国会通信 No.829

 【サミットの意味はあったのか】

2009/7/13 (マンデーレポート829回の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】サミットの意味はなんだったのか。 【2】鳩山・民主党の政権構想 【3】先週の定例記者会見から。 【4】先週の上がり法案 【5】先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】サミットの意味はなんだったのか。 ●サミットから11日に帰国した麻生総理は、都議選の敗北を予感しているのか、  さっそく「都議選の結果は、国政とは無関係」などと発言、敗北の結果としての  「麻生おろし」に予防線を張っています。厚顔無恥なひょう変ぶりには、開いた口が  ふさがりません。そんな総理に慣らされようとしている自分が怖いとすら感じます。 ●都議選の自民候補者のすべての事務所訪問を、あせりまくってしつこくやっていたの  はどこの国の総理だったのでしょうか。 ●都議選が衆議院選の前哨戦であると、国民だれもに印象付けたのは、  ほかの誰でもありません、麻生そうり御本人ですよ。「ナマ麻生を見たことある人、  手を上げて」などと、得意満面で各事務所を回って、自己満足にひたっていた  麻生総理。まちがいなくあなた自身が、都議選と衆議院選ののっぴきならない関係  を印象付けた張本人です。 ●さらに、結果はまだですが、麻生総理の自民系候補者の事務所歴訪は、  まちがいなく民主党にとってはプラスでした。というのも、支持者開拓、票固め  に向けるべきエネルギーが、総理のパフォーマンスへのお付き合いで、間違いなく  減殺されたからです。はた迷惑な、国会の合間を縫った15分程度の訪問のために、支持  者の動員をせざるを得なかった自民党・公明党の候補者の皆さんには、  本当に同情してしまいます。最後まで、空気が読めないKY政治家の最右翼に  麻生総理は位置づけられるでしょう。 ●いづれにしても、麻生総理がどんなに逃げても、衆議院の任期満了は9月10日。  都議選の結果を踏まえ、政権交代へ向けた最後の戦いが近づいています。  今週は、大激動の週になる、そんな予感でキーボードをたたいています。   ●それにしても、サミットの成果は、麻生総理にとって限りなくゼロに近かったと  思います。実現できた首脳会談は、イタリア・ベルルスコーニ首相と、ロシア・  メドベージェフ大統領の二人だけ。前者は、麻生さん同様、女性問題で支持率  低下いちじるしく主催国でありながら、サミット開催時に釈明の記者会見をするといっ  た状況でした。ロシア大統領とは、北方領土問題をめぐる麻生さんの発言や、  タイミング悪い領土確認の議員立法で、最初から決裂状況、成果が上がるはずは  ありません。 ●麻生さんが期待したオバマ大統領との会談、外務省サイドは、中断をはさんだ  25分間の立ち話を「会談」として発表しましたが、一方のアメリカは「議論」が  あったという位置づけで発表、とても「会談」とは認められないというのがアメリカ  側の対応でした。 ●思い出してみれば、鳩山さんとの党首討論で、「オバマ」と言うべきところを、  ブッシュ大統領と間違ってしまったのが麻生さん。麻生おろしが公然と  言われるような状況、そしてアメリカの現職大統領の名前を間違って言うような  総理に対し、アメリカは、そんなにサービスすることはないと考えたのは  間違いないと思います。 ●「引退の花道」と言うべきか、あるいは「卒業追い出し旅行」というべきサミットに  なってしまったようです。 【2】 鳩山・民主党の政権構想 ●鳩山代表は、10日夕、都内の日本記者クラブで会見し、民主党の政権構想、  優先政策、政権運営の基本方針について語りました。以下に、その要点を整理しました  のでご覧ください。 ●マニフェスト選挙が、だんだん定着しましたが、数百項目に及ぶこまかなマニフェス  トよりも、政権交代にいたる時代認識や、優先順位をおく大きな政策課題、  そしてそれを実現するための大づかみな「政策の束(タバ)」を、分かりやすく提示す  ることが、マニフェストの第一のポイントだと考えています。こんな観点から、以下の  政権構想を読んでいただきたいと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「この国には理念が必要。 