国会通信 No.804

 【小沢代表の決意表明】

2008/9/22 (マンデーレポート804回の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】小沢代表の決意表明。 【2】演説内容の抜粋(簗瀬バージョン)。  【3】先週の主な活動。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】小沢代表の決意表明。 ●民主党の臨時党大会が終わって1時間が経った。自民党の麻生一座に  よる劇場型政治に、あえて対抗するかのような、きわめて簡素な大会だった。  ショーアップやテーマミュージックなどの演出を極力廃し、スピーチ一本で  完結した大会だったが、出席者全員に実に深い感銘をもたらしたように感じた。 ●野党各党の代表の演説、連合会長の高木さんの挨拶、三枝成彰、下村満子、  稲盛京セラ会長の三名の来賓挨拶、そして最後を締めくくる小沢代表の所信表明、いづ  れも感動した。目頭が熱くなるような瞬間が何度もあった。自分だけかなと思ったら、  左隣の直嶋政調会長も目が真っ赤になっていた。政権交代への挑戦が以下に厳しく辛い  ものかを実感しているものには、切々とうったえるものがあった。この静かな感動は、  間違いなく大きなパワーに結びつくと思う。 ●以下は、小沢代表の挨拶の中で、重要な部分を抜粋したもの。標題は  私が勝手につけたものである。是非、読んでいただきたい。そして、  読んでいただければ、この挨拶が、単なる代表就任の挨拶に止まらず、  いわば、その内容は、総理大臣選挙の候補者指名受諾演説の実質を持つ  ものであることが理解されてくると思う。 ●私は、かねてより、この国の国民は、本当の意味での主権者としての  権利行使の体験を持ち得ていないと指摘してきた。自分の一票で、政権が  決まる。自分の一票で、政権が交代する。そんな、民主主義の「原体験」を  持ち得ていない。これが、この国の最大の弱点だと考えてきた。  しかし、今度の衆議院選挙で、もしかしたら、この国の民主主義に  とって不可欠の「原体験」を持つことが出来るかも知れないのである。  それが、民主党による政権交代の持つ、きわめて重要な歴史的意義だと  期待している。もし初めて、国民の手によって、この国の政権交代が  実現すれば、まさにそれはわが国の政治史における一種の革命的  出来事ではなかろうか。小沢代表の挨拶の中には、そんな一節も含まれている。  もし、本当に政権交代が実現したら、それはまちがいなく、この国にとっての  真実の民主主義革命の意味を持つであろう。 【2】 小沢代表の所信表明(簗瀬バージョン)。  ●上記の通り、小沢代表の演説は、静かな感動から始まって、最後には  力強い共感とパワーを呼び起こした。ケネディー大統領の、ロサンゼルスで行った指名  候補受諾演説は名演説だったが、それにも匹敵するような名演説だったと思う。  ●新聞各紙や、民主党ホームページには、演説原稿の全文が掲載されると  思うが、以下は、私なりに重要と思ったり、感動した部分を抜粋したもので  ある。勝手に私なりの標題をつけて掲載したいと思う。 《「小沢代表 所信表明演説」抜粋》 ■ 1 この国は今どうなっているか。 ■   「 二年半前、代表に就任して以来、私は、北海道の北見から沖縄の与那国島、波照間   島(はてるまじま)に至るまで、全国を十八万キロ駆け回り、国民生活の実態をこの目で   見て、国民の声を直接伺って参りました。   「何たることか。この人たちにこんな思いをさせて、本当に申し訳ない」。行く先々で   そう思い、唇を強くかみ締めたものでした。    介護ヘルパーが次々に辞めていく中で、必死にヘルパーを続けてきたけれども、自分   自身が「働く貧困層」になっている女性。地場産業の倒産でやむなく東京に出て、アル   バイトせざるを得なくなった若者たち。「灯油が高くてこの冬は越せそうにない」と立   ちすくむお年寄り。いたる所で、国民の暮らしも地域も壊れてきているのであります。    すでに日本は、主要国では下から四番目の「格差大国」になっております。中国、ロ   シア、米国に次ぐ格差大国になるなどと、ほんの十年前、国民の誰が予想したでしょう   か。国民生活を守るセーフティネットを整備することなしに、小泉内閣以来、自公政権   が市場万能、弱肉強食の政治を推し進めてきた結果、日本社会は公正さが失われ、あら   ゆる分野で格差が拡大してしまいました。」 ■ 2 この国をどうすべきか。 ■   「 しかし実は、社会のセーフティネットこそ、市場経済、競争原理が機能し、日本経   済が持続的に発展していくための大前提なのであります。したがって、この不公正な格   差を放置し続けると、やがて経済が機能不全に陥り、日本社会は崩壊してしまいます。   そしてそれは、世界全体に大きな混乱をもたらすに違いありません。    今こそ、日本を変える時なのであります。変えるラストチャンス、と言っても過言で   はありません。   囲碁に、「大場」と「急場」という言葉があります。それに例えて言えば、今日の日本   の状況は、「大場より急場」、つまり、当面の急場を救うことを優先すべきであります   。しかも、国民生活の急場を救うことで、新しい日本という大場を切り開くことができ   る、と私は思います。    例えば、地域社会の担い手である農業者の所得を補償することで、食の安全・安心と   安定確保を実現する。高速道路を無料化することにより、現在の物価高に歯止めをかけ   るだけでなく、永続的に国民の生活コストを下げていく。そのような構造転換こそが求   められているのであります。    それは、政治・行政の仕組みそのものをつくり替えない限り、絶対に実現することが   できません。強固な官僚組織に守られ、それに乗っているだけの自公政権では、手を着   けることさえできません。なぜなら、仕組みを替えることは、自民党自身が自らの政権   基盤を破壊することになるからであります。私たち民主党が新しい政権をつくることで   、初めて可能になるのであります。 ■ 3 仕組みを変える大原則 「国民の生活が第一」 ■   「仕組みをつくり替える際の大原則が、私たちの掲げる「国民の生活が第一。」であり   ます。    政治とは生活である。政治は、国民の生活を守ることである。それが私の確信であり   、政治の原点であります。その原則を貫徹することでしか、国民生活の「急場」も日本   の「大場」も打開することはできないと、私は固く信じております。    そのような考え方のもとに、先に皆様にお示ししたのが、「新しい国民生活をつくる   」と題する「新しい政権の基本政策案」であります。それは、新しい九つの仕組みをつ   くることで、「格差がなく公正で、ともに生きていける社会」を築こうとするものであ   ります。 」 ■ 4 新しい九つの仕組みとは ■   「格差がなく公正で、ともに生きていける社会を築くための九つの仕組みとは    一、年金、医療、介護で、全ての国民が安定した生活を送れる仕組み。    二、子ども手当ての創設をはじめ、安心して子育てと教育ができる仕組み。      三、「働く貧困層」の解消はもちろん、まじめに働く人が報われる雇用の仕組み。    四、農林漁業と中小企業の再生により、地域社会を守り、活性化させる仕組み。    五、物流コストをはじめ、国民の生活コストを安くする仕組み。    六、特別会計の廃止などによって、税金を官僚から国民の手に取り戻す仕組み。    七、本当の地方分権を実現し、地域のことは地域で決める仕組み。    八、国会も政府も、国民の代表である国会議員が担い、国民自身が政治を行う仕組み。    九、地球環境の保全と国際社会の平和で、日本が地球のために頑張る仕組み。    この新しい仕組みづくりの要諦は、前半の五本柱で示したように、社会保障、子育て    、雇用、農林漁業、中小企業などできめ細かな「日本型セーフティネット」をつくるこ    とであります。そして、それと同時に、明治以来の官僚を中心とする国の統治機構を根    本的に改革し、国民自身が政治・行政を行うようにすることであります。」 ■ 5 民主党への批判(とくに財源論)に対する反論。 ■   「現在の統治機構と、それに伴う莫大な不要・無用の「税金のムダづかい」を放置した   まま、「財源が足りない」とか「財源の裏付けがない」などと言う議論は、全く意味が   ありません。官僚任せの今の財政構造自体が「税金のムダづかい」を再生産しているわ   けですから、単なる予算のつじつま合わせで済むはずがないのであります。    八十三兆円の一般会計と百七十八兆円の特別会計、さらに事実上の税金である社会保   険料とを一体としてとらえ、税金の使い方を根本から改め、財政構造を大転換しなけれ   ばなりません。