国会通信 No.810

 【「麻生」ではなく「迷走」】

2008/12/1 (マンデーレポート810回の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】「麻生」ではなく「迷走」。 【2】先週の定例記者会見から。(民主党hpから再掲・加筆訂正あり) 【3】本会議 議了案件 【4】先週および先々週の主な活動。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 「麻生」ではなく「迷走」。 ●「政治はスピード」と言ったのは麻生総理だが、スピードを感じるのは  内閣の支持率低下だけ。そんな印象がますます強くなっている。 ●解散を天命だと言いながら、支持率低下に怯えて、あっという間に先送り。  さらに先送りの理由として、景気対策をあげながら、肝心の二次補正は、  来年の通常国会に先送り。延長をしても、国会に提出する景気対策は、なにもない。  麻生政権は、まさに迷走政権である。 ●先週の党首討論で、麻生総理は、年末の景気対策は一次補正で大丈夫だと  言い切った。おかしいではないか。一次補正は、金融ショックの起きる前のこと。  年末の中小企業の最大の心配は金融機関の貸し渋り。そして、金融機関を  そうさせているのは、なんといっても金融ショック後の株価低迷などの経済混乱。  一次補正で大丈夫だなどと、よく言えたものである。 ●財閥の御曹司に生まれ、自らの体験といえば、約束された世襲経営者の経験でしかな  い。中小企業の苦労など、分かるはずがないのである。なにが経済の麻生だと言いたい。 ●先日の参議院本会議。わが党の藤末議員は、麻生総理の「6つの迷走」を指摘し  厳しく総理を追及した。 ● 「六つの迷走」とは、   (1)第2次補正予算案を「年内」にといいながら、来年に先送り。   (2)消費税増税を「3年後にあげる」と言いながら腰砕け。   (3)定額給付金、「全員」にと言いながら、高額所得者に事実上      制限、さらに事務手続きが厄介と見るや、市町村に責任転嫁。   (4)道路特定財源の一般財源化の金額、「一兆円」と言いながら、      金額について財務省と国土交通省が対立。この閣内不統一を      調整できずに放置したまま。   (5)郵政の株式売却を「凍結」すべきだと明言しながら、小泉      改革支持者の反撃に会って、たちまち言語不明瞭に。   (6)地方機関の「廃止」を明言しながら、反発されて「統廃合」に      軟化。 ●麻生総理の「朝令暮改」は、ついに日常化してしまったのか。  しかも、細かなことではなく、みんな自民党がかつての選挙で大きな争点として戦い、  公約化してきた重大政策ではないか。  不用意に口走り、あっという間に撤回する。安倍、福田、麻生と、  小泉後三代の政権が続くが、政策課題についての迷走ぶりは  なんといっても麻生総理が断然突出している。日本国の政権としての  権威はいまや完全に地に落ちた感がある。 ●さらに、医師や、子供の保護者、そして社会保障制度の受給者に  対する暴言も、きわめて恥ずかしい限りではないか。さらに謝罪の  言葉すら、「ご気分を害されたとしたら謝ります。」などと、  言い訳がましい前提つき。「たら・れば」つきの口ぶりからは、  問題の本質が、ほとんど理解されていないことが推察できる。 ●これらの失言に共通するのは、麻生総理の人権感覚の欠如であり、  隠しても隠しおおせない、自らへの優越感と他者への侮蔑感の  現われではないかと思う。野中広務氏が、どこかで述べていた言葉を  思い出す。曰く、「総理にしてはならない人、それが麻生さんだ」。  私も同感である。 ●残念ながら、国会は12月25日まで延長された。支持率低下の中で、麻生  総理は、簡単に解散をしたがらない。それを前提にした戦いをどう挑むかである。  答えは、一つしかない。それは、民主党の政策を、腰をすえて国民にアピール  していくことである。「政局より政策」。民主党攻撃のためこの言葉こそ、  総選挙勝利のための基本的な戦略である。じっくりと腰を沈めて、明日に  備えればよい。 【2】 先週の定例記者会見から。 (民主党hpから再掲。加筆訂正は私。) ■2008/11/26(水) 「ボールを持つのは与党のほう」 簗瀬進参院国会対策委員長は、26日午後の定例記者会見で、今後の国会運営について 「ボールは与党にある。補正予算を財務省はいつでも出せると言っているのだから、自 分たちの態勢を整えるのが先」として、第2次補正予算案提出を通常国会に先送りした ことを批判した。  また、会見に先立って行われた鈴木自民党参院国対委員長との会談では、会期延長の 話は出ず、会期末処理のお願いもなかったとして、会期延長の幅が与党・政府内で決ま っていないのではないかとの見解を示した。  そのうえで、28日の党首討論の後、正式に延長が決まるだろうとして、その時点で 、新テロ特措法改正案、金融機能強化法改正案の審議日程など、今後の方針を考えると した。 ■2008/11/28(金) 「政策を政局のために弄んでいるのは首相自身だ」 簗瀬進参議院国会対策委員長は28日午後、国会内で定例の会見を行い、麻生首相の発 言や政治姿勢など、首相としての資質を問うとともに、会期が延長する国会終盤戦の対 応について、記者団に語った。  