鳩山代表が日本記者クラブで政権構想を語る」 (政権交代の世界史的な意味)  まず、鳩山代表は、政権交代の必要性を世界史の潮流だとして、イラク戦争の誤り、 新自由主義への反省、米国流の資本主義の見直し、世界はこれらがもたらした混乱から の変革を促していると解説した、そのうえで、「アメリカ一極から多極化へと変遷する 時代における日本の新しい役割が求められる。その役割を果たすために政権交代が必要 」とした。 (ポイントとなるべき大づかみの政策課題)    さらに、長期政権がもたらした官僚政治から国民目線の政治への転換、中央集権から   真の分権・地域主権の方向性への転換、縦の利権社会から横のネットワーク・絆のある   社会への転換、それらを実現するために政権交代が必要だと主張した。 (理念としての「友愛」。その意味)    そのうえで、凛とした尊厳ある国家を目指すと表明し、政権交代はあくまでもスター   トであって目的ではないとして「この国には理念が求められている。それが友愛。フラ   ンス革命では自由・平等・博愛といわれたその博愛が私の言う友愛」と自らの理念を語   った。 (具体的な政策課題)    次に鳩山代表は政策課題について、医療・介護・年金、教育・子育て、雇用などソフ   ト面を重視する考えを示し、財源についてはムダを徹底的に排除することで生み出し、   「国に総支出207兆円のうち、削れない年金などの社会保障費、国債の償還費などを   除く約70兆円を徹底的に見直すと数十パーセントは出てくる」として、4年間は消費   税を上げないと明言した。 (政権運営の3原則)    さらに、政権運営については、   (1)官僚丸投げから政権党が責任もつ脱官僚、政治家主導、   (2)政府と与党の使い分けから内閣への一元化、   (3)縦割りの官益から官邸主導の国益――の3原則を挙げて説明した。 (移行過程でのとりくみ)    同時に、解散から政権発足までの期間に与党と野党の間で、連絡協議会をつくり、危   機管理や行政の中立性を担保したいとの考えを明らかにした。 (内閣不信任について)    記者からの内閣不信任案についての質問に、「都議選の結果を踏まえ   る。13日に三役が集まり、他の野党とも相談して決めたい」と答えた。 (その他)    また、労組の支援を受けているから、改革できないのではとの質問に、「正しい改革   は当然進める。世話になったからと言って政策を曲げることはない」と明言した。 【3】 【先週の定例記者会見から】 (民主党公式サイトからの転載。 加筆訂正あり) ■2009/07/08 「静岡県知事選の勝利は、国民の政権交代待望論の表れ」 簗瀬進参院国会対策委員長は8日午後、国会内で定例記者会見し、臓器移植法案をめぐ る参議院の対応について記者団に語った。 (臓器移植法案の進行状況)  はじめに簗瀬参院国対委員長は、同日の国対委員長会談で臓器移植法案の取り扱いに ついて、議会事務局次長も含めて議論したことを報告。いわゆるA案の修正案の内容が 7日に発表されたことを受けて検討したが、結論や与野党合意的なものは出ていないと した。  同日、厚生労働委員会を中心としたメンバーが、特に子どもの医療について視察を行 なっていることから、「明日は修正案を含めて質疑できるようになると思う」との見方 を示した。採決については、「明日の国対委員長会談でそれなりの方向性が出てくるだ ろう」と述べた。 (事業仕分けで無駄遣い一掃)  また、7日の事業仕分けの結果報告会を受け、「完全にムダな事業が抽出調査でも2 000億円近く明らかになっている。ムダがありませんと国会の審議で豪語する与党に は、全く根拠がないことが明らかだ」と、全力で政権交代を国民に訴えていくと強調し た。 (静岡県知事選に現れた民意は「政権交代」)  「静岡県知事選では民主分裂の中で自公が全力を挙げて戦ったが、(自公にとって)衝 撃的な敗北であったのではないか。名古屋市から始まって、引き続きこのような結果が 出続けているという意味を、与党は真摯に受け止めるべきであろう。それは、国民の間 に政権交代の待望論があるということだ。その声を無視して、少しでも解散・総選挙を 先送りしようとするその態度に、国民はますます失望を深めているのではないか」とし て、改めて一刻も早く解散をするべきとの見解を示した。 (鳩山代表は説明責任を充分に果たしている)  また、鳩山代表の政治献金問題について記者団に問われ、「4人の弁護士のつくった 報告書を説明した前回の記者会見で、記者からの質問がなくなるまで質問を受け続けた のは誠実な対応で立派だった。