国会通信 No.845

 【陳情型政治は終わりにしよう】

2009/12/14 (マンデーレポート845回の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】陳情型政治は、もう終わりにしよう。 【2】「電話帳」と「ご発言要旨」のおぞましい記憶 【3】先週の主な活動 (付記 国会通信844号については、テキスト作成中です。     調整完了後に発信いたします。お待ちください。) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】陳情型政治は、もう終わりにしよう。 ●12月7日の月曜日、16:0から、民主党県連と県税理士会政治連盟の  勉強会が宇都宮市内で行われ、私、谷参議、斉藤県議、一木県議が出席した。 ●民主党政権になって、陳情のあり方についても、大きく様変わりしている。  陳情という言葉自体、下が上にお願いするニュアンスがあるから、「要請」と  すべきだとの議論も起こっている。 ●私は、いままでのような、議員が仲立ちになって、中央官庁に取次ぎをする、  そんな周旋屋的な政治を、根本から改めてかなければならないと考える。 ●まずは、民主党県連が第一次的な受け皿役となり、陳情の趣旨を整理したうえ  取捨選択し、それを党中央の幹事長室につないでいく。そして、幹事長室が、  さらにそれを整理して、内閣の大臣・副大臣・政務官に伝達する。こんな流れを  新しく考えている。 ●この日は、その一環として、県の税理士会の政治連盟の幹部の皆さんと勉強会を  行った。さらに今週末の土曜日には、県のトラック協会の皆さんと同趣旨の会合を  持つ予定である。 ●なぜ、このような新しい取り組みを始めているのか。その最大の理由は、  一言で言えば、官僚政治からの脱却である。 ●私は、初当選の90年2月から93年6月までの4年弱、自民党衆議院議員として  活動した。この経験から言って、自民党政権の政治のなかで、最大の盛り上がりをみせ  る季節は、なんといっても12月の予算編成時期だと思う。 ●この12月の霞ヶ関風景を思い出すと、つくづく「官僚のたなごころ」  「役人の手のひら」の上で踊らされてきたなーといった実感を持つ。  まさに、自民党時代の私にとって、  「12月」は官僚たちの振り付けのまま踊らされる予算編成狂想曲の季節であった。 ●昨年までは、この時期、全国の自治体やら、各種団体の代表は、官費を使い、  団体予算をつかって、続々と東京に押し寄せてきた。そして自民党本部と、  霞ヶ関の予算と税制の関係省庁をめぐる、おすなおすなの陳情キャラバンが  年中風景だった。 ●与党の議員は、この時期、予算編成と税制改正の「狂想曲」の主役を当然  演じてきた。時には、議員会館の部屋から、課長クラスに電話をかけて、  「あの件どうなった。何をやってるんだ。はやくしろ。」などと罵声を浴びせ  恫喝のパフォーマンス。時には、恫喝したあと「ごめん。つい支持者の  前で声が大きくなってしまって、、。」などと事後的なフォローの電話をすること  すらある。 ●議員秘書は、陳情ツアーの「ツアー・コンダクター」もどき、ご一行様を引率して、  役所の担当箇所を巡回する。 ●予算編成の節目節目では、「復活折衝」と称する、かなりの茶番劇が行われた。  次官折衝・大臣折衝と、じわじわ大蔵省(当時)に復活折衝衝をする政治家の  レベルをあげて見せ場を作り、復活の結果、あらたに「云百億円の復活が決まる」  などと、これ見よがしの「成果」を見せた。 ●しかし、それは、実は最初から「のりしろ」といった折込済みの「成果」であったり  した。いうならば、霞ヶ関の高級官僚の皆さんが、予算編成の最初から「見せ場」と「  成果」を予定していたりしたのである。すべてがそうだとは言わないが、優秀な高級官  僚の多くは、政治家は孫悟空、自分たちはお釈迦様と内心思っているのではないだろうか。 【2】「電話帳」と「ご発言要旨」のおぞましい記憶 ●かつての自民党税制調査会での、議論もいまや懐かしく思い出す。 ●自民党税調は、いうならば族議員養成所だった。未来の有力族議員をめざす若手政  治家にとって、関係する官庁の税制担当者へのアピールの場所だった。