国会通信 No.800
【自民党政権の挽歌が聞こえてくる 800回達成 他】
2008/8/4 (マンデーレポート800回の要旨)
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【1】自民党政権の挽歌が聞こえてくる。
【2】臨戦態勢を。
【3】マンデーレポート800回達成の所感。
【4】先週の主な活動。
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【1】 自民党政権の挽歌が聞こえてくる。
●大方の予想に反し、福田総理は7月31日に内閣改造を行った。
マスコミの多くもまた自民党の内部も、週あけの8月4日に行うと予想していた。
呼び込みに間に合わなかった大臣も出るほど。このへんに、福田総理自身が、
いかに改造「断行」をアピールしようとしたかが伺われる。
●しかし、率直に言えば、忍び寄る政権交代の切迫した危機感が感じられない。
さらには、危機に対処する積極果敢な決意も伝わってこない。
足元に迫る危機の認識を欠き、その結果として、危機に対処する処方箋の
中身も分からない、そんな事態に陥ってしまったようである。
●自民党長期政権の最終末期の姿が、具体的に現れてきたような感じだ。
50有余年続いた自民党政権の挽歌がいよいよ聞こえてきそうである。
●今回の改造についての私の印象を以下に整理しておきたい。
(1) 国民とのズレ
●国民が、政治にいまなにを期待しているか、いまなにを不安に思っているか。
政治において、もっとも大事な国民の切実な願いが、きちんと把握できていない。
忍び寄る転落の危機、年金・介護・医療・生活保護などの社会保障制度の劣化、
原油高、資源高、食糧高などの目前の生活不安、国民の深刻な危機感への
率直なメッセージが皆無である。
●今回の改造内閣を、総理は「安心実現」内閣と呼びたいそうだが、
06年の「骨太方針」で決めた、5年間で1兆1000億円社会保障費を削減する
方針を堅持しながら、「5つの安心プラン」など実現できるはずがないのは、
国民は良く知っている。
●社会保障削減の骨太方針を、そのまま維持しておいて、「安心実現」など
できっこない。だから、「安心実現」が、真実のない偽りのキャッチフレーズで
あることを国民はすでに見抜いている。
(2)「安心実現」よりも「アンシャンレジーム」
●アンシャン・レジームとは、直訳すると旧制度。フランス革命前の、絶対王政を
前提とした封建的な旧体制を指す言葉である。
●福田政権は、今回の改造人事で随所に「先祖がえり」をしている。それを
皮肉って旧体制復活と言わせていただいた。すなわち、かつての自民党政治の
本質といえば、「派閥均衡人事」であり「官僚依存体質」である。切羽詰った
福田総理は、最後の手段としての、恥も外聞もない「先祖がえり」を
計ったとしか言いようがない。
●派閥の領袖を各所に配置、さらに、大蔵省出身の伊吹財務大臣、大蔵省お墨付きの財
政再建派与謝野馨氏を経済財政大臣と、完全に財務省主導型の内閣である
ことが明らかとなった。
(3)消費税導入シフト
●伊吹、与謝野両氏が経済財政の中心閣僚になったことは、消費税導入シフトが
前面に出てきたことを意味する。国民の多くが願っているのは、まず行政の無駄の
徹底削減。消費税導入などの安易な歳入改革よりも、まずは徹底した歳出改革。
多くの国民の声を無視した改造ではないか。
(4) 小泉改革、そして自民党マニフェストの破綻。
●郵政造反組みの取り込みも、末期的症状の一つである。
政調会長として保利浩輔氏、消費者行政大臣として野田聖子氏の造反の中心人物を登用
した。その目的は、国民新党への揺さぶり、党内造反組みへの宥和、そして
小泉改革からの政策転換、などであろう。しかし、私には支離滅裂の自己分裂にしか
見えてこない。
●現在のねじれ国会。福田政権の最大のよりどころは、衆議院の3分の2である。
そして、その圧倒的勝利は、小泉郵政解散によってもたらされたものである。
その際の党の方針に反対した議員を、こともあろうに、今回の改造で、
政調会長と重要大臣に持ってきたのである。
●マニフェストに反対し、自民党公認候補と全面的に戦った議員を、簡単に
政策面での最高責任者に復帰させてよいのだろうか。今回の二人の人事を見て
言えることは、自民党という政党が、選挙の際の公約をいかにいい加減に扱って
いるかということである。
●今回の人事は二つのことを意味している。それは、自民党自身が、
小泉改革の破綻を自認したと言うこと。そしてもう一つは、自民党に、
