国会通信 No.862

 【医師会への回答書】

2010/5/31 (マンデーレポート862回の要旨)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】栃木県医師会からの6問の質問への回答書 【2】先週の主な活動。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】栃木県医師会からの6問の質問への回答書 ●先週行われた栃木県医師会役員会との懇談会に際しては、事前に6つの質問  をいただいていました。県医師会に提出した回答書は以下のとおりです。石森ひさ  つぐ衆議院議員のアドバイスを参考にしながら作成しました。 ●この回答書にしたがって、私の医療行政についての所見を述べさせていただき、  県医師会の推薦決定をいただくことができました。私としてははじめての医師会  からの推薦決定となりました。ありがとうございました。 ●また今週は、宇都宮市の医師会からの推薦決定もいただきました。御礼申し上げます。 ●回答書は以下のとおりです。       【質問】 1.医師不足、診療科偏在について 慢性的な医師不足をもたらした原因、そして今後の医師不足・診療科偏在解消の対応について、 貴殿のお考えをお聞かせ下さい。 【回答】 ●医師不足の原因 @いわゆる医療費亡国論が、医師不足を招く元凶だったと思います。  医師の過剰が、医療費の増大を招く、それなら医師の数を抑制すればよいといった  短絡的な医師数抑制策が、この国の医療の姿をゆがめてしまったと考えています。  日本の医師数は、1000人当たり3人のOECD諸国平均と比べて、  1000人当たり2人、けっして多いわけではありません。  それにもかかわらず、長期的な抑制策を続け、さらに近年になって始まった  新臨床研修医制度も、結果的には、大学病院と地方病院の勤務医の偏在を招き、  大都市と地方の医師の偏在をもたらすなど、  医師不足の弊害をさらに助長したのではないでしょうか。  また、勤務医の苛烈な勤務状況に耐えきれず、  勤務医から開業医へ医師がシフトする傾向が強くなって、  勤務医不足が加速する一面もあったと思います。  さらに、診療科偏在の原因は、医師の勤務環境の苛烈さと、  医療過誤訴訟のリスクなどが複合的に結びついた結果だと考えています。  内科、外科、産科、小児科、救急の各科について顕著に見られる共通点は  「激務」と「訴訟リスク」であり、特に業務上過失の認定についても、  総合的な見地から、安心して医療活動にとりくむ基盤づくりを  しなければならないと考えています。 ●医師不足・診療科偏在の解消策  解消策については以下の@からDのように考えています。 @ 地方の医療ネットワークとの連携・協働を前提とした医学部の新増設、   医科大学の定員増を考える。 A 診療科の定員を定めたり、地域の適正な医師定員モデルなどの検討をする。 B 高度医療の情報ネットワークを整備・活用しつつ、医師の偏在を是正するため   の政策誘導を考える。 C 訴訟リスクが、医師・医科偏在の原因となっているとの認識に立った上で、   医療における「過失」の意義を再検討し、しかるべき立法化に取り組む。 D 医師不足の科への診療報酬の重点配分や、医師への直接報酬などの大胆な施策を検討する。 【質問】 2.勤務医の過重労働について  当直と交代勤務は激務であり、労働基準法の解釈違反だと思いますが、  貴殿のお考えをお聞かせ下さい。 【回答】 ●労働基準法の41条に定めている「宿日直勤務」とは、  時間外で行われる本来業務とは異なる「構内巡視、文書・電話の収受」や  「非常事態に備えての待機」などを想定しています。  しかし、言うまでもなく、医療現場で行われている当直は単なる  「待機」だけではありません。  当然、時間外の来院患者に対する医療行為を当然想定しているものであり、  労基法の41条の「宿日直勤務」と解釈するのは困難だと思います。 ●いづれにしても、勤務医の苛烈な労働環境を改め、  本来的な医療活動に集中できる条件を整えるべきだと考えています。  ポイントは二つ。  ひとつめは適正配置を前提にした医師の増員であり、  ふたつめは広範な医療活動の分業化だと思います。 ●診断書作成を含む医療事務を担当する医療クラークの検討、  簡単な医療行為を看護師に行わせることの検討なども  行っていくべきだろうと思います。 【質問】 3.地域医療の崩壊について  荒廃した地域医療を食い止めるためには、救急医療の充実が  必要であります。しかし、本県は他県に比べて病院数が少ないため、  一病院が崩れますと、ドミノのように連鎖的に崩壊することを  危惧しておりますが、貴殿のお考えをお聞かせ下さい。  また、病院の建て替えで地域医療再生基金が減額されたことについて、  貴殿のお考えをお聞かせ下さい。  【回答】 ●地域の医療ネットワークを維持する上で、中核的な機能を  担っているのは、言うまでもなく各地域の一般病院です。  私としても、一般病院が崩れれば、地域医療も連鎖的に崩壊する  危機に直面すると考えます。  大学系病院、地域の一般病院、そして開業医の医療連携が、  充実して機能するように考えていくのが医療政策のもっとも重要な  ポイントだと思います。  夜間救急診療所のような非常に効果的な方法をもっと充実するなどして、  みんなで地域医療を支える体制が必要だと考えています。 ●地域医療再生基金については、地域の医療レベルを実質的に向上させ、  地域医療を再生するもっとも効果的な方法は何かといった  見地から考えるべきだと思います。  「病院の立替」といった手段も選択肢の一つですが、  それ以外の方法も含めて、全体的な医療レベルの向上、地域医療の  維持・再生に資するかどうかの観点に立って検討すべきだと思います。 【質問】 4.次期診療報酬と介護報酬について、どのように考えているのか。  アップは、どの程度が妥当であると考えているのか貴殿のお考えをお聞かせ下さい。 【回答】 ●小泉構造改革の結果、社会保障費は長期にわたって削減されてきました。  小幅ではありましたが、久しぶりに診療報酬がアップされたこと自体に象徴的な  意義をお感じになっていただければ幸いです。  すべては、これからだと思っています。  医療の最前線で働いている皆さんのご意見を真摯に聞きながら  対処していきたいと思います。 ●介護報酬については、来年が改定の年にあたっていますが、  財源が確保されるのであれば、3〜5%程度の増加は必要なのではないかと考えています。 【質問】 5.混合診療の全面解禁について  混合診療は、患者負担及び医療格差の増大につながり、  医療の安全性、公平性、平等性を欠く恐れがあり、  世界に冠たる皆保険制度の根幹を揺るがす大問題になります。  よって、医師会としては断固反対であるが、貴殿の考えをお聞かせ下さい。 【回答】 ●日本の世界に誇れる皆保険制度は今後もしっかりと維持していくべきです。  医療費の負担を患者へ強い、医療の世界にさらなる格差を持ち込むことになる  混合診療の全面解禁には賛成することはできません。 【質問】 6.社会保障財源の確保について  上記の1〜4を改善するためには、  社会保障財源の確保が必要でありますが、  どこに求めるのか貴殿のお考えをお聞かせ下さい。 【回答】 ●まずは、予算構造の大胆な見直しです。  「コンクリートから人へ」のスローガンのとおり公共事業費を  18.3%カットし、社会保障事業費を9.8%増額しました。  この姿勢は、今後の予算作りの基本姿勢となります。 ●さらに、無駄な予算を徹底して削減する。  この国の隅々まで張り巡らされた天下り構造。  そのなかで、本来は国民のために遣われなければならない予算が、  大規模に横流しされています。  このような税金の中抜き構造を徹底して切り込んでいくの、  これが事業仕分けです。  