国会通信 No.852

 【タスクフォースシステム】

2010/2/22 (マンデーレポート852回の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】タスク・フォース・システム? 【2】霞ヶ関の官僚システムの源流 【3】先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 タスク・フォース・システム? ●先週の国会通信851号で触れた「失敗の本質」に記載された、米海軍の  人事システムについて引き続き調べている。しかし、残念ながら、いまもって、  そのことに直接言及した文献に遭遇できていない。グーグルなどで検索すると、  このシステムを「Task Force System」と紹介し、これを  「任務部隊制度」と翻訳しているものも見受けられたが、原典にあたる直接的な  資料には出会うことが出来なかった。 ●したがって、いまもって、太平洋戦争当時の米海軍に、このようなシステムが  実際に存在したかどうか、そして現在どうなっているかなど確認できないままでいる。  いまのところ、「失敗の本質」の著述を信頼するしかない。すこし心もとないところで  ある。ぜひとも、専門的見地からのご教示をいただきたいところである。 ●そうこうしているうちに、内閣のほうでは、19日に、国家公務員法の改正案を  閣議決定した。閣議決定の内容そのものの確認はまだしていないが、新聞報道を総合す  ると、その主な内容は、以下のようである。   1 4月に内閣に内閣人事局を設置する。   2 人事局が、幹部候補者を審査したうえで、内閣が決定する。   3 幹部候補者名簿は、独立性の高い検察庁や警察庁、人事院などを除く、     府省横断的なものとし、次官、局長、部長などを横並びに置いた     一元的なものとする。 ●当初、内部では「次官・局長」と「部長」を別扱いとする意見もあったと言うが、  閣議決定の段階では、同格として一本化することに決したようである。ただ、給与面では、  次官(年収2300万)、局長(1750万〜1900万)、部長(1500万〜1600万)とそれぞれの  格差については、まだ動かしていないので、それを「格」と「給与」の問題は  未調整のままでの見切り発車である。 ●しかし、「降格」というより「同格」として扱ったほうが、新制度の抵抗感は少なく  なり、官僚の皆さんにも受け入れやすくなるだろう。そんな見地から言えば、この方向  は評価できる。さらに、徹底して「給与」も横並びにしてしまったらどうか。そのうえ  で「次官」をプロジェクトごとの非常設的な役割にすればよいのである。そして、プロ  ジェクトが終了すれば、当然のようにもとの職位に復活する。それは、降格ではなく、  復位でしかない。  このようにすれば、それは「失敗の本質」にある海軍のシステムと、ほぼ同様になる。  このようにして、現在の霞ヶ関の強直した人事システムを根本から改革すべきである。  これから、さらにつめた議論をしてもらいたい。 【2】霞ヶ関の官僚システムの源流 ●霞ヶ関の官僚システムは、この国の政治・経済・社会にさまざまな弊害をもたらして きた。まさに、霞ヶ関の官僚制度は、民主党政権による改革の最終目的である。しかし 、このシステムの根深さ、そして社会全体に対する広がりは、想像を絶するものがある 。歴史的に見ても、霞ヶ関の官僚制度は、戦前戦後をまたいで、生き残ってきた制度だ からなおさらである。 ●マッカーサーの占領政策は、天皇制度と官僚制度を、存続させることを前提として 組み立てられたことは言うまでもない。アメリカの占領政策は、一方で新憲法という大 きな変化を国民に求めながら、統治の道具としては天皇制度と官僚制度の存続を認めた のである。 ●だから、霞ヶ関の体質は、基本的には敗戦のなかでもしっかりと生き残った。戦前最 大の官僚機構であった旧内務省は、厚生省、建設省、自治省の三省に分割されつつも、 官僚機構全体としては、かつての組織文化を継承していった。 ●いっぽうで、旧軍官僚のエリートたちの一部は、厚生省の復員援護局に吸収された。 それは、戦後の最大のテーマであった復員行政を担うためであった。さらに、法務省と 裁判所・検察庁は、日常的な人事交流を(法務省民亊局⇔裁判所民亊部、同省刑事局⇔ 検察庁)しながら、ほとんど組織改変なしで生き残った。これが、現在までのこの国の 官僚制度のあらましである。 ●私が、旧軍の人事制度に興味を持つのも、実はこのような歴史的な経緯の中で、 霞ヶ関のさまざまな人事制度の背景には、どこか旧軍のノウハウが見え隠れするからで ある。しかも、かつての旧陸・海軍の人事システムは、関係者の間では、その精緻さに おいて世界最高レベルと豪語されていたものであったのである。年功序列や、同期生と いう 人間関係の支配、ハンモックナンバーと称する席次主義、そんな独特な人事システムが 、 隠れた組織文化として、戦前戦後を通じて脈々と継承されてきた、そんな気がする。 ●年金の議論をしていたとき、戦後間もないころの、厚生省幹部たちが年金を平然と食 い物にしていく不気味にしてかつ無邪気な懐旧談を読んだことがあった。「厚生」とい う言葉(生を厚くする)にあまりにも反する内容に、釈然としない、不可解かつ不愉快 な思いにとらわれたことがあった。しかし、その後「内務省→厚生省」の流れや、「旧 軍官僚→復員援護局」の流れを知り、かつこの国の年金制度の出発点が戦時下であった ことを知って、なんとなく腑に落ちた気になったことがある。しかし、それだけ、この 国の官僚制度の根深さが実感でき、慄然としたことがあった。 ● 公務員制度改革には、さまざまな論点がある。しかし、もっとも重要な論点は、事 務次官、局長、部長等の官僚機構のトップの人事システムをどう設計するかだと考える。 【3】 先週の主な活動 ■2月15日(月) 08:00 第851回マンデーレポート 10:30 民主党県連と連合栃木との定期協議 13:30 日産自動車上三川工場 14:45 ミツトヨ宇都宮営業所 ■2月16日(火) 10:00 法務委員会 18:00 UIゼンセン同盟政策懇話会幹事会 ■2月17日(水) 09:30 議員総会 10:00 本会議 10:10 議員総会 11:00 予算委員部・調査室 12:00 事務所打合せ 15:00 党首討論 ■2月18日(木) 予算委員会委員派遣1日目 11:10 福島県・東北財務局・仙台国税局・横浜税関より概要説明 12:40 福島県ハイテクプラザ視察 15:00 (株)吉城光科学視察 18:00 意見交換会 ■2月19日(金) 予算委員会委員派遣2日目 09:20 栃木県酪農試験場視察 10:20 東芝メディカルシステムズ(株)視察 12:10 栃木県・関東財務局・関東信越国税局より概要説明 13:10 栃木県商工会連合会、宇都宮商工会議所との意見交換 14:30 日産自動車(株)栃木工場視察 16:30 (株)ミツトヨ宇都宮事業所視察 19:00 連合栃木なんたい地協新春交流会 ■2月20日(土) 10:00 山田みやこと市民の会総会 17:00 2010村上塾シーズンスターティングパーティー 17:00 玉木朝子を支援する会結成式 18:00 やなせ進後援会河内地区新春の集い ■2月21日(日) 11:00 宇都宮中央ライオンズクラブ四季桜酒造見学例会 12:00 福田あきお後援会宇都宮支部新年会 14:00 栃木県ハイタク労組連絡会定期大会 15:30 栃木県県北電設業協会勉強会で国政報告 17:00 那須烏山市やなせ進後援会新春の集い 17:15 石井万吉 一里後援会 役員会