国会通信 No.793

 【問責決議 可決 他】

2008/6/16 (マンデーレポート793回の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】総理 問責決議についての賛成討論。 【2】法的効果がないのに問責決議を提出した理由。 【3】先週の主な活動。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】総理の問責決議可決。 ●6月11日 参院本会議において福田首相への問責決議案が  可決されました。日本の憲政史上初めての出来事です。 ●輿石会長が、問責決議案の趣旨説明に立ち、私が賛成討論を  行いました。私の討論は、前日午後5時半から当日午前2時まで、  8時間半かけて書き上げたものでした。その全文を添付書類としましたので  ご参照ください。 ●採決の結果は131対105で可決されました。以下は、これに関する  民主党HPの記事です。全文引用させていただきます。 《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《 ■参議院本会議で11日午後、輿石東参議院議員会長が民主党・新緑風会・国民新・  日本、社会民主党・護憲連合の2会派を代表して、福田首相への問責決議案の趣旨説明  に立った。問責決議案は投票総数236、賛成131、反対105で可決された。首相  への問責決議案が可決されたのは現行憲法下で初めて。 ■輿石会長は趣旨説明で、まず、「自公政権は、参議院が変わったことの意味が理解  できていない。衆参ともに多数を持っていた時と同じ意識で、同じ対応を続けるという  信じられない政権運営をしている」と直近の民意を無視しているとして、首相の参議院  を軽視する政治姿勢を糾弾した。その根拠として、ガソリン税等、道路特定財源に関す  る税制関連法案の見なし否決を挙げた。 ■また、国民の生活実感を理解せず、人任せにしている政治姿勢を問責の理由として  挙げた。さらに、消えた年金記録、後期高齢者医療制度の問題にふれ、「医療の崩壊、  生活保護等のセーフティーネットのカット、拡大する貧富の差。これらを解決するには  、トータルとして本当に安心できる社会保障政策を確立するための政治の組み換えが必  要」と訴えた。 ■そのうえで、福田首相を「絶対に解散しないことで求心力を得ようとする非常に不  思議な総理」と皮肉り、「子どもたちが夢を、青年が希望を、そしてお年寄りが安心で  きる仕組みをこの国はつくらなければならない」として、一日も早い解散・総選挙を要  求した。 ■問責決議の賛成討論には、簗瀬進参議院国会対策委員長が立った。  簗瀬委員長は、首相を、「国民無視の暴力政治を断行し続ける政治姿勢」と断じ、参 議院はあまりにも民意と乖離した政権をこれ以上認めるわけにはいかない」としたうえ で、問責決議に賛成する理由を (1)過去の民意によって直近の民意を圧殺する暴挙、 (2)二院制に対する破壊的な暴挙、 (3)政策の国民騙しの欺瞞性、 (4)後期高齢者医療制度を圧倒的多数の国民の反対を押し切って推進しようとする国    民無視の姿勢、 (5)庶民の痛みに対する鈍感さ、 (6)道路特定財源に対するいい加減な対応、 (7)消えた年金問題に対する不誠実な対応、 (8)日銀総裁人事で示された執拗な財務省依存体質――の8項目を挙げ、問責決議へ    の賛成を求めるとともに、解散・総選挙を要求した。 ■特に、民意を無視することに関して、「国民に負担の風を吹きかける福田政権は  国民にとって有害無益。ねじれているのは衆参ではなく、国民と総理」と厳しく批判した。 ■さらに、二院制に対する暴挙では、憲法59条の2項による衆議院での再議決は、  例外規定であるとして、使用した場合は解散・総選挙を行うべきと主張。そのうえで、  「参議院否定、二院制否定を連続3回も行いながら、解散は絶対にしないと豪語してい  る。憲政の常道の破壊者としての自責の念を感じられない。まさに憲法体制の破壊者と  して問責に値する」と糾弾した。 《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《 【2】 法的効果がないのに問責決議を提出した理由。 ●たしかに問責決議は、不信任案のような解散に追い込む法的効果はありません。福  田総理や、与党議員はこのことを逆手にとって、解散は絶対にしないと居直っています。 ●しかし、法的効果がなくても、問責決議を可決することには、大きな意味があると思  っています。二つあります。 ●まず一つ目は、民意を代表する国会のうち一院が、総理を認めない意思を  明らかにしたとの歴史的事実が確定すること。  二つ目は、問責議決の瞬間から、選挙から逃げ、すなわち民意から逃避する  総理の惰弱な姿勢が積み重なっていくこと。 ●私は、こんな考え方を討論の基調として考えました。そのうえで、討論の最後の締め  くくりの部分を以下のようにまとめさせていただいたのです。 《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《  総理 最後に申し上げたいことがあります。 