国会通信 No.815
【小泉・麻生は主犯・従犯】
2009/2/16 (マンデーレポート815回の要旨)
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【1】小泉・麻生は、主犯と従犯。
【2】変えるべきはアメリカ型政治。
【3】先週の定例記者会見から。 (民主党hpから再掲。加筆訂正あり。)
【4】本日までの主な活動。
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【1】小泉・麻生は、主犯と従犯でしかない。
●先週木曜日の小泉発言で自民党は大いにゆれている。支持率超低空飛行の麻生政
権にとって、大暴風雨に巻き込まれ、海面すれすれで、息も絶え絶えに低空飛行して
いる飛行機が、一挙に大波をかぶって、海面下に引きずりこまれそうな気配である。
●ただ、麻生・小泉の対立劇にして観衆の目をそらし、本体の自民党政権の崩壊を、
すんでのところで回避しようとしている苦肉の策かもしれない。ここは、要注意
である。
●とくに、「干からびたチーズ」の鮮やかなオトボケで小泉政権を救った森元総理
が、今回も阿修羅のごとく記者団を怒りまくっている姿は、どうも臭い。森さんの怒
りの偽装も要注意。とにかく「小泉劇場」の再来は、要警戒。
●そこで、金曜日の定例記者会見では、あえて、小泉・麻生は「一蓮托生」と言わ
せていただいた。発言の狙いは、小泉発言をきっかけに、麻生対小泉の対立劇といった、
新手の劇場政治の再来は、断固として阻止しなければならないと考えるからである。
●会見では、90年代以来の自民党政治の最大の問題点が、アメリカの改革要望を、
そのまま忠実に日本に実施してきたことにあると断言した。
そして、これを前提にして麻生・小泉の関係を考えれば、小泉は確信的にこれを推進
し、麻生は、小泉に追従してしぶしぶ推進してきた。しかし、両者とも推進してきた
ことに変わりはない。したがって、双方とも「推進」した責任から免罪することはで
きない。だから両者は「一蓮托生」であり、小泉は「主犯」格、麻生は「従犯」格で
ある。言うならば、かつての親分が、腰の据わらない逃げ腰の子分を叱咤激励してい
るようなもの。冷静に考えると、小泉発言の意義付けは、この程度でしかないはず。
しかし、マスコミは、これを天下の一大事のように取り上げる。マスコミをそうさせ
ているのは、まさにそうせざるをえない自民党の現状があるからであろう。また、そ
の辺を見切って発言を仕掛けてくる小泉氏の勝負勘はさすがである。
●そして、この騒動の行く末に注意を払うべきなのは、マスコミが大好きな政界再
編ばなしへの急旋回である。小泉氏という稀代の勝負師が登場、改革対守旧というわ
かりやすい図式、麻生=反改革・裏切り者的な定番のレッテルはり、等々小泉氏が得
意とする舞台立てが急速にそろってきて、自民党内紛の大騒動に有権者は釘づけ。気
がついてみたら、政権交代よりも政界再編へと関心が移り、民主党の支持率も徐々に
低下して、、、、などと言う事になったら大変である。
●選挙に勝ちたいからこのように心配しているのではない。政界再編では、官僚政
治の本質は変えられないからである。政権交代でしか、日本政治の進化は起こりえな
いことを強調したい。
●だからこそ、小泉麻生は「一蓮托生」・主犯従犯の共犯関係だと主張する。
【2】 変えるべきはアメリカ型政治
●前項で、小泉・麻生は「一蓮托生」。アメリカ型政策をこの国に押し付けてきた
責任においては、主犯と従犯の関係であると主張した。
●このアメリカ型政策の中身は、アメリカ大使館のホームページを見れば簡単に理
解できる。94年以来、延々と日米両国政府の間で取り交わされているのが「年次改革
要望書」。霞ヶ関の官僚たちの政策立案の課題は、ここから始まると言ってもよい。
●毎年太平洋の向こうからやってくる年次改革要望書、これが延々と国内政治のメ
インテーマとしてこの国に実施されてきた。金融制度改革、医療制度改革、司法制度
改革、そして郵政改革。90年代初頭の金融ビッグバン政策以来、自民党政権が、「改