マニフェストを語る資格はまったくないということだ。
(5) 政策転換の偽装。
●郵政造反組みの登用を持って、小泉改革の福田総理による否定と捕らえるべきだとの
意見がある。しかし、私はそうは思わない。それは、路線転換の偽装でしかない。
むしろ、国民におかしな期待を抱かせるだけ罪深いというべきである。
●本当に、小泉改革を否定するのなら、いくつかの重要なポイントがある。
そのなかで最大のポイントは、年金基本法の¥強行採決と、06年骨太の5年間1兆1000億
円の社会保障費削減である。この両者を明確に否認することなしで、
真実の政策転換はありえない。
●したがって、造反組みの登用は、自民党のこれまでの政策の破綻を自ら認めたもので
あると同時に、政策転換を中途半端に国民に期待させる「転換の偽装」でしかないと思
う。
【2】 臨戦態勢を。
●今回の改造による内閣支持率の状況は、おおむね微増。サミット同様、ここでも
福田総理の期待は外れたようである。その結果として、ますます解散総選挙の想定時期
は、近づいてきたように思う。年内解散も十分ありうる状況となってきた。
●臨時国会の召集時期については、依然として自民・公明の間の綱引きが続いているよ
うだが、福田総理としては、彼なりの懸命な努力をして、それなりの総力戦体制を作っ
たのは間違いない。
●さらには、今回の改造劇では、福田総理の唯我独尊的な、突出振りも、いろいろと見
せてもらった。飄々とした口ぶりの裏側で、唇を震わせながらも「やるときはやる」と
言っているようにも見える。
●民主党は、一刻も早く臨戦態勢に入るべきである。そして、同時に、政権担当の緻密
なグランドデザインを用意すべきときが来た。いよいよ総力戦のスタートである。
●旗印は、私個人は、「格差拡大から、日本を、世界を、救おう」。
そのための政権奪取に全力を注ぐべきときが来た。
【3】 マンデーレポート800回達成の所感。
●700回達成が、06年の4月17日。(s-yanase.com参照)。ちょうどこのころは、
民主党代表に小沢一郎氏が就任した直後。800回達成までに2年3ヶ月の日時が
経過した。
●この間、千葉7区の衆議院補選、参議院選挙、そして山口2区の衆議院補選と、重要な
国政選挙で民主党は躍進を遂げてきた。
●私自身も、参議院国対委員長という慣れぬ仕事で四苦八苦しながらも、ひたすら
二大政党制の定着のために、現場で努力してきたつもりである。
●この国の最大の癌はなにかと言えば、それは官僚政治である。
●選挙の洗礼を必要としない官僚たちは、利権構造を増殖しながら、社会を侵食し続
ける。巨大国家には不可欠の官僚制度ではあるが、政権交代のメカニズムが働かないと
、官僚は際限もなく社会を侵食する。政権交代が必要な最大の理由は、官僚の自己増殖
から社会を救うことにある。だからこそ、そのために全身全霊をささげるつもりであ。
●そして、さらに重要なことは、二大政党のそれぞれが、それなりの政策体系を持ち
、それを国民に明示しながら選挙に訴えることである。それがマニフェストである。
マニフェストは、個々の政策集とは異なると考える。政策体系(あるいは大系でもよい
)の宣明がマニフェストである。
●冷戦終焉後の21世紀。最大の問題は、日本も地球全体も「格差拡大」だと思う。
アメリカの市場原理主義が世界を席巻している。アメリカ発のコンピューター・テクノ
ロジーが残念ながら、カジノ経済を世界に蔓延させた。民主党のマニフェストの基本は
、21世紀の格差拡大との戦いであると考えるべきだろう。
●そのための前途遼遠の取り組みがマンデーレポート。
91年1月7日スタート。17年7ヶ月かかって800回となったが、これもまた一つの
通過点に過ぎない。この間の多くの皆様のご支援に心から感謝申し上げながら、
一歩一歩進んで生きたいと考えている。
【4】先週の主な活動。
■7月28日(月)
08:00 第799回マンデーレポート
14:00 国会事務所打合せ
■7月30日(水)
13:00 NTT労組北関東総支部定期大会
17:00 県連打合せ会議
18:00 連合栃木「2008平和の集いInとちぎ」講演
■7月31日(木)
13:30 故村上惠子様告別式
16:00 東電労組政治連盟栃木県支部定時総会
■8月2日(土)
10:30 第一電子労組 第34回定期大会
18:15 第26回高砂荘納涼盆踊り大会
19:00 ふるさと宮祭り 宇都宮中央卸売市場神輿
■8月3日(日)
10:00 第4回関東ブロックジュニア武術太極拳大会in栃木県