国会通信 No.824

 【可視化法案の審議入りを求める】

2009/6/8 (マンデーレポート824回の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】衆議院法務委員会は、「可視化法案」をただちに審議すべし。 【2】憲法審査会の運用規程の強行採決は許さない。 【3】先週の定例記者会見から。 【4】先週の上がり法案 【5】先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 衆議院法務委員会は、「可視化法案」をただちに審議すべし。     足利の菅谷さんの釈放を見て、可視化法案の一刻も早い成立の必要性を感じた。  この法案は、民主党の議員立法として、昨年引き続き今年も参議院で可決して  衆議院に送付した。送付した日付は、今年4月24日。それから、1ヶ月半たつが  衆議院の法務委員会において、与党は相変わらず、たなざらしにしている。  裁判員制度がすでに開始され、今回の菅谷さんの冤罪事件について、国民的な  関心を呼んでいる。 衆議院の法務委員会においては、一刻も早く審議入りし、  真摯な論議を経た上で、採決すべきである。   さらに、参議院の法務委員会においても、菅谷さんの参考人招致や、この  問題についての集中審議をおこなうべきであろう。 【2】 憲法審査会の運用規程の強行採決は許さない。   3日、鳩山新体制のもとで、初めての国会連絡会が行われた。  鳩山、岡田、菅、山岡、安住、平田など、国会運営の幹部が集まり、  延長後の国会運営についての論議を交わした。   その際、衆議院の国対から、憲法審査会の運営規程が、衆の議運において  週明けの9日にも強行採決される公算が強いとの報告があった。これは  「憲法改正についての両院の協同関係を最初から否定する暴挙と言うべきであろう。  さきの国民投票法は、衆議院で強行採決され参議院に送付されたが、当時の  憲法調査会の筆頭理事であった簗瀬としては、国民投票法案の不備な項目を  整理し、18項目の付帯決議を付して採決した経緯を説明し、この付帯決議に  ついてのこれからの取り扱いの議論もまったくなされずに強行採決されるなら、  参議院としては、これからの憲法審査会規程の論議をはじめることは不可能になる。   参議院でつけた18項目の付帯決議のなかで、とりわけ重要なものとして2点を  指摘しておきたい。  第1点は、「最低投票率」の問題である。  諸外国の憲法改正手続きを見ると、  中には投票率30%程度の低い投票率で憲法改正が行われた例がある。わが国の  憲法改正の場合に、このような低投票率での改正を認めてよいかどうかが、大きな  問題となる。与党の強行採決で成立してしまった国民投票法では、このことについて  なんの規定も置いていない。さらに衆議院の議論では、このことについての論議は  殆ど行われず、参議院になってはじめて活発な論議が交わされたに過ぎないのである。  このことをどうするかの論議を除外して、問答無用の審査会規程を採決することは  許されないと思う。  第2点は、一括提案の場合の「関連性」の問題である。  国民投票法案の論議の過程で、衆議院でも活発な論議が交わされたのは、憲法改正の  提案が、個別提案に限られるのか、それとも一括提案を認めるかといった問題である。  苦い薬を甘いオブラートに包んで飲ませたら、飲ませやすい。こんな思惑が許されるか  どうかが、このことに絡んでくる。国民の理解が難しそうな改正案を、国民の大方が容  認しそうな改正案と一括して提案することを認めてよいかどうか。こんな問題を衆議院  では、  「関連性」が認められれば、一括して提案してよいとした。しかし、問題はこれでも、  残っていた。それは「関連性」の有り無しの判断の客観性が、どように担保されている  かであり、参議院ではこのことについて議論が集中した。この関連性の判断の客観性を  どう確保するかの問題は、未解決のままであり、引き続き論議を続けるべきことが、  付帯決議の中に盛り込まれた。 【3】【先週の定例記者会見から】 ■2009/06/03 「国民年金法改正案の連合審査開催を要請」 簗瀬進参議院国会対策委員長は3日午後の定例記者会見で、同日行われた参議院与野党 国対委員長会談において、重要広範議案である国民年金法改正案に関して、8日に厚生 労働委員会と財政金融委員会の連合審査を行うよう、与党に対し申し入れたことを報告 した。  