革」と称してこの国に実施してきた多くの政策課題の大半は「年次改革要望書」に書
かれたテーマである。
●たしか3年前だったと思うが会社法の大改正をやった。当時私は民主党のネクス
ト法務大臣だったが、1000条に及ぶこの大改正の随所に、アメリカ型の制度発想が発
見できたことは、悪寒が出るほどだった。そんななかで、株主志向、外部投資家重視
のアメリカ型会社形態が、どんどんこの国に入ってくる怖さを痛感した。ちなみに、
アメリカの経営者と社員の給料格差は、平均すると300倍を超える。こんな超格差を
もたらすアメリカの制度が、大きな流れでこの国に入ってきているのである。
●80年代に始まった日米の貿易摩擦が、さまざまな日米間の政策調整の取り組みを
もたらした。そしてそれが定着したのは、94年からスタートした「日米年次改革要望
書」の取り交わしである。そしてそれは現在も続いている。
●日本の政策展開の流れを簡単に図式化すると、以下のようになる。
アメリカのパワーエリート (ホワイトハウスの官僚たち。市場原理主義志向。)
↓
↓(=日本政府に対する「年次改革要望」)
↓
霞ヶ関の高級官僚
↓
↓(=自民党の政調→総務会→閣議決定)
↓
内閣提出の法律案・自民党マニフェスト
●いわば、日本の霞ヶ関は、ホワイトハウスの出先機関でしかなく、また自民党
は、アメリカのホワイトハウスのリモコン政治の「端末」でしかない。
●このような大きな流れを忘れてはならないし、これがこの国の最大の問題点であ
る。そして、このような政策展開のプロセスにあっては、小泉氏も麻生氏も共犯関係
にあることは前述の通りである。この政治の流れを根本から変えていくことこそ、政
権交代の最大の目的である。
●地域の実情を無視した、規制撤廃政策や、市場開放政策、そして競争至上主義政
策の限界は、今回のアメリカ発の大不況によって見事に証明された。このような流れ
を変える。それは政界再編などでは、絶対に実現し得ないはずだ。
●かつて自民党をぶっ壊す、小泉さんはこう絶叫した。しかし、絶叫の結果、自公
政権は総選挙で大勝利、自民党は生き返った。言っていることと、やった事は正反対
なのに、今もって国民の人気は高いのが小泉さんだ。本当に稀代のマジシャン・稀代
のペテン師と言わざるを得ない。しかし、自民党をぶっ壊すと言いながら、ぶっ壊し
たのは国民の生活だったことを忘れてはならない。
●今回の小泉発言は、ふたたび国民をペテンにかけようとしてのことかどうかは、
もちろん知り得ようもない。しかし、麻生対小泉の対立抗争という新たな劇場政治に
国民の興味が移ってしまうことを、私は恐れる。なぜなら、日本政治の最大の問題点
は政権交代でしか解決できないからである。
●日本政治の最大の問題点はなにか、それは官僚政治とアメリカ依存である。
そして、この問題点は、政界再編といった小手先の対応では、絶対に解決できない。
政界再編は、そもそも政治勢力の再分化であり、そのうえでの再編成である。
だから、政界再編によってでは、官僚対政治の構図を作ることはできないのである。
さらに既存の官僚の力を、分裂した政治勢力がわれがちに利用しようとし、結果とし
て官僚たちに牛耳られることになる。だから、結果的には既存の官僚勢力を温存する
ことにつながってしまう。
だからこそ、民主主義国家においては、二大政治勢力によって政権交代する以外に
官僚勢力を制御することは不可能なのである。
小泉さんの爆弾発言が、政界再編への強いインパクトになることを断固として阻止
しなければならない。だから、あえて麻生・小泉は「一蓮托生」、主犯と従犯の、共
犯関係と主張したい。
●小泉氏。恐るべき政治家である。
どこが恐るべきか。本音と建前の背反を平然と超越する、ここが怖いところだ。
1 93年、このとき小泉氏は「YKK」として、小選挙区反対論の中心だった。しか
し、新選挙制度のメリットを最大に生かして選挙に大勝利した。
2 自民党をぶっ壊すと言って、自民党を最大政党にした。
3 自民党をぶっ壊すと言って、国民生活をぶっ壊した。
4 自民党をぶっ壊すと言って、自派を最大派閥にし、旧田中派を解体した。
5 麻生批判をしながら、自民党を窮地から救った?