あれほどまで真摯に説明しようとした政治家の姿は、今 まで見たことがない」として、説明責任は最大限果たしたと思うと語った。 ■2009/07/10 「参院として良識をともなった審議ができた 臓器移植法案の審議終了」 簗瀬進参院国会対策委員長は10日午後、国会内で定例記者会見し、同日午前の参院本 会議で厚労委員長の中間報告が行われた臓器移植法案について語った。 (臓器移植法案の中間報告と討論)  簗瀬委員長は、衆院からの送付案であるA案と同修正案(A´案)、参議院有志案( E案)の3案について、「限られた時間ではあったが、大変濃密な議論が行なわれた。 それぞれの立場で説得力のある討論をしたと思っている」と述べた。  今回の中間報告については、与野党合意の中で、委員会からの要請で行われたとして 、「今までなかった手続きで、大変画期的なこと」と評価し、そのうえで、採決は来週 13日の午後に行われることを報告、A´案、A案、E案の順に採決を行なうとした。  簗瀬委員長は、「参議院として、良識をともなった審議が与野党協力の中でできたこ とは、評価をしていただいてよいのではないか」と、国民にとって重要な法案が政局に 巻き込まれずに審議できたことで、ホッとしていると所感を述べた。 (今の自民党は「志が低い」)  また、麻生内閣への不信任案について、「野党の不信任案は否決する」と自民党の反 麻生派が言っているとの報道に関して、簗瀬委員長は、まだ不信任案を提出するかは決 まっていないと前置きしたうえで、「今の自民党は、(自分が自民党で宮沢内閣の不信 任案に賛成した)93年より格段に志が低くなっている。多くの国民は麻生首相の解散 先延ばしに、国民から逃げているという不信感があるだろう。この重大な状況の中で、 不信任案への一票をどうするのかという判断を、次の選挙で自分がどう生き延びるかと いうレベルでしている」と批判した。 【4】先週の上がり法案 ■7月8日(水)本会議議了案件 ◆住民基本台帳の一部を改正する法律案            可決208:14 反対 社共 ◆出入国管理及び難民認定法及び日本国との平和条約に基づき  日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法の一部を  改正する法律案   可決207:14 反対 社共 ◆条約 4件  可決213:0 ◆商店街の活性化のための地域住民の需要に応じた  事業活動の促進に関する法律案    可決224:0 ◆水俣病被害者の救済及び水俣病問題の解決に関する特別措置法案  可決205:15 ◆美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境の保全に係る  海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律       可決223:0 ■7月10日(金)本会議議了案件 ◆条約2件       可決215:7 ◆クラスター弾等の製造の禁止及び所持の規制等に関する法律案  経済連携協定に基づく特定原産地証明書の発給等に関する法律の一部を改正する 法律案  以上2件  可決222:0 【5】 先週の主な活動 ■7月6日(月) 08:00 第828回マンデーレポート 10:30 民主党栃木県第5区総支部長     富岡よしただ応援街宣活動 18:00 民主党栃木県連常任幹事会 19:30 塚原たけしげ宇都宮市議主催講演・懇親会 19:30 江野町壮青会通常総会 ■7月7日(火) 09:20 国対役員会 10:00 法務委員会 10:00 党役員会 11:00 党常任幹事会 12:00 会派常任役員会 17:00 「車と社会を考える政策フォーラム」総会 18:30 「車と社会を考える政策フォーラム」懇親会 ■7月8日(水) 09:10 国対役員会 09:30 議員総会 10:00 本会議 12:00 国対・理事合同会議 14:00 定例記者会見 ■7月9日(木) 09:20 国対役員会 12:00 国対・委員長・会長・NC大臣会議 ■7月10日(金) 09:10 国対役員会 09:30 議員総会 10:00 本会議 13:30 定例記者会見 18:30 県庁青葉会総会 ■7月11日(土) 16:00 斉藤たかあき後援会通常総会 17:00 栃木県フライングディスク協会世界選手権壮行会 ■7月12日(日) 09:30 宇都宮柔道連盟 第29回小学生大会開会式 11:00 第24回西川扇祥「夏の会」 14:00 日本の医療を守る緊急集会 18:00 やなせ進&石森ひさつぐトークライブ