簗瀬国対委員長は基礎年金の国庫負担割合を2分の1に引き上げる国民年金法改正案 年金法案について、国庫負担金引き上げには多方面の検証を必要とすることなどから、 連合審査が必要であると要請したが、自民党は厚労委員会への財務大臣の出席で済む話 だとして、結論は明朝に持ち越された。  また、自民党側から2回目の党首討論の申し入れがあったことを報告し、従前から鳩 山由紀夫代表が前向きな姿勢を示していることから、早晩実現するのではないかとの見 通しを語った。 ■2009/06/05  (この日は、定時より早く記者会見を行ったため、民主党hpには 掲載ありません。) 簗瀬参院国対委員長は、5日 午前11時の記者会見で以下のように発言した。 (1) 可視化法案について(上記【1】と重複) 今回の菅谷さんの冤罪事件について、国民的な関心を呼んでおり、衆議院の 法務委員会においては、一刻も早く審議入りし、真摯な論議を経た上で、 採決すべきであると強調した。  さらに、参議院の法務委員会においても、菅谷さんの参考人招致や、この 問題についての集中審議を求めるよう、現場の理事にすでに指示していることを 明らかにした。 (2) 憲法規程の強行採決について警鐘 (上記【2】と重複)  一昨日の国会連絡会において、衆議院の国対から、憲法審査会の運営規程が、 衆の議運において週明けの9日にも強行採決される公算が強いとの報告があった。 この与党側の動きについて、簗瀬国対委員長は「憲法改正についての両院の 暴挙である」との警鐘をならした。 (3) 臓器移植法案の参議院での取り扱い。  本日の議員総会で、臓器移植法案が参議院にきたら、どのように取り扱うのかといっ た 質問があった。同法案は、9日に衆議院で委員会の採決を省略した中間報告が行われ、 15日からの週に衆から送付される見込みのようだが、この質問に対しては、議員総会で 直嶋政調会長からの明快な回答があったことを明らかにした。  すなわち、参議院にあっても、臓器移植法案は、会派の党議拘束の対象の外において いることは、衆議院となんら変わらないこと。したがって、衆からの送付案に対する修 正案があれば、議員有志がそれぞれ発案し、そのうえで提出があった修正案と、衆から の送付案をおなじテーブルにのせて採決するといった運びになる。  【4】先週の上がり法案 ■6月3日(水)本会議議了案件 ●【件名】 厚生年金保険の保険給付金及び保険料の納付の特例等に関する法律の一部を 改正する法律案(年金回復促進法案:民主党議員立法) 【骨子】・年金記録確認第三者委員会において、事業者が被保険者の負担すべき厚生年金 保険の保険料を控除した事実に係る判断に当たって記録の収集等を行うこと及び その判断の基準を定める。 ・対象事業主に対し、特例納付保険料の納付の勧奨を行う場合を限定する。  【賛否】 130:102 (反対 自公) ●【件名】独禁法改正案  【骨子】課徴金制度の見直し等の措置を講ずる。  【賛否】220:14 (反対 社共)  ■6月5日(金)本会議議了案件 ●【件名】同意人事案件  【骨子】食品安全委員会委員(吉川泰弘君)は、100:125で否決。 ほか、食品安全委員会7名、情報公開・個人情報保護審査審査会委員1名、 預金保険機構理事2名、労働保険審査会委員1名、 中央社会保険医療協議会委員2名、運輸審議会委員1名、は、賛成多数で同意。 ●【件名】バイオマス活用推進基本法案  【骨子】・基本理念を定める。 ・ 国、地方公共団体、事業者及び国民の責務を明らかにする。 ・ バイオマス活用の推進に関する施策の基本となる事項を定める。 【賛否】227:0  【5】 先週の主な活動 ■6月1日(月) 08:00 第823回マンデーレポート 10:00 党県連・連合栃木第4回合同選対会議 13:30 国対役員会 16:00 同意人事検討小委員会 18:30 自見庄三郎君と語る夕べ ■6月2日(火) 09:20 国対役員会 10:00 党役員会 12:00 会派常任役員会 ■6月3日(水) 09:10 国対役員会 09:30 議員総会 10:00 本会議 10:10 議員総会 12:00 国対・理事合同会議 14:00 定例記者会見 ■6月4日(木) 08:40 国対役員会 13:10 国会関係役員打合せ 18:30 エネルギー政策フォーラム勉強会 19:00 予算委員会メンバー懇談会 ■6月5日(金) 08:40 国対役員会 09:30 議員総会 10:00 本会議 11:00 定例記者会見 ■6月6日(土) 17:00 石森ひさつぐ総合選対会議