国会通信 No.98

 【新政治システム提言2】

1993/3/1 (マンデーレポート第98回の要旨)


1 先週の動き  ・予算委員会正常化・予算年度内成立見込み大。(2/22)  ・政治改革本部・選挙制度調査会合同総会開催。(2/25)  ・CP研、「新政治システム」を塩川(23)・小淵(24)・河野(25)に提言。  ・円急騰。 2 「新政治システム」提言 前回説明分→         ◎政治の蘇生のための4つの提言                 (1) 政党のソフト化(ー新たなクリビッジに柔軟に対応するためー)   (2) 多党制(マルチ・パーティー・システム)     (3) 公正な政治システム    (4) 政権交代の可能な選挙制度ー中選挙区制の廃止ー                                ◎これからの政権の姿 ┌──────────────────────────────┐ │基軸政党中心に連立の組換えによる政権交代を考えるべきである。│ │「単独政権」よりも「連立政権」を原則に考えるべきだ。 │ └──────────────────────────────┘  「連立政権」を基本とする根拠  @ヨーロッパを中心にして「連立政権」の国は相当数あるが、   必ずしも政権が不安定であるとは言えない。  A「連立」の相手方も選挙前に明らかにされるか、   相当程度予想されており「投票した有権者を裏切る」ことにはならない。  Bこれからの多様化したニーズが政党間協議によって調整されて   熟度の高い政策として反映されるというメリットのほうが大きい。  C野党の「政権担当能力」の錬磨、あるいは「政策の非現実性」の   打破のための最良の処方箋は「政権への参画」である。   D連立政党相互のチェックにより「与党の腐敗化傾向」が防止できる。   E多様なソフト・クリビッジの出現に対して、柔軟に対処できる。 ◎選挙制度→「小選挙区制」・「比例代表制」の「混合型」          ◎国会改革  @法案提出前の委員会討議:政策決定のプロセスをよりオープンにし、   官僚への過度の依存から脱却するため、   法案提出までほとんど国会審議をしない今までの方法を改め、   法案提出前に委員会で討議を行い、   閣法へ一定の影響力を持つことのできる仕組みを導入する。  A法案提出要件の緩和:議員立法を強化するため、   法案提出に必要な署名人数を減らす等、提出要件の緩和を図る。   また、有志議員による会派の枠組みを越えた法案提出も可能とする。  B「会期」制度の見直し:   事態の変化に即応して議論し、   効率的な立法作業を行うため、こまぎれの会期制を改めるほか、   会期不継続の原則の適用についても再検討する。  C「全会一致の慣行」の見直し:   国会運営に関し、多数決原理を積極的に導入する。  D「押しボタン方式」の採用:   不毛な議事妨害を禁止し、採決に当って、押しボタン方式を導入する。  E「党議拘束」の見直し:   議員は政党の一員であると同時に「全国民の代表」である。   従って案件によっては、自由な議論と表決を認める等、   「党議拘束」の有り方を見直す。  F「全閣僚出席慣行(予算委員会)」の見直し:   予算委員会総括質疑への全閣僚出席の慣例を廃止し、   他の委員会も同時並行的開催できる仕組みを創り、   委員会開催の効率性を高める。  G「反論」のある「ディベイト型」質疑の採用:   委員会の質疑応答のあり方を見直して、   反論の出来ない政府委員や説明員の答弁を原則的になくし、   反論の許される議員の立場を有する大臣、政務次官が答弁に立ち、   積極的に討論に応じる姿に変える。  H「フリー・ディスカッション」の導入。:   委員会での委員同士の自由な討議を導入する。  I本会議討論の活性化:   イギリスの「反対党の日」・「クエスチョン・タイム」、   ドイツの「時事問題討議時間」等を参考にし、   本会議討論の活性化に努める。  Jテレビ中継・会議録の積極的公表:   政策決定の過程についての公開性を高め、   情報発信の機能を高めるため、国会審議をテレビ中継し、   議事録を積極的に国民に提供する。   法案提出に必要な署名人数を減らす等、提出要件の緩和を図る。