はじめに簗瀬委員長は、今国会の会期延長を12月25日までとすることを求める申 し入れが昨日27日に与党側からあったことを報告し、「補正予算を提出すれば会期延 長は理解できるが、大義名分のない延長は反対する」と述べ、「政策を政局のために弄 んでいるのは自民党、麻生首相ご自身である」と厳しく切り捨てた。  また麻生首相が、「政治にはスピードが必要である」と発言したことに言及し、簗瀬 委員長は、「スピードがあることを敢えて一つだけ挙げるとすれば、支持率の低下であ り、その他の政策については全くスピード感がなく先送りであることを強く感じる」と 麻生政権が機能不全に陥っていることを如実に表すものだと指摘するとともに、「内閣 がスタートしてからこんなにスピード感溢れる終末感を漂わせているのは麻生首相だけ である」と、痛烈に皮肉った。  さらに、麻生首相が問題発言を連発していることに対しても、「(一般的に、問題発 言の中でも)許せるものや、笑えるものもあったりするが、麻生首相の失言で共通する のは、人権感覚の欠落」と分析し、総理の有する差別観に強い警告を発した。  最後に簗瀬委員長は、会期延長に向けて、参院として国会対応の戦略をどのように描 くかとの点で、「議員立法を出すべきとか予算委員会を行うべきなど様々な意見を頂き 、最終的に役員会で今後の方向性をつくっていく」との方針を示すとともに、「国民の 多くが関心を寄せている経済対策に民主党らしい提案を議員立法も含めて、どのような 形で国民の皆さんへメッセージとして送ればよいかということで延長国会に臨んでいく 」と意気込みを語った。 【3】 本会議 議了 案件 ■ 11月26日(水)本会議議了案件 ●件名「児童福祉法等の一部を改正する法律案」  骨子:次世代育成支援対策を推進するため、子育て支援に関する事業の実施、 地域や事業主における取組の推進及び虐待を受けた子ども等に対する 家庭的環境における養護の充実等の所要の改正を行う。 採決:可決・全会一致(236:0) ●件名「北朝鮮からの貨物につき輸入承認義務を課する等の措置を講じたことについて 承認を求めるの件」  骨子:北朝鮮からの全貨物の輸入について承認を受ける義務を課する措置及び北朝鮮 から第三国への仲介貿易取引について許可を受ける義務を課する措置を、引き続き、平 成二十年十月十四日から平成二十一年四月十三日までの間、講ずることについて、国会 の事後承認を求める。  採決:可決・賛成多数(222:13) 反対 共・社 ■11月28日(金)本会議議了案件 ●件名「銃砲刀剣類所持取締法の一部を改正する法律案」  骨子:所持を禁じる「刀剣類」の範囲を拡大するとともに、銃の所持を許可しない 「欠格事由」を拡大するなど銃砲規制の厳格化を図る。 採決:可決・全会一致(236:0) ●件名「長期優良住宅の普及の促進に関する法律案」  骨子:長期優良住宅の普及を促進するため、国土交通大臣が策定する基本方針につい て     定めるとともに、所管行政庁による長期優良住宅建築等計画の認定制度     及び当該認定に係わる住宅の性能表示によりその流通を促進する制度の創設等 の措置を講ずる。 採決:可決・全会一致(236:0) 【4】 先週および先々週の主な活動。 ■11月17日(月) 08:00 第809回マンデーレポート 09:30 宇都宮中央卸売市場御礼挨拶まわり 11:00 事務所打合せ 13:30 故手塚清夫様弔問 16:30 国対役員会 ■11月18日(火) 09:20 国対役員会 10:00 民主党役員会 12:00 会派常任役員会 14:00 民主・自民国対委員長会談 ■11月19日(水) 11:00 民主・自民国対委員長会談 11:30 国対役員会 12:00 国対・理事合同会議 13:00 与野党国対委員長会談 14:00 定例記者会見 ■11月20日(木) 08:00 朝食懇談会 09:20 国対役員会 10:00 内閣委員会 13:30 同意人事検討小委員会 15:00 同意人事検討委員会 15:30 党役員会 16:00 国対打合せ ■11月21日(金) 09:10 国対役員会 09:30 議員総会 10:00 本会議 10:20 議員総会 14:00 定例記者会見 ■11月23日(日) 12:00 第25回高砂荘文化祭 13:00 第19回オール栃木アームレスリング大会開会式 14:00 栃木県交通運輸産業労組協議会第16回定期大会 15:00 連合栃木との打合せ ■11月25日(火) 09:20 国対役員会 10:00 民主党役員会 11:00 民主党常任幹事会 12:00 常任役員会 13:00 内閣委員会 17:00 国対報告会 ■11月26日(水) 08:00 全国ガス友好議員懇談会 09:10 国対役員会 09:30 議員総会 10:00 本会議 12:00 国対・理事合同会議 13:00 決算委員会打合せ 14:00 定例記者会見 14:30 朝日新聞取材 18:30 常任役員会懇談会 ■11月27日(木) 09:20 国対役員会 10:00 内閣委員会 12:00 国対・委員長・会長NC大臣会議 13:00 毎日新聞取材 ■11月28日(金) 09:10 国対役員会 09:30 議員総会 10:00 本会議 14:00 定例会見 15:00 国家基本政策委員会(党首討論) 18:30 会派3役事務局懇談会 ■11月30日(日) 19:00 江野町壮青会納会