予算の劇的な組み替え、いわば「予算の総組み替え」であります。     その際、「予算の総組み替え」「国民の手による予算編成」という考え方に基づき   、一般会計と特別会計とを合わせた国の純支出二百十二兆円の約一割に当たる二十二兆   円を、段階的に私たちの主要政策の実行財源に組み替えていくことを、その方法ととも   にお示し致します。」 ■ 6 新しい政権での具体的な取り組み方 ■   「九本柱のうち重点政策について、      一、新しい政権の初の予算編成となる平成二十一年度予算に盛り込んで、直ちに実施す     るもの   二、次期通常国会で関連法案を成立させて、二年以内に実行するもの   三、私たちの政権が次に国民の審判を仰ぐ期限である四年後までに、段階的に実行する     もの   --の三つに分類して、実行手順を明らかにしたいと思います。 」 ■ 7 政権は投げ出せても、国民にとって生活は投げ出せない。 ■   「自民党総裁は政権を投げ出すことができても、国民は生活を投げ出すことができませ   ん。そんな自明のことさえ理解できない人たちに、政権を担う資格などあろうはずがな   いのであります。    実際、「消えた年金記録」と「改ざんによって消された年金」はどうなっているのか   。後期高齢者医療制度はどうするのか。ガソリン・燃油の高騰はどうするのか。つい一   ヵ月前、あれほど騒いだ緊急経済対策なるものは、どこへ行ったのか。米国の金融危機   に端を発した、恐慌前夜の世界経済にどう対処するのか。    何ひとつ解決できないどころか、国民生活を放り投げて、お祭り騒ぎに明け暮れてき   た自民党の姿は、あまりにも異様、異常であります。 」 ■ 8 主権者が決意すれば、政治は変えられる。 ■   「 私は、まだ十分とは言えませんが、約束通り変わろうと努力し続けて参りました   (会場から笑い。小沢氏微苦笑。) 一方、民主党はかなり変わりました。安定感が出   てきて、一度は民主党に政権を任せてみてもよい、と温かく見守って下さる国民が増え   てきたのではないでしょうか。    私が民主党について何よりも誇らしく思うのは、仲間の皆さんが一人残らず、「国民   の生活が第一。」と固く信じ、その原則に基づいて行動していることであります。その   ような民主党、そして民主党候補に対し、国民の皆様のご支援を心よりお願い申し上げ   ます。    政治とは意志である。これが私の、もう一つの確信であります。    主権者である国民が決意すれば、政治は変えることができるのであります。自ら生活   を変え、日本を変える。最終的な権力は、国民自身が握っているのであります。今ここ   で、それを積極的に行使していただきたいと思います。    日本の未来、日本の命運を決するのは、国民であるあなた方お一人お一人なのであり   ます。夢を持ちましょう。そして、その夢を民主党とともに実現しましょう。ここで一   度、民主党に政権をお任せいただけないでしょうか。国民の皆様のご理解、ご支持を、   心よりお願い申し上げます。」 【3】先週の主な活動。 ■9月16日(火) 08:00 第803回マンデーレポート 10:00 国対役員会 12:00 国会議員団会議 13:20 取材 14:00 政権交代を実現する会役員会 ■9月17日(水) 10:00 国対役員会 ■9月18日(木) 10:30 国対役員会 14:00 党役員会 14:30 党常任幹事会 15:30 総選挙対策本部役員会 ■9月19日(金) 10:30 電機連合栃木地協 常任幹事会 ★ 今井恭男さんの市長選挙擁立についての経緯説明を行い、 ご理解をいただきました。 13:00 国対役員会 18:00 小口太造前NTT労組北関東支部副執行委員長を励ます会 ■9月20日(土) 10:00 石森ひさつぐ総合選対 選対会議 11:00 今井やすお総合選対結成大会 ★ 衆議院選挙と市長選挙の一体的な取り組み付いて確認し、 両候補の必勝を期しました。 13:00 第26回清原ミュージックフェスティバル ■9月21日(日) 13:00 全国幹事長・選挙責任者会議 15:00 民主党臨時大会 ★小沢代表の三選が確定し、代表は来るべき衆議院選挙に向けての 所信を力強く表明しました。(上記【1】参照)