いまでも思い出  すのは「電話帳」という分厚い資料集であり、その「電話帳」の各ページに明記してあ  る「ご発言要旨」である。大蔵省との事前調整での感触や、要求省庁の内部評価、要求  団体の要求度などを総合的に加味して判断したうえで、電話帳の各項目には  「◎」「○」「△」「×」などさまざまな評価がつけられている。 ●税制の特例措置の多くは、期限付きであり、期限延長に既得権を有する業界団体の  血眼になる恩恵リストの実態を持つ。これをなんとか延長し、既得権を温存し拡大をし  ていくことが族議員の重要な仕事となる。その議論を、いかに強力かつ効果的に  展開し大蔵省に圧力をかけていくかが、族議員の腕の見せ所であり、その際の  発言の急所や要点をまとめているのが「ご発言要旨」である。 ●自民党税調の12月の汗ばむ熱気を今でも思い出す。詰め掛けた族議員の大物や、  族議員志願者が、目の前にいる大蔵省の主計局関係者を、つるし上げる大議論を  展開する。そんな雰囲気を目の前にしながら、冷静に敵役を演じきる大蔵省主計局。  それが税調の内部であり、自民党本部入り口には、各種団体が、両側に列を  作りながら、税調会場に入っていく族議員を「よろしくお願いします」と拍手で  送り出す。 ●まさにこんな空疎な熱気の中で、予算や税制の議論は行われてきた。  しかし、このような永田町の慣行は、まちがいなく政治の本来の姿をゆがめることに  なったと思う。国民の代表である、政治家のリーダーシップは徐々に低下し、政治は、  一部業界の利益の集積でしかなくなった。政治家は、気がつかぬ間に、霞ヶ関の  官僚の見えざる支配のなかに転落していった。 ●このような、政治の状況を打破する最大のチャンスが政権交代である。  いままでの「陳情政治」、そして霞ヶ関への「周旋屋」政治の流れは、以上の意味で  絶対に変えていかなければならない。 ●さらに、かつて栃木県庁に1年間であったが勤務した経験を持つ私として、  触れておきたいのは、このような「陳情型政治」がいかに、地方を中央官庁に隷属させ  、地方の公務員のやる気と能力を損なってきたかである。さらに、永田町・霞ヶ関詣で  のために毎年費やされる膨大な人員の旅費滞在費等を考えれば、陳情型政治は、地方自  治体にどれだけの財政的な負担を強いてきたか計り知れない。 ●こんな大きな反省にたって、いま民主党は全党的な陳情政治の大改革に取り組もう  としている。さまざまな混乱がすでに起きてはいる。ある意味で、明治以来つづく官尊  民卑の政治風土を改めていく革命的な挑戦であることもまちがいない。試行錯誤は当然  だと思う。それを恐れていたら前進はない。恐れずまい進すべきだと考える。 【3】 先週の主な活動 ■12月7日(月) 16:00 党県連と県税理士会政治連盟勉強会 (前記【1】参照) 18:30 東北大44J同期会 ★東大入試が中止されたのが昭和44年。その年に東北大法学部に入学した  同期生が、久しぶりに集まった。官界、民間、法曹界などさまざまな環境で  人生を送ってきた同期生の、忌憚なき所感や人生観、世相観が、率直に披露され、  とても楽しく有意義だった。呼びかけ人の深沢君、連絡担当の萩谷君、  ご苦労様でした。 ■12月8日(火) 08:00 第844回マンデーレポート 12:00 塩田潮様取材 15:00 JR総連栃木県協議会定期総会 19:00 星一男後援会総会 ★来年4月に行われる日光市長選挙に、星一男県議が出馬することが決まり、  民主党県連も早速、推薦の決定行った。この日は、後援会の意思統一をし、  必勝を期す集会となった。私も全力支援を表明。総務大臣の原口君が記念講演。 ■12月11日(金) 10:00 故鈴木トミ様告別式 ★神田厚後援会の重鎮である鈴木俊さんのご令室が逝去された。  心からご冥福をお祈りします。 ■12月12日(土) 09:30 連合栃木わたらせ地協総会 16:00 やなせ進全県親戚会世話人会 18:00 入野正明後援会拡大役員会 ■12月13日(日) 10:00 第56回栃親菊会菊花大会表彰式 13:30 天皇陛下御即位20年奉祝県民の集い 16:00 日政連栃木会幹事会 17:00 連合栃木なんたい地協定期総会