国会通信 No.806
【麻生総理の所信表明演説】
2008/10/6 (マンデーレポート806回の要旨)
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【1】麻生総理の所信表明演説 アナクロニズムと無責任。
【2】先週の定例記者会見から。 (民主党hpから再掲)
【3】先週の主な活動。
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【1】 麻生総理の所信表明演説 アナクロニズムと無責任。
●29日 参議院本会議場で麻生新総理の所信表明演説を聞きました。
以下は、それについての私の雑感です。
●《1》 復古主義。あるいは時代錯誤のアナクロニズム。
総理の所信演説はまずは以下のように始まりました。
「わたくし麻生太郎、この度、国権の最高機関による指名、かしこくも、御名御璽をい
ただき、第92代内閣総理大臣に就任いたしました。」
「かしこくも御名御璽」という前時代的な表現には、すこし違和感を覚えました。
ちなみに国会会議録検索システムを使って「御名御璽」という言葉を検索しました。
(なお、「御名御璽」発言の行われた9月29日の本会議の議事録は、
まだコンピュータ上の処理が終わっておらず、検索対象にはなっていません
でした。)
昭和21年から平成20年10月5日までの期間で、衆参の本会議において、
「御名御璽」という言葉が議事録に残っている件数をチエックしてみると、
検索結果は3回、昭和28年、同30年、同61年の3回です。そして、
それらは、いづれも解散の詔勅に記載されたものが読み上げられただけ。
そうすると、演説の本文のなかで語られた、「御名御璽」は、戦後の国会では
初めての出来事だったと言うことになります。
さらに、その後に続く演説は、以下のようです。
「わたしの前に、58人の総理が列しておいでです。118年になんなんとする、憲政
の大河があります。新総理の任命を、憲法上の手続にのっとって続けてきた、統治の伝
統があり、日本人の、苦難と幸福、哀しみと喜び、あたかもあざなえる縄の如き、連綿
たる集積があるのであります。その末端に連なる今この時、わたしは、担わんとする責
任の重さに、うたた厳粛たらざるを得ません。」
この部分から、読みとれるのは、明治以来の帝国議会と、戦後の新憲法にもとづいた国
会が「118年になんなんとする、憲政の大河」、として一体化されていること、
そして、それらをまとめて「憲法上の手続きにのっとって続けてきた統治の伝統」と
認識していることがうかがわれます。そうすると、「憲法上の手続き」に言うところの
「憲法」とは、明治憲法と現憲法の両方を意味しているのかもしれません。
あらためてこの所信表明の冒頭部分をていねいに読んでみると、麻生さんの
独特の考え方が想像できます。
私などは、明治憲法と昭和憲法の関係を、不連続のものと考えています。
ざっくり言えば、明治憲法は天皇主権、昭和憲法は国民主権。主権のありかが、
根本から変更されたとの理解です。
しかし、麻生さんは、どうもそうではないようです。「御名御璽」というキーワードで
、
両憲法が連続している。どうもその辺が麻生さんの本音のように感じます。
本質的な差異を感じました。
●《2》 過去についての無責任。
麻生さんの所信表明演説では、随所に小泉改革への批判が出てきます。
しかし、麻生さんご自身が、小泉政権における重要閣僚だったり、自民党の
中枢だったり、言うならば「失政の共犯者」だったことは明らかです。まずは、
失政の当事者としての自己反省、冷静な原因の総括が必要です。
しかし、そんな内容はまったくないのです。そこが大変問題だと思いました。
真剣な反省、冷静な分析があってこそ、はじめて過去の失敗を乗り越えられる。
そこが欠けていれば、なにをやっても中途半端に終わってしまうのです。
●《3》 理念と哲学の欠落
1日に行われた代表質問で、小沢代表が「麻生総理には、理念も明白な政策も
ない」と厳しく批判しました。その通りだと思います。
いわゆる竹中・小泉路線は、アメリカの市場原理主義経済を理想型としながら
進められたものであることは明白です。いま、格差拡大などのさまざまな問題点が、
日本のみならず世界を襲っている。その根本的な原因は、市場原理主義にあると、
私は考えています。
麻生さんの所信表明演説からは、この根本的な問題についての、深刻な分析は
まったく伝わってこない。これでは、本当の意味での、問題解決や、わが国の
