促進に関する
法律案
内容:計画に関わる制度の創設と、計画実施に対する農業改良資金の
償還期間の延長
採決:可決(236:0)
11:20 同意人事検討小委員会
12:00 国対・理事合同会議
14:00 定例記者会見
18:30 三役とベテラン議員との懇親会
■5月22日(木)
08:00 朝食懇談会
09:20 国対役員会
10:00 内閣委員会
11:00 在外投票推進議連第1回総会
11:30 政権交代を実現する会
12:00 国対・委員長・会長・NC大臣会議
■5月23日(金)
09:10 国対役員会
09:30 議員総会
10:00 本会議 以下のあがり法案の採決。
●電波法改正案
内容:電波利用制度の見直し。無線局の運用制度の特例。
採決:可決(239:0)
●電子情報処理組織による税関手続きの特例等に関する法律の改正案
内容:電子情報処理組織による輸出入等関連業務の一体的処理及び
独立行政法人通関情報処理センターの民営化。
採決:可決(223:0)
●租税透明化措置法(民主党議員立法)
内容:租税特別措置に関し、基本理念を定める。また、国の責務等を
明らかにし、適用実態調査及び正当性の検証等について定める。
採決:可決(131:99) 反対 自公
●エネルギーの使用の合理化に関する法律の改正案
内容:エネルギー管理の義務の対象を工場から事業者に変更。
住宅・建築物分野の対策の強化。
採決:可決(229:0)
●揮発油の品質確保法の改正案
内容:エタノールを揮発油に混合する事業を行う事業者等に対し、
品質確認を義務付ける。
採決:可決(229:0)
●地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の改正案
内容:鉄道事業再構築事業を実施する場合における鉄道事業法の特例
を定める。
採決:可決(230:0)
●愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律案
内容:ペットフードの基準又は規格を設定。違反した場合の
●土壌汚染防止法の改正案(民主党議員立法)
内容:土壌汚染防止法の施行前に使用が廃止された有害物資を使用した
特定施設に係る土地を新たに特定公共施設等の用に供しようとする場合
にも土壌汚染状況調査の対象とする。
新たに特定公共施設等の用に供しようとする土地が土壌汚染対策法の
施行前に使用が廃止された有害物質使用特定施設に係る土地かどうかの
調査等について定める。
採決:可決(132:98) 反対 自公
13:00 定例記者会見
18:00 幹事長主催
党代表・最高顧問・代表代行を囲む懇談会
■5月24日(土)
09:00 西地区体育協会・西小学校 第5回西地区運動会
10:00 栃木県司法書士会平成20年度定時総会
11:30 故西田猛七郎様告別式
18:30 ラ・プティット・バンドコンサート
■5月25日(日)
09:30 ねんりんピックとちぎ 太極拳交流大会
10:00 栃木県オストミー協会通常総会
11:00 すみうち正美後援会バーベキュー
15:00 栃木県飲食業生衛組合宇陽支部宇陽飲食業組合
第50回総会並びに懇親会栃木県飲食業
【4】先週の主な活動
■5月26日(月)
08:00 第790回マンデーレポート
09:30 行政相談
13:30 栃木県交響楽団 平成20年度第1回理事会
16:00 民主・自民党国対委員長会談
16:30 国対打合せ
■5月27日(火)
09:20 国対役員会
10:00 内閣委員会
10:00 党役員会
11:00 党常任幹事会
13:45 日弁連機関紙「自由と正義」取材
★ 情報公開法に関連した事柄について取材。
14:30 同意人事検討小委員会
17:00 参議院民主党の常任幹事会
■5月28日(水)
09:10 国対役員会
09:30 議員総会
10:00 本会議 以下の議了案件の採決
● インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に
関する法律の改正案
内容:届出制度などの規制強化。
児童による利用の防止のための民間活動への支援。
採決:可決(235:0)
●(独)日本原子力研究開発機構法の改正案
内容:新たに、放射性廃棄物の埋設処分に関する業務を行わせる。
採決:可決(236:0)
●財政破綻状態にある市町村の義務教育関係事務の国への移管制度の創設に
関する法律案(民主党議員立法 いわゆる「夕張」法案)
内容:緊急措置として、義務教育関係事務を一定期間国に移管する。
採決:可決(131:105) 反対 自公
●食品の製造過程の管理の高度化に関する臨時措置法の延長法案
内容:5年間の適用期限の延長
採決:可決(235:0)
● 生物多様性基本法案(衆議院委員長提案)
内容:生物の多様性の保全及び持続可能な利用について、基本原則を定める。
国、地方公共団体、事業者、国民及び民間の団体の責務を明らかにする。
生物多様性国家戦略の策定をする。
その他の生物の多様性の保全及び持続可能な利用に関する施策の
基本となる事項を定める。
採決:可決(236:0)
●予備費の支出についての承諾
内容1:平成18年度 一般会計 特別会計増額調書
採決:否決(105:131) 反対 民主 共産 社民
内容2:平成18年度 予備費の(個別)調書
採決:否決(117:118) 反対 民主
★鳥インフルエンザ、森林保険関係の予備費の支出について
民主のみ反対。1票差。薄氷の思いだった。
10:20 鈴木寛参院議員法案レク
10:30 健康診断
11:30 公務労働政策議員懇談会役員会
12:00 国対理事合同会議
14:00 定例記者会見
18:00 小沢代表との期別懇親会 陪席
■5月29日(木)
08:00 朝食懇談会
09:20 国対役員会
10:00 内閣委員会
10:30 政権交代を実現する会役員会
11:20 同意人事検討小委員会
11:45 政権交代を実現する会勉強会役員会
16:15 TBS:CS放送
「国会トーク フロントライン」番組収録
■5月30日(金)
09:10 国対役員会
09:30 議員総会
10:00 本会議
★割賦販売法改正案及び公務委員基本法案の趣旨説明質疑。
以下の議了案件の採決。
●「研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等にかんする法律案」
(参議院 内閣委員長提出)
内容:研究開発能力の強化のための基本理念を定める。
国、地方公共団体並びに研究開発法人、大学等及び事業者の責務を
明らかにする。
研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び
研究開発等の効率的推進のために必要な事項等を定める。
採決:可決(216:7) 反対 共産
●「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律の改正案」
内容:受信者の同意を得ずに広告宣伝の手段等として送信される電子メールを
規制するため、現行の方式を見直す。
報告徴収や罰則の規定を整備する。
採決:可決(222:0)
●保険法案
内容:商法に規定する保険契約に関する法制を見直し、共済契約を規律
の対象に含める。
傷害・疾病保険契約に関する規定を新設する。
保険契約者等を保護する。
表記を現代語化する。
採決:可決(215:7) 反対 共産
●海上輸送法及び船員法の改正案
内容:日本船舶の確保、船員の育成及び確保を図るための基本方針の
策定。
船舶運航事業者等による日本船舶・船員確保計画の作成。
上記計画の実施に必要な課税の特例等の支援措置。
採決:可決(216:7)
11:50 野党国対委員長会談
14:00 定例記者会見
14:30 民主・自民国対委員長会談
■5月31日(土)
08:30 故宮路スギ様弔問
12:00 ミツトヨ労組結成60周年記念祝賀会
13:00 故水島裕様「お別れの会」