国会通信 No.794

 【通常国会総括】

2008/6/23 (マンデーレポート794回の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】第159通常国会の総括 【2】先週の記者会見 【3】先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】第159通常国会の総括 ●先週の20日、第159回通常国会が事実上閉幕した。そこで、今国会の簡単な  総括をしてみたい。 ●まずは、昨年の参議院選挙以来、切れ目なく続いてきた臨時国会、通常国会を通じ  て、参議院第一党となった民主党の初年度が終わったといった感がある。  実際よりもずいぶんと長く感じる1年間だった。国対委員長としての相当のプレッシャ  ーも感じたが、自分としてはなんとか乗り切ったと感じている。政治的にも、実り多き  一年間だったと思う。 ●政治的意味での最大の成果は、今国会を通じて、国民の多くは政権交代があっても  おかしくないという雰囲気になってきたということだと思う。最近の民主党の政党支持  率が、そのことを示している。いまや、国民の多くは、民主党を政権交代の受け皿とし  て、しっかりと認知するようになったと思う。 ●さらに、今までのルールを平然と無視したかなり乱暴な国会運営を行ってきた。と  くに4月の1ヶ月間、ガソリンの暫定税率を廃止するためには、与党の対応を徹底的に逆  手に取らせて頂いた。与党の国対関係者からは、民主党は「性悪」だと思っていたら、  それ以上に悪い「極悪」だ、などと非難された。 ●しかし、それでも、主権者の一票が集まれば、どんな政治的な成果も生み出すこと  ができる。まさに民主主義の原点を国民の見ている前で実現する。そんな決意で「極悪  」批判も度外視した。 ●賛否両論の中、今までの常識を打ち破るような運営をやってきたが、国民の皆さん  は対決型の国会に対して我々の予想を超えて高い評価をしている。このことは最近の世  論調査で明らかになってきた。 ●マスコミの多くは、ネジレがせいじてき混乱を生み、人事の空白を作り、改革の停  滞をもたらしたなどの評価をすることが多かったような気がするが、国民の多数はネジ  レを意外に積極的に評価してくれているのである。このことがとてもありがたく思える  し、さらにこれからの取り組みへの決意を高めてくれる。   ●日銀総裁人事やガソリン税の暫定税率廃止の実現、後期高齢者医療制度廃止法案を参  院で可決させたこと、これらの成果により、国民の皆さんが、政治が変わっていると実  感していることは我々にとって力強いことであると感じている。   ●ただ政権交代を自己目的化してはならない。このことをいつも自戒して進めるべき  である。政権交代は、権力奪取が最大の目的ではないのである。権力奪取は、政策実現  のためであり、これまでの自民党政権の政策の流れを、根本から転換するためである。  この基本を絶対に忘れてはならないと思う。   ●霞ヶ関の官僚の手のひらで踊り、政財官の癒着のトライアングルの中で国民の血税  を食い物にする。さらに小泉改革以来、いっそう明確になった市場原理主義の競争至上  政策、強者優遇、弱者軽視の政治の流れを根本から変えるためには、同一の政党を持続  させるだけでは、絶対に限界があるのである。 ●福田政権の、大きな犯罪性は、小泉政治を変えるかのような一瞬の期待を国民に抱  かせたこと、そのことをかなり意図的に仕掛けたことである。いわば政策転換の「偽装  」を仕組んだのである。「羊頭をかけて苦肉を売る」のことわざどおり、  看板倒れの政治。それが福田政権の本質である。 ●しかし、このことは、国民に対し、ある種の有益な教訓を残すこととなった。  それはなにか。「同じ政党によっての政策転換」はいづれにしても限界がある。  中途半端に終ってしまう。そんな同一政党が続くことでの政策転換の欺瞞性を  明確に国民の脳裏に植え付けることになったのではないか。もしかしたら  福田さんは政権交代の地ならしのために かなり良いことをしてくれたのかも知れない。 ●いづれにしても、問責を議決され、二院制の国会の一院から明確に拒否された総理  として洞爺湖サミットに臨むことになる。さらに問責の刃を突きつけられながら、解散  権を行使できない惰弱な総理としての時間が今後続いていく。  さらにどんなに頑張っても衆議院の任期は来年の9月。こんな、福田総理が君臨し続け  る限り、自民党の反転攻勢の機会はますます失われていくであろう。  その間、われわれは、国民生活に直結する年金、医療、教育などの様々な具体的政策を  しっかりと練り上げていかなければならない。いよいよ、これからが胸突き八丁。本当  の勝負のときが迫っている。 