【3】先週の定例記者会見から。 (民主党hpから再掲。) ( )部分は簗瀬が加筆。
■2009/02/13
「首相発言で自民の政策や意思決定(過程)のいい加減さがわかった」
簗瀬進参院国対委員長は13日午後、国会内で定例の会見を行い、2次補正予算関連
法案の取り扱いや昨日小泉元首相が麻生首相の郵政民営化見直し発言に対して批判を
行ったことなどに関して記者団に語った。
はじめに簗瀬参院国対委員長は、平成20年度第2次補正予算関連法案の審議状況
について、財政金融委員会では、主務大臣のいる所でしっかりと審議進めていくべき
との考えから、来週同委員会の理事懇談会を開き、定額給付金を中心とした同関連法
案の審議を進めていく意向を明らかにした。
また簗瀬参院国対委員長は政府・与党が定額給付金に埋蔵金を充てることを考えて
いることに、「埋蔵金が無尽蔵にあるわけではないし、国民の税金である。しっかり
と原理原則が確立されないまま、政府・与党がなしくずし的に埋蔵金を使っていくこ
とが大変問題である」との懸念を表し、民主党が提出した定額給付金を廃止する対案
を含めて、同委員会で議論を尽くしていく考えを表した。
次に簗瀬参院国対委員長は、昨日小泉元首相が麻生首相の郵政民営化見直し発言に
対して批判を行ったことに関して、「あまりにも麻生内閣の状況がひどいということ
で批判的な発言をされたのであろう」と所感を述べるとともに、「小泉元首相が決め
たことを簡単に麻生首相が破るという、政権政党にとっての政策や意思決定過程が、
いかにいい加減なものかということが麻生、小泉両氏の発言で鮮明に映し出された」
と指摘した。
(さらに、自民党政治の問題点は何かと言えば、アメリカが年次改革要望書で指摘し
た改革要望を、そのまま国内政治に持ち込んできたこと、その結果として市場原理主
義の色濃い政策展開をしてきたことが、最大の問題であると指摘し、その点では小泉
氏も麻生氏も「一蓮托生」であると断定した。小泉対麻生と言うよりも、一緒の劇場
の主役と脇役の関係と見るべきであると指摘した。)
(財金委員会の採決は、自民党の造反を誘う目的で、小泉氏がロシアから帰還する20
日過ぎにするのかという問いに対し、造反狙いを国会対策の目的にするのは、いかが
なものかと答えた上で、国会対策の基本は、与党の問題点をいかにえぐりだすかに置
くべきであって、財金委員会では定額給付金の問題点と、民主党対案の内容を徹底し
て審議していくべきだとし、採決の時期はそのうえで委員会として判断すればよいこ
とだと答えた。)
さらに簗瀬参院国対委員長は、麻生首相の公式ウェブサイトで3分の2条項につい
て、「予算関連法案などについては与野党で徹底的に議論をしていくべきで、3分の
2条項を使うにはなじまない」と記載されている内容を取り上げ、「言っていること
とやっていることが支離滅裂であることを、自らが証明した」と指摘し、「今までの
自民党政治の問題を今回麻生・小泉両氏がはっきりと表したことで、麻生首相が信頼
を得られる環境はすでに失われた」と批判。さらに簗瀬参院国対委員長は、「麻生首
相に政治的信念はもはやなく、箸にも棒にもかからないという本質が見えた」と酷
評。潔く政権の座を明け渡すべきの考えで、参院において徹底追及を行っていく構え
を示した。
【4】 先週の主な活動。
■2月9日(月)
08:00 第814回マンデーレポート
12:10 国対役員会
12:30 議員総会
13:00 本会議
13:40 議員総会
■2月10日(火)
09:20 国対役員会
10:00 党役員会
11:00 党常任幹事会
12:00 常任役員会
■2月11日(水)
■2月12日(木)
08:00 情報通信政策研究会 勉強会
09:20 国対役員会
11:30 政権交代を実現する会
12:00 国対・理事合同会議
17:30 東北大学総長との懇談会
■2月13日(金)
09:10 国対役員会
09:30 宇都宮市宮野原小学校国会見学・記念撮影
09:30 議員総会
10:00 本会議
11:00 県選出国会議員団打合せ
11:40 同意人事検討小委員会
13:30 定例記者会見
18:30 谷ひろゆき後援会総連合会 合同新年会