一つは、解散に追い込む法的な強制力のない問責決議を、なぜこの時期に提出するかで あります。この決議は、おそらく賛成多数で可決されるでしょう。 その結果、日本の政治史上で初めて問責決議が可決される総理大臣として歴史に名を残 すことになるでしょう。 たしかに、決議には法的拘束力はありません。 当然、すでに明言されているとおり、総理、あなたは解散もせず、また総辞職もせず淡 々と進まれるおつもりなのでしょう。しかし、私たちは、それで十分だと感じています。 なぜかと言えば、わが国の国会の半分が、「あなたは、総理の任にあらず」と明瞭に意 思表示した事実は、未来永劫残るからであります。 そして、明瞭な参議院の拒否決定を受け、解散を求められながら、民意を問うことから 逃避した総理、そんなレッテルも今日からあなたにはしっかりと、張り付きます。私た ちはそれで充分です。 民の声を聞くことを恐れ、民の声から逃避した総理は、間違いなく、近い将来、民の信 頼を失うに至ることは明らかだからであります。  ドイツの政治学者マックスヴェーバーは「職業としての政治」の末尾にこんな言葉を 残しています。「政治とは、情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力を込めて じわっじわっと穴をくりぬいていく作業である。」と。私たちにとって、力を込めて穴 をくりぬいていく堅い板とはまさにこの国の分厚い官僚政治です。 そして総理にとっての堅い板とは一体何なのでしょうか。  ねじれ解消のもっとも有効な方策は解散総選挙以外にありません。 多くの皆さんの問責決議へのご賛同をお願いし、賛成討論を終わります。 《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《 ●ただ残念ながら、時間オーバーのために、この部分は省略せざるを得ませんでした。 【3】先々週の主な活動 ■6月9日(月) 08:00 第792回マンデーレポート 11:00 民主・自民国対委員長会談 12:00 国対役員会 16:00 太極拳振興議連総会 18:30 松原仁君と語る会 ■6月10日(火) 09:20 国対役員会 10:00 内閣委員会参考人質疑 10:00 民主党役員会 11:00 民主党常任幹事会 11:50 野党国対委員長会談 12:00 会派常任役員会 13:30 内閣委員会 15:00 党役員会 17:00 国対報告会 17:00 党知的財産権推進議連総会 19:00 原稿執筆 ■6月11日(水) 08:00 党たばこ産業政策議員懇総会 09:10 国対役員会 09:30 議員総会 10:00 本会議1R ●あがり法案の採決。 以下の指摘はとおり。 1 原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律の一部を改正する法律案 2 ハンセン病問題の解決の促進に関する法律案 3 学校保健法等の一部を改正する法律案 4 地震防災対策特別措置法の一部を改正する法律案 5 石綿による健康被害の救済に関する法律の一部を改正する法律案 6 空港整備法及び航空法の一部を改正する法律案 7 特定船舶の入港の禁止に関する特別措置法第5条第1項の規定に基づき、 特定船舶の入港禁止の実施につき承認を求めるの件 8 特定商取引に関する法律及び割賦販売法の一部を改正する法律案 9 外国為替及び外国貿易法第10条第2項の規定に基づき、北朝鮮からの 貨物の輸入承認義務を課する等の措置を講じたことについて承認を求めるの件 10 オウム真理教犯罪被害者等を救済するための給付金の支給に関する法律案 11 青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する 法律案 12 日本放送協会平成17、18年度財産目録、貸借対照表及び損益計算書並びに これに関する説明書 13 携帯音声通信業者による契約者等の本人確認等及び携帯音声通信役務の不正な 利用の防止に関する法律の一部を改正する法律案 14 地方自治法の一部を改正する法律案 15 少年法の一部を改正する法律案 16 平成18年度決算関係 3件 12:00 国対・理事合同会議 13:30 両院議員総会 14:00 定例記者会見 15:30 議員総会 16:00 本会議2R  ●「内閣総理大臣福田康夫君に対する問責決議案」の採決。  輿石会長が趣旨弁明。  私は賛成討論を行った。 18:30 UIゼンセン同盟政策懇話会 第1回幹事会 19:00 内閣部門会議懇親会 ■6月12日(木) 11:30 政権交代を実現する会 13:00 国対打合せ 14:30 お見舞い 16:30 政治改革推進本部役員会 16:30 音楽議員連盟役員会 17:30 情報通信政策議員懇の集い ■6月13日(金) 11:00 国対打合せ 12:00 北関東ブロック国会議員会議 13:00 故簗瀬智美様弔問 ■6月14日(土) 09:00 民主党栃木県連幹事会 10:00 民主党栃木県連第12回定期大会 ■6月15日(日) 13:00 全逓退職者組合 定期総会で挨拶。