事業仕分けを徹底的にやる。  これが今後も続く民主党政権の基本です。 ●この作業をやりぬいた後、その後に考えるのが税制の抜本的改革であり、  消費税論議だと思います。 ●ただ、私は安易に消費税論議に入ることには反対です。  なぜかと言えば、予算の配分構造の大転換も、  前政権を引き継いだ結果の初年度としては、  中途半端に終わっているからです。  また事業仕分けも、まだまだ時間の制約の中で、  未着手の部分が残っているからです。   まず予算配分の変更と、無駄の削減を徹底してやる。  それが先行されるべきであり、消費税論議はその後にすべきだと思います。 ●早々と消費財論議に入ることを最も喜びそうなのは、  既得権をいまもって期待している霞ヶ関の官僚群であるということを  忘れてはならないと思います。 【2】先週の主な活動 ■5月24日(月) 08:00 第861回マンデーレポート 11:00 支援団体激励会 13:30 支援者グループ国会見学 16:30 栃木県中華料理生活衛生同業組合総会 ■5月25日(火) 08:30 福田ちえ宇都宮市議後援会のゴルフコンペで挨拶 ■5月26日(水) 09:30 議員総会 10:00 本会議 15:00 栃木県社交飲酒業生活同業組合通常総会 19:00 やなせ進中央総決起集会 ★参加者は2500名を越えました。逆風下での開催で、心配していましたが、  宇都宮市文化会館の3階まで人が入りました。参加してくれた皆さん、そして  スタッフの皆さんに大感謝です。 ★メインの来賓は前原国務大臣でした。重要港湾、重要空港の需要予測の甘さについて  、具体的に説明してくれました。明快かつ説得力ある話はとても好評でした。 ★私も、少子化との戦い、格差拡大との戦い、官僚肥大化との戦いの3点に絞って  訴えました。 ★特別ゲストとしてボニージャックスの皆さんも参加。男声合唱の定番曲「いざ立て、  いくさびとよ」をともに歌いました。トップを一緒に歌ってくれると思っていた西脇さ  んが突然トップを私に譲り、リハーサルなしで単独で歌う羽目に。冷や汗をかきました  が、何とかやり過ごしました。後で、参加者の方から「うまかったよ」と  言われ、ほっとしました。時間が押してしまった結果、ボニーさんの披露してくれた曲  はレパートリー外のこの曲だけとなってしまい、とても申し訳なく思いました。 21:00 宇都宮市医師会幹事会 ★市医師会からも先週の県医師会に引き続きご推薦をいただきました。まずは、  その御礼を述べた上で、医療行政についての私見を述べました。私としては、  はじめて県・市の医師会から推薦をいただいたわけで、自民党候補と共同推薦とはいえ  、とてもありがたく思いました。 ★先週の県の医師会との懇談に際しては6問の質問をいただいていましたが、  その際に提出した私の回答書は上記【1】のとおりです。 ■5月27日(木) 08:00 支援団体まわり 18:00 民団栃木県本部関東地域協議会 ■5月28日(金) 09:30 議員総会 10:00 本会議 13:00 栃木県労働福祉協議会定期総会 13:30 (社)栃木県栄養士会定時総会 17:00 連合栃木議員懇談会OB会総会・激励会 19:00 福田あきお後援会塩谷町「国政報告会」 ■5月29日(土) 09:00 さつき祭り開会式 (鹿沼市内) 10:00 栃木県高等学校教職員組合定期大会 (宇都宮市) 12:00 石井万吉を支援する会懇談会 13:00 部落解放同盟栃木県連合会定期大会(小山市内) 18:00 福田あきお後援会高根沢地区「国政報告会」 19:30 医療法人厚生会社員総会(宇都宮市内) ★車の走行距離は毎日250キロから300キロ。全県選挙区の広さを実感する昨今です。  ■5月30日(日) 10:00 JTユニオン栃木県協議会クリーンキャンペーン (宇都宮市内) 11:00 すみうち正美後援会 日産労連 交流会(上三川町) 14:00 ヤマト労組新人研修会(鹿沼市)