政策の進化はありえないのではないでしょうか。
●《4》 政策転換の偽装。
さらに、後期高齢者医療制度の「見直し」発言など、見直しの具体的な内容が
まったく語られないのに、国民の「見直し期待」だけあおっていく。これは、
まさに政策転換の「偽装」であり、国民だましの詐術でしかないと思います。
●《5》 法律名称の、勝手な言い換えは許せない。
もうひとつ、法律の正式名称の、勝手気ままな言い換えも、大変卑怯なやり方だと
思います。麻生さんも、舛添さんも、国会では「後期高齢者医療制度」という、
法律の正式名称をいっさい使おうとしない、そしてかならず「長寿医療制度」と
言い換えて答弁する。これは、国民だましのきわめて姑息な態度です。
法律の名称は、国会で採決されて、正式に決まります。「長寿医療制度」という
勝手な名称変更は、単なる厚労省の内部的な申し合わせでしかありません。
いわば俗称でしかありません。もしこれを正式名称にしようとすれば、名称変更の
法律改正をすべきなのです。こんな手続きなしで、俗称を国会答弁で使い続ける
麻生内閣のやり方は、国会ルールの破壊でしかありません。さらに、これもまた、
国民の批判をそらすための詐欺的な偽装として許せないと考えます。
【2】先週の定例記者会見から。 (民主党hpから再掲)
2008/10/03
自民党政治が続くことが政治空白 簗瀬進参院国対委員長が会見で
簗瀬進参院国会対策委員長は、3日午後の定例記者会見で、「消された年金」、標準報
酬月額の改ざん疑いが75万件、100万件近くになることに関連して、「何をしても
前政権のツケを直せない。根本的な解決ができない。そういう政治的空白をつくること
になる。自民党政治が続くことが最大の政治的空白」と述べ、政権交代の必要性を強調
した。
また、予算委員会での審議について、衆院の審議時間に拘束されることなく、十分な
審議時間を尽くすとしたうえで、汚染米、消された年金、後期高齢者医療制度、金融危
機、各大臣などの疑惑追及の5つのチームを作り徹底的な審議を行うとした。また、疑
惑追及のなかには、政教分離も含まれるとして、この問題だけでなく、必要であれば、
証人喚問、参考人招致を補正予算審議のなかで行うことも示唆した。
官房長官の事務所費問題を含めさまざまな疑惑が出ている件についての記者の質問に
答えて、「表紙を変えても中身は変わらない。政治倫理の面でも政策の面でも自民党は
賞味期限を過ぎている」と酷評した。
さらに、予算委員会では、野党の資料請求に関して自民党国対筆頭副委員長に相談と
の文書についても取り上げる方針であると明言した。そのうえで、「これは野党、与党
の問題ではなく立法対行政の問題であり、国政調査権の侵害である」との見解を示した
。
【3】先週の主な活動。
■9月29日(月)
08:00 第805回マンデーレポート
10:10 国対役員会
10:30 議員総会
11:00 本会議
★議席指定、常任委員長の選任、4特別委員会の設置など。
12:05 北関東ブロック国会議員団会議
13:00 本会議 開会式
15:00 本会議
★麻生総理大臣の所信表明を聴取しました。
15:35 裁判官弾劾裁判所 裁判員合議
16:30 下野新聞取材
■9月30日(火)
10:00 国対役員会
12:00 会派常任役員会
■10月1日(水)
11:00 国対役員会
14:00 定例記者会見
■10月2日(木)
09:10 国対役員会
09:30 議員総会
10:00 本会議
★輿石会長が代表質問をしました。
■10月3日(金)
09:10 国対役員会
09:30 議員総会
10:00 本会議
★自見庄三郎、田中康男さんが代表質問しました。
15:30 定例記者会見
16:30 週刊ポスト取材
★自民党国対による、文書提出要求への妨害工作について取材を受けました。
■10月4日(土)
09:00 伊東文化幼稚園第55回秋季大運動会
11:30 富岡よしただ事務所開所式
★佐野市内の開所式で激励挨拶。そのご佐野市内の2ヶ所でいっしょに街頭演説。
13:00 東野交通労組第63回定期大会
15:00 JAM北関東栃木中部地区協議会第2回総会
■10月5日(日)
10:40 AJAF第2回オールジャパンアームレスリング選手権開会式
14:00 やなせ進後援会大会
★500名余りの人が参加しました。衆議院選挙1区の石森さん、そして
宇都宮市長選挙に出馬する今井さんをおおいに激励しました。