国会通信 No.805

 【失言の裏側にある本質】

2008/9/29 (マンデーレポート805回の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】失言の裏側にある本質。 【2】「世襲」を望んだ小泉さん。 【3】先週の主な活動。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 失言の裏側にある本質。 ●中山国土交通大臣が辞任した。国連総会でのジョークで受けて、華々しい  スタートを切れると思っていた麻生総理は、国会での所信表明をするよりも前に、  大きくつまずいた。 ●住民の反対運動を「ごね得」と評する感覚は、憲法上の表現の自由、政治  活動の自由など、人権の基本をわきまえていないことを示している。 ●「内向きな単一民族」との表現は、わが国の歴史に対する大きな偏見と、  少数民族への差別意識が背景にある。 ●日教組についても、その子供が当然に教員になることなどありえないし、  学力と日教組の活動の因果関係には何の根拠もない。 ●さらに「大分県の学力は低い」と断言する地域差別も許せるものではない。 ●いづれにしても、中山大臣の失言は、自らの認識の本質から出ているものと  して、単なる「誤解」などにもとづく軽易な誤りでないことは明らかである。  しかも、その内容は憲法の人権感覚を欠如した、国会議員の基本的な資質を  疑わせるものである。 ●翌日に再度日教組発言を繰り返した後、辞任するの当然である。  しかも、辞任の理由を、国会審議の遅延を恐れてのことと理由付けて正当化し、  与党への恩を着せようとするなど、余りに厚顔無恥といわざるを得ない。  そもそも、上記のような考えを持っているなら、大臣就任の要請を最初から  断るべきであった。 ●さらに、新聞の報道によれば、麻生総理からの最初の入閣の要請は、  行革担当大臣であり、その要請を断った理由が、自分も妻も息子も、全部  財務省出身であることをあげたそうである。詳細は分からないが、行政改革の  重要性を理解せず、財務省を敵に回す行革大臣の仕事はごめんこうむる  と言っているように聞こえてくる。これでは、官僚政治と闘うこと行政改革など  最初から無理である。そして「ごねた」結果の国交大臣就任とすれば、  「ごね得」をしたのは中山大臣その人であると言えようか。 ●ところで、中山失言の顛末を見ながら、失言の本質は、麻生総理と  同根だと思わざるを得なかった。 ● 麻生総理は歴史に残る失言を多数残してきた。  有権者に対する「下々(しもじも)」発言、「アルツハイマー」発言、  「創氏改名」発言、そして総裁選挙中の「岡崎・安城」発言など、枚挙にいとまない。  失言の中身が稚気あふれるものなら許せるのだが、彼の失言の中身には、  明らかな共通点がある。それは、人権感覚のきわめて薄弱なことである。   このことを明言した上で、麻生さんを痛烈に批判しているのは野中広務氏だが、   私も基本的に同感である。偏見と差別意識、その背後に存在する優越感。   これが間違いなく伝わってくる。そして、これら、失言の背景にある本質的な   問題点を、間違いなく中山大臣も共有していると言えるであろう。   【2】 「世襲」を望んだ小泉さん。 ●かつて自民党を「ぶっ壊す」と絶叫した小泉さんが、次期衆議院選挙に出ないと  表明した。政界関係者や識者のコメントがさまざまに出された。そのなかで一番多かっ  たのが、「美学」と言う言葉である。 ●確かに、小泉さんらしい引き際かもしれない。しかし、許せないのは、  自らの議席をご子息に引き継がせると公言したことである。  「ぶっ壊す」といった言葉は、「世襲」を望むことで、明かに化けの皮が  はがれたと言ってよいだろう。 ●さまざまな自民党批判の論拠があるが、そのうちもっとも問題なのは  議席を世襲させ、いつしか議席を相続財産のごとくに私物化していく  ことである。私は、政治における世襲こそ、日本政治の最大の悪であると  考える。 ●「自民党をぶっ壊す」と絶叫した小泉さんが、その議席を次男に譲ろうとしている。  まさに、最後になって、小泉さんの本質が、実は自民党そのものであることを  さらけ出したと言える。その光景は滑稽であり、国民への裏切りであると思う。  小泉改革は、結局自民党政権のかりそめの延命策でしかなかったと  言ってもよいのではなかろうか。 ● 議員ポストの世襲、これほど政治の劣化をもたらす悪弊はないと思う。  しかも、小泉さんは3代目だから、もし次の衆議院選挙で、次男氏が当選すれば  4代目となる。さすがに4代目となると自民党でもかなり稀な部類に入るそうである。 ● ところで、麻生内閣を「国会議員の世襲」と言う観点で見ると、  世襲率11/18=61%(18人の閣僚中、2世3世があわせて11人)。  さらに、11人のうち、4人が総理大臣の子供や孫(麻生、鳩山、中曽根、小渕)である  から、「超世襲」内閣と言えよう。 ●民主党の次の選挙のマニフェストに、世襲禁止が明記される公算が高いが、  政治のレベルアップのためにも、この原則を確立するためにも、政権交代を  なんとしても実現したいと考える。 【3】先週の主な活動。 ■9月22日(月) 08:00 第804回マンデーレポート 11:30 国対役員会 15:30 野党国対委員長会談 16:40 与野党国対委員長会談 ★自公両党の国対委員長に対し、共産党、社民党の国対委員長とともに  臨時国会開会後、ただちに予算委員会の開催をするよう求めました。 ■9月23日(火) 10:00 故簗瀬智美様100日法要 ■9月24日(水) 08:00 党役員会 08:30 党常任幹事会 09:30 議員総会 10:00 本会議 ★議席の指定、災害対策特別委員会の設置など。  所要10分で第1ラウンドは終わった。 11:00 議員総会 13:30 本会議 ★首班指名。参議院は二回目の投票で「小沢一郎」を決定。  衆議院との決議が異なるため、憲法の規定により両院協議会の  開催を求めることになった。 14:00 定例記者会見 15:00 本会議 ★参議院側から10名の協議員を選出。役員メンバーを中心に9名、  社民に1名を提供。私もメンバーに。 15:30 国会議事堂中央の3階に位置する「常任委員長室」で協議会を     開催。もちろん衆参双方の意見が一致する術もなく、「議、整わず」と     なって、衆議院の決定どおりとなることが確定。 16:30 本会議 ★両院協議会の結果報告。衆議院の決定どおり「麻生総理」となることが  参議院議長から告げられた。やはり、政権交代しかないのである。 17:25 新旧総理挨拶 ■9月25日(木) 10:00 国対役員会 11:30 政権交代を実現する会 ■9月26日(金) 10:15 与野党国対委員長会談 14:00 定例記者会見 ■9月28日(日) 08:45 住吉保育園 第45回大運動会 10:00 関東自動車労働組合の定期大会 10:00 2008 NISSAN「しらさぎ祭り」 14:00 石森ひさつぐ事務所開所式 15:00 今井やすお事務所開所式 ★衆議院立候補予定の石森さん、宇都宮市長選挙に立候補する今井さん。  市長選挙は11月16日、事実上のダブル選挙となる公算が強い。両候補の  必勝で、国政も市政も「政権交代」を実現しようと檄を飛ばしました。