【2】先週の記者会見 ■2008/06/18 「15年前の6月18日は政治家としてのある意味での原点」  簗瀬参院国対委員長 簗瀬進参議院国会対策委員長は、18日午後の定例記者会見で、15年前の1993年 の6月18日、宮沢内閣に対する不信任決議案が可決されたことについての質問に、「 ある意味私の政治家としての原点に当たる日」と答えた。  簗瀬委員長はまず、当時自民党の国会議員として最初に不信任案への賛成票を投じた こと、その後、新党さきがけ、民主党へと移ったことを披歴した。  そのうえで、福田首相問責決議への賛成討論で触れる予定だったマックス・ウェーバ ーの「職業として政治」の一節、「政治とは、情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅 い板に力をこめてじわっじわっと穴をくりぬいていく作業」を引き、堅い板は官僚政治 のことだとして、「ここに穴を開ける最も強烈、有効な手段が政権交代。岩盤に穴を開 けるのが使命だと思う」と語った。  また、福田首相が、消費税に言及したことについて、「安易に持ち出すのは反対。道 路をはじめいたるところで無駄遣いの山を築きながら、国民に負担を求めるのは本末転 倒」と批判した。 ■2008/06/20 「政権交代可能という機運に国民がなってきたことを実感」  簗瀬参院国対委員長 簗瀬進参議院国会対策委員長は20日午後、国会内で定例の会見を行い、通常国会閉会 を迎え、今国会を振り返るとともに、政権交代の実現性について、記者団に語った。  はじめに簗瀬委員長は、今国会を終えて、「切れ目なく続いてきた臨時国会、通常国 会を通じて、参議院第一党となった民主党の初年度が終わった」と感想を述べた。  さらに、「今国会を通じて、国民の多くは政権交代があってもおかしくないという雰 囲気になってきたということを実感した」と述べた。  また参院第一党となった国会運営について、「賛否両論の中、今までの常識を打ち破 るような運営をやってきたが、国民の皆さんは対決型の国会に対して我々の予想をはる かに超えた高い評価をしている」と語った。  その例として、日銀総裁人事やガソリン税の暫定税率廃止の実現、後期高齢者医療制 度廃止法案を参院で可決させたことなどの成果により、「国民の皆さんが、政治が変わ っていると実感していることは我々にとって力強いことである」との所感を述べた。  続いて簗瀬委員長は、政権交代の本質について、「政権交代を自己目的化してはいけ ない。権力を奪取するものではなく、政権交代をして政策の新しい流れを作っていくも のである」との考えを示し、政権交代はあくまでも、国民のための政策を実現するため の手段であると明確に位置付けた。  次に次期臨時国会の入り方についての質問に、「問責決議は解散・総選挙に追い込む ために提出した訳であるから、国会審議や徹底追及で解散に追い込むエネルギーが高ま るのであれば、堂々と対応していくべき」との見解を語り、全体的な対応としては、党 内で議論を深めた上で結論を出すとの考えを示した。  最後に今国会で提出した議員立法を廃案としたことに対して、「昨日行われた参議院 国対委員長会談で、議員立法に対して継続審議を与党側に求めたが、協力の意思は与党 側から示されず、拒否されたため、廃案扱いとなった」と説明した。 【3】先週の主な活動 ■6月16日(月) 08:00 第793回マンデーレポート 09:30 民主党県連・連合栃木との定期協議 13:00 行政相談 18:00 故簗瀬智美様お通夜 ■6月17日(火) 11:00 故簗瀬智美様葬儀・告別式 ★弟茂隆の妻智美が亡くなった。数え54歳の早い旅立ちだった。  父勇の創立した会計事務所を弟とともに切り盛りし、自らの健康を省みる  いとまは、全くなかった。大腸から、肝臓、肺、猛烈な速度でがん細胞は  全身を蝕んだ。いのちのはかなさを痛切に感じた。葬儀に際し、おおくの  皆さんからご芳情を頂いた。心から感謝申し上げます。 ■6月18日(水) 09:30 栃木県職労定期大会 11:00 故簗瀬智美様初七日 14:00 定例会見 14:30 国対打合せ ■6月19日(木) 13:00 民主・自民国対委員長会談 ★最終的に 今国会のすべての法案を継続せず廃案とすることで合意した。  内閣提出の2法案と、民主党提出の議員立法の双方を継続にする選択肢もあった。  しかし、自民側は、われわれの議員立法の継続には賛成いたしかねると明瞭な  拒否回答。それでは、双方の痛みわけしかないね、ということでともに廃案と  せざるを得なかった。 17:00 国対役員会 18:00 日弁連前会長・前事務総長を慰労する会 ■6月20日(金) 09:20 国対役員会 10:00 内閣委員会 11:00 議員総会 11:30 本会議 11:45 参議院正副議長来訪ご挨拶 12:00 議員総会 12:30 党役員会 13:20 両院議員総会 14:00 定例会見 ■6月21日(土) 17:00 宇都宮高校 同窓会総会 18:00 斉藤たかあき後援会 通常総会