国会通信 No.798
【写経の「厚生」とは】
2008/7/22 (マンデーレポート798回の要旨)
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【1】書経の「厚生」とは。
【2】先週の主な活動。
(先週22日の街頭演説「国会通信798回」は、前日に行われた
六本木男声合唱団のディナーショー出演のために疲労困憊。
結果としてテキストなしで、実施いたしました。
以下は、その日の演説の要旨をまとめたものです。
1週間遅れ(^^)のマンデーレポートです。
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【1】生活保護申請の現状
●7月22日の朝日新聞によると、2006年、生活保護窓口へ相談に訪れた人のう
ち、生活保護を申請した人は全国平均で45%。この申請率の低さは、窓口で申請書を
渡さず、相談扱いにとどめていたためである。
●最も低い所で30.6%、高い所で70.5%である。自治体間での生活保護申請
率の格差が大きいことに驚きを隠せない。
●厚生労働省は生活保護については押さえ込む、抑制的に受付けるというような姿勢
で臨んでいるように思われる。いわゆる巷間(こうかん)ささやかれる「水際作戦」で
ある。
●まず頭に浮かぶのが、2年前小泉政権の06骨太方針である。5年間かけて1兆1
千億円の社会保障費の削減をする決定された。
●共生をかかげた福田首相はこの小泉さんの姿勢を修正してくれるのではないかと国
民の多くも期待をしたが、社会保障費(年金・医療・生活保護等)の削減はしっかり受
け継ぐと6月18日閣議決定をしている。
●このように社会保障費抑制は政府の大方針であるから、現場である地方自治体では、
年金・医療・生活保護等の社会保障費を抑制せざるえず、朝日新聞の記事は、社会保
障費削減方針を小泉政権時代から福田さんが受け継いでいるというのが見事に浮き彫り
になる調査結果である。
【2】 書経の「厚生」の意味。
●ところで、『厚生』とは中国の四書五経の「書経」から原典を取った言葉である。
「厚」は現在は、本などが厚い薄い等の意味で使われるが、本来は「ゆたかにする」の
意であり、書経の『厚生』とは「生をゆたかにする」である。
●生をゆたかにするのが厚生労働省の本来の意味であるにもかかわらず、国の方針と
いうことで、生活保護申請をはじき、社会保障費を押さえ込む方向に動かざるをえない。
●生をゆたかかにするという名前と理念から反対の「生を貧しくする」「生を損なう」
様々な厚生行政を行っている。
●厚労省はこの際、「厚生」という名前をやめて、「社会保障費の抑制省」と名前を
改めた方がいいのではないか。
【3】 名優志村喬の「生きる」。
●名優 志村喬が主役をつとめた黒沢明監督の「生きる」。私はこの映画が大好きで
ある。この映画は、公務員の原点が見事に描かれていると思う。
●定年まじかの地方公務員、癌に蝕まれて老い先の短さを自覚する、その瞬間、住民
のために小さな公園を作ることに残された全生命をかける。雪の降る夜、ようやくでき
た小さな公園のブランコをこぎながら、リゴレットのアリア
を口ずさみながら、死んでいく。「いのちー、みじーかし、恋せよ乙女、、、」
七人の侍の志村も素晴らしかったが、やはり「生きる」の志村が一番いい。
あのシーンを思い出すたびに胸が熱くなる。
●公僕という言葉がある。まさにその言葉の意味どおり、行政サービスを住民に対し
てしっかりと提供していく、そして生を「ゆたか」にしていく。これこそ厚生行政の原
点に置かれるべき哲学ではなのか。
●私は時々、日本の役所はもしかしたら、諸外国の事例を見聞きしながら、
もっとも住民に冷たい部類に属するのではないかと考えたりすることがある。
●本の名前は忘れたが、アメリカの帰国子女の方が書いた本で、アメリカの片田舎の
役場に相談に行ったら、何人もの役人が集まってきて、色々と智恵を出し合ってくれた
とのエピソードを紹介していた。
●同じような風景が日本で見られるかというと、そうではないように思う。自分の係
りに関するところは一生懸命やるが、ちょっとでも所管から外れたものがあるとすぐに
他へ回してしまう。「たらい回し」という言葉が普通の言葉になっていることから想像
すれば、日本の役所というのは誰のために行政がしているのかという原点が、しっかり
としていないのではないかと思ったりする。
【4】 国民主権と本当の民主主義革命
●わが国の公務員制度の原点にある危うさは、もしかしたらわが国の歴史と
密接に関係しているのかもしれない。
●明治維新は、革命というよりはクーデターであった。徳川勢力から反発勢力へ権力
が移ったものであり、権力が住民の側へ来たわけではない。
●明治になってからは、士農工商という身分制度はなくなったが、明治の役人は、い
わば「侍」のなり代わりでしかなかったように思える。
明治の「官村民卑」のもとと言えば、江戸時代の士農工商であることは間違いないと思う。
●この様な政治が江戸時代から明治も続いてきた。そしてある意味で日本国憲法も戦
争に負け、戦勝国から押し付けられたものであり、「市民」が権力闘争の結果として勝
ち取ったものではない。このように考えると、市民革命が背景にあってその成果物とし
て国民主権が生まれたものではないような気がする。
●官尊民卑の官権政治から民権政治へ変えていこうという、これが政権交代の必要性
を言い続け、これまで活動を続けてきた私の原点である。
●本当の意味での国民主権が根付いた国になっていない、このことが最も如実に国民
の肌に伝わってくるのが厚生行政なのではないかと思う。民の生をゆたかにするために
全力を挙げていく、そのための厚生行政を確立すべきである。
●公務員制度改革を行う際も、まさにその最上位の理念は民の生をゆたかにすること
を明記すべきではないだろうか。
【5】先週の主な活動。
■7月14日(月)
08:00 第797回マンデーレポート
12:00 六本木男性合唱団 カルテット臨時練習
15:00 党役員会
15:30 党常任幹事会
16:00 両院議員総会
17:00 鉢呂衆院議員他来訪
★北海道の支庁統廃合問題についての陳情を受ける。
18:00 民主党パーティー2008
★立錐の余地なし。おそらく5000名以上の参加者。
■7月18日(金)
12:00 ビックツリースポーツクラブ「ラクザ」竣工披露パーティー
17:15 関東甲信越税理士会栃木県連 総会・懇親会
18:30 那須高原クロスロード振興会 講演
21:30 六本木男性合唱団 カルテット臨時練習
■7月19日(土)
10:00 民主党栃木県第1区総支部街宣活動
13:00 江野町壮青会「天王祭」
17:30 JR東労組宇都宮支部 定期大会・懇親会
18:00 JPDGA栃木「世界選手権壮行会」
■7月21日(月)
13:30 地域医療を守る会「STOP THE 医療制度崩壊」
★冒頭に挨拶。医療崩壊と闘う石森さんへの支援を訴えた。
18:00 六本木男性合唱団 帝国ホテル ディナーショー
★現在は休団中の「六男」だが、5年ぶりのチャリティーディナーショー、
国会カルテットとしての出演依頼を受けてしまった。曲は「ザ・ローズ」。
カルテットのメンバーは テナー1鈴木寛 バリトン羽田雄一郎
バス林芳正、そしてテナー2の私。和音が玄人好みの不協和音いり。
汗びっしょりで、なんとか歌いきった。予想外に好評だった。